114.《ネタバレ》 いや、面白いんだけどね。なんだろう、この割り切れなさは。観終わって時間が経つにつれ、素直に笑えない塊がお腹のなかで育ってる感じだ。映画の中で、映画を作るという二重構造。実は映画は作っておらず、二流俳優を使って殺し屋を演じさせているだけ。でも、この二流さんが映画を愛して止まない人で、その理由は昔観た映画の男優に強い憧れを持ったから。その憧れの男優も登場して、この映画は、映画への愛で満ちている。そこまでは分かる。でも、自分にはカメラの手前で実際に映画を製作している、監督をはじめとした方々の存在がチラつきました。エンドクレジットのセット作りやタイトルなどが好例だけど、私たちはこんなに映画を愛して愛して愛して止まない映画バカで、そんな愛情で作った映画です、という三重構造。それが全編からプンプンと臭う。自分の仕事を愛してるのは別に良いよ。映画に限らず、生業にしている仕事が好きな人は幸せモノだ。でも、それって声を大きくして言うことか? 普通は酒の席などで、ボソッと言うくらいの話だろう。つまりこの映画が、私(たち)は幸せモノだ、と吹聴している気がしてならないんだな。確かに面白かったけど、そんな自己陶酔を顕わにしたような映画に手放しで拍手できない、ひねくれモノの自分がいる。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-08-26 18:45:55) (良:1票) |
【frhun】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-25 14:15:18) |
112. 前半たいへん面白かったのですが、後半だんだん話に乗れなくなってしまいました。ちょっと減点。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-13 18:14:38) |
111.前半の面白さは尋常じゃない。 佐藤浩市の演技力はすごいなあ。 ちょい役がやたら豪華。 やけに無茶なストーリーやレトロな感じも悪くない。 1時間半くらいでもっとコンパクトにまとめれば10点かも。 【Yu】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-27 00:31:16) |
110.《ネタバレ》 これは文句なく面白い映画。公開前にテレビでやたらに宣伝しまくってて、ちょっと鼻についていたけど、これだけ面白ければ許してもいい気になる。しっかりした脚本に昔の名画の様々なテイストが詰め込まれてて、監督はじめスタッフの映画愛がたっぷりと感じられる。セットや小道具にも大変凝っていて見事なもので、どれもこれも映画が好きで好きでたまらない、映画のためなら手抜きはしない、という意気込みが感じられて、単なるコメディーではなく素晴らしいコメディー「映画」でした。リアルと非現実の中間みたいなセットやモデルガンなどの小道具が、劇中劇、騙す騙されるという展開の中でうまく使われていて、見ているこっちもその世界観の中に完全に引きずり込まれてしまった。コメディーの中の銃撃戦で、こんなに「危ない」とハラハラしたのは初めて、、、というか、むしろ普通の「映画」の銃撃戦よりハラハラしたかも。普通のコメディーではガンアクションも爆破シーンも多少ショボくても味として成立させることは可能だが、この映画ではストーリー上、現実以上に派手でなければ成立せず、それを見事に見せ切っているこだわりが、この映画の面白さを倍増させている。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-23 01:24:02) |
109.相変わらずの三谷幸喜作品。ほっとんど笑えなかった……。何が面白いの、コレ??? いや、三谷幸喜ファンには面白いんでしょう。でもそうじゃない人には結構ツラいんじゃないかな。しかもそれが2時間以上の尺で続くのもシンドい。 たしかに、本物のギャングに役者の殺し屋という設定は面白い。映画の舞台裏というメタフィクションも良い素材でしょう。でも何だろう? ベタ過ぎるのか、あるいは中途半端なのか、ほとんど笑えない。ま、感性の差と言うか、「面白い」と思うところが違うんだろうな。正直、三谷幸喜の作品はほとんどダメだからなぁ、俺。 【TERRA】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-07-20 00:56:16) |
108.面白かったです。みんないい味でよかったです。私の中では、ラジオの時間の次に好きな三谷映画になりました。 【カルーア】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-19 18:27:43) |
107.《ネタバレ》 村田に映画じゃないってバレてからいきなり失速しちゃったな。それまでは笑えたのに。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-13 21:43:06) |
106.香川照之がまるでスカーフェイスのアル・パチーノのようで、危ないニオイをプンプン出してました。さすがです。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-06-02 20:46:23) |
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104.つきあいで見ました。たいへん楽しい映画です。レトロな雰囲気の中、俳優さんはみないい味を出しています。細部にいたるまでネタ満載の凝った作りは見ていて飽きません。 【きのう来た人】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-05-06 05:47:13) |
