22.加害者家族の保護という社会派作品であり、ドキュメントタッチなのだから、リアリティが無ければ説得力がでないのにリアリティがない。松田龍平がいまいち刑事っぽくないのは許せても、挙げればきりが無いほど現実離れした演出が多すぎる。あと所々かなり下手な役者がいるのもいただけない。 また、加害者家族の苦しみを見せるなら、平和な日常みたいなものを見せてそこから事件後の転落を描かないとあまり苦しみが伝わってこない。親に、あの子をちゃんとしつけていたとかいきなり言われても… 良いところは主役二人の存在感と最後まで見られたところ。 【Yu】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-12-03 15:57:24) |
21.君塚良一脚本監督作品ということでものすごく期待したのが悪かったのかもしれませんが、どうしちゃったんだろう…というのが本音です。こんなべたな台詞を書くような人だったかなあと首をかしげてしまいました。切り口はすごくいいと思うし、俳優陣もこれだけの人が揃っていて、そして脚本が君塚良一。はずれるはずがないのにと不思議で仕方がありません。ひとつには志田未来をいかしきれなかったという点があるような気がします。あとは松田龍平はやっぱりかっこいいのだなということと、東貴博はけっこう俳優にむいているんじゃないかというのがこの映画の感想です。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-29 23:40:39) |
20.《ネタバレ》 観る前はどういう風にこのテーマに挑むか、期待を持っていました。 でも冒頭からずっこけました。まず加害者の未成年の家族に対してテレビのマスコミがあそこまで執拗に追うのかなぁ? いくらコメントが欲しいからって・・カメラを撮ったり、妹が乗った車に対して事故を起こしかねない暴力的なカーチェイスをマスコミが現実に起こすかね? その時点で実際の現実と乖離してるように見えて萎えましたよ。 ネット描写に関しては今までの流れとは完璧にそぐわない描写で笑ってしまいました。 特にネット住人に対する誇張されすぎな描写は呆れるな。 膨大なネット住人が全員、あの加害者妹や関係者を狂ったように糾弾する流れにしたりして『ネット住人=悪』という露骨なイメージを一方的に病的に植え付けている作り手はこの映画のネット住人と同じレベルにしか見えない。 他にもおかしな所をあげれば冒頭はあんなにマスコミが追っていたのに潜伏先の住所がネットで割れたのにマスコミが全く来ないというトンチンカンな事になってたりも気になりました。 数々のシーンがこんな感じなのでいくらキャラクターがシリアスなセリフを語った所で全く深みも何も感じず薄っぺら。 各キャラクター描写に関しても理解しがたいおかしな所がいくつもありますが、いちいち指摘していたらキリがないのでやめておきます。 私はこの映画を現実社会の問題を真摯に扱っている仮面を被って、表面的にシリアスぶっているだけとしか思えません。 残念。 【まりん】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-10-23 01:34:32) (良:5票) |
19.社会の裏側の視点からみたというアイディアは斬新で 共感できた。しかし実際問題として同じことが同じ 次元でおきているかといえばここまではなっていない のだろうと思う。だれもかれもの人間不信が映画に 絶えず流れていて、なんだか見終わった後疲れました。 【K2N2M2】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-12 21:08:12) |
18.映画じゃなくてドラマを観てるような感じでした。なんというか、こじんまりしているというか、スケールが小さいんですよね。盛り上がるところもさほどなくて、きっと映画館で観ていたら退屈するだろうなと思わせる内容でした。 【映画】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-09-21 19:06:56) |
