★217.《ネタバレ》 感動はなかったけど、話には入り込むことができ、素直に面白く感じられました。 正直のところ、アメリカ映画臭がする映画はそれだけで避けていたのですが、これはドンパチ系でもなく星条旗バンザイ系でもなさそうだったので観てみましたが、こんな“アメリカ映画”もあったかと軽く驚いた気がします。 映画には万国共通の未来永劫に通ずる普遍性が必要と考える自分にとって、アメリカ野球界の八百長事件という限られた地域の限られた時代の人にしか知られていない事を題材にしたりするところなどが減点材料になってしまいます。 映画のコンセプト的には、野球を題材にする必要は特になくて、また、スポーツである必要すらなく、要は世代を越えて永遠に愛されるもの、それは音楽だったり芸術だったり何かのコレクションとかでもいい訳です。勿論、映画でも。 映画大国アメリカで最も人気のあるスポーツがたまたま野球だった。もしくは、野球が最も盛んな国アメリカが、たまたま映画製作においても大国であったという事なのでしょうかね。 一番感動したと言われているキャッチボールのシーンですが、父親が生きているところがストーリーに出てくればラストシーンでも感動できたのかもしれませんが、ナレーションや会話の一環で語られるだけなので、出てきたときの妙な違和感があります。思い出のような無形のものを形あるものとして映像に出すことの難しさがあり、原作を映画化したときの違和感とかと同じ感覚ではないでしょうか。後光を当てるとかで、父親の表情をハッキリ出さない方が良かったのでは・・・。 このキャッチボールという動作は、言葉を用いることなく出来るコミュニケーション手段であるため、一見説明不足で不親切かもしれませんが、その分おのおのが自由な気持ちで鑑賞でき、結果として多くの人に感動を与えるのだと思います。 子供でもできるシンプルさがあり、お互いの顔を見ながらできるので、何とも絵になるコミュニケーションですね~。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-02-20 11:17:00) |
216.《ネタバレ》 何回見たって面白い。 ケビンコスナーってこういう普通のお父さんを演じさせてると最高。ちょっとずれてるけど、そのズレ方が心地良い。 主人公の決意は見ず知らずの作家を巻き込むが、そこに至るまでの出来事が家族の野球を楽しむことに対する情熱と、それを大切にしたいという気持ちが、引退した作家を引きずり込む事に疑問を抱かせない。 この作品には親子の再会が下敷きになっているけど、そちらの感動よりも大事にしていた野球という物を自分が望む形で手に入れるという、その過程に心を大きく揺さぶられる。その大事に作り上げた球場の中で、大事な存在にであって邂逅を果たす。二重の揺さぶりにもう胸がドックンドックンするわけだ。最高。 もうダメだ、と思われるような状況で冷たかった親類が彼に感化される下りなど、あのスピード感が良い。凄く良い。誰も悪者がいない、球場に向かってくる大勢の人たち。この後球場を目の当たりにした観客と、そのマネージャーたる彼の家族とその親類たちはとんでもないエンターテイメントを目にするわけだ。その様は具体的に表現しなくても良い。幸せな空間がそこにあるのだろうと確信できるだけで良い。あのラストは最強の一手だった。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-01-23 21:20:52) |
215.《ネタバレ》 主人公が破産するとか、大勢の人が20ドルずつ持って癒しを求めにやってくるとか。 (どこに車止めるねん?どうやって金集める?トイレは?幽霊が野球やってたらTV局が来ない?) といったような、ものすごくくだらない突込みをいれたくなる現実部分がなかったら、 ほんといいんだけど。 (いや、映画の中の世界そのものをファンタジー世界って捉えればいいんだけどさ、野球場作ったおかげでローンが払えなくなって破産して農場取られそうになるって流れだけ妙に現実的だから) ファンタジー部分だけ捉えれば、文句のつけようのない10点満点。自分も祖父に対して、取り返しのつかない言動をしてしまったことがあるので、すごく感じるものがあった。 ただ、くどいけどファンタジー部分と現実部分の折り合いをもう少し上手につけて欲しかった。 あのラストじゃ、それこそ全現実世界がファンタジー世界に飲み込まれたとでも考えない限り、おさまりつかないような。(それならそれで別にいいんだけど) 【rhforever】さん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2010-01-05 15:42:59) |
214.トゥルーマンショウ、エヴァンゲリオンと連続してみたので、違和感がなさすぎて、感動も関心もなかったです。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-09-09 21:02:39) |
