24.《ネタバレ》 私には合わなかった。この映画は。実際芸能人なんてネット上であることないこと山ほど書かれているが、親類の犯罪が噂になっただけでそんなの引退の理由にまでなるだろうか。そもそもなぜ本名でデビューするのか。たとえ全く他人に恥ずるところのない一般人だったとしても本名デビューは躊躇するだろうに…。刑務所からポストに手紙が来るだけでご近所職場、会う人会う人皆に兄弟の凶悪犯罪がバレてしまう。そんな四方八方名探偵な状況も疑問。だったら手紙局止めにするとか対策もあるだろう。例えるなら、目の前に見るからに大きな落とし穴が空いているのにわざと落ちて、落とし穴の理不尽さを説いているようなもの。主人公然り、ヒロイン然り、登場人物全員が「なぜそんな行動をとる?」と思う人ばかりで、ストーリーの都合の良いように動かされている感情の無い駒のようだ。 |
★23.人に勧めるときに、内容を教えるべきではない映画に初めて出会えた。泣けた泣けた。犯罪を根源とする、その加害者家族への偏見における社会悪についての是非はともかく、役者さんたちの熱演、手紙がもたらす希望というものに泣けた。「いまとってもいい映画みたよー!」とメールを飛ばしたのに、「あ、そう」の一言で返事を片付けられて、また泣けてきた。最高だ、感動だ、バンザーイ! |
22.《ネタバレ》 最後の漫才のシーンは泣けました。玉山鉄二の自分のやった事が決して許されなく自分以上に弟のこれまでの世間から受けてきたとてつもない差別を知ってそれでも自分の所に漫才という途中で諦めたのに見せに来てくれて泣きながら拝むシーンが良いですね。それはそうと劇場で観てせっかく良い映画と思ったのに「言葉ににできない」の後に余韻をぶち壊す歌を入れた製作陣は何を考えてるんだろうか。 |
21.うーん… 良かったー… 泣くまでは至りませんでしたが、ラストの漫才のシーンでは体がジンジンしました。沢尻エリカさんの変貌ぶりにはかなり驚かされました。ガラッと変わって、急に可愛くなりましたからねー。もうちょっと玉山鉄二さんが見たかったなー。 【mako】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-02 01:32:29) |
20.《ネタバレ》 はい。とても良い映画です。始めに少し減点材料を提示するとすれば、出てくる人がみないい人ばかり、実際にはもっと悪意を持った人間もいる訳ですが・・・。 それでも、そんなこと抜きにして感動します。様々な「手紙」を通じて、最後には言葉でやられました。 【camel】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-30 22:36:20) |
19.《ネタバレ》 久々に感動した。最近、観た映画の中で一番いいかも。 どうにもならない人生ってあるよな~って考えながら見たよ。 最後の漫才のシーン、群集の中で顔を潜めながら拝んでる姿はすごい心に響いた。 カメラ演出がかなりいい感じで思わず兄貴を俺も探しちまった。いい映画だな~ 【ジェームスディーン】さん [映画館(吹替)] 10点(2007-03-27 17:05:29) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 犯罪加害者の家族が差別に翻弄される姿や、刑務所へ収監されている加害者自身の寂しさや悔悟といった苦悩がきちんと表現されていて秀逸な作品だと思います。弟になりすまし由美子が兄に出した手紙、加害者から被害者に宛てた最後の手紙、差別から家族を守るために弟が兄に出した手紙、色々な手紙が感動を与えてくれました。 【ポテト】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-02-09 19:41:30) |
17.《ネタバレ》 原作未読でまず観てきました。 ラストシーンの玉山鉄二の演技にやられました。久しぶりに時間止まった感覚を味わいました。完全にスイッチ入ると音が無くなりますね。思わず声を上げて泣き出しそうに。。。 他の方も書かれてますがお笑いが寒すぎで寒すぎでしたが、これがまた逆にラストで良くて良くて。 原作読んでまた観て判ったんですけど、たぶんバンドじゃ無理があるからうまい事捻ってきたんでしょうね。監督の手腕ってところでしょうか。 テーマは罪を償うって意味ですね。罪を犯した本人はもちろんのこと、その家族も背負うってことなのか。。。 だいぶ前に関西で起きた児童連続殺人事件の犯人の親が書いた手記を思い出したんですが、作中の主人公は家族に縋り続ける兄を捨てる事で兄自身が本当に罪を償うという意味を気づかせるんですけど、 手記の親はまったく逆なんですよね。 自分の息子がやっていたことを心のどこか信じられないみたいで、罪の意識はあるんですけど未だに子供を庇う描写が延々と続いてました。 親が逆に犯人である子供に縋る関係で、なんか違和感があった記憶があります。 今はどうなっているか知らないですけどね、保護施設から出て一般生活してるみたいですけど。 話は逸れましたが個人的に今年一番です。2006年は結構邦画が面白かった。 でも、江尻に「これからは俺が守るから」みたいな台詞は個人的にいらんシーンと思いました。 【ひで太郎】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-02-08 12:32:54) |
