11.中学の授業の一環で観た「ロッキー」が想えば30年前。子供ながら清々しい感動を覚えた記憶が蘇ります。 今作中、度々語られる人生訓。これが空虚に響くのは、昔と変わらぬままのロッキーと、大人になり変わり果てた自分との違和感からか? 監督としてのスタローンが良くも悪くも成長していないのだけは明白ですが。 あぁ~ピュアな自分に戻りたい・・・ 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-22 03:50:02) |
10.スタローンが第一作の脚本を書き上げたのは、わずか2日間だったという。実際には存在しない筈の「ロッキー」という人間のブランド、ただそれだけで観に行った映画。2やら3やら、最近の続編ブームには大概ウンザリきていたが、観に行って安心した。‥‥‥人の心にズカズカと入り込み、もっともらしく説教を垂れ、そして、傷だらけになりながらそれを証明する。金持ちというアメリカンドリームの体現者ではなく、人生の勝利を手に入れた、決して負け犬にならない男。今でも、ロッキー・バルボアは、昔の愚直なバカのままのロッキー・バルボアだった。‥‥‥トレーニング風景がやたら短いのも、古くさい回想シーンやセンチメンタリズムも、そんな小さなことはどうでもいい。評論家がぶちまけるような安っぽい演出への工夫なんて顧みない無骨な演出、骨太なスタローンの熱いメッセージが伝わってくるではないか。我らがヒーロー、ロッキー・バルボア健在なり。歳をとったって、人生へのチャレンジャーであり続けたい。第一作を彷彿とさせる、人を奮い立たせるパワーのある一作だった。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-22 01:59:44) |
★9.監督シルヴェスター・スタローンによる直近3作のアクションシーンは1ショットに拘ることなく、忙しないほどのモンタージュ加工によって作り上げられる。
旧作で、寝起きから生卵一気飲みまでを捉えた一連の長回しや、持続的なウェイトリフティングとプッシュアップ、歩道から美術館の階段上までを主人公のロードワークと共に駆け上がる見事なステディカム移動撮影といった、1ショットが含み持った感動は今作には見られず、ことごとく細かいアクション繋ぎによって編集されている。
主人公の生理と同調しつつ、主人公に伴走しながら階段を登りきるカメラワークの持続があってこそ観る者により高揚をもたらすはずなのだが、テーマ曲の尺とリズムを偏重した結果か、勿体ないカットの割り方と云わざるを得ない。
一見、意匠的には旧作を踏襲しているように見えながら、過度に分解された1ショットの運動の充実度は薄い。
一方で、イエスの肖像で始まる第一作に回帰し、その表象として画面を彩る個々の光は印象的だ。
スケートリンク跡地で、主人公の両肩に輝くヘッドライトは五作目で語られる「Angel」だろうか。
スタローンはジェラルディン・ヒューズの玄関先に「光あれ」と電燈をつけ、彼は逆にこの光に照らされ、エキシビション・マッチの決意を固める。
そして、最後の花道を振り返る彼を照らすスポットライトの光がひときわ美しい。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-22 01:12:05) |
8.《ネタバレ》 1を思い起こすような生活感溢れるストーリーで前半部分は凄くよかったと思います。息子を諭すシーンはロッキーの言葉でありスタローン自身の言葉でもあるんでしょうね、思わず涙を流してしまいました。 ただトレーニングシーンから試合までの流れが少しあっさりしすぎてはいないでしょうか?直前に1~5まで一気に観て最高のテンションで観にいったのに。。。ちょっと物足りなさが残りました。 【AIRS】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-04-21 16:53:51) |
7.《ネタバレ》 現役復帰への動機付けがイマイチな気もしますが、それぞれのキャラクターの立場や考えが理解でき感情が入ってしまいました。みんな色んなモンを抱えて生きてるんだよな。 やっぱあの曲は燃えるし泣けるし堪りませんわ。贅沢言うならトレーニングの過程をもうちょっと見たかったな。今回の相手は今までで一番リアルで強いんですが特色無いのが残念。 シリーズを見てきた人にとっては感慨深い作品。自らの人生とオーバーラップしたと思われるスタローン、カッコ良かった。ぜひ劇場で観てやって下さい。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-21 01:05:09) |
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6.《ネタバレ》 「ロッキー・ザ・ファイナル」このタイトルを初めて聞いた時、いや、もっと遡ればこの映画を製作されると聞いた瞬間から私の中ではもういい加減にしてくれよ!前作で終わったんじゃねえのか!と何しろ前作があまりの酷さにかなりショックを受けていた者として、もう二度と観るものか!て思っていた。しかし、この映画の評判の良さに嘘やろ!てぐらいに考えていたものの、公開が近づくに連れ、やはり気になってこれは映画館で見なくてはならない。映画館で観なくては絶対に後悔するという思いが膨れ上がり見てきました。いやあ、これこそ私の好きなあの第1作「ロッキー」なんだと見ていて涙が止まらなかった。ロッキーの愛妻エイドリアンの死、そんなエイドリアンのお墓の前で並んでいるロッキーとエイドリアンの兄、ポーリーの二人の姿にその瞬間からやばい!涙が出そうで必死に泣くのを堪えていた。ロッキーのエイドリアンへの想い、優しさと記念すべき最初の作品で見られた懐かしい映像、風景、ロッキーが飼っていた亀、エイドリアンと心通わせた思い出のペットショップに二人が初めてデートしたスケート場、フィラデルフィア美術館にあの例の肉のサンドバックに同じく生卵の一気のみ、どれもが本当に懐かしくてこのシリーズのファン、特に1作目を愛する者にはたまらない映像がそれだけで涙を誘う。世間からはもう良い歳して今更何をと笑われ、愛する息子からも冷たい眼で見られそれでも夢を捨てずに愛するボクシングの道へとカンバックする主人公の姿にあれだけ父を嫌っていた息子も父親を応援する。