★47.《ネタバレ》 磯川警部につきますね。最後の別れは何度見てもいいです。 【yu-mi】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-06 13:13:07) |
46.惜しいなあ・・・。原作じゃラスト、リカ(岸恵子)の息子歌名雄(北公次←ブルドック)に千恵(仁科明子)が救いの言葉をかけて後味良く終わるのに映画にはその部分がないんですよ。あの終わり方じゃ彼に全く救いがないんですよねえ。そこの不満さえ除けば「犬神家」と同等のクオリティを持った作品だと思います。それにしても「~してつかあさい」っていい響きの方言ですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-31 10:55:41) |
45.市川崑の金田一映画は漂う空気の湿っぽさがたまらない。邦画特有の闇と悲哀と、かすれたような色の美しさが堪能できる。今作は脇役がなかなか粒ぞろいだったが、磯川警部役の若山富三郎が突出して素晴らしかった。どっしりと静かに構えて、さらに人情味溢れていた。最近こんな役者を観ていないので、軽くショックを受けた。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-30 09:48:18) |
44.他の作品と観比べてロケーションが大人しい(といっても本作も充分美しいが)かな・・・?とか、「いョうし、わかった!」は多めだが、胃薬の舞いは大人しかったりで、全体的にやんわりとした印象。見立殺人も猟奇的・・・だったかな?ま、こんなものか、みたいな。然し、若山富三郎の存在感が凄い。甘めの善哉の塩の様な、ボケ気味のピントもクッキリ。やっぱ、このシリーズ、面白いです。常田富士男の汚れ役も、そういえば新鮮でした。笑。 【aksweet】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2005-01-28 00:20:59) |
43.個人的に原作は「夏」的な印象ですが本作は「秋」。いかにも「晩秋」というイメージぴったりの映像が見事です。若山氏出演により暖かくも重厚なムードが醸し出されてイイ。基本的に善人である犯人があれだけの猟奇行為を行う動機が不十分な気もしますが、推理小説でそれを言っても仕方無いのかも知れません。 【番茶】さん 7点(2004-09-07 22:34:04) |
42.お人形が鞠つきしているシーン。その中の一体のお人形の顔には痣があります。このシーンが1番怖かったなあ。 【ジブラルタの星】さん 7点(2004-07-20 22:18:29) |
41.《ネタバレ》 横溝お得意の近親相姦(風)ネタではあるが、顔のない被害者=加害者という、古典的本格派ミステリーでよく使用されるギミックを使って、うまくまとめた好作品。乱歩ものもそうだが、昭和初期という舞台設定はこの種のミステリーには不可欠な要素。DNA鑑定などの科学捜査全盛の現代では、こんな謎ありえないから。この種の土着的なムードっていまの日本には(特に都会には)皆無だから、レトロスペクティブに訴えるものがあるんだろうな、と。ともかく、金田一ものとしてはとてもよい作品であることは疑いない。 |
40.金田一シリーズの中で最高傑作だと思います。市川崑の描く金田一ワールドは実にいいですね。彼の作り出す鬱蒼とした雰囲気の世界は実に恐ろしかったし、その裏に隠れた人間模様も哀しく切なく見事に描かれていました。配役陣では石坂浩二は勿論の事、岸恵子もすごく良いですが、特に若山富三郎が非常にいい味を出して演じています。磯川警部は間違いなく彼がハマリ役です。僕の中では監督は市川崑で、金田一・石坂浩二、磯川・若山富三郎、等々力・加藤武…この布陣が一番ピッタリ来ます。 【ゆうしゃ】さん 10点(2004-03-17 10:14:28) |
39.《ネタバレ》 市川崑監督を知らずに観て、虜になった作品です。 非常に美しい映像が更に殺伐とした怨念を盛り上げます。原作も読みましたが、全てにおいて大好きな作品であります。他の金田一シリーズでは犯人に同情する事はありませんでしたが、これは、泣けちゃいました。それは岸恵子と若山富三郎の演技によるところが大きいですねー。殺人を犯す動機については、僕は村と言う閉鎖的で独特の力関係で偏見に満ちた中では、秘密を守る事は死活問題であったと思います。又、自分の子供と旦那の言わば浮気相手の子供が恋仲になるのは、何にも置いても許せない事の1つであると思います。 |
38.《ネタバレ》 歴代金田一映画の中で、一番好きな作品です。これぞ横溝作品、というエッセンス(戦後という時代背景、山奥の田舎という舞台、そこでの古い因習や価値観、過去の事件との因果関係、複雑な血縁関係、見立て殺人等々)が満載です。また、小説が作られた時代ならではの動機が映画にも色濃く出てたので、このような評価にすることにしました。皆様からご指摘の多い犯人の動機に関しては、この作品の設定を考えれば十分納得ができると思います。戦後という時代に、外の世界を知ることもない人達がほとんどの閉鎖された環境では、現代では理解不能の価値観がそこに存在するわけで、父親が同じ3人娘が綺麗なのに自分の娘だけが痣があったり、その妬みの対象である娘(しかも兄妹)に息子が盗られそうになったり、というのは充分動機に値すると思います。また、何故20年も経ってという意見もありますが、放庵のゆすりに対する恨みと3人娘に対する嫉妬(小さい村だから綺麗に成長していく様を日々目の当たりにしているのですよ)が積もり積もった20年に、息子の恋愛と千恵の帰郷というタイミングが重なった、ということで充分に納得できるのでは、と思うのです。俳優陣が完璧な点も、かなり評価してます。中でも岸恵子と若山富三郎は秀逸なのですが、特に若山富三郎が岸恵子を疑っていながら、恋愛感情との狭間でゆれる磯川警部の役を熱演しています。最後の駅での金田一耕助と磯川警部の会話、とても感動しました。 【なおてぃー】さん 9点(2004-02-15 02:52:33) (良:2票) |