16.犯罪とはいかに被害者を苦しめ、また自分の近くの人間をも苦しめるのだと再認識させてくれました。重いテーマの中、明るく振舞うゆみこの存在が、見る側の私にもすごく元気を与えてくれました。「言葉にできない」・・・反則なほど良い曲、詩です(; ; 【はりねずみ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-02-04 03:20:07) |
15.おかしいなぁ・・・。劇場で泣くタイプじゃないんだけど、泣いちゃったよ。突込みどころが全くないわけじゃないのに、なんでだ!?山田孝之の演技でなのか、玉山鉄二の演技でなのか・・・いや、それ以上に小田和正の「言葉にできない」にやられたんだ! 【チャコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-01-31 10:44:18) |
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14.よい映画だとは思うが、お金を払って観る映画ではない気がした。道徳の教材って感じだな。国や地方自治体がこういう良作をいっぱい作って、小学生くらいのうちから授業の一環でみんなで観るようにすれば、日本はもっといい国になるんじゃないかな。まー、、、そう簡単には行かないか。 【Keicy】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-17 00:15:47) |
13.《ネタバレ》 現在の社会で、殺人事件があまりにも多発しすぎていて、当たり前のように日々報道されている気がします。それは数ヶ月経てば報道もされなくなり、忘れ去られていく出来事が多いとも思います。また、それらはいつだって他人事でしかなく、新聞やニュースなどの報道では伝わってくる物は表面上のものでしかないため、本質は何も訴えられていないように思います。それは確かに事実ではありますが、本質ではないような気がします。この作品は、本来目にする事ができない本質を訴えているような気がしました。人の命を奪うという事が、他に何を奪っていくのか、それらをしっかりと知ることが出来ました。人生を奪われ、人生の選択肢を奪われ、それは加害者も被害者もこの作品の中では同じでした。血の繋がっている家族も、血の繋がっていない赤の他人であっても、その事実がそこにあると言う事は、関わる周りの人々に大きな影響を与えていました。その真実をこの映画を観て、考え、そして学びました。知るという事は辛い事ではあるけれど、それをそれぞれの人々がそれぞれの考え方で乗り越える事に意味があるのだと思いました。この作品は、被害者ではなく、加害者側の家族の視点からそれらを観た事で今まで知らなかった事を知り、また気付かされる事も山ほどありました。ただ、この映画には多少、甘えがあったような気がします。どこまでも痛烈な差別が原作にはあったのに、この映画化では沢尻エリカの存在があまりにも大きいせいで、本当に描かれるべき部分が弱まっていたような気がします。最後に見せればいい筈の優しさが沢尻エリカが終始出続けていたせいで、優しさが当たり前のように作品にあったのは残念でした。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-07 18:34:02) |
12.沢尻エリカの可愛さは尋常じゃない。でも、言葉が変。 物語は終始辛気臭い展開で進む。 沢尻エリカの言葉も終始変なままに進む。 何か重い言葉を発しているのだろうけど、どうしても変に聞こえる。 そんなこんなで違和感ありまくりのままラストを迎えるのだけど、 玉鉄の渾身の演技でそんなの全部吹っ飛んでしまった。 とりあえず泣きました。泣きじゃくりました。 血が繋がっちゃってるので、仕方ありません。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-31 16:23:27) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 犯罪と差別をテーマとした重い内容ではあったが、対照的に、兄弟愛や家族愛が印象的になっていました。刑務所の慰問が終わった後、家族三人が陽の当たる道の真ん中を歩く姿が、これから先のどんな困難も乗り越えていけるという希望に満ち溢れていて、とても感動的でした。素晴らしい作品です。 【west】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-12-29 11:58:56) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 不幸の連鎖が続くストーリーで重たい内容です。しかし、その先に差別を乗り越えて生き抜こうとする力があるからこそ、この作品に意義があるんだと思います。犯罪は服役したからそれで済むというはなしではないことをこの映画は指摘する。犯罪者の家族、犯罪の被害者、そしてその周囲の社会…これらすべてが差別による苦しい思いをするということを。現実から目をそらさず、「そこで生きていくこと」を示す勇気ある映画。この映画を観て三回泣きました。自分でも分からないけど、自然と涙が流れました。人間の弱さと醜さ、そのふたつが生み出す悲しみが胸に刺さったからだと思います。ひとつひとつの場面も丁寧に描かれていて、作り手の誠実な思いが伝わってきました。 気になったのは沢尻エリカが関西人である必然性が全く無いことと、高橋瞳の主題歌ですけどそれを差し引いても見ごたえのある映画でした。 【トト】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-01 22:47:17) |
