★221.《ネタバレ》 子供の頃に見てはいるが当時はただ単に凄い。面白いとしか思えなかったが改めて見返してみると単に凄いとか面白いとかとうより怖い。人間のエゴ丸出しな人達、自分一人だけでも助かろうとする奴の身勝手さ、またちょっとした油断、怠りから招く大惨事により大勢の死者が出ることの恐ろしさを映画という武器を持って教えてくれる。単なる娯楽でありながらこの映画から学ぶべきものが沢山あるように感じることができる。CGなんか不要だ。そんなもの無くてもここまでハラハラドキドキさせることができる上に色々な事を教えてくれてる映画である。映画は単なる娯楽でありながらそこに何か人間として大切なものをこの映画は我々に見せてくれている。ラストのスティーブ・マックイーンの今に一万人以上の死者が出る。という警告、それに頷くポール・ニューマンのやりとりがこの映画とその後のアメリカ社会を物語ってる。 娯楽映画としても人間ドラマとしても語り継がれるパニック映画の代表作品です。
【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-17 12:45:53) (良:1票) |
220.《ネタバレ》 もぉ~とにかく、ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンの共演というのがスゴイ。で、どちらも甲乙つけがたいが、どちらかというとマックイーンの方がカッコイイね! 恐ろしい程消防士役が似合っていて、一瞬たりともユルいシーンが無い。まさに消防士としての正義感を奥に秘めた素晴らしい演技で、当時大絶賛されたのも大納得! 高層ビル火災の恐ろしさ、人間の慢心・確執、そして責任感、、、多くの想いが込められたパニック映画の代表作。何かどこかで観たことあるかな~とか思う場面が多いけど、よくよく考えたらこれがオリジナル。3時間弱の長い時間も全く飽きさせない造りは、ワーナーbrosと20世紀foxの史上初の合作という大きな力が全てプラスに働いた結果であると感じます。富と権力の象徴の豪華高層ビル。人間の「虚栄心」に警告を発する意味でも偉大な映画だとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-02-17 09:45:58) (良:1票) |
219.どきどきハラハラ。ポセイドン・アドベンチャーと双璧ですね。これらを越えるのはまだない。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-11 23:08:32) |
218.《ネタバレ》 なぜか「海猿」を思い出しました。 最初はまだ、気持ちにも状況にも余裕がある。 でも少しずつ事態が深刻になっていき、そのことに気付き始める人が増えてくる。 それもすごいスピードで。 そこが「海猿」の2作目と似ている気がします。 火事の恐ろしさ、というか災害の恐ろしさを体験できる素晴らしい映画でした。 善人にも悪人にも死が平等に訪れるところにもリアリズムを感じます。 特にエレベーターから落下した女性。 他のシーンでもっと危ないときがあり、そこではもっと時間を使っていました。 結局何事もなく、助かりました。 ですが終盤のエレベーター落下寸前のシーンでは一瞬です。一瞬で女性の命は失われます。 この女性の一連のエピソードが、個人的に一番衝撃でした。 (あくまで順位をつけたらの話でして、パニック+群像劇として、他にも見所はたくさんあると思います。) 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-27 04:09:12) |
217.《ネタバレ》 今まで、『ポセイドン・アドベンチャー』の二番煎じっぽいイメージで、敬遠していたのが大間違いの面白さだった。『ポセイドン~』のような、感動の名場面というのは無いけど、消防士と設計者二人の男の魅力がスゴイ!ビルに取り残された人のドラマとして、何組かの恋人たちが登場するが、そんなモノよりも、やはり、この二人の男のドラマだと感じさせる。 次第しだいに事故が明らかになり、大きくなっていって、最初の人々の考えの甘さも相まって、惨禍を大きくしてしまう様が、とてもドキドキするスリルになっている。 それと、いい加減な施工をした悪者が、結局天罰(というより蜘蛛の糸的な自滅)をうけるのもいいな。さらに自分的には、最後ネコが助かってよかった。 ところで、施工者だけのせいにしている様に見えるが、動作やフル定格のチェックなど、しないのもどうかと思う。私は昔、電気の先生に、定格を超えた電線は、線のすべてが一気に燃えるから(一本の線には、どこにも同じだけの電流が流れているから)気を付けろ、と言われたものだが、あんな恐ろしい手抜きがあるのだろうか…。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 08:03:10) |
