2.万国博覧会が開催されて日本ブームに沸いていた、「スチームボーイ」と同じ19世紀後半のイギリスを舞台に、著名な劇作家ウィリアム・ギルバートと音楽家アーサー・サリヴァンのコンビが、オペラ「ミカド」を完成させるまでの大騒動。作家であり演出家であり劇場主であるギルバートと音楽家サリヴァンの軋轢、家庭でのいざこざ、劇団員達の諸問題等が、正に「トプシー・ターヴィー」(混乱)に描かれていきます。珍妙な日本文化も我々日本人にとっては見所かもしれません。しかし、これが意外に面白くない。どうにも話の筋が、タイトル同様にまとめきれていない様に感じました。しかも160分の長さ。本国での評価や名匠マイク・リーの名前をもってしても、日本でのお蔵入りには納得できる仕上がりでした。という訳で、5点献上。