213.序盤の展開にはわくわくしました。球場が本物だということを知って驚きました。 【ファンオブ吹石】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-11 16:39:50) |
212.《ネタバレ》 映画はいかに最初に「大嘘」をつくかが勝負だ。手短なモノローグによる自己紹介、そしてすぐに天の声、主人公を取り巻く環境を極力省き、ついにはスタジアムの幻想まで、と畳み込むような展開のおかげであっという間にこの映画の世界に引き込まれていく。トウモロコシ畑をいきなり野球場に変える男を下手に説明しなかった作り手側の勝利だ。そのおかげで次から次へと浮かび上がる疑問とその答えへの導き方に「んな、訳ないだろう」なんて事は考える暇もなくストーリーが展開していく。こうなると、強引な展開ではなく最終的な答えを見つける旅に観客も付き合うようなある種の「目的」が生まれていくのだ。年老いたドクター・グラハムを見つける1970年代の町並みも、途中で拾うヒッチハイカーもすべては「目的」のためのファクターなのだ。目的を目指すいわば観客代表であるケビン・コスナーはまさに適役。投げ方で本当の野球少年だった事がわかる。また妻役のエイミー・マディガンも素晴らしい。「娘を紹介したら?」という素敵な助け舟を出し、そっと球場のライトをつける彼女は最高だ。バート・ランカスターも晩年としてこの映画にあれほど素敵な役で出てくれたこと自体がうれしい。そしてこの作品のすごいところは俳優に負けず劣らず演出がさえまくっていること。たとえば全編通してぐっと来るのはシューレス・ジョーの声だ。彼の声はどんなに離れていてもささやく程度だ。普通なら絶対聞こえない距離も彼は小さく語る。その言葉は主人公にしっかり届いているのだ。まさにファンタジー!そしてすばらしいのは、球場に現われる彼らはすべて自分が何者かを自覚していること。それが老ドクターに姿を変えたムーンライト・グラハムへの暖かい言葉へつながり、最後に残ったあの人との会話に結びつくのだ。それにしてもラストのキャッチャーミットを脱ぎ、こちらに気づき振り返るあたりから目頭が熱くなる。映画史上でも屈指の名シーンだ。彼はフルネームを名乗り、主人公は躊躇してファーストネームしか名乗らない。それでもなお感極まって最後に一言「DAD」というと、あの人はためらうことなく振り向くのだ。今年で7回忌になる父とのキャッチボールの思い出がこの映画を見るたびによみがえる。 【やしき】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-02-03 02:07:10) (良:4票) |
211.《ネタバレ》 僕の中では特別な、宝物のような作品です。何でだろう?何回見ても泣いてしまいます。ラスト近く、Jアール・ジョーンズが野球とアメリカについて語るあたりからダメなんですよね。ラストは欲を言えば父と息子のキャッチボールで終わってほしかったかな。最後の車のヘッドライトの列はちょっとやりすぎたかな?という感じもします。でも、このトウモロコシ畑の球場はそのまま残されて年間に数万人の観光客が訪れる人気の観光名所となり、家族がキャッチボールをしたり、皆が思い思いの休日を過ごすという。野球が、そしてこの映画がアメリカ人にいかに愛されているかがよく分かります。Jアール・ジョーンズや娘が言っていた、「みんなやってくるよ」がアメリカでは現実の物となっていたのが嬉しかった。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-11-25 19:49:01) |
210.《ネタバレ》 とっても優しい映画です。 ”トウモロコシ畑に野球場を作って、みんなで野球をする” 時代を超えてたり、あの世とこの世を繋げたりしていますが、 簡単に言ってしまえば、それだけです。 各々の人生の中にある、愛情、挫折、後悔、若さ、老いなど、 色々な要素が野球を媒体として表現されていて、 思わず、人ってイイなぁ・・・、と感化されてしまいます。 「 It's you (君の声だよ) 」 のところで、ボロ泣きしました。 キャッチボールだけで、伝えられる気持ちがあるって 素敵ですね。 【カモネギ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-31 00:57:29) |
209.《ネタバレ》 私がまだ4歳の時に父親は病死してしまった。なので私には父親とは何なのか漠然としたイメージしか無い。 私は野球を観戦するのが大好きだ。運動音痴の私に取って猛スピードで飛んでくる小さなボールを細い棒で打ち返すなんて芸当は出来る訳も無い。プロ野球選手はお世辞抜きで神様に見える。 そんな私に取って、「父親」と「野球」というキーワードに基いて展開される本作は正に大人向けのファンタジーだ。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-10-08 13:16:03) |