9.《ネタバレ》 原作と比べると淡々と話が流れていった印象だが、積み重なる差別のエピソードをいれてある程度の時間に収めるには仕方ないことなのだろう。そういう意味では連続ドラマのようにしたほうがよかったような気がする。あんまり面白くないお笑い芸人という設定も最後の慰問のシーンでは生きていたと思う。言葉にできなかった原作よりもこの点に関してはよかった。 【HK】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-11-25 21:32:24) |
8.《ネタバレ》 年賀状すら廃止してしまった私はここ数年手紙を一切書いていない。メールは一応するものの手紙ほど真剣に送ることなどない。そんな私も母からの手紙だけは捨てられない。この時代にメールの届かない、手紙でしか繋がる事の出来ない場所、社会から隔離された人間にとっては社会と唯一つながる手段が手紙。残された2つの家族とってそれぞれの立場は真逆でありながら、受刑者から送られてくる手紙は事件を思い起こさせ、差別を生む忌まわしいものでしかない。反省、後悔をどれだけ手紙で繰り返そうとそれは彼の自己満足でしかなく、弟からの本当の手紙により本当に自分のしたことの意味を知る。自分が社会とのつながる事を一切否定されて、本当の後悔の念が生まれる。社会との繋がりは断たれても断ち切りようのないものが血の繋がり。兄の合掌に込められた想いは様々な気持ちが幾重にも折り重なる深さと重さを湛えていた。”手紙”は人と繋がるための手段ではあるけれど、繋がっているのは”手紙”ではなく相手のことを慮る”気持ち”であり”気持ち”さえ繋がっていれば何が起きようが恐れることは何もない。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-11-15 06:27:12) |
7.《ネタバレ》 家族を殺された家族が「もういい」と言うにはどれほどの苦渋と勇気があったろうか。それを思うと、胸が痛い。すごい人だ。許すということができる人なんて実際にいるだろうか。そして、しなくてもいいと思う。映画中であったように、それも含めて罪なのだからだ。フォーカスされた登場人物たちは優しい人ばかりだった。誰もが誰ものためを想って、言葉をかけ、行動し、間違いも犯したり、して、心模様が様々に変化する様子にはこちらも感動させてもらった。そしてふと、「手紙」のことを思った。手紙って、会話してるときのように早く次の言葉を紡がなくちゃとか考える必要がないから、一生懸命に書いて伝えることを考えて、相手はこれをみてどういう反応をするだろう、喜ぶだろうか?怒るだろうか?考えながら書くことができる。それは普段とは違った言葉になり、違った影響を相手に与えるだろう。手紙の条件って、それだと思う。だから、手紙の形式をとらずしても、真剣に相手を考えて搾り出す言葉は「手紙」と言えるんじゃないか。そう考えると、この映画は「手紙」に溢れていた。重く辛い映画だったが、希望も観せてくれたのではないかと思う。 【透き通るBlue】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-11-07 11:19:30) |
6.原作は非常に素晴らしい作品で感銘を受けましたが、この映画も負けず劣らず良い作品でした。観る前は、原作と違うお笑い芸人という設定にちょっと疑問を持っていたのですが、今は、この設定で良かったと思います。(最初の方はちょっと寒いですが・・・・・) とにかく、小田和正の歌う「言葉にできない」がこの作品の為に作られたのではないかと思うくらいぴったしハマっています。 【TM】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-04 21:08:33) |
5.《ネタバレ》 今の生活がいつか壊れるかもしないと言う思いで生きて行く内は、そこでの幸せは本当の救いをもたらさない。 殺人犯の弟と言うことで受け続けた“差別”。ひたすら隠し逃げ回る事でしか為すすべを持たなかった直貴の“不当な差別”と言う思いに対して“差別は当然の事なんだ”と言う言葉から、この映画の伝えたかった想いが加速して行きます。 この杉浦直樹さんの出番までは、割と在り来たりの展開でTVの2時間ドラマみたいだったのが…、、、ヤられちゃいました。 一つ欲を言えば、直貴を影から支え続けた由美子のバックボーンについて、いきなりのセリフによる説明だけで終わらせないで、頭の方で匂わせつつ映像的なフォローも在ればもっと良かったかも。 コンプレックスを抱えて生きている人には是非勧めたい“元気の素”な映画です。 東野圭吾さんの本はよく読んでいるのですが、本作は未読。 【MID】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-04 12:20:13) |