ファースト・マンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ファースト・マン

[ファーストマン]
First Man
2018年【米】 上映時間:141分
平均点:6.70 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-02-08)
公開終了日(2019-07-03)
ドラマ実話もの伝記もの
新規登録(2018-12-10)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2019-07-02)【イニシャルK】さん
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監督デイミアン・チャゼル
キャストライアン・ゴズリング(男優)ニール・アームストロング
クレア・フォイ(女優)ジャネット・アームストロング
ジェイソン・クラーク〔男優・1969年生〕(男優)エド・ホワイト
カイル・チャンドラー(男優)ディーク・スレイトン
コリー・ストール(男優)バズ・オルドリン
キアラン・ハインズ(男優)ボブ・ギルルース
パトリック・フュジット(男優)エリオット・シー
ルーカス・ハース(男優)マイク・コリンズ
イーサン・エンブリー(男優)ピート・コンラッド
シェー・ウィガム(男優)ガス・グリソム
脚本ジョシュ・シンガー
音楽ジャスティン・ハーウィッツ
撮影リヌス・サンドグレン
製作デイミアン・チャゼル
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ
ジョシュ・シンガー
配給東宝東和
美術ネイサン・クロウリー
衣装メアリー・ゾフレス
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12
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23.《ネタバレ》 客観的には6〜7点ぐらいなんだけど、ちょっとオマケして8点つけようと思います。
非常に抑えた演出で、ライアン・ゴズリングも内に秘めた表情をずっとしてて、夫婦もまた淡白で、
一つ一つのエピソードもわざとかと思うくらいさっぱりさせてる。
だから一歩間違うと退屈な映画になりかねないと思うけど、おそらくニール・アームストロングさんの人となりをリアルに描く意図としてこうなってるのかなと。
彼は自分を英雄視せず、常に周りの人のおかげで偉業がなされたと言っていたそうだから、そんな性格をシナリオに落とし込んでるのかもしれません。
本作で特筆すべきはやはりリアリズムで、宇宙へ飛び立つ船内での音、飛び交う光からの漆黒、まさにVR的な共体験が味わえました。
特に、宇宙船が途方もない勢いで回転を始め、気を失いそうになるシーンは、見てるこっちも死を覚悟する感覚を味わいました。
そして月面着陸のシーン。まだ誰も足を踏み入れたことのない地に最初の一歩を記す、その足跡の意味合いを強く感じました。
子供をなくす辛い経験から始まって、未踏の地で存在意義を見出すという感じですかね。
宇宙ものは、SFロマンな描写になりがちですが、本作はそういう訳でもなく、
外宇宙へ向かっていきながら家族とかパーソナルな、内なる心象へとオーバーラップしていて、
それによって宇宙開発の意義がより際立っているように感じました。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-08-04 20:50:01)
22.《ネタバレ》 期待のディミアン・チャゼル監督作。

宇宙飛行士の実話ものと言えば、「ライトスタッフ」「アポロ13」など。
(変わったとこでいえば「ロケットボーイズ」※飛行士ではない)
月面着陸が作り話だったという「カプリコン1」というサスペンスもあるが・・

この作品は、自信を失ったアメリカが月面着陸成功させたのは俺たちだ!という
意味なのでしょうか?それとも、そろそろ2人目の月面着陸を、ということだろうか?
チャゼル監督得意の音楽を使えない無音の月面着陸。それが逆にいい音になってる。
彼の作品の中では、異色の一作になるかもしれないね。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-07 22:31:07)
21.人類初の月面着陸という偉業がサクセスストーリーとしてではなく、実に淡々と描かれている。無味乾燥のようにも感じられるが、月面着陸が当時はいかに無謀な挑戦だったか、そして死ぬかもしれないということを分かりながらも鬼気迫る姿でそれに挑戦する主人公の内面が丁寧に表現されている。派手さはあまりないが、しっかりまとまっている佳作。
アクアマリンさん [映画館(字幕)] 6点(2019-03-10 19:44:29)
20.ドキュメンタリータッチということで、訓練風景や宇宙でのトラブルなど迫真の映像だった。しかし、人物の描写がねぇ。。。。アームストロングはたまに泣いてみせたりするが、たいていはマネキンのような無表情が顔にはりつき、その女房は鬼のような顔。無味乾燥と言っては、言い過ぎだが、長時間の映画で緊張感を維持するのは大変だった。クライマックスの月着陸場面では、疲れて不覚にも意識を失いそうになってしまった。
駆けてゆく雲さん [映画館(字幕)] 5点(2019-03-06 22:03:07)
19.かなり期待して観たのだが・・・

