★138.ショーン・ペンさん嫌いだったのですけれど、この作品の演技は凄いなと思いました。 この迫力は忘れられない。 そして、スーザン・サランドンさんのシスター役、その心のありようにも惹きつけられました。 私なら、悪い人にあれだけ肩入れできないと思う。 被害者との間で葛藤しても、付き添い人としての信念を貫いたところが良かった、と思いました。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-22 19:56:51) |
137.宗教と死刑の是非といった重いテーマてんこ盛りでお腹いっぱいになった。宗教を勉強したり、死刑制度論争の変遷を勉強したりしないと本作のレビューはまともに出来そうにないし、そんな勉強する気もないので詳しくは他の方にお任せする。観る側がそういうことに無知であっても人の命の何たるかを、何となく(薄いという意味ではなく、もやもやとしたものを)感じることが出来る。訴える力を持っている作品は好き。でも、死刑なんてものにはできれば一切関わらずに一生を終えたいものだ。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-21 10:58:48) |
136.私は、死刑制度には反対派の人間だ。 そして親兄弟、友人、恋人、みな殺人の被害者にも加害者にもならずに平和に暮らしている。しかし、イザ当事者になってみたらどうなるのだろう。 私の乏しい想像力では、どうもピンとこない。現実にそういう被害には決して合いたくないが、想像の域を出ないまま、答えの出ないままだ。 長くなったが、そういう私にとって、ひとつの指針となりうるかも知れない作品が、コレだった。 観た後もやはり答えなどはでてこないのだが、誰も死なないで、誰も悲しまない方法についてもっと悩んでみてもいいんじゃないかな、と思う。そういう作品。 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-10 05:57:56) |
135.死刑制度というものに対しての確固たる信念を持って、メッセージ色の非常に強い映画ですなぁ~ここまでハッキリとメッセージがあるのもすごい!それに対して共感できるかはさておき、スーザン・サランドンの演技力といい、見ごたえのある作品ですが…少し、囚人のショーンペンがのん気に見えて… そこがどうしても、なんかしっくりこなくて… |
134.求めに応じたシスター・ヘレンとの交流が始まり、徐々に心を開いていくが肝心のことは語ろうとしないポンスレット。執行の当日ようやく重い口を開き、真相を語り改悛の情を示す。 そこから最後の瞬間までのヘレンへの語りかけ眼差しすべてが切ない。 完全にポンスレットに感情移入してしまいました。 一見宗教的な香りがするが、神に帰依したというよりヘレンという人間に対して心を開いたというように解釈した。 ひとつ難があるのはなぜヘレンに対し心を開いたのかが少々描写不足だったように思う。 被害者の家族の苦しみを解こうと被害者のもとへ訪れ、苦しむヘレンのシーンがあるが、その苦しんだことはポンスレットには知りようがないし、ヘレンも語ってはいない。 映画のなかではそういったヘレンの苦しみと共に被害者家族の悲嘆がポンスレットに無言のうちに伝わったというような意図がなされているようだが、もう少し掘り下げて描いても良かったかもしれない。 宗教や死刑の是非は抜きにして、どうにもならない要因で生命を絶たれる死刑囚と被害者そしてその家族の悲哀をバランス良く描いた秀作だと思います。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-13 15:30:12) |
133.演技派ふたりががっぷり四つに組んだ作品なんだけれど、題材がどうにも受け付けられない。私は死刑賛成論者だ。しかしながら死刑廃止を納得できるほどの論拠は受けとめられなかった。受刑者の育った環境であるとか、社会的立場であるとか、罪のない家族への社会的制裁とか、いろいろと挙げられる材料はあるが、それらがあったからといって、罪のない人を殺してしまったことが許される理由にはならない。被害者の家族を訪れるスーザン・サランドンの論理がどうしても納得できない。彼女の言い分には腹立たしささえおぼえる。キリスト教的な贖罪の意識はなじめないのが大きいのだろう。その彼女を受け入れるデラクロア氏の立場が私にはいちばん共感できるような気がする。 【オオカミ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-10 22:53:03) |
