56.《ネタバレ》 知能犯が周囲に犯人が知られないよう、様々な方法で一人、また一人と徐々に生徒を消していく。
そんなサイコサスペンスをイメージしていましたが、どちらかと言うとホラーに近かった印象。
一見知的に見える犯人だったが、結局、最後は無関係に惨殺していくのだが。
そこに深い、生徒との心理駆け引きは無く、次々と手当たり次第殺していくだけ。
生徒の側も、犯人に立ち向かう訳でもなく、ただ逃げ惑い次々とやられるだけ。
最後に何かオチがあるのかと思って見ていたが
最終的に、何のどんでん返しもなくあっけなく逮捕されて終わるだけ。
内容が乏しいので、振り返るとつまらない映画だったと言う印象しか残らない。
無差別殺人としての恐怖感の演出は、そこそこ出来ていたと思いますが
それを目指すなら、もうちょっとリアリティが欲しかった。こまかなツッコミ所も多く気になります。
そもそも散弾銃は鳥などの小動物の素早い動きを止める為の物でしょ。
つぎつぎ遠距離のターゲットをほぼ一発で次々と即死に至らしめる殺傷能力はないでしょう。
教室から校庭に離れた生徒を打つシーンがありますが、あの距離なら
小動物でも死んでないでしょう。そもそも弾帯も無いのに、あれだけの玉が次々と。
手品師かとツッコミたくなります。見た目がホラー主人公ならその時点で現実離れした
世界観なので良いですがジェイソンなどと比べてリアリティがあるだけに、
どうしても細かなところを突っ込みたくなる。
もっとも、理由無き殺戮で残虐な部分を、これ以上リアルにされても
胸クソの悪さが残るだけの映画になりそうだが。
あとどうせ過激なバイオレンスを描くならセットでもうすこしエロ要素が欲しかったかな。