109.《ネタバレ》 原作、ドラマ未見。 ここのレビュー評価が高いのに驚き。 ここから初めて観たのですが、何より主人公が活躍してるような気がしなかった。事件に関わった人だけで物語が進んでいくようで、科学とかそういうのを期待してた私は拍子抜けしました。 ストーリーはそこそこ良かった。本当に予想外のトリックだったし、サスペンスとしてもドラマとしても良かったと思う 【ラスウェル】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-02-21 20:51:34) |
108.《ネタバレ》 (ネタバレ含みます。未見の方はご注意ください。なお原作は未読です。)石神の行動が理解できません。彼のアリバイプランは、DV夫の遺体隠滅が絶対条件。それなら最初からDV夫の遺体の始末だけで済む話ではないかと。殺人そのものを無かった事にするのが、最も合理的な遣り方です。石神が要らぬトリックを弄しているように見えるのはマイナス。彼の自己犠牲の価値も失われます。謎解きミステリーに過度なリアリティを求める気はありませんが、犯人の行動に理由付けは欲しい。より大切なのはトリックの実行性ではなく、必然性と考えます。ミステリーとしては物足りないです。ただし石神と花岡靖子のドラマ部分は見応えがありました。堤も松雪も流石の熱演。とくに靖子の心情が興味深かった。石神への感謝と謝罪の念は当然のこと。彼の好意に甘えて罪を逃れようとした気持ちも理解できます。自分はともかく、娘だけは守らなくてはいけないから。でもそれが、本当の意味で娘を救うことになるのか。何度も自問自答を繰り返したはずです。その間も主導権は石神に握られている。負い目は人を動けなくします。彼女たちは刑罰の免除と引換えに、生き方を決める権利を失いました。極めつけは石神の身代わり出頭。しかも彼は自分たちの為に新たな罪を重ねたという。もう娘云々ではなく、靖子自身の心が耐えられない。だから彼女は出頭した。石神の献身は一切の見返りを求めていません。でも純粋であるが故に花岡親子を苦しめた。もし石神が靖子の恋人だったら、あるいは娘の父親だったら。彼の“好意”は受け入れられたかもしれない。彼女らは献身の見返りに、石神へ愛情を注ぐことが出来るのだから。結局、靖子は石神の想いを拒みました。その謝罪の言葉は、石神の耳にこう聞こえたのではないか。「あなたと私たちは他人です」。これが石神の嗚咽の正体だと感じました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-02-06 19:27:15) (良:4票) |
107.《ネタバレ》 原則既読。そもそも東野圭吾さんの小説はあまり肌には合いません。どれを読んでもいまいちピンと来ないのですが、とりあえず、映画を観ました。原作もこんな感じだったと思います。堤真一さんの演技が映画全体に深みを醸し出して良かったですよね。観て損はない作品です。個人的には原作より楽しめた感じです。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-31 01:43:01) |
106.《ネタバレ》 人という生き物は欲があるから争いが起き、愛ゆえに殺めてしまうこともあると。。人の感情ってやつは難しいですね。 トリックについては多少納得いかない部分(特に死体処理をどうしたのか?見つかる心配は無さそうだし・・・)はあります。 とは言っても、見終えた後の感想としてそこは突っ込みたくない気分です。うまくまとめられてましたし、面白かった! 【ライトニングボルト】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-01-27 05:51:31) |
105.《ネタバレ》 安易なドラマの映画化が多い中、こういう原作がしっかりしている映画こそ本来望ましい。ドラマの主人達は今回裏方に周り、主役は完全に堤真一と松雪泰子の「SABU映画」コンビが取って代わっている。実力派だけあって、終始演技に惹き込まれる。ドンデン返しも久々に騙された、何故態々死体を残すのか最初から不思議で仕方なかったが、アリバイづくりのために見ず知らずの者を殺害するという、無論許されないが実に人の心理の裏をかいたトリックである。ドラマも映画も満足出来たという稀な作品である、何よりジャニタレではなく福山雅治なのが良い。 【まさサイトー】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-01-10 18:33:33) |
