9.PC一台で楽曲が作れる現代を象徴している映画。いいか悪いかは別にして、これが現在の音楽業界だ。アメリカも日本も同じ悩みを抱えている。業界人の端くれとしては身につまされるストーリーではあるが、いい楽曲はどの時代でも不変ということは救いです。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-13 23:33:11) |
★8.《ネタバレ》 ジョン・カーニー。この名前を見るのは「ONCE ダブリンの街角で」以来久しぶりですが、 本作も「ONCE~」と同じく、都会の片隅で少し淋しさを抱えた男女が出会う。その2人に共通するのは音楽。 その時々の登場人物の心を表すかのような作中で歌われるその歌詞も、 音楽が人の心を動かし人を結び付けていく様も、飾り気の無い素朴な描写がいい。 冒頭、1人の女性がバーでギター1本で弾き語っている。この歌詞がまたいい。 それに耳を傾ける、1人の音楽プロデューサー。 今は落ちぶれてしまっているが、まだ粗削りなその弾き語りに、彼の脳内であっという間に他の楽器が加わりその曲を肉付けしていく。 弾き語りの歌詞の素晴らしさと共に、この男の音楽を愛する気持ちとその才能が見事に伝わってくる。 ニューヨークの街角でアルバムを録音していく。キーラ・ナイトレイの歌もその表情も素晴らしい。 そのハイライトがビートルズの「レット・イット・ビー」のルーフトップ・コンサートを思わせるビルの屋上での録音風景。 そこに離れて暮らす、マーク・ラファロ演じるプロデューサーの娘のギターが加わる。 キーラの魅力を随所に見ることが出来る作品ですが、 才能はあるけど生き様は少々不器用、人間臭さのあるプロデューサーを演じたマーク・ラファロの好演がこの作品を支えていると思います。 ジョン・カーニーの作品を見るのは「ONCE~」以来2度目ですが、もっともっと映画を撮って欲しいと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-08 15:21:07) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 最高!このスタッフの映画作りとその音楽のセンスには絶大の信頼を寄せてます!スマホを使った音楽のやり取り、屋上でのバンド演奏、ラストの完成した曲をネットに流して事務所を通さないとこなんか、もう文句なくお洒落で素敵だ!ちょっとした目線で浮気を見抜いたり、主人公のおっちゃんとの軽いキスを思い出し、笑顔を見せるキーラナイトレイの素敵なこと!いい女優になったなぁとしみじみ。この映画もDVDを手に入れねば(^^♪ 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-10-11 15:24:51) |
6.《ネタバレ》 キーラ・ナイトレイについては触れるまでもないですが、面白い映画でした。今年公開された音楽映画はだいたい面白い。負け犬の二人がタッグを組んで人生の逆転を狙うというテーマは対して珍しいものではないし、途中で二人が挫折せずトントン拍子で素晴らしいアルバムを完成させるというのも起伏がなくてどうなんだろうと思います。しかし、屋外レコーディングのシーンは全て映像的に美しくて、楽しそうだった。これが全てだと思います。あと、エンドロールの展開は余計だったんじゃないかと思います。あの家族大変だよ…。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-04-14 01:55:28) |
5.《ネタバレ》 "once ダブリンの街角で"のヒットも記憶に新しいジョン・カーニー監督の新作。今回も音楽の魅力が満載。音楽とシチュエーションが強力にタッグを組んで、この力が1+1が2ではなく、3にも4にも、、無限大にも広がる映画。そのタッグの中でも、明るく前向きな"Tell Me If You Wanna Go Home"と、演奏する仲間の輪にバイオレットが加わる屋上の場面がお気に入り。やはり音楽は才能ありきではなく、愛する者全てに門戸は開かれていると思いたい、願いたい。皆様はどの場面がお気に入りでしたか?ただ歌うことが好きなグレタとその歌で有名になりたいデイヴ、音楽を真に愛するダンと売上至上主義のソール。歌が売れれば否が応でも付きまとう金としがらみ、音楽とビジネスの切っても切れない関係を二組の生き方を描いて切り込むことにより、音楽とはあなたにとってなんぞや?と問いかけているようにも思えます。本作のもう一つの主役、ニューヨークのロケーションも大いに楽しめましたが、私はそれよりもキーラ・ナイトレイの着こなしが可愛くて登場カットごとに心躍りました(笑)。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-04-05 23:05:44) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 封切りすぐに一度観てたんだけど、菊地成孔氏が激賞するもんだから再見しました。“Lost Stars”はよい曲だと思うけど、やっぱ作品として同監督の“Once”にはかなわない。あっちはダブリンの事情、移民がたくさんやって来てたり、ストリートミュージシャンが溢れかえってるさまがよくわかったし、スタジオで楽曲を完成させていくところなんかゾクゾクさせられましたものね。ニューヨークの描写がわりと類型的なのも残念でした。それにキーラ、ギター弾いてないし。あ、ランディ・ニューマンのくだりは2回とも大笑いしてしまって周りの顰蹙買ってしまいました、みなさんごめんなさい。個人的には、ほぼ同時に観た“Song One”のほうが好きです、こっちももう1回観よう。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-04-02 18:00:44) |
3.《ネタバレ》 同時期公開の「イミテーション・ゲーム」でキーラ・ナイトレイの演技が気になり、キーラ主演の本作も観ましたが、劇場で泣いたり笑ったり素敵な時間を過ごす事ができて大変素晴らしかったです。序盤の演奏で楽器が増えていくシーンでもう泣いたので掴みは十分でした。死にそうだったプロデューサーがグレタを見出した後、生き返ったように動きがキレッキレになっていくのが大好きです。プロデューサーとのキスシーンがあったようですがカットして大正解だと思います。最後の元彼の歌も完成度のあまりの高さにやられました。 【DAIMETAL】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-03-16 04:52:10) |
2.《ネタバレ》 音楽の魅力を最大限位伝える素晴らしい作品でした。ストーリーとしてはさほど抑揚のあるタイプの映画ではありませんが、それを補って余りある音楽がこの作品にはあります。単純な楽曲のクオリティの高さだけではなく、資産のないゼロの状態から自分たちの手で音楽を作っていく喜びが、ストーリーと相俟って伝わってくるところがよいです。グレタとダンが夜中にスプリッタを使用しながら「音楽があるだけで、ただの風景が宝石のように変わる」なんてセリフを吐く場面も印象的です。セリフとしてはやや月並みだとしても、嬉しいときや傷ついたときに音楽を聴きながら街を歩いてみて、誰もが同じことを感じたことがあるだろうという印象的なワンシーンです。この映画は本気で好きな仕事をする楽しさや、もう一度何かをやり直す気持ちの素晴らしさを観る者に教えてくれます。アダム・レヴィーンのファルセットを駆使した圧倒的な歌唱力もさることながら、キーラ・ナイトレイの自然体な歌声、マーク・ラファロの才能豊かなプロデューサぶりも見事。安心して人に薦められる良作です。 【Thankyou】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-08 20:58:45) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 楽しみにしてた分ハードルが上がっていたがそれを上回る内容だった。冒頭のバーでの演奏を頭の中でアレンジさせてるところは最高に美しかった。アダム・レヴィーンの歌は言わずもながらキーラ・ナイトレイの歌声も綺麗でそれを聴くだけでも観る価値がある。劇中で流れてくる音楽もどれも良く、演奏している画も観ていて面白い。最後の契約を断るシーンも彼女の音楽に対する思いが伝わってきて最後まで楽しませてくれる作品。 【ぷるとっぷ】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-03-02 15:26:31) |