195.サクサクと物語が展開していくので見やすい一方、実話とされているものに忠実過ぎた感がある。 主人公ヘルフゴッドが持つ才能と危うさに父親の独善的な性質が混じって、彼を見守るような思いで見させられる。それ故、最後のピアノリサイタルは湧き上がるような感動がある。 本人による演奏のシーンは目が釘付けになるほど凄まじく、それを見て、聞くだけでも価値があると思うほど素晴らしかった。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-12 16:18:04) |
194.当方の感性が鈍いだけかもしれませんが、どうも一つ一つのエピソードが浅いというか薄いというか。 前半の主人公は父親だと思いますが、その心情が今一つ理解できません。線が細いから自分が守らなければと使命感に燃えたのか、それとも単に偏執的に子離れできないだけなのか、あるいは成長を自分の手柄にしたかったのか。このあたりが物語のコアだと思いますが、どうもモヤモヤ感が残ります。またもっとも身近にいるはずの母親や姉妹の存在感も薄く、こんな父親をどう思っていたのかよくわかりません。 で、後半はなんとなくいろんな人に助けられて再生していくわけですが、トントン拍子で進むのみ。あのピアノの腕前さえあれば、出会う人は誰でも良かったような描き方でした。結局、もともと才能のある人が、ちょっと遠回りをして元の鞘に戻りました、というだけの話のように思えたのですが、やっぱり当方の感性が鈍いんですかね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-12 01:48:52) |
193.天才とは得てして、制御不能なものである。を再現した様な作品。ピアノに命をかける様はまさに狂気であり、人々を魅了する。20年ぶりくらいに観たが十分楽しめた。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-07-15 20:48:49) |
★192.偏屈な性格なのでなかなか定職に就けず、他に誇るべきことがないので過剰なまでに家族に執着して狭い世界の中で余計に偏屈度合いが加速していくという、無職オヤジの負のスパイラルが見事に描かれた前半部分は最高に楽しめたのですが、このオヤジが出てこなくなる中盤以降は、普通の良作になってしまったという印象です。 アカデミー賞をはじめとして世界中で多くの受賞歴があるだけあってジェフリー・ラッシュの演技は素晴らしいものの、実はラッシュが出ている中年期が一番面白くありません。父親との関係の清算、後に奥さんとなる占い師との出会い、トラウマを乗り越えてのカムバックなど、このパートは構成要素が盛りだくさんのはずなのに、そのすべてがあっさりと流されてしまうためにほとんど感動がなく、ジェフリー・ラッシュの名人芸を楽しむだけのパートになっています。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-04-08 11:59:04) |
191.《ネタバレ》 幼少時から父親に勝つことを義務付けられ、鬼気迫る名演奏を披露した直後に精神が崩壊してしまった天才ピアニスト。父親からの抑圧はさぞ苦しかった事でしょう。回復後の演奏で喝采を浴びて流す嬉し涙が胸に迫ります。長い暗闇の中でも光を浴びれる日が訪れる事を信じられる作品です。 |
190.《ネタバレ》 こういう音楽系の作品は好き。 混沌とした中で最後はそれなりに落ち着いたエンディングになったので良かったと思うが、実話としてはどこまでリアルなのかは不明。 デイヴィッド・ヘルフゴッド役の演技力もなかなかだったし、見応えはある。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-03-27 12:38:15) |
189.《ネタバレ》 ヘルフゴットの家族から暴露本(日本語版未訳)が出版されており、デヴィットは占星術師の妻に利用されているとのこと。 レストランの仕事は実姉の紹介であり、暴君として描かれている父親とは比較的仲が良かった等、 事実と大きく剥離していることを訴えていた。 これを知るか知らないかで映画の評価は大きく変わる。 音楽家という職業はテクニックと同等にメンタルの強さも問われ、脱落していく人は数知れず。 その中で復帰できたのは奇跡であり、映画としてはドラマチックな題材だろう。 音源はデヴィット本人のものだが、代役なしの演奏をこなしたジェフリー・ラッシュの熱演は称賛されるべきである。 この映画でラフマニノフの第3を知った人は少なくないはず。 その功績が大きいからこそ、スタッフには夫妻のみの情報に頼らず、多方面にアンテナを張っていれば、 我々のこの映画に対する受け取り方も違っていたかもしれないのに。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-23 00:12:37) 《更新》 |
188. なんでポスターがあの場面なのかわかった。音符まみれのプールかどっちかだよな! 【JF】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-04-23 19:51:33) |
187.《ネタバレ》 実話を基にした話。 天才ピアノ少年が家族を捨ててまでも音楽家を志すが 精神に異常をきたしてまともな生活が出来なくなり彼の転落人生が始まる。 長い精神病院生活を過ごすが彼の奏でる美しい音楽は人々を魅了しやがて 彼に救いの手を差し伸べ始める。 実話だけあって話は淡々と進む。 精神障害者、クラシック音楽家という鉄板ネタを二つも兼ね備えた作品が 名作にならないわけがないw なんというかグッと感動するというよりジワジワとゆるい感動がずっと続く感じです。 とはいえ人を選ぶ作品な気がします。 障がい者がメインの作品というと「フォレストガンプ」「レナードの朝」「ダンサーインザダーク」など 障害を持ちつつも懸命に生きる姿に感動するわけですねー。 音楽映画というと「アマデウス」「戦場のピアニスト」。 どれも名作です。 ただこの二つのキーワードで思い出すのは佐村河内 【Dry-man】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-04-10 21:39:55) |
186.《ネタバレ》 デビッドがレストランでピアノを弾き始める瞬間が好きです。周りの誰も言葉を発することができず、そのすごい演奏に魅了されてしまうところが、大のお気に入りです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-04-04 23:43:02) |
