伊豆の踊子(1963)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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伊豆の踊子(1963)

[イズノオドリコ]
1963年上映時間:87分
平均点:5.55 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-06-02)
ドラマラブストーリー青春もの小説の映画化
新規登録(2009-08-08)【アンドレ・タカシ】さん
タイトル情報更新(2023-06-26)【イニシャルK】さん
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監督西河克己
キャスト吉永小百合(女優)薫(踊り子)/少女
高橋英樹(男優)(男優)川崎(高校生)
浜田光夫(男優)学生
宇野重吉(男優)川崎(大学教授)
十朱幸代(女優)お清(湯ケ野の酌婦)
南田洋子(女優)お咲(湯ケ野の酌婦)
大坂志郎(男優)栄吉(踊り子の兄)
井上昭文(男優)紙屋
桂小金治(男優)鳥屋
深見泰三(男優)鶴の屋
郷鍈治(男優)人夫頭
浪花千栄子(女優)お芳
荒砂ゆき(女優)お時(女中)
福田トヨ(女優)料理屋の女中
原作川端康成「伊豆の踊子」
脚本井手俊郎
西河克己
音楽池田正義
作詞佐伯孝夫「伊豆の踊り子」
作曲吉田正「伊豆の踊り子」
主題歌吉永小百合「伊豆の踊り子」
撮影横山実
配給日活
編集鈴木晄
録音沼倉範夫
照明河野愛三
その他IMAGICA(現像) 旧社名:東洋現像所
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1
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11.《ネタバレ》 あの小説の映画ということで、話の展開はさすがに大正の時代描写でかもなく不可もない。
肝心の高橋英樹と吉永小百合の二人が魅力的なので一点プラス。
この映画のなかの吉永小百合は、まだまだ純真な子供心を持っているという役どころなので難しかったと思うが、見事に表現されていた。
やがて汚されるであろう哀しい運命もまた随所に散りばめられていて、味がある。
冒頭とラストの白黒現代シーンは、対比としてあってもいいと思う。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-28 20:28:14)
10.《ネタバレ》 しばらく前に百恵ちゃん版を観ている。なのでいきなり現代パートから始まるのに驚いたけど、モノクロ現代からカラーの回想に繋がるところは、単純に綺麗だなぁって思えた。
当時、吉永小百合は17歳くらいだろうか?整った顔立ちに大人っぽさを感じさせつつ、彼女の内面の“まだ子供っぽさ”を表現するんだけど、囲碁勝負だと思ったら五目並べだったところとかとても可愛く、お座敷で踊る大人びた表情はとても綺麗だった。
全裸の薫が外湯で無邪気に手を振るシーンは、きっとこの映画で無くてはならないシーンだろう。うん、よく観えない。万が一にも本人の体当たり演技だったら驚くけど、まさかね。でもビデオもない当時だと、このシーン観たさに劇場に通うお父さんたちも多かったのかもしれない。文豪・川端康成の映画だもの、何回観たって、良いのさ。

舞台になったのは湯ヶ島温泉というのか。'63年当時はまだあんな古い温泉宿が現存していたのかな?ぜひ行ってみたい。
原作未読で、主人公の川崎が抱える“孤児意識”というものは、いまいち解らなかった。でも旅芸人たちが身分の卑しいものとして、遠巻きに距離を置かれる存在な点の理不尽さ、薫の将来を暗示させるような温泉街の女たち。死の床についている17歳が、死の直前に客の相手をさせられるのは、今の時代の人間として恐ろしいものを感じる。ホンの100年前の日本の話だ。
活動を観に行けない時に延々と続くお経が、川崎に対する憧れと、身分による違い、持って生まれた薫の運命を受け入れる分岐点としてとても印象深い演出。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-11 09:13:55)(良:1票)
9.《ネタバレ》  いやあ、現代パートは要らんだろ。原作は学生の一人称で、お互いのほのかな恋心を描いた小品だが、色々俗世的な周辺を描きこんで、焦点がぼやけた感じだ。
 そりゃあ大正末期当時には今とは比較にならないほどの不幸はあったろう。それに(これは原作通りだが)、「女が手を入れると汚い」などと男尊女卑な部分も描かれてもいる。でも、そんなことを訴えるための「伊豆の踊子」じゃないと思うのだ。
 それと、下田の街の有力者のボン的なヤツ(小百合ちゃんを狙っている的な)も、エラく日活映画的で、その後の展開を不安にさせる。
小百合ちゃんがカワイイので1点おまけだが、人が言うほど名作な気はしない。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 18:11:23)
8.原作にほぼ忠実にしかも、美しく描かれていて予想していたよりは良かった。見る前は吉永小百合が一番不安だったから。でも思ったよりは良かった。ただ、もし薫の役を芦川いづみが演じていたらもっと良かったとも思えなくもない。いや寧ろ芦川いづが演じる方がもっと良い。吉永小百合は思っていた程悪くはない。あくまでも思ったよりはという意味です。でもこの作品で一番気になって仕方ないのはどうやったら高橋英樹が大きくなれば宇野重吉になるのか?全くイメージが違い過ぎる。高橋英樹が全くインテリには見えないのだ。作品自体は悪くない。普通に楽しめはした。それだけにもっとインテリぽい俳優をキャスティングして欲しい。他の伊豆の踊子は見てないから何とも言えないし、比べらんない。山口百恵の薫と美空ひばりの薫も見てみたくなった。この三人の中では(吉永小百合も含め)山口百恵が一番薫のイメージにぴったりなんだが。しつこいようだが一番見たい薫は芦川いづみ。高橋英樹が演じたインテリの大学生は石原裕次郎か池部良