ストーリーは概ね良い、密室空間の恐怖や
当時のお粗末名な技術でのミッションの不安感
(たしかコンピュータ性能はファミコン程度と聞いた気がする)
事実に即した失敗映像など、リアリティはあるのだが

演出がショボイ。
何視点か解らなくなるようなカメラワーク
アップを多用、揺れまくるカメラ。気が散ってしょうがなかった
話がどこまで進もうが、ワンパターンの演出で
ドキュメンタリー風ははずしまくり、観るものを引き込むのが下手だ
素人ならともかく、そこそこヒットさせている監督のわりには
奥深さや、グッと来るものがない、うすっぺらな作品に仕上がったのが残念
カーヴさん [映画館(字幕)] 6点(2019-03-05 11:01:33)
18.《ネタバレ》 体感する映画。狭い窓とヘルメットにより極度に視界が制限された閉塞感が、しっかりと伝わってくる。一方で、聴覚は敏感となり、金属の軋みとエンジンの轟音によって不安感は極度に高まる。主人公のアップの多様と手ブレの烈しさは集中力を欠く部分にもつながるが、主人公の世界を体感させる意図だろう。次々と命を落としていく仲間たちの姿を背に、テスト飛行に挑み続ける過酷さとともに、家庭には素直に寄り添えない主人公の内面も描かれている。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 7点(2019-03-01 15:23:26)
17.苦悩ばかりで、大きなミッションをやり遂げた喜びが感じられませんでした。こんなネガティブな内容でいいんですかね?事実を描くとしても、これでは月に行ったことが、あまり意味がなかったかのように感じられます。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-22 23:03:14)
16.《ネタバレ》 なるほど。 こういうタイプの映画だったわけね。 勝手に『ライトスタッフ』的なモノを期待してたから、「コレじゃない感」が無くはないけど、決して悪い映画ではなかった。
娘を亡くしたことをきっかけとしてその悲しみに取り込まれ、端から見れば、まるで自らの死を望むかのように危険な任務に淡々と取り組む主人公に対しては、感情移入は難しいものの、理解してあげたいという気持ちにはさせられる。
月面着陸という想像を絶する危険な任務を遂行した人物。 『ファーストマン』。 人類にとっては偉大な英雄も、主人公自身にとっては、「結果的に最初の人になったに過ぎない」という程度の認識だったのだろうか? と思わせるような妻(演じるクレアフォイ、イイね)とのラストシーンも良かった。
チャップリ君さん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-17 10:33:09)
15.《ネタバレ》 数か月ぶり2度目観賞。若きオスカー監督、今作の舞台は宇宙。月面に人類初となる歴史的一歩を刻んだ男をライアン・ゴズリング熱演。小さな一歩は大きな飛躍。その偉業の裏にあった家族との確執や事故による仲間との死別も描かれる。奥サマの溢れる想い。大事なヒトを返してくれてありがとう、お月様…。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-17 00:16:01)
14.《ネタバレ》 ニール・アームストロングという人
勝手なイメージでは並外れた冷静な指揮能力とコミュ力そして卓越した技術を持ったまさにプロ中のプロ。
と勝手に思っていましたが、本作を見ているとどうも能力は凄いけど表情は変えない、感情も読み取りにくい、あまり映画の主役向きの人ではないのがわかります。まぁ極端な感情の変化は見せますがソレ以外はなんともかんとも。
そんな人が何故家族も自分の命までを天秤にかけて月に行くのか。愛国心なのか、自分のためなのか、それは結局語られないし僕にはわからない。娘の思い出の品を何故月に置いて行くのか。それも僕には理解しようとしても正解かは定かじゃないものしか浮かびませんでした。ただ船長の月に降り立ったあの台詞は人柄を鑑みると彼の口から出るような言葉ではない事は確かでしょうね。

