40.夢を持った時 そしてそれを本気で叶えるために努力している時。 余計なものはいらないと感じるようになる。 彼女も、どうでもいい飲み会も、服に使う金も。 ただひたすら、それだけに没頭する。 「俺はやる!」と口にすると、「お前じゃ無理だよ、クソが!!」と言われる。 どんなに罵倒されても、進み続ける。 正にそんな映画だった。 【OKfilms】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-10-09 00:59:07) |
39.《ネタバレ》 こういうソリッドな質感の映画はいいですね~。女の子もでてくるけどそんなに発展せず、最後の演奏コンペティションに来たかどうかもわからないという、ぶった切りな展開もよろしい。まぁぶっちゃけ彼のドラムへの情熱が上まっていたのは明白な訳で。最後の演奏のシメはお互いの表情に語らせるという粋な終わり方。いろいろ引っ張りたかった(はず、たぶんw)ところをあえてスパッと切った監督の英断に+1点でゴザイマス 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-10-07 17:33:50) |
38.いい映画。 先生の行動原理にもう少し説得力があれば、もう言うことなかった。 |
37.《ネタバレ》 いやあ~とにかくカッコいい。硬派な映画だ。ハードボイルドと言っていいんじゃないの、渋いねえ。内容ですが彼女は会場に来ていたのか。これは気になりましたなあ。映画館で最初にデート誘った時もあの彼女はあり得ないようなジョークで誘い文句を受けていたからねえ、油断ならない彼女だから今度も・・・って。それから、教授は本気で生徒を恨んで仕返しするために罠をしかけたのか、それとも自分の指揮者としてのJVC出演を棒に振るリスクも負ってまでこの生徒を一皮むけさせるために賭けたのか。気になりましたねえ。 でもそんなことは見る人がどっちでも取れるように、もっと言えばそんなことどうでもよくなってしまう終盤。熱い演奏と熱気の中、二人が満足気に視線を合わせていくラストシーン凄い。(教授の意図はもう明白かな。) 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-10-01 21:11:04) |
36.《ネタバレ》 CGオンパレードのドッタンバッタン巨大予算映画の100倍のド迫力! 血と汗にまみれて、最期は最高の演奏で師匠と感動のハグ!というアメリカ人が喜びそうなラスト・・・じゃなかった。 別れた彼女、実は新しい彼氏などおらず、客席のすみでステージを見つめて・・・いなかった。 凄い吸引力!素晴らしい作品! 音楽通らしき人が、あれこれ言うのは筋違い。 若い監督の今後の作品に期待。 【ブタノケ2】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-10-01 18:57:59) (良:4票) |
35.《ネタバレ》 みんなが「持って行かれた」ってことになってる最後の演奏がね、さほどとは思えないんですよ。盛り上がってるけど、全部クリシェじゃん。少なくとも、あの教師のやってきたことや主人公との対立をチャラにするほどじゃない。上映時間が短いのが勝因かな。映画としては。 【Gioachino】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-09-30 00:39:54) |
34.《ネタバレ》 予告編でも伝わる迫力に興味を持ち劇場へ。人間ドラマを描いた青春映画ではなくサイコスリラーのような狂気に満ちた内容。先生の真意が読み取れずラストの復讐は音楽への愛が微塵も感じられなかった。熱血指導していた生徒に裏切られた腹いせが舞台上で恥をかかせる事っていうのは情けない。 しかし、主人公が取り憑かれたようにドラムに没頭していく様は、一種の洗脳のようで迫力があった。あれだけの事があっても結局、夢を諦めきれないのは登山家等と似たような感覚で、人間の性でしょうか。 |
33.教授の感情についていけないところもあったけど、横浜か良かった。撮り方も上手。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-26 08:14:11) |
32.《ネタバレ》 ハゲ先生は結局何をしたかったんですかね? 最後まで理解不能。自分も多少楽器をかじっていたが、かなり異常。楽器のセンスは結局練習ではなく天性の才能。練習は大事だがこんなスポ根まがいは違うと思うなあ。映画としてはまあまあ良かったのでこの点で。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-25 23:21:23) |
31.《ネタバレ》 登場人物は、全員嫌な感じの人ばかりで、共感したり、頑張ってとかは全く思えないにもかかわらず、非常に面白い作品でした。 ラストのキャラバン演奏のシーンで、JKシモンズがが短い言葉と表情だけで、苛立ち、驚愕から恍惚へと沢山の感情を表現していて怖いです。某レンタル店の宣伝は過剰過ぎて好きではありませんが、キャッチコピーをパクるならまさに見逃すな!です。 【なつこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-24 22:44:28) |
