320.《ネタバレ》 コルレオーネ家は、ケネディ家を模していると言われているが、日本人の私は「田中角栄」を連想してしまうのだった。 「フィクサー」とは、「もめ事の調停が得意な人」と私は解釈している。 では、どうすれば「もめ事調停分野」において他人より秀でることができるのだろうか。 角栄の事を書いた本をいろいろ読んでいくと、その道の常道はまずは「懐柔」そして「脅し」であるらしい。角栄の場合は、「懐柔」のほうに力を入れていて、「相手に法外(相場の2倍以上の)に有利な条件を提示する」ところから始めたらしい。これは当然「自分が持ち出す」ことが必須となる。そうすると、「常に自分が豊富なコネや資産を有する」が絶対条件である。そのために金策が欠かせないから無理に無理を重ねていくことになってしまう。しかしこうしてひとつ「貸し」をつくると、次の別件のときに「そうだあいつに貸しがあったから今回利用しよう」となり、「貸し」が増えるほどフィクサー本人はどんどん「ラク」になっていくという構造になっているらしい。 そしてわがドン・コルレオーネ。彼もまた無一文からのスタートであるから角栄とあまり変わらない。 元手となるものがない彼が「元手」とした最初のものが、街のダニであるドン殺しであったことは「Ⅱ」で判明する。彼が仲間に「貸し」を作り、優位に立つための「元手」、それは「人殺し」だった。そして「フィクサー」としての彼の手法は、「金を取らず」「貸し」を無限に積み重ねていくことで営まれてゆく。上記の「どんどんラクになる」の方程式に従って。このへんが、「Ⅱ」でのコロンボ夫人問題の時に如実に描かれていて、ヴィトの「手法」を鮮やかに見せる。しかし、ヴィトはあくまで「古い時代の町の相談者」に甘んじて、それ以上に「儲け」ようなどと思っていない。 ところが、大学出のマイケルは、単なる「もめ事調停人」から脱することを望み、そして「親父の時代のヤクザな仕事」から徐々に手を引いて、まっとうな「ファミリー」へ脱皮しようとしていくのだが…。 ちなみに、マイケルにヴィト譲りの並々ならぬ「ネゴシエーション」能力が引き継がれていることがはっきりと描かれている場面が「Ⅰ」にあります。皆さん、一瞬考えて見てください。 それは、シシリアでアポロニアに一目ぼれした彼が、拒絶する彼女の親父さんを口説いて面会にこぎつける場面です。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-06-25 22:03:47) (良:2票) |
319.《ネタバレ》 ゴッドファーザー。。。この神格化された響き。 どこを見ても名作傑作大作と賛辞や賞賛のオンパレード。 気にならないはずは、もちろんない。 「いつか観よう、いつか観よう」とずっと心の中にあった。 しかし、どうもこの映画から漂ってくる陰惨でダークなイメージが俺を寄せ付けずにいた。 きっかけは、レンタルショップでテキトーに借りた「チョー駄作」のせい。 この駄作(しかも2連発)のせいで、俺は決心した。 わけのわからん無名映画に手を出してクソみたいな気分にさせられてるくらいなら、いくら自分の感性に合わなさそうでも世間的評価の高い名作傑作大作と呼ばれる類のものに挑戦してみる方が、圧倒的に有意義な時間を過ごせるのではないかと。 で、3部作を一気に借りてきたのである。 さて、今、パートⅠを観終わった。 正直、困っている。 それは、やっぱり俺にはこの世界が分からんからだ。 もうね、全くわからん。 なぜこれをカッコイイと思えるのか。。。 不思議でたまらん。 「重厚?」 確かに重厚だ。 でも、それだけだ。 いや、むしろ、この重厚さは鈍重にさえ思えてくる。 ひらたく言えば「かったるい」のだ。 ファミリーの為だとかエラそうな大義名分を掲げながら、その実、結局は自分たちが生き残るためだけに、都合よくアッチを殺しコッチを殺し。。。ウソなんぞ平気の平左。 自分の主張もコロコロ変える。 ひたすら保身の為にあたふたしてるだけのこと。 どんなに役者が渋かろうが関係ない。 結局は悪事を働き、善良な市民に多大なる迷惑をかけて、裏社会の甘い汁を吸ってノウノウと生きてるゴロツキの話だ。 こんな輩が何をえらそうにほざいても、何の説得力もない。 コッポラは、本当にこんなつまらんギャングどもをカッコヨク撮ろうとしたのか? 逆じゃないのか? 「表向きはシブく見えてても、本当はこんなにしょーもないヤツラなんだよ」って言いたかったんじゃないのか??? そう思えて仕方がない(それにしたってもっと見せ方があると思うが)。 さてと。。。パートⅡ、パートⅢのDVDが俺の前に並んでいる。 俺は不安だ。 果たして俺はこんな映画を最後まで見届けることができるのだろうか。。。 辛い時間になりそうだよ、オカアチャン。。。 3本一気になんて借りなきゃよかった。。。(T-T) 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-06-02 02:52:46) (良:1票)(笑:1票) |
