200.《ネタバレ》 この作品はもしかしたら「マイベスト10」に入るかもしれないくらいに好き。
それくらい強く印象に残っている思い入れの深い作品。
それは幼い時に観たからかもしれない。
その時みた「空港のシーン」はとっても強く印象に残っていた。
なんだかこの作品を観ると、「この現実が妄想ではないか?」と思ってしまう(ありきたりかな)。
現実の全てが「夢」で、本当は何も存在していない、、、のかも。
(たとえば主人公が、自分のいた未来を妄想だと思い込み始めるあたりは凄い)
車の窓から顔を出し「空気が美味しい!」ってやっている彼はかなりヤバい!
ブラットピットも暴走し過ぎです。頭が良すぎて何を言ってるか解らない。
この監督の手にかかると、顔なじみのスターもかなりヤバい。
もしかしたらSFなどでは斬新なテーマじゃないにしても、それをリアルで忠実に、見事に描き出しているからそれは面白くて怖くて印象に残ると思う。
ありきたりの題材でも、料理の仕方によって何倍にもそれが生きてきますね。
「科学者」とか「装置」とかがなんだか胡散臭いんだよね。でもちゃんと自立してるし。
あと、精神病院の雰囲気が凄かった。真っ白な感じが(空港も真っ白だよね)。
クレイジーなアニメもとても効果的だったように思う。
この監督の作品は全てが嘘っぽいのにやけにリアリティがある。
それが凄い。
脳裏に傷つけられたような強い衝撃を受ける。(それはもしかしたらとても核心に近いのかもしれない)
それが何なのかがわからないが、しかしそのイメージは脳裏に焼き付けたかのように強く残って拭えない(リアリティがあり過ぎて)。
この監督の洗脳パワーだろうか?
テーマ曲もやけに脳裏に残るし(この音楽って上品で怪しい)。猿のマークもタイトルも印象に残る。
でもこの作品は怖い。終わりが無い感じがして、、、
夢も現実も時間もあべこべでとても曖昧な感じ。迷い込みそうになる。
「夢」には過去も未来も時間もすべて無いと思う。
後味が悪過ぎ。。。
この作品、全体を通してカッコ良過ぎる。