216.《ネタバレ》 最初のタイトルロールと、役者の名前だけでもうワクワクする映画だ。 スティーブ・マックイーンと、ポール・ニューマン。 この二人だけで、すでに満足してしまいそうだ。 案の定この二人は渋い!ポールは70年代の伊達男風味なのだが、 動きの一つ一つに、男臭さが漂っててよい。 マックイーンのほうは、消防隊長という役柄も相まって、唸るほどのかっこよさ。 超高層ビルを舞台にしているのだが、実は低予算で撮られている気がする。 セットの使い方がうまい。この時代の映画は、とかくよく考えられている。 セットが故の臨場感が特によく伝わる。 スタントももちろん派手で、娯楽映画としての要素も満載なのだが、 火事という身近な災害であるため、場面場面で「こういうときどうすべきか」 という、課題が頭に浮かぶ。いまだにビルが火災に弱いことを思うと、 消防隊長の「火事にならないビルの建て方を教えてやる」という言葉が響く。 40年の時代を感じさせない、名作。 【夜野比瑪】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-20 00:28:55) |
215.《ネタバレ》 小学生の時に劇場公開を観ました。ニューマンとマックィーンは有名俳優だけど、当時自分が彼らに持っていた印象は「車とか銃とかでアクションするカッコつけ専門俳優で、演技力は評価されてない人」というものでした。僕は今でもこの二人にとくに「豪華なキャスト」とは感じないし、渋さもカッコよさも感じないです。華があるとも感じないし、どこか軽い(薄っぺらい)感じがして仕方ありません。『ポセイドン・アドベンチャー』のジーン・ハックマンやアーネスト・ボーグナインみたいな厚みのある存在感を見た目から感じないんです。そういう「ちょっと強い風が吹いたら飛ぶんじゃない?」的な物足りなさを、ウィリアム・ホールデンとフェィ・ダナウェイがカバーしていたような感じに思っています。それでも、女優陣はおばさんばっかの印象でティーンエイジャーくらいの若々しい女性の存在がなかったですね。少年が手すりを渡ったのも、幼女がおばちゃんの犠牲によって命拾いしたのも、猫が助かったのも覚えてるけど・・・。あと、子供心に「最上階のタンクの水程度で消える?」と疑問で、ビルの頂上から流れ落ちる水の映像を見て「心細いな」「あれでビル火災おさまったら嘘やろ」と思ってしまいました。 【だみお】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-03-20 19:20:31) |
214.《ネタバレ》 子供の頃に観たこの映画で、一番印象に残ったのは 「イニシャルコストをケチると、取り返しがつかない」 と言うような台詞。実際これはこの映画の骨子になっていてなおかつよくできている。 ところが、この映画の細かい部分は結構やっつけで惜しい部分がいっぱいある。 主演二人を使うことがいかに重大な問題だったかが窺われる。この映画自体がグラスタワーだったような気がしてならない。建築物に興味がないパーティ参加者にとってはこの災禍は理不尽きわまりない物だっただろう。同様に、あちこちに見られる荒っぽさは主演二人に思い入れがない私にとって非常に残念な部分だった。 こういう建築物、首都圏に無数にあるよね。非常ドアがどこにもないデパートとか、非常階段にすらたどり着けないビル内の映画館とか、非常階段そのものを出入り口に使っている量販店とか無数に。決してザルではないんだよ、この設定は。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 6点(2012-03-20 17:33:06) |
213.マックイーン&ニューマン、私に取って史上最高最強タッグです。こんな豪華な映画は二度と現れないでしょう。ニューマンの脱出シーンも、消防士スタイルのマックイーンも最高にきまっている。ミニチュア再現したというビルもリアル。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-13 06:19:48) (良:1票) |