318.ゴッドファーザー・・・誰しも聞いたことのある作品だが私は今まで見る機会がなかった。今回初めて見て思ったことそれは、日本のヤクザ映画の方が絶対面白い!ってこと。楽しみにしていたのに、全くもってダルかった。マーロン・ブランド・・・どんなにカッコよく渋い男なのだろうかと期待していたが、演技も顔もただのその辺のおっさんじゃん><威圧感とか全然感じられなかった。あと、登場人物が多すぎて、最初、誰が誰なのかよく分からなかった。もう一度見返したら理解できるのだろうけれどそんな事に時間を費やしたくない。私にはその程度の映画だった。 【はりねずみ】さん [DVD(吹替)] 3点(2006-05-31 23:14:19) |
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316.《ネタバレ》 マーロンブランドの吸ってる葉巻うまそうやな~ 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-23 01:09:29) |
315.1つ1つのシーンが重厚な感じで、1人1人の役者の存在感が圧倒的にある映画。 【十人】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-22 00:33:48) |
314.ファミリーのみなさん(特にドン)の迫力がよく伝わってきました。音楽もいい!雰囲気もいい!ドキドキしながら観ました。そうなのに、期待してたより面白くなかった。3時間もあるから飽きちゃうのかもしれない 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-04-20 23:52:11) |
313.マフィア映画で唯一、何度見ても楽しめる作品。まあ、やってることは所詮マフィア、理屈に合わないんですがね。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-19 20:34:38) |
312.これだけ有名で、かつ評価の高い作品にもかかわらず、なかなか観ようという気になりませんでした。ちょっと退屈かもしれないなと思って敬遠していたからです。実際、本作には、笑いも、涙も、アクションもありません。手っ取り早く面白い要素がないのです。しかし、めちゃくちゃ濃い!こんなに濃いと思った作品は今までありません。これぞ大河ドラマです。鑑賞後はどっと疲れますが、観ている間はまったく時間が気にならないぐらい引き込まれます。マーロン・ブランドの紙ヤスリボイス(コピーライト伊集院光)とあの有名なテーマ曲は一生忘れることは無いでしょう。続編2作もすぐに観てしまいました。所詮はマフィアの話と思わずに、ぜひ1度ご覧いただきたい。ただし、2度見るには心身ともに余裕がない無理かもしれません。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 20:00:02) |
311.コッポラ監督の重厚な美意識が、マフィアの世界観に見事にはまっています。 ディティールに関してはストーリー上の省略がやや多く、サム・メンデス監督の「ロード・トゥ・パーディション」の方がよくできていますが、音楽や俳優陣のカリスマ性は もう圧倒的ですね。 【Ruby】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-19 03:48:57) |
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310. 私にとって、洋画の名画といえば、これです。絵画と同じで、何度もの鑑賞にたいしても、新たな感動、興奮を与えてくれます。すべてにおいて完璧。DVDの監督解説バージョンでは、裏話が聞けるし、監督の身内びいきっぷりには、苦笑してしまいます。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-18 00:02:13) |
309.マーロン・ブランドの圧倒的な存在感とニーノ・ロータの哀愁あるメロディが無ければ単なるギャング映画の類から抜けられなかったのではないかと。それを「大河ドラマ」へと押し上げたパワーに脱帽。 【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-17 16:28:05) |
