327.《ネタバレ》 これもアイデアの勝利です。
ただし私はこの手の作品を見慣れてしまって(中毒のようなもの)
こっけいさよりも感動とか哀しみとかを求めてしまうので、
また別な趣味あるいは時間を置けば楽しめるかもしれません。
しかし「マトリックス」のキャリー=アン・モスって、
こんな悪い子役ができちゃうんですね。
うまいなぁ~
主役のガイ・ピアースは「L.A.コンフィデンシャル」しか観ていませんが、
こういった天然真面目な役もできるんだ。
この映画は脚本をいじっていて時間軸をややこしくしています。
が・・「パルプ・フィクション」の存在が大きかったので、
私には斬新に感じられなかったなぁ・・
あの作品と「ユージュアル・サスペクツ」以来、
サスペンス映画を観るたびに怪しんで観ているから(苦笑)
その上を行くとまでは至ってはいません。
よかったところは、
架空の(実在するんですが)ふたりです。
ひとりはサミーという訴訟を起こしたかわいそうなオヤジの役(役というのがキー)
そしてもうひとりが頻繁に名前が出てくる極悪のような存在のジミー。
こいつはまるで生霊のごとく生き続けます。
ココ面白いアイデアですよ(爆)
全編に渡り怪しい奴と思われるのが刑事のテディ。
こんな怪しさ爆発のやつは怪しくはないと思っていましたので、
完全にこいつの目線で作品を観てしまいました。
それがイマイチ主人公にのめりこめなかったのかも・・
あとで特典を観ると監督は主人公の視点で観客が観る事を期待、
そうなると面白く観られると言っていました。
ので・・私は見方を間違えちゃったわけです。
これから観られる方はぜひ!
主人公の見方で観てください。
ややこしいことには違いないけれども、
紙芝居を入れ替えるかのごとく、
元に戻してまた次に移る作業を演出でしてくれるし、
あとで全てばらしてくれるのでストレスはたまりませんよ。
こう・・思い返せばよくできた面白い作りなので、
本当にまた忘れたころに観てみようかな・・
ちなみに私は自分の記憶力にはわりと自信はありますが、
暗記力が全くだめです。
覚えようかと努力する暗記力はだめだから試験とかには弱い。
ただし覚えようとしていない勝手に入ってくるものは覚えちゃう・・
全く役には立たないんですよね。