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30.《ネタバレ》 見ごたえあり!一流の生まれる瞬間を見せてくれた! 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-09-22 12:40:08) |
29.《ネタバレ》 主人公・アンドリューがフレッチャー教授率いるバンドに参加した初日。休憩時間中にはワイワイ楽しくやってた先輩達が、フレッチャー入室と同時に凍りつき、ヘタに目立ってはいけないと全員が目を伏せる光景から、これはドえらい所へ来てしまったという緊張が走ります。その後、何度も何度も同じパートを演奏させ、「お前の音はズレてるのか?ズレてないのか?」と執拗にデブをいびり倒す辺りから、フレッチャーは本領を発揮し始めます。とはいえ、この状況、この迫力で問い詰められて冷静な分析などできるわけもなく、事実がどうであったかよりも、どう答えれば場が収まるのかを考えてしまうのが人情というもの。可哀そうなデブはそんな魂胆をフレッチャーに見透かされ、バンドを追放されてしまいます。フレッチャーほどではないにしても、どう答えても地獄が待っている無限ループの理不尽な質問責めは多くの人が経験したことがあるだけに、作品のつかみにこれを持ってきた監督の采配は見事でした。ここで私は一気に引き込まれました。 アンドリューの音楽家生命を完全に潰すために晴れの舞台で騙し打ちをしたことから、フレッチャーの人間性が腐っていることは間違いありません。ただし、音楽家としての指導方法の是非については評価に迷います。彼は数十年に一人の天才を発掘し、その才能を開花させることを目標としており、そもそも凡人を相手にしていません。よって、ほとんどの生徒は、彼の指導に付いていけなくて当然なのです。さらに、一般社会と違って音楽は一部の才能溢れる者のみで占められる世界であり、人よりも上手程度ではプロとして生きていけないだけに、彼の目標設定も的外れではありません。また、結果的にその目的を達成して一人の天才演奏家を作り上げることに成功したのだから、その方法は事後的に肯定されえます。新入生クラスで譜面めくりをしていたアンドリューに何かを見出してバンドに参加させたのはフレッチャーであり、音楽家としての慧眼も彼にはあったのです。 ただし、過剰な指導方法は多くの脱落者を生んでおり、本来は才能を持っていた者が、それを開花させる前に道を断念したかもしれないという可能性も否定できません。日本の部活動等でもしばしば取り沙汰される問題ですが、一流の人間を作りたければある程度のしごきはやむを得ないが、どこまでやるべきなのかという難しい線引きについて考えさせられました。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2015-09-19 02:13:48) (良:1票) |
28.かなり面白い。ほとんど熱血スポ根ものと言えなくもないが、スポーツの盛り上がりを描かせたらアメリカ映画に優るものはない。 それと、ジャズがあそこまで精緻なプレイを要求されるとは、知りませんでした。 あらためてバンドの成否の鍵を握るのは、やはりドラマーなのかと実感。ジョン・ボーナムの偉大さも実感。 【風神】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-09-02 22:40:39) |
27.《ネタバレ》 なにか頂点を目指すという事とは教わる側も教える側も全て失う覚悟が必要なのかもしれない。 主人公がドラムを叩くたびに、豆を潰し血を滲ませるたびに、焦り、怒り、悔しさが滲み出る。執着と強迫は彼を追い詰め、フレッチャーは彼の未熟な自尊心をどこまでも叩き潰し、最後には罠にハメる。 ひと時もこちらに落ち着かせる余裕を無くす緊張の連続、なぜなら主人公の目つきはいつだって一点しか見つめていないからだ。ドラムの音はいつからか主人公に宿る情念の全てをこちらにぶつけて来る。こちらはもう息もできない。 フレッチャーの心の底は結局どこまで彼に向けたものかはわからない。だからこそあの最後はとても痛快で爽快でカタルシス溢れるものになっていた。素晴らしい映画です。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-08-05 19:51:35) |
26.《ネタバレ》 音楽の楽しさを感じさせる描写を徹底的に排し、厳しさだけを誇張しているので、音楽をかじっている人間としてはあまり快く思えなかったというのが正直なところ。しかしながら、J・K・シモンズ演じる音楽教師の強烈なキャラクタは見ていて笑えてくるほど憎らしい。終盤の悪意と悪意のぶつかり合いから生み出される演奏はまさに圧巻、看板に偽りなし。この監督はこれが処女作らしいけど、今後これを超える映画を作れるのかねえ…。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-08-02 22:15:19) |