104.《ネタバレ》 TVシリーズ→TV版X→小説版Xを経てのレビューです。 偽富樫を警察が富樫と誤断した背景・裏付けの描写が弱く、言いたいことは分かるけど、どうも釈然としない。 石神の緻密な計画には、いくつかの偶然があって、初めて成立したトリックという感が否めない。 偽富樫が扇屋に入ったときはフロントに「外出中」の張り紙がしてあり、顔を見ておらず富樫と偽富樫の区別がつかなかったとか・・・ とはいえ素直に見れば非常に良くできたストーリー。 堤真一、松雪泰子の演技が素晴らしかった。 ダンカンはちょっとイメージが違った。私の中では板尾創路に決定。 万が一に備え、ストーカーを演じ、自分だけ捕まる計画までしていた石神の気持ちがやりきれない。 石神がこの計画を成立させるためには、靖子に対してもストーカー的恐怖心を与えたまま、捕まれば良かった。 けど、石神は茶封筒の形で自分の気持・愛情と言う要素を組み込んでしまった、人生で最初で最後のラブレターのつもりだったのかもしれない、伝えられずにはいられなかったのだろう。 おそらくこの茶封筒が無ければ、たとえ湯川に真実を知らされようとも、靖子が自首することはなかったのではないだろうか。 結局、花岡親子の幸せな生活を想像しながら、刑務所で好きな数学と向き合って後世を過ごす、最悪だけど石神が望んでいた結末にはならなかった。 原作では、靖子の子供の自殺未遂まで描かれている。献身的愛の代償は、あまりにも悲しく切ない。 【Luckyo】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-01-06 12:40:53) |
103.《ネタバレ》 思っていたより楽しめました。テレビドラマの映画版としては珍しく成功ですかね。・・・でも、原作は未読なのですが、ストーリーが突っ込みどころありすぎじゃないですか? みなさんのレビューを見ると原作に忠実らしいですが・・。だいたい、殺人事件の場合、死体の処理が一番の難関でしょう。それをスルーしたのではリアル感なさすぎ。だいたい最初の死体を誰にも気づかせずに隠せるなら、殺人事件そのものが明るみにでない訳で、何も次の殺人を犯して松雪さんに警察の目を向ける必要なんて全然ないでしょう。それに、一人目の死体を車も持たない堤が海に沈めたり、二人目の死体を港に運んで、顔を石で潰し、バーナーで手や足の指を焼き、着衣も燃やし、それ誰にも見られずにできる? 偽装を依頼され後に殺されるホームレスだって、多少は疑いを持つだろうし、人にも話す・・・・なんて色々疑問がわいてしまいます。 ところで堤真一、背中を丸め、人生に絶望した役なんて珍しいですね。うまく演じられてました。よかった。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 5点(2010-01-04 07:13:00) |
★102.《ネタバレ》 ◇ドラマ未見、原作既読。ほぼ原作に忠実で、原作にない挿入パートも許容範囲でした。◇ストーリーは分かってて見ましたが、だからこそ堤真一と松雪泰子の演技に脱帽。原作の雰囲気を見事に体現し、最後の対面のシーンは圧巻。一緒に泣けました。◇1点だけ難癖つけるなら、「容疑者、美人なんだよ」というセリフが良く出てきますが、女優陣は松雪泰子・柴崎コウ・真矢みきと、美人しか出ていないためあまり説得感が出ず。(ま、これはしょうがないか・・・) 【ハクリキコ】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-12-31 10:28:53) |
101.《ネタバレ》 大人の童話として細かいことは気にせずに見るべきなんでしょうね。そうでなければ話自体が成立しません。石神が靖子に対して行った献身的な行為のみに注目して、犯罪に対する細かな整合性などは完全に捨て去っている印象です。半端な処理を試みていないので見る方としても自然に作風を受け入れることが出来ます。案外この種の処理が出来てもいないのに見る方のスタンスを工夫しろという押しつけがましい作品が増えているので好印象でした。そのスタンスで見れば良く出来たラブストーリーだと思います。ただ一点残念なのはダンカンの存在でした。いくらミスリードのためとはいえ、あまりに浮きすぎていて違和感しか残りません。このキャスティングだけは考え直して欲しかったです。 ※原作を読んでみました。原作では登場人物がこの無理のあるトリックのお膳立て(もっというなら作者の言い訳)ばかりしている印象で人間味がありませんでした。人間が話を成立させる駒に過ぎません。そういう面では役者の演じている映画の方が優れていると感じられました。正直読まなければ良かったと少し後悔しています。 再見してみて。 恋愛コミュ障の悲しい暴走に見えました。 降って湧いた好きな女を自分だけが助けられる状況、ヒーロー衝動にのぼせ上がった石神が 暴走した結果、余計なことをしてしまったのかなと。 それはつまるところ石神のエゴの押しつけ。 靖子の方から見たら、一生石神の影に怯えながら暮らさなければならなくなる 地獄のような牢獄への入り口。のぼせ上がった石神はそれが解らず暴走してしまった、と。 【kirie】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-12-30 23:13:44) |