17.《ネタバレ》 佐藤浩市、松田龍平は大好きな俳優さんだし今回の演技も良かった。予告編やCMでも使われていたリベラの曲なんかも大好きだ。扱っている題材も世間的にあまり注目されていないもので好感が持てた。観ている間退屈することはなかった。 でもダメだった。やはり『踊る大捜査線』組はどこへ行ってもやることが中途半端。「社会派とエンタテインメントを両立させたかった」という君塚監督の欲張りのせいで序盤から到底あり得そうにないカーチェイス。あれだけでも一つ事件になりそうだ。 そしてマスコミの執拗さ。これはこの作品全体言えることだが、本気でマスコミや、ネット社会が抱える問題について提起する気ならば良いことも悪いことも含めて、何故そのような問題が生じてしまうのかをきちんと描かなければいけないのに、君塚監督は嫌な部分だけを見せようとする。観客に嫌なものを見せて嫌だね~、なんて感想を抱かせても根本的な問題は解決しないどころか、偏見が増えてしまうんじゃないかとすら思った。 まだマスコミについては僕も知らないことが多いし、見えない所で問題が起こっているのかもしれないからあまり多くは言えた立場ではないけれど、許せないのは終盤のネットおよびネット住人の描き方。ネットの掲示板を見て野次馬が集まってきた!なんて言っていたが、加害者の妹を見るためだけにあんなに人は集まりやしない。そんな暇人ばかりじゃないよ。暇でも警察に目つけられたら嫌だからちょっかい出さないよ。そもそも志田未来の兄が起こした事件だって日本全国を揺るがすような大事件でもないのだし。 志田未来の姿をネットに流していたネット住人、オタクの描写もおかしい。眼鏡にバンダナに紙袋といういかにもオタクです!という格好で、あろうことか刑事相手に殴り込みをかけるなんて大胆な行動までとる。ネットの怖い所は匿名性で、そのおかげで誰でも何でも言える所にあるのだから、警察に面と向かって喧嘩売るような人ばかりだったらネットなんて問題にならない。 ラストは希望のようなものを提示して終わらせているが、雰囲気だけで具体的な希望は見当たらないし、マスコミとかネットとか若い世代に一番希望を感じていないのは監督なのではないか。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-03-26 15:44:06) |
★16.《ネタバレ》 良くも悪くも「志田未来の目ヂカラ」が8割な作品。すごいです、あの目は。小学生姉妹が殺された、というショッキングすぎる出来事が身近で起きたにも関わらず、その死への感情については一切言及せず、あの勝ち気な目でひたすら「私は何も悪いことしてないのに!」というスタンス。人が死んでると言うのに、まるで他人事のように思ってるようにも見えてしまう。ラスト近くの浜辺のシーンを観れば、彼女は彼女なりに重いものを抱えてたのだなーということはわかるし、全体的にやっぱり「ある意味被害者」というのもわかるが、どうも、個人的には、あの勝ち気な目のせいで同情できない。あれが木村多江的な風貌の女優だったら、全然違う印象になっただろう。でもあえて勝ち気目ヂカラ女優の志田未来をキャスティングしたってことは、製作サイドはきっと、単なる予定調和な「かわいそう物語」にはしたくなかったのだろう。その意欲にプラス点。 【エムラ兄妹】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-03-25 06:06:20) |
15.《ネタバレ》 犯罪者の家族が、いったいどういう目に遭うのか、 そしてそれを救う道はあるのか、 その先に犯罪被害者の家族が救われる道はあるのか 柳葉扮する、犯罪被害者の父親の叫び 「本当はあんたの顔も見たくないんだっ」 犯罪者の妹志田未来がその保護をする佐藤浩一に対して反感を抱く場面 この方面の、犯罪被害者の家族と、犯罪者の家族。 その心の葛藤、その救い(あるのか、ないのか、救えるのか、救えないのか) こういった方面をもっと深く掘り下げてほしかった。 最終的に、「おまえが守るんだ」では、あまりに救いがないでしょう。 ただめんどくさくなって、突き放したととられてもしょうがない言いぐさですよ。 さらに、最後の場面が、某巨大掲示板を模したネットの書き込みのシーンで終わるなんて・・・ まるで、ネット犯罪を題材にしてるみたいで、最初のテーマはどこに行ったのと違和感ありまくりでした。 映画という限られた時間枠では、描くことが厳しいテーマだったというなら、 連続ドラマかなんかにしてもよかったのではないだろうか。 社会問題を描くには、非常にいいテーマだったはずなのですが、問題の根幹を絞りきれず 様々な問題を、全て未消化のまま発信してしまった感じで、非常に残念でした。 ドラマ化、実現してほしいテーマだなぁ 【りけい】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-03-01 22:41:38) |
14.《ネタバレ》 とても有意義な映画でした。これまでにあまり扱ったことのないテーマは、私に恐怖感を抱かせました。佐藤浩市と志田未来は、この2人でしかできないであろう、素晴らしい演技を見せてくれます。惜しむらくは、後半にネットの話が出始め、映画の主張がそちらへぶれてしまっています。それさえなければ、とても良くできた映画でした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-14 21:14:44) |