★103.特に触れられてないがこれはどう考えても『知らなすぎた男』にインスパイアされている。12人の~もそうだが、三谷はやっぱり押さえるところ押さえてるな…。大好きなプロットだが、このプロットの面白い部分は佐藤と西田の最初のやりとりの場面のような「話は噛み合ってないけど脳内補完でお互いに噛み合わす」誤解のスパイラルで話しが進む部分にあるので、後半ストーリー映画に終始したのは残念。私は前述場面での「類稀なるユーモアのセンス」という西田のセリフで爆笑したが、こういう場面がもっと多ければ更に高得点が付けられたと思う。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-05-03 16:46:36) |
102.すっっごく良かった! 芝居が大好きで大好きでしょうがなくて いつの日か銀幕に映る自分の姿を夢見る売れない役者。 滑稽で思わず笑っちゃうけど 芝居に対して真っ直ぐで一生懸命な彼の姿は ものすごーーーーーくキラキラ輝いてた! いい大人でも、夢に向かって生きるさまは やっぱりカッコいいんだなって思った。 こういう業界目指している人達に大きな夢を与える作品だと思う! 【うろん】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-04-25 16:36:15) |
101.《ネタバレ》 設定は面白いけど、もう少し村田の勘違いが続いても良かったかなぁ~。ラストもいたって普通だったのが残念。 【エムシュー】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-17 12:19:57) |
100.「12人の優しい日本人」「ラヂオの時間」と比較させてもらうと厳しい点数で対処したい。90分で凝縮すればもっと楽しいと思う。三谷氏は大好きだが、金と役者が集まってくるとダメですね。密室劇で、限られた低予算の中で、役者の隠された才能を引き出す作品を期待したい。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-04-13 21:14:00) |
99.所々にお笑い要素満載で、なかなか楽しんで鑑賞した。 もうすこし引き締まった最後にしてもよかった。 前作と比べて、登場人物も絞ってたので観やすかった。 終盤が残念すぎたのは言うまでもない。 毎回思うんだが、三谷さんは映画向きじゃないと思う。 舞台でやるのにはちょうど良い内容だと思った。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-04-06 19:03:28) |
98.一言で片付けるならば「大いなる茶番劇」 いや貶すわけでなく、これは誉め言葉。 茶番劇を笑いに変えてしまうパワー。 コメディに余計なツッコミは無用ですね。 ナイフのシーンには腹の底から爆笑させていただきました。 その他にも、可笑し過ぎるシーンがあちこちに。 ひさびさに映画で痛快に笑わせてもらいました。 感動作、とはいきませんが安心して観れますね。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-06 17:55:27) |
97.《ネタバレ》 いや~、面白かったですね~。大いに笑わせてくれるし、きっちり感動までさせてくれる。佐藤浩市ってこんなオモロい役者やったんか!ナイフ舐め舐めやら、顔芸で、おいらはノックアウトされたぜぃ!三谷さん、元々脚本家なだけあって、本当に良く考えられた緻密なコメディだと感心致します。三谷さん、あんたは文句なしに日本のビリー・ワイルダーやで! 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-03 22:48:09) |
96.《ネタバレ》 この設定を、コメディのルールとして受け入れられるか否かが分かれ目でしょうな。いつものように“とりあえずの処置でしのぎつつ騙し通そうとする”話だが、かなり無理があります。しかし私は楽しむために受け入れた。途中で何度も「ちょっとこれは…」と挫けそうになったが、そのたびに、ルールなのだから、と言い聞かせ、ついに佐藤浩市が「これ、ひょっとして映画じゃねえな」と言ったときは、やっぱり受け入れていて良かったと思った。佐藤がいつこれを言うかを待つ映画な訳だけど、待って待ってじらされていた間も、その期待で楽しんでいたわけだし、それだけ“初主演”の高ぶりが大きかった佐藤の映画愛の強さの表明にもなっている。とにかく佐藤浩市がよくて、ナイフをなめるとこと、バーでの香川照之との場(仮面を剥がす演技)では、かなり笑った。臭い芝居が度胸に見えるの。寺島進が「銃撃戦の中でも笑いながら転がってました」と感嘆しながらボスに報告する。佐藤浩市って、こういうのが出来る俳優とは思ってなかった。見直した。役者ではあと、歌舞伎のほうではなかなかいい役をやらせてもらえない市村萬次郎がよく、この世界にはまだまだ眠らされている才能があるのだろう。ドラマは、細部の整合性の点ではちょっと粗く、この人の標準レベルに劣るかもしれないけど、それでも最後のスタッフの仕掛けが生きるとこで、なんか「良し」という気になってしまう。柳沢真一が佐藤浩市にセリフの臭さを直させる場を入れるあたりで、大筋が整えられる、こういうのが入ることで少しのブレは許せてしまう(それにしても若かったころの柳沢真一と谷原章介の相似に、色男の血脈を見いだすのは、さすが演出家の目)。今の日本でこの手のコメディが作られていることはとても貴重で、もひとつ、大きなセットで作られる映画も貴重になっている。それだけでも価値のある映画だ。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-16 12:14:54) |
95.三谷作品は結局、「ラヂオの時間」が最高傑作だったようだ、少なくともこれまでところは。しかし、だんだん悪くなってきた。ますますお金がかかっていそうなのに、まるで反比例して......。この人の作は、映画というより、本質的にお芝居だ。著名な芝居演出家の撮る映画は、なぜかよくないことが多い。 それにくわえて、おそらくこの作家には、プロットの面白さだけがあって、なにかこれを世に問いたいというような、主張性がないのだ。この映画のつまらなさも、要はそこにあるのだ。 【goro】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-03-15 03:20:01) (良:1票) |