倒れても倒れても喰らい付く、ロッキーの姿に涙なくして見れなかった。クライマックスのボクシングシーンで流れるエイドリアンをはじめとする今は亡きトレーナーで育ての親であるミッキーや1作目と2作目で戦った後、親友となり第4作目でロシア人ボクサーに試合で殺されたアポロの姿、とにかくロッキーファンにとって泣かずにはいられない映像、シーン満載で最後の最後に素晴らしい完結作となるものを見させてもらった思いでいっぱいです。最後にもう少しだけ言わせて下さい。「ロッキー」ファンなら、かつて一度でも「ロッキー」を愛したことのあるファンならこれは絶対に映画館で観るべき作品です。ロッキー・バルボア!フォーエバー! 【青観】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-04-20 22:27:04) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 1作目が公開されたのが1977年4月ですから、ちょうど30年前。当時、渋谷の映画館で1作目を見た私は「今までのベスト1!」って程に感動したものでした(まだ映画ファンになって3年目でしたけど)。でも、以降のシリーズはちゃんと見たのが「3」だけで、「1」だけで充分な映画でしょ?って思ってました。今回完結という事で見に行きましたが、なんというか残酷な映画でした。1作目の記憶がどんどん甦ると共に、30年という年月を嫌というほど思い知らされました。描かれる1作目との対比は時間の残酷さをまざまざと見せつけ、リアルタイムに触れてきた自分の30年が重なって切なさたっぷり。だからこそ、映画の後半でお馴染みのテーマ曲が爆発するかのように大音響で流れ始めるシーンからの高揚感、まだロッキーはちゃんとロッキーだ!って爆発に感動しまくり。自分の30年にきっちりケリを付けてみせるスタローンに感服しました。ただ、試合のシーンで2ラウンド目まではほぼテレビ中継画面のまんまで進行させるのですが、これは甚だ疑問。映画館まで足を運んだ観客をお茶の間に戻してどうするの、と。今の時代のリアリティを出そうとしたのでしょうけれど、ここはやっぱりお客さんをリングサイドまで連れてこなくちゃ。ともあれ、楽しいエンドクレジット部分まで含めて、「ロッキー」という映画が世界に、そして自分に刻んだものを再確認できたひとときでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-14 16:42:32) (良:2票) |
4.シルベスター・スタローン自身が彼の代名詞であるロッキーに別れを告げた作品である事が判ります。そして彼自身も我々ファンと同様にロッキーを愛していたし、ロッキーの最初から製作に加わっていたロバート・チャートフやアーウィン・ウィンクラーにとってもかけがえのないキャラクターだったのでしょう。実はこのファイナルには彼らの息子さんウィリアム・チャートフとチャールズ・ウィンクラーも製作として参加しているようです。親子2代でロッキーを作り上げる情熱は観ているこちらも羨ましくおもいます。「体は年老いても、魂は年を取らない」なんて素晴らしい言葉なんでしょう。設定に無理が有るとか、もういい加減飽きたと言われる方もいると思います、そんなの百も承知でスタッフは作り上げているのだとおもいます。そんなことよりも“ロッキーの魂に最後の花道を・・・”というスタッフの情熱が感じられる作品でした。 【みんてん】さん [試写会(字幕)] 10点(2007-04-07 14:50:28) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 ごめんな、スライ。長い事、俺あんたの事みくびっとった。若い頃も年喰ってからも、頭よりガタイと筋肉にモノ言わせてずっとハリウッドをサバイバルしてきたのかと思ってたら、いつの間にやら演出や脚本、演技でもこんなにきめ細かく、しみじみとした情感が出せるような映画人に成熟しとったんやね・・・。ロッキーと同じ団塊の世代の方への応援歌っていうだけでは決してなく、キモチ的にもカラダ的にもちょっとばかり弱くなって、人生守りに入ってきたかもって日々の生活で感じてる三十代以上の方に観てもらいたいアツイ映画。いや、そんな狭量な事は言わず、「やがてはジジイババアになる」あらゆる年代の方に観て欲しい。何よりこの映画には作り手の真っ直ぐな「心」がこめられてました。ちょっと恥ずかしくなるくらいの、ストレートな台詞の数々も相変わらずちょっと抜けてる、ジャマイカがどこにあるのかなんてまるで興味がないロッキーのキャラクターだからこそ許せてしまうんです。エンドクレジットが終了するまで涙が乾かない映画を観たのはホント久しぶり。オイラやっぱこういう単純だけど深い映画が一番好きなんだよおぉぉ!うおおおおおおっ!←これは意味ない雄叫び 【放浪紳士チャーリー】さん [試写会(字幕)] 9点(2007-03-05 14:17:54) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 エイドリアンがいない、チャンピオンの対戦の動機付けがイマイチ、試合のシーンに引きの画が多すぎるなど不満もあるが、ロッキーの暖かい人柄や老いても目標に向かって突き進む姿には感動! 見る前は、なんでいまさら続編を?と思ったが、今作はありがちな惰性の続編でなく、 スタローンの原点であるロッキーに本当の幕を閉じた作品だった。 【kapoera】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-03-04 23:42:02) |
1.ロッキーのロッキーによるロッキーファンのための映画でした。 ロッキーザファイナルという邦題にだけは納得いきませんが。 スタローンがなぜロッキー6としなかったのか。 ロッキーバルボアという1人の男の生き様を描く映画です。 父と同い年のスタローン。 60歳でロッキーを撮ろうとしたことが、 映画の中のロッキーと重なります。 細かいことはいい、ただただ観客席のみんなと一緒に拍手したくなりました。 ロッキーよ永遠なれ!! |