13.《ネタバレ》 久々にむかついた映画でした。そしてこれはむっちゃ褒め言葉なんです。むかついたというのは、それだけ話に感情移入して、作中のマスコミや掲示板の煽りオタクなどにむかついたと言うことです。一緒に観に行った彼女と、「こいつらよっぽどヒマなんやな」と言ってました。 でもリアルに今の日本の裏の顔を物語ってますよね。身近でああいうことが起こらないと分からない、でも確実に世の中には広がってる現象みたいなものが。けっこうこの映画のそれは誇張表現だったかも知れませんが、実際に掲示板とかでああいった風な書き込みは見たことありますし、現実に可能性のあることなんだとわかったら、しかもそれが自分の住んでる日本であり得ることなんだと思ったら、無性に腹立たしいようなものを感じました。 他人はどうかしりませんが、私は自分につながりのない人が誰と結婚しようが離婚しようが、逮捕されようが、極端な話亡くなろうが、知ったこっちゃないです。そういう意味ではテレビのワイドショーとか大っ嫌いです。芸能人の恋愛ネタがそんなに面白いのか??どっかで起きた事件とかでも、みの○んたに好き放題コメントさせて何か面白いのか??と言いたくなります。人のアラとかって、そんなに一生懸命掘り出したりしなきゃいけないんですか?同様の気持ちがこの映画を観てる時に沸々と沸いてきました。 犯罪加害者の家族って実際このくらい迫害を受けてるんでしょうか。さすがに身近にそういう人がいないので現実を知りませんが、だとしたらその人達をかばえない周りの人達は最低ですね。なんぼ身内がと言っても、直接その犯罪と関係のない人にまで危害を及ぼすような事はナンセンスですし、被害者の関係者とかならまだわかりますが、関係のないやつはすっこんでろ!!って感じですね。 そういった思いを改めて強くしてくれた映画です。満点です。最高です。よく出来すぎてて腹立ちます。もう一度言います、最高でした。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-02-12 01:15:03) (良:1票) |
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12.《ネタバレ》 描き方がいちいちオーバーで冷めてしまう。結局、誰も守ってくれない立場に居たのは佐藤浩市さんのことでよろしいのですよね? 【Keicy】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-02-08 21:04:24) |
11.テーマとしてはいいところに目をつけた。が、もっと波瀾万丈にしよう、事件を起こそう、意外性を作ろう──そういった制作陣の、いい言い方をするとサービス精神が見えすぎて少々しらけた。もっとリアリティ重視で話を急がず淡々と描いた方がよりテーマが伝わるものになったのではないだろうか?押さえていた気持ちを爆発させてしまう柳葉敏郎が意外にもよかった。 【とと】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-02-07 16:53:40) |
10.入り口は、加害者家族の保護。 そして人間の普遍の感情、覚悟、思いやり、etc。。。 普通にテーマがしっかり伝わってきたので、良作。 【Pizz】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-06 02:13:35) |
9.この映画の肝である加害者家族の気持というか痛みがいまいち伝わってきませんでした。伝わってきたのは、世間のひどさだけです。しかしマスコミやネット住民があそこまでするかって感じました。あるあるじゃなくて、ないないですよ、これは。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-02-05 20:11:14) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 テーマとしては良いと思うんですよ。これまで加害者側の家族を描いた作品って余り無かったと思いますし。でも嘘はやめて欲しい。私の読んでいる新聞は一般的な全国紙ですが、加害者家族の保護を非難した記事なんて読んだことはありません。将来の問題を示唆するような映画でもありませんし……。しかも最近ネットでの個人情報問題も盛んに取りざたされていますが、あそこまで酷い事例は無いのでは?加害者の家族の本名は私生活に言及したような例は私は聞いたことがありません。 重いテーマなだけに軽々しく作られている気がして残念でした。 ただラスト近くの海辺で刑事が少女に優しく人を守る事について諭す場面は非常によかったのでおまけで5点とさせていただきました。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-02-04 20:31:46) |