そんな本作はとても静かで淡々とジェミニ計画、そしてアポロ計画までの年月を巧みなカットで見せて行きます。次のカットには既に娘は死んでいたり、妻が妊娠していたりと結構ビックリしました。
もっとエンタメ寄りにアメリカ英雄譚のような作りになるかと思ったのですが、まさかの出来に驚きました。あくまでニール・アームストロングとその家族のお話なんですよね。なので宇宙計画の説明も控えめで月に行くというより死ぬか生きるかの仕事をしているという所が主体となっています。あんな旦那なら奥さんもそりゃ疲れますよね。最後の無言のやり取りも良いですよね「あんたから切り出しなさいよ!」という嫁さんの目が最高です。
そして引きの絵を使わず主観視点の多いロケットのシーンなどが印象的でした、たしかに緊張していると目の前のモノをやたら細部までじっと見るような事があるんですよね。なんだかそんなわかるような気がする視点でした。ジェミニ計画でのトラブルも圧巻で恐ろしさ満点に作られているのが堪りません。ただその後は波があまり無いのが残念です。
映像的にも全体的なフィルムの質感も良く、どこも綺麗で見応えがありましたね。
セッション、ララランドの次に作られた本作はとても奇妙ですが、見応えのあるノーラン作品で言う所のダンケルクのような作品でした。
えすえふさん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-14 16:46:04)
13.《ネタバレ》 IMAXにて鑑賞。セッションの監督ということもあり、少し身構えて臨んだが、想像していた以上に手堅い映画だった。

インターステラーに影響を受けたと思われる、CGになるべく頼らないフィルムの映像は、手ブレが激しい場面も多いが、フィルム独特のざらつきも相俟って1960年代のアナログな雰囲気を上手く作れていたと思う。劇中に登場する飛行機や宇宙船の、現代からすると極めてチープで古めかしい計器が衝撃で激しく唸るシーンや暗く狭い操縦室に閉じこめられるシーンの恐怖感は素晴らしかった。IMAXだと手ブレが激しい場面も逆に臨場感があって、そこまで悪印象はなかった。ボーンシリーズ等で手ブレ映像に慣れていれば、本作のそれも特に問題ないとは思う。ダンケルクに続く体感型の映画であると個人的には思っていて、ロケット飛行シーンなどは大画面・大音響のIMAX環境で鑑賞するといいと思う。