|
37.全体にわたる灰色の画面や物悲しい音楽、いつ見ても心にぐっとくる作品です。 |
36.《ネタバレ》 シリーズ中で、一番好きな映画。色々な要素が賑やかに盛り込まれた『犬神家』から一転、寒々しくも落ち着いたトーンの中に展開する物語、岸恵子の魅力(フランス臭なし)、そしてやっぱりラストシーンの悲しさ、渋さ全開な若山富三郎の存在感にとどめを刺す、と。細かいところをよ~く考えると「ん?」っていう部分もないことはないですけれど(いくら相手の目が悪いからって、変装して騙せるモンなのかなぁ? 金田一さんもあんなにも怪しい存在にすれ違っていながらスルーしちゃってるし)、確かな演出と演技によって、おどろおどろしさよりも、しっとりとした深い味わいが後に残る映画になりました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-11-22 13:35:30) |
35.この頃、このシリーズテレビでやらないのね。ただ、このシリーズの悪い所が、ビックな人が・・・・ 【ボバン】さん 7点(2003-10-31 05:31:25) |
34.市川×石坂の組み合わせでは一番。やっぱ金田一は石坂浩二じゃないとね。金田一ではいつもだけど、昭和初期の田舎の風景も好きだな。 【ロカホリ】さん 8点(2003-10-22 01:11:42) |
33.手毬唄のように殺人を犯すなんて、犯人も結構大変だなと子供の頃思ったものだった。岸惠子が魅力的でした。横溝シリーズは大好き。 【fujico】さん 7点(2003-10-21 07:49:37) |
32.《ネタバレ》 思いっきりネタバレです。動機が弱いっていう意見もあるみたいですが私も実は最初そう思ってました。何も若い娘をそう次々手毬唄に合わせて殺していかなくても。・・・でもこの事件の動機の一番は「嫉妬」なんですよね。同じ父親を持ちながら自分の娘は痣があり、人前にもあまり姿を見せたくないのに他の3人娘はきれいでわがまま。しかも自分の大切な息子を取られようとしている!本当は兄妹なのに。殺してしまった旦那が好きでたまらなかっただけにその嫉妬はすごいものがあったと思います。確かにその部分では映画ではちょっと表現しきれてなかった部分もあると思いますが、原作が素晴らしいだけになかなか味わいのある作品に仕上がっていると思います。やはり若山富三郎と岸恵子がいいですね。撮影もなかなか「素晴らしいと思います。 【JEWEL】さん 8点(2003-10-05 23:02:05) |
31.前作の「犬神家の一族」に比べると、重厚で格調高い作風はやや落ちるものの、独創的で不気味な雰囲気を醸し出していたのは、さすが市川崑 ! ! しかしながら無理な構成も目立ち、釈然としない殺人の動機等、真面目に見るとけっこうシラけ気味。さらに、主役を演じた女優岸恵子では鬼気迫らず迫力不足。そんな中、磯川警部を演じた若山富三郎の作品全体を見据えた演技が絶品で、この作品を見事救っていた。 【光りやまねこ】さん 7点(2003-08-23 23:25:50) |
30.手毬歌の使い方がうまくないなあと思います。お年寄りが思い出したときに殺人があるんじゃ・・・。犯人も中半すぎて見えてしまうし・・・。 【omut】さん 5点(2003-08-06 01:17:29) |
29.TV放送を親父と一緒に見ていて、怖い映像にビックリしてなめていた飴玉(小梅の大きいヤツ)を喉につまらせて、死ぬ思いをしました。死ぬほど怖かったです。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2003-08-04 20:57:17) (笑:1票) |
28. うーん、意外とこの映画、高く評価されているんですね。岸恵子さんの最後の泣きは必要ないと思う。原作どおりに、犯人が大空ゆかりの殺害に失敗し、自殺した後金田一耕助によって淡々と犯行の動機が明かされる、というストーリーにした方がかえって犯人の哀れさを出せたと思いますよ。実際、原作を読んだときに、犯人が可哀想で涙が出そうになりました。しかし、映画を見るとこのシーンで興ざめしてしまいます。岸恵子さんは素晴らしい女優さんだし、若山富三郎さん、加藤武さんもいい味出しているだけに、残念です。 犯人の動機が弱すぎるという意見もありますが、この長い原作を2時間ちょっとで映画にするのはムリがあるかもしれないですね。この作品は原作を見てから映画を見たほうが絶対に面白いし、犯行動機も納得できると思いますよ。 横溝作品での犯行動機は、現代の価値観からするとクエスチョンがつくようなものが多いのですが、原作を読むと、古い価値観が壊れつつある時代の中で、古い価値観にがんじがらめにされた犯人の哀れさと、その時代でその理由だったら人を殺すのも仕方がないのかな、という動機のリアリティを強く感じます。僕が横溝作品の映画を評価する基準はそこにあるわけで、悪魔の手毬歌は、動機がわかりにくいというところで、もう少しかな、という気がします。(映画のファンのみなさん、ゴメンナサイ。原作を愛する者のグチです。) 最後の、金田一耕助と磯川警部のやりとりは、余韻があっていいですね。 【さとる】さん 6点(2003-06-23 01:09:02) |