7.このテーマ絶対誰かが撮らなければいけないテーマで、容疑者の家族が受ける被害なんて今まで考えとこともなかった。そういう映画を踊る大捜査線の製作チームが本気で作ったというのがうれしい。 だからこそエンターテイメント性をもっと消してほしかった。あまりにもオーバーだと思う、そんなに世間は被害者家族を叩くだろうか?この世の中の実態を伝えるために、これぐらいオーバーに表現しなければいけないのかもしれない。 ひとつの映画の作品としてはいまいち面白くなかった。話も、刑事佐藤浩市と容疑者の妹の志田未来を追いかけたドキュメント番組を見ている印象を受けた映画だ。まぁそれが作り手の意図なんだろう。この映画は面白いかどうかは別として一度は見るべき映画だと。 【デイ・トリッパー】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-02-02 13:56:14) |
6.《ネタバレ》 中学生などへの教育用上映に極めて相応しい映画になっています。ペンションにネットの住人がわざわざ押し掛け石を投げるのは明らかに現実離れしていますが、ケチの付けどころがあるということも含めて教育用上映に向いていると思います。●自分が殺人を犯したら家族はどうなるのか●身内が悪いことをしたらどういう態度を取るべきなのか●ネットの病的な側面とはどういったものか●信頼できる人とは何か●公的機関の果たすべきことは何か●受験勉強にどう向き合うか●子育てはどういう風にするべきなのか、などなど考える材料を飽きさせることなくたくさん提供していて、感想文を書かせるにはもってこいの映画です。もっと芸術的だったり、もっと現実に即していたりしたらきっとそうはならないはずで、教育用素材として絶妙の加減になっています。純粋な映画の出来としては6~7点程度に思いますが、教育的意義をプラスして9点にしました。 【鈴木】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-02-01 00:16:20) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 後半のネットの脅威を描く場面はスリリングで面白いが、そのインパクトが強すぎて、前半のマスコミの暴走が弱まって感じられる(製作のテレビ局への配慮からか?)。 それに、加害者の身内であるというだけで迫害されたからこそ、少女の主張に意味があるのに、兄の犯行を知りながら隠していたとの設定はどうかと思う。どんな理由があるにせよ、本当に兄を思うならとるべき行動ではない。あれでは間接的に犯行に協力したことになるわけで、彼女の言葉に素直に同情できない。冒頭の学校での笑顔も、この事実を知ってから思い返すと、正直薄気味悪くすら感じられた。加害者家族に同情的になり過ぎないための配慮かもしれないが。 【KAZY】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-01-31 01:05:23) |
4.《ネタバレ》 いい映画だと思いました。私はこの様な社会的テーマを扱ったモノが好きなのでひいき目があるかもしれませんが、この様な地味な題材を単館系ではなく東宝・フジが製作したことに驚きました。主人公(志田)が周囲に追い詰められたり、友人に裏切られたり、主人公(佐藤)が過去と家族に悩まされたり、結構シリアスです。特に警察やマスコミ、ネット掲示板の対応描写はテレビ的なテンポの良さで緊迫感があります。こういう社会の一部が自分なのだ(結構テレビとか観ておもしろがってますからね)思うだけで暗い気持ちになります。そういう意味でも考えさせられる映画です。ただ、最後、志田未来が佐藤浩一に心を開くところの流れが自分には納得が出来ず、そこがこの映画の肝心要ともいえるところではあると思ったのでそれは惜しかったと思います。 【ことひき】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-01-26 16:57:00) |
3.《ネタバレ》 容疑者の家族は被害者なのでしょうか?それとも・・・。それにしてもネットって怖いですね。一気にあそこまで情報が公開されちゃうなんて。マスコミなんかより凄いでしょ。とはいっても実際にあんな事件があったら自分もいろんな情報がほしくてネットでいろいろ検索しちゃうんだろうけど。 【アスモデウス】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-01-25 23:30:48) |