59.武器商人の話しです。キャッチコピーに引かれて見てみたクチです。全体的にテンポも良く飽きさせない作りになっている上、作品のメッセージも判りやすく描かれていて、楽しく見ることができました。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-24 02:39:09) |
58.《ネタバレ》 ・・・ずっと思っていた。「この世で最も憎むべき人間とはこの映画の主人公のような武器商人たちである」と。戦争により、より大きな権力を得ようとする為政者たちでも、その為政者を倒すためなら手段を選ばないことで民衆を更なる悲劇に追い込む自称・解放者たちでもない。彼らに節操無く武器が売ることで利益を得、その富で贅沢な暮らしを楽しみ、自分自身は絶対に戦場には現れず命の危険にもさらされないような武器商人が、この世の悪の張本人なのだと、深く信じていた・・ ああ、でもこの主人公は鬼でも悪魔でもなく、「普通の男」であった。貧乏から抜け出して愛する女性を妻とするために、しゃかりきになって働く「普通の男」。極端にモラルに欠けた人間でもなく特に暴力を好む人間でもない愛すべき男・・・だが、それはただひとつの点(それは彼と世界にとって最も不幸なことなのだが)彼の才覚が「武器を売ること」にあったことを除いては、の話だ。 「金ならもう十分だろ」という弟に彼は言う、「金じゃない、才能だ」と。彼は「武器を売ることに」に自分のビジネスマンとしての才覚とその能力への誇りを感じていたのだろう。そんな誇りは決して許されるものではないと私もきっと彼自身も思っているのだろうけれど、そういう人間がいるのも事実なのかも、と思った。この映画は自分の「天職」が、「神に背く悪魔の技であった」という男の悲劇を描いたもの・・・観終わったあとそんなことを考えた。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-09 12:42:13) |
57.《ネタバレ》 興味深い題材、小気味よい演出によって退屈することなく観れる。 構成自体は一直線の教訓話の体で進み、芸が見当たらないけれど、シニカルな真実によって事態は解決。 そして、また同じ過ちの道に戻るといった主人公のドラマ処理でまとめるのではなく、社会派としてテーマを突き付ける。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-10-08 06:04:52) |
56.《ネタバレ》 派手な戦闘シーンこそありませんが、戦争というものを当事者達とは別の一面からわかり易く描いていて非常に興味深い作品でした。 兵器産業という業界が存在する限り、世の中から紛争は無くならないということなんでしょうね。まるで、自動車をセールスするかのように兵器を売り歩くニコラス・ケイジの姿がフィクションでは無く事実に基づいていることに暗澹とした気分にさせられます・・・・。 最後に流れる「最大の武器供給者は米、英、露、仏、中である。この5か国は国連安保理の常任理事国でもある」というテロップは非常に重いですね。映画としては、とても面白い作品となっているんですけどね・・・・・。(しかし、オープニングの銃弾の製作から使用されるまでの一連の流れはユーモラスですけど恐ろしいですね。) 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 12:47:00) (良:1票) |
55.武器商人(死の商人)の存在は、戦争モノを面白くする上でよく使用される調味料ですが、それを主役にしてみるものなかなか面白かったです。これまでのこの職業に対するイメージが少し変った気がします。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-09-09 15:04:18) |
54.《ネタバレ》 世界の武器供給国ベスト5、それは米・英・露・仏・そして中。この五カ国は、国連の常任理事国でもある、、、、。くぅ~、なんか凄い凹みます。悲しいかな、やっぱり世の中は正義じゃなくて、パワーバランスで出来てるんですなぁ。世界の現実を改めて突きつけられた感じで、見終わった後は鬱気分になります。。。主人公は結局、刑事に捕まっちゃうわけですけど、そこでまたあのラストの言葉ですよ。私のやっていることは必要悪だから逮捕されない、てね。人間というものが実にドロドロした内面を持つ、多義性の生き物であるが故に、その人間が作り出す世界もまた一筋縄ではいかない、ドロドロした世界になる。善と悪とネセサリーイーブル。おぉ、、公然と広がるこの非線形複雑系無秩序の世界の様を前にして、若造の僕はただただ呆然と立ち尽くすばかりです、、、。これだけ胸にズシンとくる、身の詰まった説得力ある作品を、これだけ見やすく、軽く作り上げることが出来る、その器用さにも脱帽です。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-05 22:16:15) |
53.映画としての内容は、とても良い。ただし、現実に変換したら最悪な気分になる。そんな映画。 【モルダー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-29 15:54:20) |
52.あまり期待していなかったのですが、結構面白かったです。ただ少し残酷シーンが多いかも。 【TINTIN】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-15 10:10:05) |
51.こんなにも深いテーマとは知らなかった。最後は自虐的とも言える結末で納得の終焉。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-06-24 03:15:22) |
50.アクション映画かなぁ・・・と思って借りてきてしまいました。映画は娯楽品という私にはこの様な、社会的で説教がましいのが一番苦手です。(嫌いではないけど)まぁ、単純に面白くなかったということでこの点数です。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-06-06 22:01:54) (良:1票) |
|