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185.《ネタバレ》 後半はやや冗長(というか見ていて切ない)な感あり。あとピアノが上手いかどうか自体は全くわからん。しかし素晴らしい。私の中では傑作です。 親父は尽きるところ全て「自分のため」なんですね。そこに親子愛が絡んで複雑になる。要は自分は環境が悪く力を発揮できなかったんだ。だから息子には自分ができなかったことのリベンジをさせたい。そしてそんな息子を育て上げたのは俺だ。俺は凄い!という思考。だから自分の手を離れるのを極端に嫌い、最高難度とされるラフマニノフを弾かせたがる。その一方で、デイヴィットには親として離れてほしくないし、かといって純粋に腕を上げてほしいし、デイヴィット自らがラフマニノフの練習をしている(ピアノを好きになってくれている)のがすごく嬉しい、という側面もある。ここら辺のごちゃ混ぜ感が面白い、上手いと感じたポイントです。 親父はどちらかというと「自分が全て」なのに対してデイヴィットは「自分を押し殺している」という対比。そんな両者を繋いでいる絆的なものがピアノであるし、ただ繋ぎとめているだけではなく両者ともに「好きだから極めたい」と思っているのもまたピアノであると言える。ピアノは互いを距離を縮める要因となる一方で、互いを引き離す要因ともなっているのがあまりにも切ない。 デイヴィットがラフマニノフの3番を弾き終わったときの親父の涙は、「自分が成し得なかった“最高難度”の攻略」「自分の元を離れて正解だったという思いと寂しさ」「立派になった息子の成長が見れた嬉しさ」あるいは「息子への嫉妬」という全ての感情が入り混じった涙であり、故に、最高のシーンだったかと思います。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-02-20 05:03:44) |
184.「シャイニング」と勘違いして見てしまいました。ジャンルは異なりますがとてもいい映画です。実話と知ってリアル感に納得しました。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-11 20:09:42) |
183.《ネタバレ》 実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッドの半生を描いた映画。狂気の親父を家族目線で見ていける前半は良かったのだが、デイヴィッドが精神を病んで以降、つまりはジェフリー・ラッシュのパートでは(正確に言えばノア・テイラーパートの後半から)彼の心の内を探るのが難しくなり、いまいち気持ちが乗り切らないまま最後の演奏を迎えてしまった。G・ラッシュの演技によるところもあって感動的な雰囲気に包まれてはいるが、やはり少し引いた所から見ている自分がいて、もらい泣きまではせず…。伝記映画として見ればいいものを、変に感動を求めにいった自分も悪かったか。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-05 22:18:17) |
182.この映画はついて・・・淡々と進む、演出がない、描き方に工夫・・・、そんなことが必要とは感じませんでした。観る側の人生の深みがためされているのかもしれませんね。人は◆互いに◆生かされているということを映している秀作だと思います。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-02 23:51:56) |
181.これと船の上のピアニストとピアニストがピアノ映画3点セット。 |
180.《ネタバレ》 劇場予告の『誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。」というフレーズが最高に好きです。 あるピアニストの波乱万丈の人生を、リアルに、それでいてドラマチックに描いた作品ですね。実話ベースでありながら、おそらくは適度な脚色を加えることで、1本の映画としてのエンターテイメント性がきちんと存在しています。ですが決して軽い内容ではなく、深く味わい深い作品になっているところが素晴らしいんですよね。 音楽にはうとい私ですが、何故か音楽ものは心揺さぶられるものが多いです。今作も、少年デイヴィッドの演奏から始まり、ラスト直前のリサイタルまで、ピアノの演奏が主人公の人生を彩っているようで、そこには理屈ではない感動を覚えます。 今作のキーパーソンである父親は、家族に対する依存心、とりわけ息子に対する依存心が強いだけでなく、それに輪をかけて自己顕示欲の強い方のようです。その父親の存在あって、デイヴィッドのピアノの才能が幼少期に開花し、同時に父親の存在が彼の将来の可能性を摘もうかという皮肉な現実がやりきれないです。 父親と完全な和解をするには至りませんでしたが、切っても切れない家族の絆を、本作から確かに感じ取れます。そして精神に異常をきたしながらも、前向きに、ひたむきに人生を生きようとしているデイヴィッドには、『人生って本当に素晴らしいよね。』と言われているようでした。 本作は短い時間にすべてを詰め込んだためか、説明不足がある部分は否めません。まるで小説の行間を鑑賞者の想像力で補うような努力が必要かもしれません。ですがそれをふまえても、辛い現実と同じくらい訪れる幸せな瞬間を見せてくれる本作はオススメです。鑑賞後は、何とも言えない後味の良さが心に残ります。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-20 15:33:09) |
179.ピアノのシーンはしびれますね、父親に憎悪すら覚えます。(実際はバツ1知らしいですが)本当にハッピーになってよかった!日本にもリサイタルいらっしゃることあるかな。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-07 10:00:37) |
【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-18 17:17:06) |
177.《ネタバレ》 エンドロール5分前ぐらいまでは7点台だったが、星占いに頼った結婚によって減点(笑)そんなので結婚しちゃうかー?と思うが、実話を元にしているそうだから、それが実話なら仕方ない(そこが実話ベースなのかフィクションなのか、現時点では知らない) あんな父親なら心を病むわ…と思いながら、最後まで和解はできず。最初に病院から連れ出したオバサンは無責任だと思う、実際はどうだったのか知らないが… なんだかんだ言いながらも、ピアニストものが好きな自分としては満足(笑) |
176.《ネタバレ》 くわえタバコをしながら、場末のバーでピアノを弾く。おそらく、夢見た自分の姿とは程遠いが、それでいいじゃありませんか。万雷の拍手の中感極まり涙する、私もそこで感極まり涙する。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-07-21 14:32:33) (良:1票) |