212.20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作映画。 共同会見時、出演する二大スターの名が挙げられた瞬間、 記者席は「オーッ!」という歓声に包まれたとか。 とにかくスケールの大きな映画で、135階建てのタワーは今見るとチープな模型のようだが、 当時スクリーンで見た時は凄まじい迫力だった。 単なるパニック映画ではなく、人間の見栄と愚かさに対する警鐘をテーマにしているのもいい。 ポール・ニューマンは建築家としてストーリーの中心を担い、 マックィーンはカッコいい消防士の役でしっかりと見せ所を押さえている。 ビッグスター二人をうまく使い分けた演出は見事だったが、 そのため他の出演者たちのドラマ性が薄くなってしまった感は否めない。 フェイ・ダナウェイは、もう単なる刺身のツマ扱いだもんね。 それでもこの映画がドラマ性の高い作品であることに変わりはなく、 近年の映像中心ばかりの内容の薄っぺらな娯楽映画などは足元にも及ばない。 【MAHITO】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-07-26 06:25:33) |
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211.《ネタバレ》 ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスという2大メジャー映画会社が手を結び、史上初めての共同制作した記念すべき映画。これにはそれぞれが、ビル火災という同じテーマを持つ2扁の小説「ガラスの地獄」と「ザ・タワー」の映画化権を買い取ったことから起こった。すなわち同時期に同テーマの映画を別々に制作するより、2つの会社が力を合わせ、より大きな映画を制作した方が得策と判断したためだ。 したがって映画は、史上まれに見る豪華でスケールの大きいスリリングな映画となった。スティーヴ・マックィーンとポール・ニューマンという2大トップスターを主役に配したほか、脇役陣の豪華さも見事である。そして何よりも特撮技術を多用し火災現場をリアルなまでに再現できたのである。 映画を初めて見た時はハラハラどきどき、大変興奮しおもしろかった記憶がある。しかし、今思うと「大空港」や「ポセイドン・アドベンチャー」のような人間ドラマが少ないのが物足りない。入念に設計したはずのビルが、安全性不備から大火災に至るまでの過程をもっと入念に描いても良かったのではと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-18 21:56:21) |
210.《ネタバレ》 当時としては、パニック映画の大作で面白かった記憶がありますが、 今時のスピード感溢れる展開の映画を観慣れてしまった今、間延びした映画に感じてしまいますね・・・火事が起こっているのに随分のんびりしているなぁ~と。 でも、スティーヴ・マックィーンは、やっぱ格好いいですな。 しかし、この映画から30年以上経った現在でも、こういった手抜き工事みたいのが無くならないのは考えさせられます。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-05-22 09:19:27) |
209.高層ビルの火災で消防士が救出する姿を描いた映画。必死の救出劇は観ていて感動に値するものがあった。古い映画なので映像としては物足りなさがあってこの評価であるが、当時見ていればもっと評価は上がったと思う。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-06 23:20:48) |
208.《ネタバレ》 全体的にスローすぎるというのが率直な印象。 こういったパニックものというのは、スピード感を出してスリルを持たせた方が良いと思うのですが、冒頭での倉庫のボヤへの対応の遅さから、早くも期待が薄れてしまったような感じで観ていました。とにかく、最初から最後までスピード感が全くなく慌てるそぶりをする人が少ないからなのか、どうしても冗長な場面ばかりになってしまって、そこが良くなかったような気がしました。 火事が倉庫から飛び火しても、マックイーンは悠長に建物の図面を眺めているだけで、さっさと階上に飛び込んで行って他の団員に指示を出すとかしてリーダーシップをとるような活躍を最初からしてくれてれば格好良かったのに、見せ場は後半のみだったのが残念ですし、ポール・ニューマンに至っては建築家の役で出ていましたが、建築家が奔走すること自体すごく疑問で、しかも自分のオフィスに隠し部屋を作って他の人間が仕事をしている最中に情事に耽るという大馬鹿者で、それなりの活躍はしましたが偽装を指示した社長にも匹敵するほどのワルな印象が残ってしまったのが自分にとっては良くなかったです。 また、子供二人と婦人を鉄パイプを伝って降りるシーンのあの安っぽさ。ちょっとスリルのあるシーンを作ってみましたみたいな、いかにも取ってつけたような感じのドキドキ感を味わうのにちょうどいい長さ(笑)の鉄パイプだったので笑ってしまいました。 色々とレビューを拝見したところ、人物描写が丹念で良いとの意見をよく目にしたのですが、ヒッチコックの某パニック映画を観たことがあるせいか、映画開始から15分くらいで早くも火が出ていたので、ちょっと本題に入るのが早すぎたように思えます。これだけ多くの登場人物が出てきているわけですから、もっとそれぞれの人物描写を掘り下げていった方が良かったのではないかと思いました。 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-02-27 16:53:09) (良:1票) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-02-27 08:47:58) |
