12.この年に確か山田洋次が、我が母校に講演にきた。 そして学校を挙げて本作を観に行った。 そんな思い出がつまった本作は、シリーズ中でも特に思い出深い作品である。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-10-06 17:29:27) |
11.《ネタバレ》 寅さん元気無いですね。何を言われてもたいして怒るでもないし、芝居がすっかり静かになってしまってます。事実上の主役が満男にシフトしていることもあって、喜劇というより普通の青春映画していました。「旅に出ると人間何かを学んで帰る」というような博のセリフがありましたが、満男がこの旅で得たのは「変に親切にしてくる男には気をつけろ」という教訓と、自分がいかに幸せな立場にいるかという事実の再認識だったのでしょう。諸般の事情から、満男はこれに懲りることなくこの後もあちこちうろうろしまくるわけですが。最後、寅がくるまやに電話をかけてきて、みんなに電話越しに呼びかけられるシーン、ちょっとくどいけど好きです。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-26 00:10:26) |
★10.《ネタバレ》 主に登場する車両の解説です。 満男のバイクはホンダVT250スパーダ。転倒した満男を助ける笹野高史さんの乗るバイクはホンダGL1500ゴールドウィングです。この映画の前の年の88年から正規輸入が始まりました。ホンダですが、アメリカ製、水平対抗6気筒1500cc175万円でした。時節を取り込む山田洋次監督ならではの設定です。浪人した息子にバイクを買う親も甘いですが、これなら葛飾から佐賀に行くのも不自然ではありません。燃費もいいので往復でもガソリン代は一万円ちょっとです。旅を続ける寅さんにバイクで遠出した満男がからむのはうまいです。遠くまでバイクで来ている心もとない感じがよく描けています。 【ビモータ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-12-11 01:48:10) |
9.『男はつらいよ』のメインキャラの一人、満男を主人公として描いた、スピンオフ企画。『交渉人 諏訪満男』『容疑者 諏訪満男』みたいなものか。これまでも寅さんが恋愛指南役になるお話はありましたが、若い満男の恋愛を中心的に描き、一方の寅さんも単なる脇役ではなく、満男の恋愛物語に対して寅さんのキャラが充分に活かされ、存在感を持って本格的にガッチリ組み込まれている点で、新しい『男はつらいよ』を感じさせる作品になってます。それにしても若いっていいなあ、ハズカシイナー。満男の言動にいちいち悶絶してしまいました。寅さんは、これまでの恋愛遍歴を感じさせる重さと軽さを両方とも遺憾なく発揮し、シブい! 尾藤イサオに対する満男の弁護の場面は、さすがにこれはわざわざセリフで直接に表現すべきものではなく、寅さん映画のワカリヤスサが裏目に出たところですが、それでもかなり抑えた表現になっているのがミソかな、と思います。最後の寅さんの電話のシーンが、いいですね。日本中どこにいても、電話一本すれば、その電話の間だけは、皆の声を聞くことができる、皆と会話ができる。だったらしょっちゅう電話すればいいんだけど、滅多に電話しない。でもたまに電話するとほっとする。自分が大学進学で親元を離れて下宿し始めた頃なんかを、つい思い出してしまいました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-10 10:00:05) (笑:1票) |
8.《ネタバレ》 満男は伯父さんに憧れている。その確かな気持ちが表れている作品だ。憧れる理由は、寅さんが自由であることに他ならない。浪人の身の満男は、両親からのプレッシャーだけでなく、自分自身の迷いやこだわりにより、本来の居場所がわからなくなっている。迷える子羊の身近にいる、悩み無用の伯父さんは心強い存在だ。悩みは伯父さんなりに有るのだろうが、満男には頼りになる存在になる。誰でも大人になれば、社会的地位にいる非難されない居心地のよさと、束縛のない個人の開放的な気軽さの対比はいつも感じる。普通は妥協しながら社会の一員になる努力をしてしまうのだろうが、今の満男はそこに悩みがあるのだろう。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-10 00:17:51) |