25.《ネタバレ》 ○まるで映画自体がフレッチャーのように飴とムチ(と言ってもムチメインだが)を巧みに使ってくる。○鬼教授のフレッチャーの厳しさに対し、たまに顔を出す恋愛要素と父親とのシーンだが、そちらも徐々に緩衝材としての役割を失い、どんどんフレッチャーに支配されてくる。○そのフレッチャーに対峙するあか抜けない主人公というのもグッド。○こちらのアドレナリンも全開になりつつあった発表会での失態からどう展開するかと思えばまさかの再会。○再び訪れた発表会でのフレッチャーのえげつない仕打ち。意地とかプライドとかを凌駕するラストの演奏シーン。これほどまでに惹きつけられ、かつこっちまで疲弊してしまうような演奏シーンはかつてあっただろうか。○なかなかオシャレな音楽こそ流れるが、そのおしゃれな音楽を作り上げるまでの泥臭い、汗の滲む努力が感じられる。主演・助演の二人の演技にも脱帽。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-07-27 21:39:09) (良:2票) |
24.間違いなく映画史に爪痕を残す作品。若者の希望と絶望、葛藤とジレンマ、そして覚醒と昇天。確かにこの作品、例の先生が強烈ですが、最終的にこの先生は完全に脇に廻りました。その瞬間の痛快さがたまらないのです。(ドラムスティックの流血は、リアルだそうですよ。) 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-07-14 23:11:00) |
★23.《ネタバレ》 観て良かったと思います。 もちろん音響も最高。 そしてなんと言っても師匠と弟子の人間対人間の対決の凄さ。 神がかりと言うのか、狂気と言うのか、演技しているのを忘れるほど本気の人生をかけた戦いです。 私のような凡人にはこの関係は見たことも無いし、天才と天才の我と我のぶつかり合い。 痛い手が何度も映りますが、心のほうがもっと痛いです。
同感出来なかったのは、こんなピリピリした雰囲気での音楽で観客が楽しめるのかなとの疑問です。 例えばピアノの独奏なら分かるのですが、このようなバンドでは皆の気持ちが合うのも大事なので、サックスやトランペットの奏者の気持ちは置いてけぼりなの?と強く感じました。 学生時代吹奏楽をやっていたので。
あと、血がにじんだら一生懸命というのもちょっと違うと感じました。 プロであれば血が出ないように演奏するのが本当だと思います。
いろいろ疑問もありましたが、映画ファンであれば一度は体験し聞きほれて欲しい秀作。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-07-12 22:22:19) |
22.《ネタバレ》 よい映画だと思う。演出は素晴らしく、出演者の演技も気迫迫るものがある。編集も完璧で、全編にわたり緊張感がみなぎっている。 が、好きか嫌いかと云われればかなり嫌いな映画である。出てくる人間がどうしようもないクズばかりでどうにも感情移入ができない。主人公は自己中の塊で自分以外の人間がが褒められるのも許容できないせこい奴。教師は自分の教育方法の問題点は棚に上げ、執念深く復讐する輪を架けて小さな人間(教育者として以前に人間として問題でしょ)。天才だか何だか知らないが、そんな虫唾が走るような奴らがどうなろうと知ったこっちゃないし、増して成功したら逆にむかつく。 まぁ、話が残念がら私には合わなかったということで・・・。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-07-12 22:10:50) |
21.《ネタバレ》 最近の映画界では、「新バットマン」への大抜擢でトップスターへと躍進したあの俳優だろうか。 バットマンの前に撮った作品は低予算スリラーでありながら、危険な役作りを敢行したというエピソードがあった。(もっとも本人にとってはそういった努力への評価は二の次で、役者としてどれだけ作品に貢献できるかを重要視しているだけのようだが。) 「天才」とか「偉人」とか言われる人は、やはり常人とは違う。 そんな人間は、件の俳優や劇中のバードのように、「天才」という記号だけでは片づけられない狂気じみた逸話を持っているものだ。 「ウィップラッシュ」では、そういった人間が作られる過程を威圧的な緊張感と共に描き出している。 彼らを表すにはあまりに稚拙で安い表現だが、「輝いている人」「トップを走る人」は決して、才能のみで今の称号を手にしたのではない。「アマデウス」みたいな化け物もいるかもしれないが、多くはフレッチャーのシゴキのような辛辣な境遇で、闘いぬき、挫折して、そしてなお立ち上がって、道を極めたのだと思う。 フレッチャーの教育方針に100%賛同するわけではないが、絶対に折ることの出来ない信念を持った人間の会話には説得力がある。 上出来なんてクソだ。 鬼教師の放つ言葉がグサリとくる。 こういう会話があったからこそ、ラストのセッションはとてつもないパワーを帯びてくるし、観終わった後には、アスリートや芸術家、各界の巨人たちの凄さを今一度、凡人の僕に教えてくれる。 また、一握りの偉人をフィーチャーする一方で、普通の人々についても描けているのが素晴らしい。 レーズンをよけてポップコーンを食べることのできる優しい青年が、理想にとりつかれ、人を傷付けて、挫折を経験し、そして自分のやるべきことを見つけていく。 あるいは極端なサディスト指導者が、ピアノ少女に気さくに話しかけ、時に自身の教育の悲劇的な結果を偲ぶ。 普通の人間、そして弱さを描くことで、観客もこの異常なドラマに没入できるし、浮き彫りになる強固な信念が、彼らがなぜ一般人より抜きん出ているのかを強調している。 これはとんでもなく強烈な映画だった。この完成度、上出来どころじゃない。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-06-18 23:51:38) |