2.《ネタバレ》 タイトルの出し方や、ところどころに見える描写・雰囲気などが「世にも奇妙な~」を思わせました。と言うか、そのまま「世にも奇妙な~」に出ててもおかしくない。そんな雰囲気の映画、というとどれくらいの人にわかってもらえるだろう(苦笑)
しかしエレベータと言う密室の中で腹の探りあいをしながら、一人ひとりの素性を徐々に明らかにしていくって言う手法はちょっと面白かったです。そこだけなんか短い「LOST」みたい(笑)
エレベータ内でやり取りしてる中盤くらいまでは気味悪くもどこか可笑しい空気があり、劇場内からも時々「くすっ」とか聞こえたりしたのですが、エレベータを出てからはちょっとグロいサスペンス仕様で・・・。正直少し引いたところも。管理人をやっちゃうところとか、後にわかるカオルの黒さと関係の無いところは省いても良かったんじゃないかなと個人的に思います。安井(=内野聖陽さん)の絶望感を際立たせたかったんでしょうけど。
しかしキャストははまり役でかなり引き込まれました。愛敬カオル役の佐津川愛美さんには完全に振り回されました。この映画のオフィシャルサイトには「最大のどんでんがえし!」とありますが、正直彼女一人にどんでん返された気持ちです。役中の役割においても、この映画の彼女の占めるウェイトに対しても、彼女に「グッジョブ!!」と称えてあげたい作品です☆