132.死刑執行の直前になるまで自分の罪を認めずに悪態つきまくっていたマシューにはまったく同情できませんでしたが、重いストーリーは色々考えさせられるところがありました。「死刑にしてほしいから人を殺した」という奴も出てくるようなこの世の中ですが、死ぬことですべての罪が許されるということはないと思います。 【ライヒマン】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-05-08 20:28:55) |
131.役者としてのティム・ロビンスが好きだけど、監督までやってたんだね。ショーン・ペンはこういう役似合いますね・・。ストーリー、ラストは胸が苦しくなる。本当に、死刑囚ってどういう心境になるんだろう。 【ネフェルタリ】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-05-02 21:42:07) |
130.辛い。ショーン・ペンがびーびーとずっと泣きまくり、スーザン・サランドンが賢そうに演技してる。本当に全編見るのつらかった~。泣きまくってもそりゃ無理じゃん?てイライラしたし、サランドンも同情してるようで結局は何もできないくせに上から物言ってるような感じでめちゃめちゃ不快だった。これ映画でなくて舞台だったらすごい良かったかも。 【さら】さん 4点(2005-03-28 17:58:52) |
129.興行やアカデミーを無視してティム・ロビンスが伝えたいことを克明に伝え切った映画。正直言ってこれは娯楽映画なんかではない。でもだからこそメッセージが心に直に伝わってくる。キリスト教の思想がないためにわからない箇所が多々あったが、多くのことを考えさせられる映画。 【ちーた】さん 9点(2005-03-13 02:51:59) |
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128.みなさん仰っているようにこの作品では死刑制度の是非を訴えているわけではないと思う。でも敢えて言わせてもらうが俺は死刑制度には大賛成。この作品を見てもその信念に揺らぎはない。しかしラストのショーン・ペンの姿にあるように自分の犯した罪を認め被害者や遺族に対して償いの気持ちをもってもがき苦しみながら殺されなくては死刑制度の意味はないと思う。そういう意味でスーザン・サランドンの行いは間違ってなかったんじゃないかなって思うと同時にスーザン・サランドンのこの作品での重要性がわかった気がする。久し振りに本気で考えさせられる作品に出会えた。 【ゆきむら】さん 7点(2005-03-02 19:01:40) (良:1票) |
127.製作者側の意識が死刑制度廃止にあることは明白ですけど、被害者遺族の描写や、加害者の魂の贖罪に死刑が一方ならぬ影響を与えてる様にも見えるので、そういうことを超えた完成度になっているとは思う。しかし多くの方が指摘されてる様に、それ以上に本作はキリスト教的考え方に基づいている(尼僧が主人公だから当然と言えば当然ですけど)。やはり肝心なのは量刑の軽重よりも、やった本人がどれだけ後悔し反省するか。それが無ければ被害者も浮かばれません。ま、私も、最も加害者に悔恨の情を与えられる量刑が「死の恐怖」だとは思ってますけど…、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-02-15 02:20:48) |
126.囚人とその囚人を信じようとするシスターの物語..囚人に対する人間描写、人の奥底に秘められた“本質”に触れてしまったシスター..がリアルに描かれています..ただ、テーマとしては良いのですが、私的にそれほどの感動はなかった... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-01-28 16:49:13) |
125.殺してレイプまでもしたショーン・ペンが許されるわけがないとは思うが、最後の被害者達の親達に謝るシーンは、心を打たれた!! 【はりマン】さん 7点(2005-01-09 23:42:13) |
