2.《ネタバレ》 主演がヴィルジニー・ルドワイヤンなので観たが、苦手のミュージカルの上に、ストーリーもなかなか酷い。
タイトルからラブコメディかと思っていたら全然違った。
主人公のジャンヌは複数のボーイフレンドと並行して付き合う軽い女。
地下鉄の電車の中で出会ったオリヴィエとエピソードらしきものもなくすぐに恋に落ちて車中でキスしているので、盛り上がりも何もない。
オリヴィエと出会った後も、男遊びは続いている。
そのオリヴィエがエイズだったことを知っても、ジャンヌからそれほど大きな葛藤は伝わってこない。
死期を悟ってジャンヌの前から姿を消すオリヴィエだが、二人の悲恋も間の抜けたミュージカルで失笑に終わる。
エイズという重い素材とミュージカルがまったく噛み合っていないのだ。
ジャンヌがオリヴィエと一緒に地下鉄に乗っていた友人と遭遇し、ようやくオリヴィエの消息を知るが、なんと前日にオリヴィエは亡くなっていた。
ご都合主義もここまでくれば開き直って見える。
ラストは葬儀場に駆けつけるジャンヌが直前でつまづいて倒れているままエンディング。
古いメロドラマかコントのようで、なんじゃそりゃ?と唖然となる。
見る価値があるのはルドワイヤンのヌードのみで、3分にも満たないくらい。