49.《ネタバレ》 高校の頃観たら、「最高にクール」と感じたのだろうけど、もう大人なので、そこまでは言えません。ある意味で、ビンラディンより悪い奴かもしれない。理想論とは分かっていますが、こんな状況が打開されることを願って止みません。でも、一サラリーマンとして言わせていただければ、彼の仕事ぶりには惚れ惚れしますね。台詞まわしがまたイカしてる。映画としての出来は素晴らしく、予告編の期待を裏切らない良作かと存じます。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-03 23:57:53) |
48.武器商人を題材に..ふざけた娯楽映画かと思ったら、、意外とまじめ! シリアスな作品でした..銃や兵器売買をめぐって繰り広げられる、政治がらみの裏社会..ソ連崩壊あたりは、うわさ通りでしたね~ 輸送機を一晩放置するエピソードは笑ってしまった..重くなく、軽くなく、現代の矛盾を分かり易く描いた 社会派映画 です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-23 12:36:09) |
47.ニコラス刑事の作品ではこれが一番良かったです。映画なのでシリアスになりすぎずエンターテイメントに徹してして楽しめました。どうなんですかね?やはり罪悪感は全くないんですかね?家族を失ってまで武器を売りたいという部分があまり共感できなかったです。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-05-22 12:25:09) |
46.かなり重たいテーマだが、案外さらっと描いている。こうしなきゃいけないという提言こそないが、みんなが知らない世界を見事に表現している。それにしても、銃弾が完成して人を貫通するまでのオープニングは秀逸。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-21 09:24:30) |
45.《ネタバレ》 悪が存在するからこそ、正義と呼ばれるものは存在する。世界の恐ろしい真理を見せつけられた。 【ちゃりお】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-16 11:34:17) |
★44.シリアスだけど、面白い。最初の弾を作って撃つまで過程、すごいです。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-24 14:30:34) |
43.《ネタバレ》 我々はただ見て見ぬ振りをしているだけだ。 どうしようもない地獄、だが抜け出せないジレンマ。 それを悪と呼び、蔑むのは簡単だがそう単純な世界ではない。 弟を失い、親には絶縁され妻子も去る。 それでも武器商売をやめられない、それが天賦の才であり彼が信じない運命でもある。 業深き宿命を背負った彼の心には強い感動を覚える。 しかし、どうしようもないモヤモヤが残るのもまた事実。 重いテーマでありながら、それを感じさせない軽快さが魅力的ではある。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-18 07:21:22) |
42.《ネタバレ》 ユダヤ人のふりをしてソ連から移住してきたというオルロフ一家は、家名からして偽名、最初からウソを背負っているわけだ。ユーリの父は、ウソと事実の隙間を少しでも埋めようと、熱心なユダヤ教徒になる。ウソの量の多さに耐え切れないということだ。 しかしユーリは違った。ウソを空気のように吸って育った彼には、ウソに対するアレルギーなど全くない。誰もがウソをつくのが当たり前で、自分もウソをつくわけだから、他人にウソをつかれても本心からは怒らない。彼は長じてシニシズムの権化のような人間となり、ウソの上に築かれた関係こそうまくいく、という信念を持つに至る。本作では、これが死の商人ユーリを成立させた背景とされている。 当然女を落とすのもウソを利用するわけだから、妻に対してもウソをつきつづけ、貧乏移民の子としての本当のユーリの姿をさらすことができるのは、弟の前だけだ。それが「戦友」という弟との呼び交わしの意味である。 いついかなるときもシニカルなユーリは、判断を誤ることがない。それで銃弾が飛び交う現場へ行っても、余計なトラブルに巻き込まれず常に生き延びる。そんなユーリの負の部分を引き受けてしまったかのように、弟ヴィタリーの精神状態はおかしくなっていく。 妻エヴァに「なぜ商売をするのか」と問われたユーリの答えは、「俺には才能があるからだ」というものだ。ウソに対する抵抗がなく、ウソとウソの間を自由自在に泳いでいくことができる、それが非合法な武器商売に必要な「才能」であり、自分にはそれがある、ということだ。「才能」があるから、それを生かしたくなる、それが「ネイチャー」というものだ、とユーリはいう。 しかし、さしものユーリも妻のウソだけは見破ることができなかった。これで万事休す、と思ったら間違いで、監督アンドリュー・ニコルは、薄っぺらい勧善懲悪ドラマなどは排している。 ニコラス・ケイジは好演していて、ラストのイーサン・ホークとのやりとりでは寒気がするほど鬼気迫る。逆にイーサン・ホークは単なる正義派の刑事の枠を超えず、人物に幅がない。 もともとそういう目的で作られたとはいえ、ラストで常任理事国の国名を並べて非難するなどは、映画としての出来を損ねる気がして残念だ。政治的メッセージをあからさまに出すのはいつでも逆効果と思うのだが。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-24 15:58:46) (良:3票) |
41.2006年の正月、暇だったから映画館で3本連続で観た映画の一つ。暇つぶしに仕方なく観たのだがキングコングやさゆりに比べて面白かった。映画の最後のメッセージに説得力があったわけだが、それはそこに結び付けるための映画の中身がよくできていたからこそである。 【ぺん】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-21 04:12:49) |
40.《ネタバレ》 最初からこの映画には引き込まれました。弾が作られて輸送されてアフリカ?にまで持ってこられる。そして最後その弾は少年を殺します。これは秀逸のオープニングです。そして、球を撃つとチャリーン!とお金の音が鳴るシーン、まさに武器=お金です(笑)最後のアメリカ大統領が一番のお得意様だというのはゾッとしました。 【腰痛パッチン】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-01-20 22:11:48) |