9.難民問題を描いたシリアスな物語と思って見てたのに急にシュールなコメディが始まるのね。 特別に面白いストーリーが展開されるわけではないけど、どうなってしまうのか気になる。 最終的にハッピーエンドとは思えなかったけど、希望のありそうな終わり方で良かった。 【もとや】さん [インターネット(吹替)] 6点(2023-03-18 12:49:18) |
8.《ネタバレ》 難民問題とワサビとジミヘンと横一列。 そして犬のコイスティネンでした「街のあかり」のコイスティネンがレストランの厨房でこっそり世話をしてるっていうのがいいですね。 カウリスマキ監督の映画はどれもシュールさが心地よいです。 カーリドが無表情で淡々と語る内容は想像もつかないほど悲惨で、生きる気力がなくなってしまう人がいても不思議じゃないと思えるんですが、カーリドはまっとうに生きることしか考えていないんですね、シャワーの場所を尋ねたストリートミュージシャンに投げ銭をするカーリド、なけなしのお金の中からだと思うんです、このシーンでカーリドの誠実で真面目な人間性がわかります。そしてそんなカーリドを支援し助ける人々。ああ、今回もいい話だとほっこりしてたのに。。。そうかネオナチっていうのがいるわけだ。あのラストに強いメッセージ性を感じました。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-12-15 19:28:46) |
7.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。カウリスマキの映画は30年くらい前に何本か見たけど、今の彼がこんなアクチュアルなテーマに取り組んでいたとは知りませんでした。クールなユーモアは健在だけど、内容的にはかなり熱い。 世界的な監督が「自由」という普遍的正義をシンプルに信じていること自体に希望を感じますし、世界中のアーティストが怯むことなく、こういう姿勢に勇気づけられるべきだと思う。 【まいか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-04-30 00:56:19) |
6.《ネタバレ》 難民のカリードとレストラン経営者のヴィクストロム。冒頭での邂逅から全く関係なく進む二つの話と思いきや、後半二つが交差して、という展開ですが、前半のカリードのパートがとにかくシリアスというか背負っているものがハード。まるでドキュメンタリーのようの淡々と進んでいきますが、後半、収容施設を逃げ出してからの展開というか雰囲気は幾分か肩の力が抜けた感じ。 特に、「時代は寿司だ!」とかいながら寿司とは到底思えない代物を作り上げるくだりは「テレビの罰ゲームだってここまでしないぞ!(笑)」という感じ。 ラストは無事に妹と再開、しかし、、、というところで完全に「希望」が見えてきたわけではないけれど、それでもなんとなく明るい未来になるのかな、という余韻が自分は感じられました。 【クリムゾン・キング】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-19 13:40:50) |
5.現在の欧州の社会状況を風景画のように描いた作品。 前作のような寓話すら既に作れなくなるような難しい状況に陥っていることがわかります 【TM】さん [DVD(吹替)] 6点(2019-06-02 09:36:48) |
4.《ネタバレ》 アキカウリスマキって、どん底の人世をそれでもハートは失わないって味だよね。 それが本作でも出てる。 難民問題を描いてる。 そこでふとカウリスマキって社会派なんだって気がつかされた。 ユーモラスなニュアンスがあるから、気がつかなかったよ。 日本が好きなとこは相変わらず。 そういえば日本の歌謡曲がながれる監督作(「過去のない男」)もあったね。 でもマッティペロンパーが出ないと、カウリスマキ色が薄くなるね。 似た俳優使ってるけど・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-06 22:24:15) |
3.《ネタバレ》 登場するワンコの名前がコイスティネンというのに、今も私の心の拠り所になっている「街のあかり」が思い浮かび、ラストショットに狂おしい思いにさせられました。 「何としても生きて、死なんといて、お願いやから・・・」 個の力ではどうにもし難い状況の中での一人一人のほんの少しの思い遣りと静かな意志が身に沁みる監督ならではの秀作。 日本贔屓の監督がいかりや長介さんの「もしものコーナー」を見たのかもしれないと感じた寿司屋の件は、笑いより痛々しさを感じてしまうもので、だめだこりゃの-1点。惜しい。 |
★2.《ネタバレ》 私もアキ・カウリスマキ監督初鑑賞。 シリアの内戦から逃れてフィンランドへやって来た主人公を待ち受けていたのは、不当な暴力と、難民保護の却下、強制送還という希望も何もない過酷な現実だった。 とにかく、この主人公によって語られる戦争体験が壮絶すぎて、ここを映像化した方が面白いんじゃない?と思うほどだった。 時折挿入されるおじさんバンドの歌詞が非常に希望に溢れ突き刺さる。
そして、主人公がやっと希望を見出す事になるレストランとの出会い。 一体この映画の何処にコメディ要素があるのかと思ったが、それは不意に終了20分前に訪れた。 全然人気のないレストランが打ち出した苦肉の策。 そうだ寿司を出そう! 早速料理本を購入し、作り始めるシェフ達。 おいおい、ネタとワサビが逆でんがな! 思わず変な方言を口走ってしまうほどの衝撃。 とにかく、めっちゃ不味そうだし、レジ前に招き猫飾っちゃってるし、銅鑼(どら)は鳴らすし、ヤバすぎる店が爆誕していた。これは意表を突かれたわ。笑笑 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-07-29 08:27:09) |
1.《ネタバレ》 ○アキ・カウリスマキ監督作品初鑑賞。○非常にシリアスなテーマながら、時にコメディありのソフトに進んでいくのが心地よい。決して本筋とは関係はないが、日本人にのみ分かるコメディシーンは見もの。微妙に誤解している所も含めて。○妹と再会できたとは言え、刺された主人公が微笑むエンディングだが、半ば強引。作風的に選ばれたエンディングだろうが、彼らにはまだまだ試練が待ち受けているのだろう。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-12 01:00:53) (良:1票) |