9.《ネタバレ》 「人類が月面を歩いて以来最も重要な出来事」原題が示すのは男性の妊娠。いくら何でも無理筋な展開ですが、マストロヤンニ、ドヌーヴ、同僚達が受け入れている姿に白けること無く観続けられました。国宝級の美男美女の二人は超一流の役者だと実感。ほんわかコメディの中にも、中絶・性転換の件や最近ハマっているゆっくり解説動画に出てくるような「長期に亘る加工食品の摂取でホルモン分泌がおかしくなった」件と言った風刺も感じます。 そんなこんなで当然と言うべき結果となりましたが、そこから結末までが素晴らし過ぎ。超前向きな姿は、世間体にこだわる事が愚かであるのを痛感させられました。 |
8.別に不満はないが、このスタッフで、この内容なのは、ちょっと肩すかしだ。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-05 23:05:34) |
7.フランス映画らしい、おっとりしていて全体的にアクがないラブコメ。 ストーリーそのものより、ある出来事による男と女のコミカルな様子と、 絆を深めていく過程に焦点を当てている作り。カトリーヌ・ドヌーヴは相変わらずきれい。 くだらないと言ってしまえばそれまでだけど、興味のある方はぜひどうぞ。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 3点(2011-08-12 04:22:17) |
6.ゆるーい、コメディ、ゆるーい風刺映画にも取れます。ちょっと物足りなさは残りました。うらやましいのはメイドさんにご飯作ってもらって、そのあと子供連れて劇場にいける文化と風俗。さすがパリ! 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-04 18:29:51) |
5.「シェルブールの雨傘」から十年。これはガラリと変わって実に明るく優しくて暖かいジャック・ドゥミのほのぼのとした人間味溢れる楽しい映画でした。ドヌーヴは相変わらず美しく、マストロヤンニのとぼけたような夫も適役。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-25 13:30:36) |
4.《ネタバレ》 男が妊娠してしまったことで本人だけでなく、愛する彼女(後の奥さん)に子供やその他街中大騒ぎになってしまう。ところがよく調べてもらったら誤診だった。まあ、いくらでも作れそうなお話だけど、その中に単なる見世物や商売みたいなものが感じられない所にこの映画の良さ、優しさが見られる。あれだけ大勢の人を巻き込み、街には大きく宣伝のチラシやらポスターやらと貼られ、テレビ出演することにもなって、人類初の男の妊娠による大ニュースを大きく取り上げられたりと、とにかく色んな人にあれは間違いでしたと、普通なら腹の一つも立てるのに、それどころか優しく見守るフランス人の心の温かさ、自分の夫となる男が妊娠し、自分は妊娠できないで苦しむカトリーヌ・ドヌーブの視線の温かさ、可愛さと同じくマルチェロ・マストロヤンニの可愛さも忘れるわけにはいかない。本当なら笑いものにされてもおかしくないのに、まるで初めての男の妊娠という出来事を楽しんでいるように演じている。ラストにカトリーヌ・ドヌーブが言う台詞「わたし、妊娠したみたい」この台詞を最後に持ってきて、見せてくれているところがフランス映画らしい優しさが感じられる。ただ残念なのはマルチェロ・マストロヤンニが見た夢、腹から鳥だの魚だのが出てくる所はいくら何でもブラック過ぎて笑えない。そういう不満もあるので7点よりも高い点数は付けられないが、男も女も平等であるという監督の伝えたいメッセージが伝わってくる映画でもあり、またやはりここでも映像の美しさ音楽の美しさはこの監督の映画全てに共通していて、やはり映画は映像が大切、美しい映像は見ていてもけして、嫌な気持ちにはならない。そういうことをきちんと解っている映画だとも思いました。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 12:09:02) |
3.《ネタバレ》 男が妊娠する?それがどんなに社会や世間から好奇の目で見られようとも、こんな時こそ心の支えになり助け合っていけるのが夫婦愛であり家族愛。そんな時代は変われども不変のテーマをほのぼのとした笑いの中に、巷にあふれる体に良いはずがない加工食品や化学物質が人間の体に与える影響を男性の妊娠という形であらわすなどのユーモアのある社会風刺も効いていて、人間の優しさや、音楽やストーリーの中に随所にフランス映画らしさを感じるコメディです。フランスに行っても持ち味に変わり無しのマルチェロ・マストロヤンニに、やっぱりカトリーヌ・ドヌーブが素敵ですねえ。ラストシーンはありふれた結末に落ち着きますが、それまでの騒動が何事も無かったかのように捨てられたニュースを大々的に報じる新聞、そして前を向いて歩きだす家族の姿に鑑賞後の気分も爽快な作品でありました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-07 13:30:46) |
2.《ネタバレ》 ジャック・ドゥミ監督らしい夢物語。 マストロヤンニさんが現実世界に居心地悪そうにしているのも、ありえない?役をしっかりと演じていると言う事なのでしょう(笑) 美容師とは言え、ドヌーブさんの衣装にはビックリ。 そして子供の鋭い質問にニヤリ。 このお話しで一番冷静なのは二人の子供なのでした。 御伽噺が好きな私を、しょうもないと思っている我が家の子供たち。 マゼッティ家と我が家は似ているなと、密かに思ってしまいました。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-31 20:47:43) |
★1.《ネタバレ》 ♪人類が月へ降り立ち、月面を歩いたという衝撃的なニュースより、もっと大事な事がある♪それは、私とあなたが手と手を取り合って同じ道を歩いたという事♪ この映画のテーマソングですが、ちょっとクサいけど、いかにもフランス映画っぽくて何か好き。やがてオープニングの歌が終わり、画面に出て来たのは何とオーバーオール姿のカトリーヌ・ドヌーヴ!!これには驚いた。昼顔やロバと王女など上品な印象が強く、しかもこの映画はドヌーヴが30の時に撮ったもの。30でオーバーオールって・・・。 対するマルチェロ・マストロヤンニは、あのお腹はどうやら画面を見る限り本物っぽい。よくあそこまで体つくったなぁと感心してしまいます。それに、本来二枚目俳優なのにコメディをやらせてもサマになっちゃうところはさすが一流俳優。 ストーリーは、見る前に解説とかを読んだときはアメリカンコメディっぽいイメージで臨んだけど、実際はジャック・ドゥミが手掛けたというだけあって、やっぱりフレンチカラーが強いです。 自分が一番気になったのは、すでに二人の間には子供がいるのにまだ結婚していなくて、三人で同棲(?)しているというちょっと変わった設定。 後から考えると、最後に結婚式のシーンを入れたくてこの設定にしたのかもしれないけど、そのおかげでいいエンディングを迎えられたので、結果オーライですね。 夫婦共働きで主夫をする人が増えつつある現代、“妊夫”を描いたこの作品は、時代を先見した映画といえるでしょう(笑)。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-31 01:04:33) |