物語は淡々としているが、それでいてツボを押さえた造りだった。アポロに乗り込む場面の緊張感と高揚感は素晴らしかったし、クライマックスの月面での涙や奥さんとの再会シーンも、多くを語らず、役者の目と表情で語らせる演出は非常に好みだ。言葉はなくとも娘や奥さんへの愛情が伝わってくる。
華やかな歴史と思われがちな宇宙開発競争や月面着陸だが、本作は非常にシビアな目線で描いている。莫大な予算を注ぎ込みながら、犠牲を出しながらも、国家が宇宙開発をを続けるのには、東西冷戦でのソ連側への対抗意識が背景にあった。60年代は東西冷戦が最も先鋭化した時代でもあり、宇宙開発でソ連の後塵を拝するばかりで、何としても宇宙開発競争でソ連よりも先に偉業を打ち立てようと、轟々たる非難もなぎ倒して突き進んでいくアメリカの狂気を本作から感じることができた。主人公ニールも幼い娘の死や同僚の死によって喪失感を抱えており、その喪失感を埋め合わせようと、危険な任務にのめり込んでいく。ニールの狂気とアメリカの狂気がリンクするように映画が作られていて、興味深かった。そして辿り着いた、寂しく侘しい月面で、ニールは亡くなった娘に会えたのだろうか。もしくは娘への愛を月に置いていくことができたのだろうか。解釈は観客に任されているが、こういうハードボイルドな演出が目立つ秀作だった。
nakashiさん [映画館(字幕)] 8点(2019-02-14 13:26:11)
12.アームストロング船長のドキュメンタリー寄りの映画
宇宙開発の大変さや、冷戦時代の開発競争、家族や同僚(ライバルでもある)との関係も丁寧に描かれていると思う。
ただ、実話がもとになっているだけに、話は淡々と進むし、派手さもない。
落ち着いてみられる佳作ですね。
何で今この映画が作られたのか、その背景を考えたくなる。
おとばんさん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-12 22:33:46)
11.ソ連との宇宙開発競争の焦りから決して万全ではない状態で月面着陸に挑んだんだという事が詳しく描かれており、様々な打ち上げ失敗などの事故による犠牲の数々がありながら、それでも突き進んで行く感じがヤバいし、命をかけてまでも挑んで行く宇宙飛行士達はどういう精神状態なのかとても興味深く“体験“する事が出来た。

それにしても、宇宙空間で宇宙船が制御不能に陥って回転し続けるってほんと凄い恐怖だと思った。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-12 00:23:53)
10.アームストロング船長の名前こそ一昔前の教科書等で取り上げられて知名度は抜群ですが
その成功の裏には色々な危険、葛藤が有った事を描いてます。というか、そこだけがテーマでしょうか。
しかし、当時の科学技術というのは当時の感覚でどの程度信頼出来る物だったのでしょうか。
大気圏を出るまでの機体の振動とか衝撃とか揺れとか、あれでロケットは故障しなかったのかと。
とてもじゃないが私には乗る度胸は無い。
月面着陸の訓練機も全然制御出来ず墜落してるし。あれでよく月まで行くと決断したもんだ。

本当は月になんか行ってないんじゃないの?と少し真面目に思ってしまった(笑)
大治郎さん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-11 23:43:42)
9.これは褒めているのだが、想像よりもずっと陰鬱で、地味な映画だった。
人類史に残る「偉業」と共存していた“心の傷”と“孤独”。光と闇を等しく抱えたまま、「偉大な一歩」を残した“最初の男”の人生そのものを、俯瞰するようなシビアな目線で、リアルに映し出していた。

「アポロ計画」を題材にした映画作品といえば、筆頭として挙げられるのは「アポロ13」だろう。絶望的なトラブル(=ミッション失敗)からの奇跡的な生還を描き、王道的な感動で世界を包み込んだ1995年の傑作は今尚色褪せない。
普通に考えれば、歴史的成功をおさめた「アポロ11号」を描いた今作は、「アポロ13」以上の“大感動”を与えてくれそうなものだ。
だがしかし、その安易な想定は全くの見当はずれだった。「失敗」を描いた「アポロ13」の華々しい達成感に対して、「成功」を描いた今作がこれほどまでに重く苦しい映画に仕上がっているとは。
その意外な後味が、何とも興味深かった。

ただ、よくよく考えれば、その苦々しい後味は至極当然のことだ。なぜなら今作は、デイミアン・チャゼル監督の映画なのだから。
「セッション」、「ラ・ラ・ランド」と立て続けに、映画的な熱量と、人間のほとばしる情念に溢れた作品を生み出し、一躍ハリウッドのトップに駆け上がったこの若き名匠が、ストレートに感動的な伝記映画など撮るわけがないのだ。
「人類史上初の月面着陸」という偉業を描くのではなく、ニール・アームストロングという現代の偉人の半生と、彼のインサイドを深く深く抉り出すようなアプローチにより、この映画は極めて繊細で、危うさを秘めた作品に仕上がっている。