206.あまり誰にも感情移入できなかった。やはりパニック映画はあまり自分にあわないのかもしれない。ただ主演二人は豪華。 【akila】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-16 17:05:18) |
205.《ネタバレ》 素晴らしい映画。2時間40分画面から目が離せませんでした。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-27 22:57:17) |
204.スクリーンでの初見以来何度も見ているのですが、何度見ても見入ってしまう。『ポセイドン・アドベンチャー』と比べると、あちらが主人公一行の足取りを追いかけていけばいいだけなのに対し、こちらは舞台があちこち分散していて散漫になりそうですが、そういう印象は受けずうまくまとまっていると感じさせます。メイン出演者の中では、ロバート・ワグナーは出番が少なくてかわいそうですが、あとはしっかりドラマを作っていて引きつけられます。あと、BGMが記憶に残らないのであまり使われていないのかと思っていたのですが、そうでもないようです。ドラマ部分に集中しすぎて印象が薄くなってしまったようで、これは逆に、ドラマとしての質の高さを物語っていると思います。諷刺も利いており、製作後30年以上経った現在でも十分鑑賞に耐えます。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-12-06 22:16:51) (良:1票) |
203.《ネタバレ》 今さらながら初見。しかし、古さも時間の長さも感じさせない怪作でした。主役2人の活躍もさることながら、意外だったのは上院議員と市長の描き方。「きっと権力を振りかざして我先にと逃げようとするんだろうなぁ」と思って見ていたら、しっかり“最期”まで立派でした。もし日本の議員や首長がこういう場に居合わせたら、どいつもこいつも醜態を晒すんじゃないでしょうか。そう考えると、ちょっと気が滅入りますが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-26 19:07:28) (良:1票) |
202.『ポセイドン・アドベンチャー』が、出口という「上がり」へ向けた「すごろく」みたいな展開だったのに対して、こっちは「パーティー会場から動けない」という状況で見せる。最初は遠く離れた火だったのが、徐々に迫ってくる怖さ。その遠さが「大きくなり過ぎた建築物」を印象づける。恐竜は尻尾の先の痛みを脳が感じるまで1秒以上もかかる、とかいう話を思い出した。エレベーターから火だるまの人がころがり出てきて安全の結界が破られ、ガラスが割られ外の風がじかに吹き込んでくる。着飾ったドレスが汚れてくる。くつろぎのパーティー会場にどんどん外部が入り込んでくる。映画の基本が見世物だとしたら、観客が一番喜ぶのは火事場の野次馬になってもらうことだ、と製作者に見抜かれてしまっているのは悔しいが、たしかにそうなんだ。ワクワクして野次馬になりきってしまう。『ポセイドン』では観客はある程度登場人物と一体化して観ていたが、こちらは少し離れて野次馬の立場から、街の名士たちのオタオタぶりを眺めている。でもこのころはあんまり高層ビルもなかったが、今では林立していて、観客のほうも当事者になり得る可能性が高まっている。非常階段にコンクリの残滓がヒョイと捨ててあるなんて、似たようなことアリソーだし(最近の日本でも飛行場の工事で産廃が滑走路の下に埋められてたってのがあった。非常階段が倉庫がわりになってた、ってのは歌舞伎町の火事だったっけ?)、手抜き工事の話は枚挙にいとまがない。そうそう安全な野次馬の立場ばかりでもいられなくなっているのだ。この映画の忠告は、現在いっそう切実になっている。下からインフェルノの劫火と天からの大洪水、あちらの人にとってはキリスト教的な構図でもあるんだろうな。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-26 10:08:07) (良:1票) |