135.《ネタバレ》 障害を乗り越えるのは大変だ・・・ 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-08 09:35:09) |
134.《ネタバレ》 タイトルが秀逸。だけどこれは原作通りなので、やっぱり田辺聖子っていいなあ、ということか。但し、一流作家の小説といえど、題名は実は編集者がつけていることも多いということですからね、ほんとの意味で誰がセンスよかったのか、については不明。あとは、久々に全体像としての完成度の高い邦画の誕生に「バンザイ」! リアルでありながら、おとぎ話でもある。自立の話でありながら、自立しきれない弱さに対する視線が優しい。極端な矛盾の両立・・ありうるんだなあ、これが!! 稀有なことだとは思うけど。 ちょっと違和感を感じたのは、虎を見に行った場面での、ジョゼの帽子と洋服の派手さくらい。あそこまでダサくする必要あったんだろうか。それだけが、ちと疑問。ラストが賛否両論みたいですが、私は全面的にマル! 切ないけれど、あー見てよかったなあ・・と思うラブ・ストーリーでした。最初に見たのはもう3年以上前ですがその後もCSで放送してるとちょくちょく見ています。でも、色あせないいい作品です。9点か10点か、で迷ったけど、久々の10点! 【おばちゃん】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-11-12 11:13:14) (良:2票) |
133.《ネタバレ》 男性と女性、それまでの恋愛経験、(当たり前ですが)性格によって、感情移入、共感、感動の度合いが異なる映画だと思います。本作は女性の主人公の歩行ができないという身体的障害が男性の主人公に圧倒的優位性をもたらすものとして表現されていますが、これほどまでの身体的障害ではなくても、恋愛相手に対して、容姿、職業、学歴、経済、生育環境、家族関係などなどで、何か優位性を感じる、あるいは意図的にせよ無意識的にせよ優位性を探し出す時があるのではないでしょうか?しかしまた、その優位性のもととなる要因は負担ともなりうるもので、その負担が大きく愛情だけでは支えきれないとお互いがわかった時に、誰が悪いわけではなくても別れなくてはならない現実があり、とても切ない思いの別れとなります。誰でもがする恋愛ではないかもしれませんが、支えきれない負担と優位性を感じた恋愛の経験者なら、本作で説明が不足気味の部分も十分に解釈を補完でき、計算された見事な省略と感じると思います。男の主人公の別れた後の嗚咽をはじめ、随所にそうであろうと同意できる会話や行動がいっぱいで、見終わった後に二人で会話ができる映画ですが、デートで見てその後に会話をするのはちょっと重いかもしれません。 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 01:58:48) (良:2票) |
132.《ネタバレ》 オッパイ映画に名作なし。この映画はひょっとしたらいけるかもと思って見たけど、やっぱり変わらなかった。だって無理だから。オッパイが出た瞬間、ストーリーも伏線も全部吹き飛んじゃうから。オッパイ出た映画で7点以上つけられるのは、たぶんターミーネーターだけ。あれだって自分の好みと程遠い人が脱いだから気にならなかっただけのこと。いい女のオッパイは映画でも見たいが、いい映画でオッパイは見たくない。かなり矛盾してる気もするが、そうなんだから仕方ない。 じゃあ、この映画でオッパイさえ出なければ名作だったか?やっぱり違うなあ。どんどんキレイになっていくジョゼは確かにグッとくるものがある。でも、付き合った理由は、オヤジにオッパイ揉ませてゴミ出しさせたくないからでしょ?別れたら元の生活に戻るのはミエミエなのに、そこを描かずにキレイごとで終わらせるのはズルイ。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-05 18:23:42) |
131.この映画をまとめると、下劣で汚くて気持ち悪いです。観てて気分が悪くなりました。でも、この映画にとってはこれが最高の褒め言葉です。障害者と健常者の恋を描いているんですけど、結局きれいごとで片付けていない。障害者の狂人ぶりとか偽りないんです。他の障害者とか不治の病を抱えている人を題材にした映画は、その子をシンデレラにしたがるですよ。悲劇のヒロインみたいな。でも、この映画はそういうテイストがゼロなんですよ。そこが好きな理由です。 【垢抜け戦隊】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-01 16:02:12) |
