220.云わずと知れたスピルバーグの異星人と人間の少年との心の交流を描いた名作。
82年当時、日本でも大ヒットしたようです。
夢いっぱいです。ファンタジーです。子供の頃に見て夢中になりますわそりゃ。
それまでのSF映画界では異星人というと、人間の存在を脅かす恐ろしい存在
として描かれ続けてきたわけですが、これができてからというもの映画界では
忌むべきものとして描かれてきたいろんなものが人間(の子供)と友達になりましたね。
宇宙人はもちろんロボットやらお化けやら何やかんや・・・。
それをここまで感動的にファンタジックに仕立て上げてしまうスピルバーグはやっぱりすごいです。
一級のエンターテイナーです。
子供たちが追っ手から逃れるためにE.T.を乗せて自転車をこいでいると、E.Tの超能力で
自転車が空を飛んでそのシルエットが画面いっぱいの満月に重なるシーンは今見ても感動します。
思わず自分もエリオット少年よろしく「飛んでるー!ET!僕、空を飛んでるよー!」と舞い上がって
「飛んじゃってるのはお前の脳みそだよ。」と突っ込まれてお終いですが、
それだけあのシーンには高揚感があります。AMBLINのロゴにも使われていることから監督本人もお気に入りなのでしょうか?
あと、この映画でまた素晴らしいのがジョン・ウィリアムズの音楽です。
先述の空を飛ぶシーンの音楽がまた良いです。煽ります。あのフレーズを聴くともう
思い出すんですよ。映画の場面を。
さすが総合芸術と言われるだけあって、映画にはいろんな楽しみ方があります。
いやー映画って、本当に素晴らしいものですよね。(水野晴郎風)