208.《ネタバレ》 ドファンタジーですな。最後の「すべての親たちに捧げる」ってのがジーンときました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-15 23:25:43) |
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207.《ネタバレ》 もう少しスマートに演出できないかなぁ(例として野球をする喜びを写すショットを入れているのに登場人物に「ここは天国か?」などと言わせているところとか俗物根性溢れた者に選手が見えないとか)と考えるけど90年代アメリカ映画の中ではピカイチの「愛すべき法螺話」。夢の球場=フィールド・オブ・ドリームスというのはただ有名選手がよみがえりプレーをするという類の話ではなく、(バスケやアメフト等はさておき)ベースボール(「野球」じゃない)を国民的娯楽として胸に描いているアメリカ国民精神の発露なのでしょう。親父や友達と一緒にキャッチボールをしたり、楽しんだ日々。有名選手のプレーにあこがれ夢見たあの頃。この映画の登場人物達は自分達の忘れかけていた心の原風景を取り戻すことで人生捨てたモンじゃない、と喜びや楽しさを再発見していったはず。だから印象に残るのは役者の「笑顔」。エイミー・マティガン(私この女優さん大好き)の優しい笑顔。ジェームス・アール・ジョーンズのわくわくぶり。そしてバート・ランカスターの人生を達観したような微笑み、そして背中!主役のケビンが一番魅力に欠けると思うのは私だけ? 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-03-14 14:08:31) |
206.悲運の8人、シューレス・ジョーにスポットを当てたのはいいと思いますが、やはりどうしてもこの設定に抵抗があって素直な気持ちで見ることができませんでした。なんでもありありの世界でやってる本人たちは楽しそうで結構だが、見ているこちらとしてはしらけてしまいました。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-02-18 23:46:47) |
205.そんなこと有り得ないよ!などとあえて突っ込むことなく、素直な気持ちで鑑賞したい作品です。ケビンコスナーも適役で良かったと思います。 |
204.奥さん役のAmy Madiganの演技がとっても印象に残っています。Kevin Costnerが彼女のアクションにクスッてする場面ありますが、あれ彼女の怪演におもわずのクスじゃないかと思うぐらい。 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 14:18:47) |
203.《ネタバレ》 何て有り得ない展開なんだ!いやでもこれはファンタジーなんだからそれは気にするべきじゃないんだ…、って自分に言い聞かせながら見てたら終わってしまいました笑。てかそんなこと言い聞かせてる時点で、僕には合わない映画ってことですが…。でも若いグラハムがスッとドクグラハムになるとこはよかったですね。オチで親父が復活するんだろうなってのは、見始めて1分で分かりましたが、実際出て来てキャッチボールするシーンはやはり必須だったと思います。 |
【フッと猿死体】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-11 22:26:17) |
【ジダン】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-10-26 20:21:34) |
200.ファンタジーの部分が勝ちすぎて、のめり込んで見るまでには至らないが、それでも、僅かな可能性を信じてそれにすべてを投入していくことの尊さを正面から讃美したという点において印象に残る佳作。演技面では、男優陣をしっかり後ろからコントロールしているかのようなエイミー・マディガンの巧演が特筆されるべきだろう。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-08 03:45:08) |
199.ジョー・ジャクソンは本当は左バッターであることなんて気にしなくなるほどに、心に情熱をもたらしてくれる。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-31 17:50:55) |
198.《ネタバレ》 みんな夢を叶えるために集まってくるなんて素敵じゃないですか。なんともロマンティックです。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-24 06:08:03) |