100.原作既読ですが、十分に楽しめました。ただ、柴崎コウと品川祐だけが余分です。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-12-30 21:47:21) |
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99.《ネタバレ》 原作未読。ドラマ版もある程度鑑賞済。月9でドラマの映画化というと、 ノリはそのままにストーリーを微妙にスケールアップさせ ギャグ要素等を増加させ、なんら面白みの無い・・いや、大多数の人間を ソコソコに楽しませようとする目論見を孕んだ エンターテイメント性に富んだ作品をイメージさせるが、それを裏切ってくれた。 愛は方程式では解けない。犯罪で得られる愛など存在しなかったのか。 しかし「献身」とは見返りを求めるものではない、単なる自己犠牲である。 エゴと表裏一体なのだ。そういう意味で石神は献身を体現している。 無関係な人物を巻き込むという点も含め そう突飛な動機でもなく、争点とも感じなかった。 非現実的な設定の中に、一人の不器用すぎる男の姿を垣間見た。 母娘の幸せを思えば、自身が刑務所へ行くことも絶望ではない。 その願い、完璧な計画は靖子の告白によって脆くも崩れた。 共に罪を背負う、償うという思いは石神に通じたのだろうか。 一方的な愛ではあるが、自らを犠牲とした男は愛されることを知らなかった。 石神は嘆き涙した、それは彼女が彼の思いに応えたとも言える瞬間でもある。 そこで話自体は完結するので、その後を切って観客を突き放してもよかった。 少々説明が足りないシーンも見られるが楽しめた。 【HIGEニズム】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-12-30 17:23:36) |
98.《ネタバレ》 確かに面白いプロットでした。2日の夜に何をしていましたかと問われて、実際に母子で映画を見ていたならば、真実を疑われることもなく証言できますからね。堤さんも好演でした。但し、この映画の最大の欠点は、果たして石神さんは第二の殺人を犯す必要があったのだろうか、という点です。石神さんのアリバイ工作のためには第一の殺人の遺体が簡単に見つかってはいけないわけで、それゆえ死体を巧妙に隠しました。ならばそれで終わりではないのでしょうか。富樫はホームレス同然でしかも多額の借金を抱えて逃げ回っていたわけで、そういう男が消えてしまったからといって誰も捜索願などは出さないし、警察も死体がでなければ捜査を始めないでしょう。現に警察が殺人事件として捜査を開始したのは死体があったからです。石神さんが母子に恩を売りたかったのであれば、何も第二の殺人など犯さずにに、富樫の死体の隠滅をすれば目的は達せられたはずです。この点は映画が封切られた際に指摘はなかったのでしょうか? 【キムリン】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-12-30 16:03:32) (良:1票) |
97.うん、面白く観れますね。今回は完全に堤真一のための物語になっています。福山がなんでそこまで推理できたのかの伏線が足らなくて、ちょっと残念。 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-12-30 01:26:09) |
96.《ネタバレ》 とにかくおもしろい。人の心や愛という、式で表せないモノがテーマになっていました。非常によくできています。 【lalala】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-12-29 23:43:41) |
95.《ネタバレ》 おもしろい。堤真一の演技力に動揺した。しかし、一点だけ湯川博士に言いたいことがある。「この事件の真相を僕が明らかにしてもだれも幸せにならない」と福山雅治は言う。「それでいいんですか」と柴崎コウがたずねる。そこで湯川博士に聞いてみたい。起きた事実を明らかにするということは、科学的精神に基づけば当然の営みであろう。しかし、「実際に殺人を犯した人を、法律にのっとって裁かなければならない」という考え方は科学的精神に基づく言明であろうか。そうではないであろう。なぜなら、法律は科学的な根拠のもとに成り立つものではないからである。したがって、福山雅治演じる湯川博士が「本当の科学者」であるならば、「この事件の真相を理解した」時点で自己満足していればいいのであって、わざわざ関係者に真実を告げる必要などない。湯川博士の言葉は、「真実を明らかにすることでだれも幸せにならない」ではなくて、「僕は真実を知っている。それだけでいい」であるべきだったのではないか。その意味で、僕は湯川博士が本当には科学者ではないと思うのである。 |