一人の男を描いたストーリーテリングの中で刻み付けられたのは、明確な「死」と「喪失」の連続だった。
幼い娘を亡くし、志を共にした仲間を亡くし、ミッションに向き合い、緊張と恐怖が深まると共に、主人公は盲目的な使命感と際立つ孤独感に苛まれる。その様は、誰よりも勇敢ではあるが、何とも心もとなく見え、痛々しさすら感じる。
そんな彼の生き様を映画を通じて追想することで、50年前の偉大な冒険が、いかに危険で絶望的なものだったかを思い知った。

ラストシーン、地球に帰還した主人公ニール・アームストロングは、感染予防のため隔離された部屋のガラス越しに妻と再会する。
今生の別れを覚悟した夫婦の再会シーンなのだから、もっとわかりやすく感動的に描けたはずだが、ここも極めて抑えたトーンで描き出される。
それは、月に辿り着き帰還したことで、この二人が抱え続けてきた喪失感が、少しずつ埋まり始めたことを噛み締めているようにも見えるし、全く逆に、一度離れ始めた心と心はもはや簡単に重なり合うことは無いということを示しているようにも見える。(因みにこの夫妻は38年の結婚生活を経て離婚しているそうだ)

ふと思う。苦々しく、辛らつな後味の正体は、あまりに普遍的な或る夫婦の物語だったのではないかと。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2019-02-11 21:47:02)
8.《ネタバレ》  アメリカの宇宙開発史を描いた一編ということで、『ライトスタッフ』『ドリーム』を見た後にこれを見て、さらにその後『アポロ13』を見たら完璧ね。
 だけど残念ながらアタシには『ライトスタッフ』『ドリーム』ほどには響いてこなかったな。

 この映画は宇宙開発そのものよりもニール・アームストロング船長のパーソナルな世界を描いていて、そこにある葛藤や喪失感、孤独感をいっぱい描いてるんだけど、個人的にはもっと客観的にその時代、その世界を見たかったカンジね。

 映画はひたすらアップに頼るのね。顔の大アップが延々と重ねられ、まるでそうしないと人の心を捉えられない、伝えられない、みたいな強迫観念に駆られたような印象。っていうか、クライマックスをIMAXカメラで撮ってるくらいなんだから、当然IMAXでの上映を前提としてる映画でしょ? なのに、IMAXの大画面に頭とアゴが切れた大アップがドーン!って。
 その上、臨場感!とばかりにカビの生えた(だから90年代に『ER』でさんざんやってるでしょ)手持ちカメラぶん回しまくりで、でもそれ、IMAXの視界いっぱいのスクリーンで見せるモノなワケ?って甚だ疑問に感じたわ。

 だからクライマックス、月面での大切なシーンで、あえて顔を見せなかったとしたら、それは「ああ、そう来ましたか!」ポン!って手を叩いて腑に落ちたかもしれないけど、あらら、なんだ、やっぱり見せちゃうのね・・・って。
 カメラはゴズリングにひたすらしがみついて、だけどそれで伝わってくるもの、そこに映像から見えるモノ以上のものはあったのかなぁ?