7.《ネタバレ》 この作品から満男中心の話になった「男はつらいよ」シリーズ、この作品はなかなか面白かったです。そういや、この作品が確か初登場となる後藤久美子(泉)のことで頭の中がいっぱいの為に全く勉強に身が入らない満男を観ていて、あぁ~さすがは寅さんの甥っ子だけのことはあるなあ!と思ったものです。そんなこの作品の中で私が最も印象に残っている。好きなシーンはバイクに乗って、泉に会いに来た満男を厳しい態度で出迎えた尾藤イサオの頑固親父に対して、寅さんが「満男は間違ってはいません。」と言って甥の満男をかばう寅さん、なんて素敵な叔父だろう!かと思ったものです。寅さんと満男との2人の関係が仲の良い友達のような感じで描かれている。それだけで、私はこの作品は結構、好きだったり致します。 【青観】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-05-05 23:05:04) |
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6.《ネタバレ》 この回から後藤久美子演じる泉が登場し、満男の恋がメインとなる。この後の作品では満男の恋と寅さんの恋が同時に描かれる形式となるが、この作品では完全に満男と泉のエピソードに焦点があてられ、寅さんは自分の恋もせず、(一応、「寅次郎純情詩集」に出演した檀ふみが違う役柄で登場しているが、あくまで登場人物の一人に過ぎない。)甥の恋の行方を見守る脇役に徹している。というわけでこれを「男はつらいよ」の一作として見ると、なんだか物足りないが、満男が主人公の青春映画としてみるとなかなかよく出来た映画だと思う。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 7点(2005-05-19 21:55:45) |
5.愛しい泉ちゃんへの、己の肉欲的な欲望に「俺は醜い」と悩む満男を「お前の親父もそうだったんだぞ。お前、そんな親父を不潔だと思うか?」と優しく諭す寅の、すごい説得力。そしてクライマックス、満男を毅然と擁護する寅の言葉に胸が熱くなる。寅が、こんなに決然と威儀を正して反論したのは、シリーズ中これだけ。こういうオジサン、いまなかなかいないんだよね。寂しいな。町内に一人はいなきゃいけないんだよ、こういうオジサンが。 【ひろみつ】さん 8点(2004-07-23 23:42:10) (良:1票) |
4.寅さんというより満男がメインの話になっているような気がするけど、それでもこれは面白かった。同世代というのが惹かれる理由なんだろうな。なんとなく満男が家出したくなるのもわかる気がするし、学がないといってもそれが必ず良い人間ではないというわけでもないと思うから、その分、寅さんの言葉一つ一つに深みが感じられる。 |
3.なかなか面白い。個人的に近年の「男はつらいよ」シリーズでは1、2を争うほど好きですね。寅さん&吉岡秀隆がメインのストーリーもいいんですが、やはりSAGAに転校した後藤久美子の可愛いさが強く印象に残りました。あと、この頃のゴクミ(え?言い方が古い?)って本当に純粋で無垢な感じですね。それにしても今、彼女は何してるんでしょうか? 【ピルグリム】さん 6点(2004-01-09 21:40:55) |
2.寅さんのセリフ「私は甥を褒めてやりたい!」にシビレマシタ。俺も言われたい。 <12年ぶりに再見>あらためて見ると、世代交代があきらかで、この作品から満男が主役になっていく。マドンナもゴクミになってしまって、明らかな路線変更が感じられる。ラストの電話シーンも最終回のようで切ない。題名も「ぼくの伯父さん」であって、「俺の甥っ子」ではないんだよな。 <追記>5年ぶりに再見。渥美清の体調問題もあって本作から「世代交代」になるわけだが、本シリーズのテーマが「家族の物語」と考えれば、例え不本意ながらの「路線変更」であったとしても、それはそれである意味シリーズとして「昇華」したとも解釈できる。寅さんもいつまでも若いわけでもないし、寅さんなりに年を重ねていく事は、長年シリーズを見続けて一緒に年を重ねたファンにも共鳴するものがあったのだろうし、自分もようやくそういう事が理解できるようになったのかなと思う。 |
1.42作目。ほとんど満男がメイン。後藤久美子かわいいです。満男と寅さんが酒を飲むシーンで「オレは学問がねぇからうまい事は言えねぇけど・・・」とくればいいこと言いますね。面白かったのは博さんの「親考行の孝の字を間違ってる」ってとこかな。 【バカ王子】さん 6点(2004-01-09 02:18:12) |