94.実に面白い。 久し振りに本格的なミステリー作品を見たような気がする。 トリック自体は意外と稚拙で、序盤で推測可能ではあったけど、論理的に構築された計画を紐解いていく過程を楽しむという意味では非常に楽しめた。 捜査側の登場人物の背景はドラマで紹介済みなので、この作品では容疑者側の背景が丁寧に描写されているのが良かった。 ドラマでお馴染みのコミカルな演出も封印されて、重厚でシリアスな構成にしているのも正解だったように思う。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-13 06:06:14) |
93.犯人の仕掛けたトリックに見事に引っ掛かってしまった。顔も歯も指紋も潰され、家も無いなら、宿の抜け毛ぐらいしかないしな~。宿には他人の指紋もいっぱい付いてるしね。もっと知力を尽くしたバトルを見たかったな。 【真尋】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-01 16:09:58) |
92.《ネタバレ》 天才が二人も出来てくるので、さぞやもの凄い不可能犯罪との対決かと思いきや、DVの元夫を衝動的に殺した母子を助けるという小さな話。むしろ序のクルーザー爆破事件の方がインパクトが強い。ミステリーとして読み解くと、アラが目立ちます。天才のはずなのに、死体を切り刻んで捨てたり、浮浪者を殺して顔をつぶしたり、脅迫状送ったり、身代わりに出頭したり、まさに凡人のやることです。警察が浮浪者の死体を元夫と間違うわけがありません。家族が確認しますし、DNA判定も行います。宿にあった髪の毛となんかと比較しません。浮浪者仲間の目撃者もいるでしょう。彼らは助け合って生きてます。美しくない回答です。正々堂々、出頭して正当防衛を主張すればよかったのです。ラブストーリーとして読み解くとどうでしょうか。石神は人生に絶望していた。が、隣の母子の会話やお弁当で生きる希望を見出した。母の靖子に恋したのです。結果愛という不合理さを取り入れた回答は非論理的になってしまった。ただ天才なのに何故絶望したのか不明。論文をどんどん発表すればいいのに。石神の愛は無条件の愛ではなく、利己的な愛。献身ではなく、押し付け。天才+絶望+愛=押し付け+殺人。靖子の立場に立つと、殺人の身代わりまでしてくれた石神の愛に報いたい、一緒に贖罪したい気持ちは十分理解できます。いい人ですね。靖子の告白を聞いたとき、石神は初めて真実の愛を知り、号泣したのです。それで何もかも正直にしゃべり、川で凶器が見つかります。靖子の愛の方が献身的といえるでしょう。ミステリーと思わせて、実はラブストーリー。「簡単な引っかけ問題」ですが見事です。ダンカンへの脅迫状でのミスリード。というか、いかにも怪しげなダンカンそのものがミスリード。雪山で湯川が殺されるかもしれないというサスペンス。山からの景色を心から美しいと言える石神は、利己的とは言え、初めて愛に生きる喜びを味いました。悲劇を盛り上げます。このへんは成功しています。でもオバカすぎる警察は失敗。両者が知力を尽さないと面白くありません。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-09 05:08:40) |
91.《ネタバレ》 面白かったです。オチもよかったし、堤や松雪など、配役もよかった。ただ、本当に「献身」を実現するのなら、靖子に送る封筒は脅迫状のみにするべきでしたね。「僕のことは忘れて幸せになってください」なんて書かれて、忘れられるわけないんですから。まあ、なんだかんだ言っても内心では感謝されたかった石神の「本音」を表現したんでしょうけど、「徹底した献身」という展開もアリだと思うんだけどなー。石神が逮捕されて、靖子がホッとするというラストだったら、8点か9点あげられたかも。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-06 22:16:48) |
90.私はガリレオシリーズの小説よりドラマ版が好きなんですが、そういう人はここでは少数派みたいですね。ドラマ版のような福山と柴崎のコミカルなやりとりや、一見オカルトに見える現象を科学で解明する、といった要素がほとんどないので「実に面白くない。」と思ってしまいました。ですが皆さんのレビューを読んで分かったんですが原作に忠実なんですね。そう言われればもう文句は言えません。明るい軽い映画を見るつもりで見始めたのが失敗だったなあ。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-09-20 19:43:26) |