308.僕なんかが語ってよいと思えないのでコメントは最高におもしろいとしか言えません。10点です。 |
307.《ネタバレ》 当時としては新しかったんだろうな。今ひとつぴんときませんでした。コルレオーネファミリーのやってることは筋が通っていませんよね?例えば、映画出演のエピソード。脅迫してるだけですよね?悪いのはあの映画俳優でしょ?また、お見舞いに来た花屋にボディガードのフリをさせているけど、実はかなり危険なこと。花屋にはそれだけの借りはないでしょ。麻薬商売には手を出さないという部分には気骨をかんじたが、結局折れてるし。マイケルはシチリアで結婚したけど、あんなのは男の「女の手に入れ方」じゃないと思うけど。「僕はマフィアの息子だから娘を渡したほうが身のためだぞ」みたいな。脅しですか?おまけに幸せにするどころか、殺してるし。ラスベガスでもフレドが殴られたのは自業自得でしょ?意に沿わなきゃ暗殺ですか?最後は奥さんに嘘ついて。。それが男ですか?1●いかにも武闘派のソニーが殺され、お坊ちゃまのマイケルが風格をかもし出す意外性がスパイスになっているんだろうけど、なぜマイケルがボスとして成長していくのかは説明されておらず、たまたま結果が出ただけっていう感じがした。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2006-03-20 22:22:57) |
306.時代を感じさせない。脚本、演出、配役、カメラ、音楽全て良し。 何度鑑賞してもギャング映画の最高峰の一つ。 '09・1/15 5回目?鑑賞。全く色褪せない作品。そろそろ10点でもいいかも・・。 *好きな場面・料金所の暗殺場面・庭で孫と遊んで亡くなる場面・レストランの2人射殺場面・伊の自動車爆破場面・運転手射殺場面・・・キリが無い。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-17 17:45:42) |
305.マイケルの背の低さにも関わらずドンとしての威厳があった。まるでタモリだ。 【くまさん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-21 23:36:48) |
304.子は親の背中を見て育つ、と言います。ソニーは粗野に、フレドは優しさを、養子のトムはいかなる時も機械的な冷静さを。では、マイケルは? ファミリーの絆を守ることを胸に、その全てを兼ね備えている。子供たちの中で一番穏やかなマイケルが、父の暗殺未遂を機に、ソニーですら躊躇する警部殺しをも覚悟してしまう。これは、マイケルの成長を追うのがテーマなんだとは思う。たしかに伝わりました。しかしそれ以上に賛辞に値するのは、圧倒的な存在感を示したマーロン・ブランドさんです。あの、(孫には)とっても優しいおじいちゃんがマフィアのドンというだけでもショックです。ひざを組んでヒジ掛けイスに座るあの姿勢を見るだけで、背筋がゾクッときます。決して麻薬取引には手を出さない、ある意味で正義の味方なんですが、やはり”帝王”としてのスゴみがそこにある。役を演じるのではなく、本人ですら「自分はドン・コルレオーネである」と思い込んでいたというエピソードが示す通り、マーロン・ブランドさんの演技力は、きっと後世にも語り継がれることでしょう。 |
303.マフィアとかヤクザなんか自分だったら絶対入らないとか思ってるんだけど、かっこいいと思ってしまうんですよねぇ。マーロン・ブラントの存在感は素晴らしい。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-31 22:07:13) |
★302.怪我療養中で寝巻きでも威厳のあるマーロン・ブランドにびっくり(あれは襟を少し立てているからなのか?)ファミリーの人間に助けてくれと泣きつかれたら、手間を惜しまず次々と助けるマフィアの世界の懐の深さにもびっくり。ラストの方の、マイケルがゴッドファーザー(名付け親)になる儀式に次々とかぶってくる殺戮シーン、流れる音楽が圧倒的で素晴らしい 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-09 05:54:52) |
301.アル・パチーノは、どっちかというとチンピラっぽい役のほうが面白いんだけど・・・個人的には。マーロン・ブランドは存在感ありました。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-22 21:29:57) |