124.難しいテーマなだけに下手に感情を煽ろうとせず、ドキュメンタリー・タッチに徹したふうの作風は好感がもてた。ティム・ロビンスやショーン・ペンの政治的な立場はあるんだろうけど、そこまで押しつけがましくはなかったように思う。強い信念(というか信仰か)を持ちつつも、被害者と加害者のあいだを行ったりきたりして揺れ動くスーザン・サランドンの姿は印象的でした。八方美人という見方もあるんだろうけど、それぞれの立場の人々の「痛み」を知ろうとする誠実さが伝わる、いい映画でした。 【ころりさん】さん 8点(2004-12-12 14:27:04) (良:2票) |
123.監督、製作、脚本を担当したティム・ロビンスの才能の高さには本当に驚かされますし、女優賞受賞のスーザン・サランドンと男優賞ノミネートのショーン・ペンの配役がとても良いと思いますね。ただ映画自体はどうも好きになれません。死刑制度の賛否を問うには物語の展開が早い気がするし、描き方も不十分かも。それに重いテーマの割には以外と余韻が残らないというのが残念ですね。この手の訴えかけてくる系の映画には脳裏に焼きついて離れないくらいのインパクトが無いとダメだね。点数的には5点ですが、ブルース・スプリングスティーンの曲がイイから+1点の6点とさしていただきます。ちなみに俺も死刑反対派。 【ピルグリム】さん 6点(2004-12-05 18:16:02) |
122.もし僕が被害者側になったら、まず間違いなく死刑を望むと思う。そんな人間がこの世界で空気を吸って生き続けているなんて、きっと悔しくて居た堪れないと思う。だからこの映画の被害者遺族の辛さや苦しみは完璧とは言えないけど、なんとなく理解できる。でも、反対に死刑に完全に賛成できない気持ちもある。なぜなら、やっぱりショーン・ペンも言ったように“人が人を殺すのは誰であろうとよくない”と僕も思うからです。人を殺した人間が刑務所の中で生き続けている事は確かに腹が立つ、でもその罪を犯した人間が、刑務所に入って歳をとる事によって、その刑務所内で罪を犯してしまった事に長い時間をかけて後悔すれば良いと思う。どれだけ自分がとり返しのつかない馬鹿をしたのか、自分の人生をどれだけ棒に振ったか気付かせるべきだと思う。それが加害者にとって最善とは言えないかもしれない。でも僕はそういう選択肢が行われる事を望む。 【ボビー】さん 7点(2004-11-20 15:56:16) |
121.死刑賛成とか反対とかは置いといて、ショーン・ペン扮する役が自分の非道を理解し、改心しようともがき苦しむ様になぜかものすごく共感してしまい泣いた泣いた。彼が犯した罪は決して許されることはないが、彼は来世で救われるべきだと感じた。このレビューにもあるように、どんなに反省し改心し許しを乞うても「あんなの殺せ」とかいう意見も十分わかるし、自分もそう思う事件がざらに起こってる。本当に改心してるかなんて本人以外誰にもわからないし、自分が被害者なら加害者を信じないし許すわけ無いだろう。両者にはものすごい壁というか隔たりがあって、人間が永遠に克服できないモノなのかと思ったし、こういう部分にスポットを当てるティム・ロビンスはすごいと思った。これほど泣いた映画は無い。この映画でショーン・ペンが好きになった。妻は「ちょっと変」と言うが・・・ 【ぱぴんぐ】さん 10点(2004-11-17 16:13:55) (良:1票) |
120.俺は死刑反対派。正論を言うわけではなく、単に「生きるってそれほど楽しいものですか?人生って大変じゃないっすか?」と思うから。ぶっちゃけ殺すくらいなら死ぬのより苦痛な生きる方法を考えて生き地獄でも作った方が良いんじゃない?真に更正する可能性もあるだろうし、被害者の親族だって加害者が苦痛を味わってる姿を見て反省している姿を見ればちっとは納得するだろう。少なくとも死刑執行人達とグルになって憎しみのみで人殺しに参加するよりマシじゃないかなと思う。ただ、被害者にも加害者にもなってみたわけじゃないから実際は殺したいと思うかもね。 【taron】さん 5点(2004-10-11 22:16:27) |
119.「デッドマンウォーキング」というタイトルから、「歩く死体」だなんてきっと怖いホラー映画なんやろなー、と勝手に勘違いしていた作品。正しい意味は『死刑囚が行く』で、受刑者が処刑の日に死刑室へ向かって歩き出すときに、刑務所の看守が口にする言葉なんですね。死刑という重いテーマに真正面から取り組んだ、秀逸な作品だと思います。 【ガッツ】さん 7点(2004-09-02 23:11:27) |