130.《ネタバレ》 思ったより主演二人の演技が見れたので、食わず嫌いだったのが申し訳ないと思いました。二人の最後が非常にリアル。ご都合主義でなく、恒夫の人間的に実際そうなるであろう別れを見せながらも、変わらず元気なジョゼを見せて、どこか希望を残したラストは非常に秀逸かと。リュウグウノツカイは多分いらない。 |
129.文芸作品なので自分の評価基準から外れてしまい、採点は難しいのですが、映画館に3度足を運び、映画に恋をするという体験を初めてさせてくれた作品。 世間知らずの身体障害者と行動の責任意識の希薄な今風の学生。 どちらの設定を変えても、すぐに違和感が起こりそうな繊細な作品。 それでいて、なんとも力強くテーマを打ち出している。 ラストの恒夫の判断はリアルにするか、ファンタジーにするかの分かれ目でしょうが、この設定ならああ終わるのが(厳しいですが)、自然なことだと思う。 テーマをより強く出せますしね。 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-06-25 11:36:10) |
128.《ネタバレ》 小洒落たタイトル、妻夫木くんが主演、池脇千鶴のヌードの話題先行など、個人的に食指が動かない作品でした。(すいません。嘘です。最後のセンテンスには興味津々です。)でも観てみるとコレが自分のツボ。もう大好き。ほんとに好き。妻夫木を初めて上手いと思いましたし、池脇も魅力的でした。ばあちゃん、板尾、「いてまうど」の兄ちゃん、荒川良々等の濃いキャラも旨味を発揮していました。重いテーマですが、物語と向き合わせる手法に長けていたと思います。死別や結婚という安易な結末に逃げなかったのも好印象。とくにジョゼの気持ちが心に沁みます。動物園で虎の見学。恐怖に対峙したときに、自分を守ってくれる人がいること。これほど心安らかなことはありません。でもこの幸せが長く続かないことも彼女は承知しています。いずれ彼は去っていく。だから車椅子を買おうとしなかった。少しでも長く彼の背中に触れていたいから。乳母車を新調しなかったのも、押してくれる人がいなくなるのを知っていたから。彼女が妻夫木に言う「私をおぶえ」という台詞。それは遠まわしなプロポーズでもあったと思います。頭では彼との別れを予期していたとしても、幸せな結婚生活を夢見ないはずがありません。しかし彼女の願いは叶わなかった。その直後のシーンもたまらない。トイレに入ったジョゼを覗く妻夫木。彼女は「あっち向いてて」と言います。「出て行って」ではなく。その想いに胸がつまります。水族館で見られなかったお魚たちをラブホテルの映写装置で見る彼女。自由に泳ぐ魚たちの中で、至福の時を過ごすジョゼ。貝殻ベットの中の彼女は、まるで人魚姫。幸せを知ってしまった彼女は、もう海の底へは戻れないと言います。彼と過ごした日々を受け止めようとする彼女。切ないほどに強い。いや、強くあろうとする姿に心打たれます。それに比べると男のほうは情けない。でも彼を責める気にはなれません。彼が怖気づいたのも分かる。彼は彼が思う幸せを求めて生きていくでしょう。でも心の傷はずっと残るはずです。それも仕方がない。悲しいこと、苦しいこと、切ないこと。人生には嫌なことの方が多いかもしれない。でもそれを知らずして、幸せを知ることもありません。ラストは料理をするジョゼの姿。食べることは生きること。海の底とは違う世界を、喜びも悲しみもある世界を、彼女はこれから生きていく。ジョゼは死を選ばなかった人魚姫です。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-06-18 18:02:04) (良:9票) |
127.《ネタバレ》 これじゃあ結局「健常者は障害者と付き合うのに抵抗がある」っていうメッセージに僕はとってしまいますね。親元につれてくのも「ひるんだ」わけですし、その後上野樹里(健常者)とヨリを戻したような描写もあるし。最後妻夫木がわんわん泣いてたけど、それはジョゼが障害者だという理由で逃げた自分に対する涙でしょう。でも最初の写真を回想するシーンで「ああ懐かしいなぁ」くらいの喋り方だったんで、ジョゼとの日々は単なる大学時代の思い出にすぎないみたいですね。てか妻夫木と池脇千鶴は大根です。板尾の方がずっと演技うまいですよ笑。でも邦画で久しぶりのヒットです。 |
126.《ネタバレ》 池脇千鶴の演技があって成り立つ映画。ネイティブな関西弁は去ることながら、あの年齢で陰の演技ができるところがすごい。ストーリー自身も、女性の強さ、弱さを淡々と、しかし鮮明に描いていて、芯の通った映画だった。”帰れ、帰れって言われて帰るような奴は帰れ!!” |