 チャゼル監督、『セッション』『ラ ラ ランド』この映画と見てきて、意外と直接的、短絡的な人?とか考えてしまったり。『ラ ラ ランド』は良かったんだけどね。『セッション』はノイズの多い脚本なのでどーなの?って思ったけど。

 アポロ計画より後を描いた映画はドキュメンタリーの『宇宙へ。』くらいで(それもBBC、イギリス産ね)、あとはフィクションの世界に突入するわけだけど(『スペースキャンプ』とか『アルマゲドン』とか『ディープ・インパクト』とか『ゼロ・グラビティ』とか)、それはやっぱりスペースシャトル計画の2つの大事故が影を落として、まだそこに向き合えるだけの状態にないのかもしれないわね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-11 19:40:44)
7.《ネタバレ》 「人類初の月面着陸を成し遂げた男の英雄譚」を期待して観ると肩透かしを喰らう。
そう言った点では、日本に於ける本作の宣伝の仕方には大いに疑問を感じている。
描かれているのは旦那さんがテストパイロットをしている一組の夫婦の物語だ。
そして、その描き方は第一人称の視点を多用しており、この手の映画(ライトスタッフやアポロ13等)に有りがちな、
勇壮な音楽と共に主人公の様子を描写する様な、劇映画らしい高揚感を誘うシーンは殆ど観られない。
恐らく監督さんは過去一連の宇宙開発物の映画を研究し新しい視点を盛り込みたかったのかと思うし、本作に関してはその試みは充分以上に成功していると言えるだろう。
圧巻はアポロ計画の前に実施されたジェミニ計画の中で、本作の主人公であるニール・アームストロングが搭乗したジェミニ8号の描写。
それは記録映画として残されている「栄光に満ちた宇宙旅行」とは程遠いものだった。
空中分解しそうな位に手作り感満載の狭くて汚い宇宙船に乗り(乗ると言うよりは無理やり押し込められるに近い)、宇宙船の内部は狭くて視界も限られ、華やかな宇宙開発での仕事場とはとても思えないものだった。
ましてや自分の尻の下では膨大な量のロケット燃料が炸裂している死と隣り合わせの環境。
発射時の振動や騒音は一般人の想像を遥かに越えており、そんな現場の状況を知ってか知らずか徹頭徹尾冷静に交信してくる地上管制官の声とのギャップがすさまじい。
アポロ計画に移行してからも派手な演出は一切無く、唯一カタルシスを感じるのは月面到達のシーン位だろうか。
それは殆ど無音であり、テルミンで奏でられる音楽も勇壮なものでは無く、寂寥感さえ感じさせるもの。
慣れないと息が詰まりそうになる様な描き方だ。
亡くなった娘の形見を月面のクレーターに遺し一筋の涙を流すライアン・ゴズリングの描写が史実に沿ったものなのか真偽は判らないが、
ここに至るまで彼の寡黙な佇まいが徹底して描かれていたが故に、私に取っては十分有りな印象的なシーンだった。
極め付きは地球に帰還してからの描写。
着水シーンも、大統領と握手をするシーンも、パレードのシーンも何も無く、有るのは検疫所で黙って見つめ合う夫婦の姿のみ。
私には極めて感動的だった。
惜しむらくは、月面着陸前に当時の大統領が発した「米国の代表」と言う言葉を否定し、「我々は人類の代表」と正すシーンが無かった事。
これがあれば完璧だった。

余談 アポロ11号搭乗員で指令船に残るマイケル・コリンズを演じていた役者さん、「何処かで観た事あるな・・・」と思っていたら、
なんと「刑事ジョン・ブック 目撃者」で印象的な演技をしていた子役:ルーカス・ハースだった事が判り驚いた。 時間は皆に平等だ。
たくわんさん [映画館(字幕)] 9点(2019-02-11 13:15:04)
6.《ネタバレ》 序盤から葬儀のシーンが何度も出てくる。歴史的偉業が達成された陰で多くの者が命を落としたというメッセージでもあると思うけど、一個人から見た「死別」というパーソナルなテーマが根底としてあると思う。かけがえのない娘と何人もの仲間を失ったニール・アームストロングはもちろん、地上での実験で起きた火災で同じく宇宙飛行士を志していた夫を亡くした隣人だとか、死と背中合わせな環境に向かう人間とそんな人間を持つ家族を描こうとした映画と受け止めた。