青観さん [DVD(邦画)] 6点(2013-08-31 14:35:03)
7.《ネタバレ》 文芸映画らしく品があってけっこうでした。学生と踊り子、さらには酌婦と、同じ世代でありながら越えられない壁に隔てられた時代がよく描写されていました。踊り子が無邪気であるだけに、いっそうそれが引き立ちます。大坂志郎の芸達者ぶりも見もの。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-07-20 22:33:58)
6.《ネタバレ》 百恵版との比較になってしまいますが、こちらの吉永・高橋・大坂・浪花というキャスティングは、妙にみんな人物的安定感が出てしまい、百恵版の作品中に漂っていた先行き不安な何かが危ういようなニュアンスが消えていますね。ただ、監督が同じであるせいか、演出のポイントには共通点が多々あり、こちらでやり残したことを百恵版でやり尽くした、ということになるのかもしれません。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-12 11:02:11)
5.《ネタバレ》 内容的には古典ロマンス文学的印象  何故か学生の分際でお金を結構持ってて(ボンか?) 学生相手(それもかなり年下)にやけにへつらった態度をとる旅芸人たち   ウーム、ちょっとイマイチ理解できないなぁ  当時はこういう意識があったのだろうか 心惹かれるのもどうなんでしょ  まぁ とっても若くてかわいい吉永小百合様に5点でゴザイマス
Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-11 11:26:52)
4.内容的にはこんなもんでしょう。それより、栄吉の奥さん役の女優が気になって仕方なかった。殆ど台詞はないんだが、あの表情だけで演技できて、清楚さと妖艶さと併せ持ついい女優さんだなと。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-30 17:28:28)
3.実は吉永小百合の映画をあまり見ていないのだけど、これは二度見てます。他の吉永小百合は知りませんがこの吉永小百合は薫です。つまり子供です。体はすでに女になろうとしているのに中身が全くの子供。異性を意識してこわばった表情を見せたかと思うと故郷の話に満面の笑みを見せる。五目並べの際の目の輝きはまさに子供。このお話は薫の純真無垢さが際立てば際立つほどに残酷性を帯びてゆくのだが、そういう意味では吉永小百合の薫はなかなかいいじゃないかと思ってます。この純真が汚されてゆく運命にあることを暗示する様々なシーン(書生の夢、酔客の態度、娼婦の病死、ヤクザもんの目利き、、、)が若干表に出すぎのような気もするが、吉永小百合の持つ清純のイメージとの吊りあいを考えればこれぐらいしないと負のイメージが湧かないのかもしれません。
R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-16 13:36:16)
2.《ネタバレ》 リメイク映画である以上、前作の美空ひばりとの比較になってしまうが、明らかにこっちの方が劣る。
原作の小説にはむしろこの映画の方が近いのかもしれない。学生と踊り子の身分の違い、結ばれるはずはない当時の気風を引き立たせるため、現代の若者(ここで浜田光男が登場)の自由な恋愛との違いを出している。この点はプラス評価。
しかし何といってもミスキャストに近い布陣、大坂志郎と吉永小百合の兄妹では年齢の差がありすぎるし、学生役が高橋英樹では元気がありすぎる。浪花千枝子も栄吉、千代子らをさしおいて出しゃばりすぎに見える。
また一番の問題点は、踊り子吉永小百合が明るく健康的すぎることか。ただし終盤の踊りは踊り子らしく良かった。
ラストの岸壁のシーンはまさに文芸作品がメロドラマになったようだ。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 4点(2011-06-02 22:11:28)
1.《ネタバレ》 この「伊豆の踊子」は、初老の大学教授が街角で大らかに振舞うアベックを見つめるシーンから始まり、彼の回想として物語が綴られる。大正末期の原作なので、映画のオリジナルシーンだ。その教授の記憶は書生時代の悔恨へ飛ぶ。悔恨ではなく、罪と意識しているのかも知れない。幼いあどけなさが残る踊子と、まだ世事に染まっていなかった書生は純粋に若い男女として意識しあった。当時の階級をまだ明確に理解できない踊子と、理屈は分かっても恋心との間で整理が付かない書生、すべてが分かっている周囲の大人たち。このグラデーションのなかで、旅路を重ねる。書生に気を使いながら曖昧な態度でブレーキを掛ける大人たちに較べて、無邪気さが先行する踊子はどうしようもなく子供であるし、押しも引きも出来ない意味では書生も子供に近かった。温泉宿に多くたむろする娼婦風の女性たちが踊子の未来を暗示する。ラストの岸壁シーンは美しく映るが、書生が自分の無力を意識したうえでの曖昧な逃避であろう。懸命に手を振る踊子と書生の意識のギャップが悲しい。大学教授の視線に戻ったとき、彼の胸に去来したものは踊子との過去を惜しむ気持ちなのか、あるいは、その後の踊子の人生を儚む気持ちかなのか。大正時代の階級意識に消えた淡いラブストーリー。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-12 12:57:31)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 5.55点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
419.09%
5436.36%
6545.45%
719.09%
800.00%
900.00%
1000.00%

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