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125.《ネタバレ》 原作未読。ジョゼを捨てるくだりを描かない。これはすべてに対しとても卑怯である。 |
124.原作読んでないんだけど、脚本が良かったなぁ。リアルすぎる女たらしのにいちゃんにやられました。ただし映画としては、池脇も上野も出てくるたびに、「何か違う」感があっていらいらさせられます。つまぶきクンは、これまで僕が見た中では一番ましでした(ほめるほどではないけど)。 【小原一馬】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-27 23:09:03) |
123.イザリウオの呼名が変わる昨今、中々きついテーマやな。どぎつい描写やセリフの割りに掘り下げもせんとちょっとどうかなて思ったけど、まあ池脇千鶴には完敗や。ええ女優さんやな。5点やけど映画としてはおもろかったで。コメンタリーなんか最高や。でもな「こわれもん」はあかんで。 【カリプソ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-04-22 23:36:40) |
122.《ネタバレ》 女好きの大学生と、黙って捨てられるしかないジョゼの話。あまりにジョゼがかわいそうです。光を知らずに生きてきて、光を与えられ奪われると、光を知らなかったころよりもっと辛いはずです。 【ぷりとさね】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-03-17 21:54:36) |
【甘口おすぎ】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-03-15 19:48:15) |
120.《ネタバレ》 妻夫木は素でやっているのか?と疑ってしまうくらいしっくりくる役柄だった。オチが有り得そうなオチなだけに、ジョゼが可哀想でしばらく「う~ん」と考え込んでしまった。 【Keicy】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-02-26 23:47:27) |
【Syuhei】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-03 15:58:01) |
★118.『妻夫木の映画は糞映画』 これは僕が信じて疑わないありがたい格言だったんですけど、 まんまと格言が覆されることとなりました。 この作品は久し振りにガツンと来る良質な恋愛映画でした。 冒頭、朝食のシーンでの玉子焼きがほんとに美味しそうで、 庶民派の僕としては、これだけで充分に満足な感じだったのだけど、 ここに池脇千鶴が被せてきた台詞が圧巻だった。 『サルモネラや』 この時点で僕の格言が音を立てて崩れていくのを感じた。 後はもう名台詞のオンパレードで、 このセンスはどこからやってくるんだろうと脱帽するしかなかった。 しかも、これに対抗する上野樹里がまたいい女で、 顔と体で池脇千鶴を圧倒しているのは一目瞭然だが、 若いのに福祉に興味があるなんて性格美人の側面を併せ持つ完璧超人と来たもんだ。 これはもう勝ち目が無いはずなんだけど、そこは映画の魔法である。 見事に勝者と敗者の入れ替わるファンタジー。 現実には絶対にあり得ないけど、 もしかしたらあるかも知れないと思わせるペテンの巧さ。 ここまでやったら最後まで妄想物語を貫いて欲しかったけど、 最後には現実に突き落とす残酷さがまた良かった。 それでも、涙脆いこの僕が泣かなかったのは、 何か希望のようなものを感じるラストだったからかも知れない。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-02 12:46:06) (良:1票) |
117.《ネタバレ》 閉塞的な生活を送る障害者とその女性に恋をした大学生というシチュエーションから、もっと意外な展開を予測していましたが、後半は以外にもあっけない形で進んでいったなぁというのが感想です。恒夫の気持ちには共感できますが、「共感できないおもしろさ」をこの映画には期待していました。何も考えずに見始めれば十分楽しめる映画なのですが。 【黒めがね】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-22 00:26:51) |
116.意外にふつう。捨ててある本や教科書で学ぶってくだりはよかったけど。 上野樹里には共感できた。 【Michael.K】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-19 01:24:43) |