ニール・アームストロングを演じたライアン・ゴズリング。彼は何を考えているか分からないというか、どんなことを考えていても不自然じゃないような顔をしている。今作に限らず、彼の演技は全くといっていいほど主張をしない。脚本を自分で解釈せずに、台詞をそのまま発音している印象。なので、彼の演技を観るときは自然とその役の心中を想像する。なんなら、彼の演じる役がどういう人物なのかこちらで勝手に決めてしまっていることも多い。あまりに無表情で寡黙な演技だから、あらゆる解釈ができる気がする。これが結構面白い・・・のだが、今作では自分にとって逆効果となったかもしれない。自分の理解力のなさもあるかもしれないけど、ゴスリングの演技がプレーンすぎて、ニール・アームストロングがどういう人物なのかがよく分からなかった。どういう気持ちで観ればいいかと混乱してしまった。
常に命の危険に晒されるのに宇宙に行こうとする彼の原動力は何なのか。理由なんてなくて、単に自分のスキルを活かせる仕事だったから?
娘の死が当然ながら彼に大きな影響を与えているようだけど、二人の息子に対してどこか冷たい気がしたけどそれは何故なのか(正確に言えば、息子たちへの愛情が伝わる描写が少ないのは何故なのか)。
また、妻のことはどう思っているのか。いろいろと疑問が多い。
もちろん、それをこちらで解釈するのが映画の面白さだと思うんだけど、実在した人物と出来事に基づいた作品である以上、もう少し断定的な描写をしてもいい気がする。
ニール・アームストロングとアポロ11号そのものではなく、アームストロングの伝記が原作となっているようなので、それを尊重した結果なのかもしれないけど。

宇宙空間を俯瞰で捉えた映像ではなく、宇宙船内からの視点が多く、船内にいる恐怖を感じられて効果的だった。

手持ちカメラで登場人物をアップで撮った映像がずっと続き、圧迫感がえげつなかった。『セッション』もこんな感じだったな。登場人物たちの心の余裕のなさを演出しているのだろうか。観ていて結構疲れた。そんなこともあって、クライマックスの月面着陸シーンの静寂さに安心してしまい、ちょっとウトウトしてしまった。ここはもう一度ちゃんと観たい。

今作は自分発信での映画ではないようだけど、チャゼル監督の演出は凝っていて好き。個人的に今後のキャリアが最も気になる監督。
Y-300さん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-11 02:40:16)
5.《ネタバレ》 アームストロング船長というとヒーロー的なイメージしかわかないが、当時の宇宙計画は現在のような信憑性が全くなく、半ばギャンブルのような状態。仲間を次々と失い、世間も必ずしも味方ではない。打ち上げに向かう彼の背中からは悲壮感しか伝わってこなかった。また、そんなところに大事な夫を、そして父親を何故行かせねばならないのかという家族の葛藤も痛いほど伝わってきた。チャゼル監督の演出は相変わらず秀逸で、外観を極力排し内観を多用することで、宇宙での閉塞感と緊張感がハンパない。月面着陸の高揚感とは程遠い、重く濃密な2時間を堪能致しました。
ふじもさん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-10 21:56:14)
4.《ネタバレ》 アポロ11号が月面着陸に成功するまで何人ものパイロットが亡くなっていることは知らなかった。というか関心がなかったのかも。月面着陸は当時10歳の少年だった自分がリアルタイムで見ていて無事帰還することが分かっていたこともあり、エンディングとしては少々期待はずれだった。娘のブレスレット(?)を月に置いてきたのは本当かな?
kaaazさん [映画館(字幕)] 8点(2019-02-10 10:56:38)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.70点
000.00%
100.00%
214.35%
300.00%
400.00%
514.35%
6730.43%
7834.78%
8521.74%
914.35%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2018年 76回
助演女優賞クレア・フォイ候補(ノミネート) 
作曲賞ジャスティン・ハーウィッツ受賞https://www.goldenglobes.com/film/first-man

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