176.《ネタバレ》 この映画は劇場で2回観ました。
そしてなんと、映画の中に出てきた場所を確かめにロスへも行きました。
リチャード・ギアのファンだったこともあり、当時夢中になりました。
ロデオドライブやふたりが泊まったホテル・・
バブルも終わるころの最高に贅沢でしかし、
そのきらびやかさの中に空しさを感じ惹かれあう男女・・
歴史は繰り返すというけれど、今この映画いいんじゃないでしょうか。
けっして90年のような裕福な時代じゃないけれど、
一部のお金持ちというのはいつでもいるんだし、
ジュリア・ロバーツの役どころは娼婦には違いないけれど、
現状を変えていこうとする向上心がある。
ここが他のラブコメと違い、根性モノがかった真面目恋愛映画なのです。
実に今見ると(うわ~わざとらしい)かもしれない筋で、
「フラッシュダンス」や、「ワーキングガール」に通じる、
バブリーな贅沢の裏にも自分で成功を掴むみたいな勢いがある。
これらの映画が売れたのには、音楽の力も大きいと思います。
ところが面白いことを思い出しました。
ある場面でものすごく感動したのですが、
その一瞬に音楽は流れてはいなかったのです。
リチャード・ギアがリンカーン(かキャデラック?)の天井を開けて、
バラの花束を掲げるシーンですよ。その瞬間確か無音になり、
それから音楽が流れると記憶しています。しかも鳩が飛んでいたと思うのだけど・・
もし違ってたらごめんなさいね。
あのシーンで思いました。車は天井が開くタイプがいいと(笑)
実は私の車はキャンバストップです。
しかし・・迎えに来る人が乗らなきゃあ意味がないんです。
それからギア様は(さま付けで人を呼ぶのは嫌いだが、このギアは許す)
高所恐怖症のくせに、マンションの非常階段を登ってきます。
このシチュエーションがえらく気にいりました。古典的でかっこいいです。
演出に品がある。マンションに住むなら非常階段があるマンションにしよう。
そう思い込んだくらいです。(登ってくる人がいなければ意味ないじゃん)・・・
フツー、中から登りますよね。まあ憎い演出。
劇場の席は2回目が2階の上の方を選んで、
オペラを見るふたりになったつもりで共感すると。
「のるかそるか」も2階席を選び、競馬場の観覧席で共感した。
映画の中に2階席がある場合は2階席で見ることをオススメ。