12.《ネタバレ》 東京の商店街は西の練馬や中野にもあるのに、とかく東部が映画の舞台になりがちなのは、きっと土手があるからに違いない。葛飾区と言っても、寅さんの江戸川のほうではなく、荒川のほう。大売り出しの回覧板がまわってくる密度の高さがある一方、ちょっと行方不明になれる土手がある。土手はサックスの練習場にもなる。土手があるだけで、話も風景も広がりやすい。青春もの。洗濯機という機械自体、何か内側でウンウン唸っていて、時に煙を出したりして、青春っぽい、やや夢薄れて中古になったり。冨田靖子が酔っ払って帰ってきて、寝っころがって「牛乳、牛乳」とリズム付けて繰り返すとこと、菅井きんが「ここでポックリいけたらいいんですけどね」と言ったあと静かになってしまうとこが好き。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-06 12:10:02) |
★11.《ネタバレ》 80年代を背景とした作品だという。そのころ確か、世の中はバブリーな景気にあふれていた、ように記憶している。「新しければ新しいほど良し」「高価なものほど良し」という価値観が、乱立する各種新店舗や、ビルや、都内にあふれる外車にもあらわれていた。と思う。 この映画には、ツルピカした新しいものや、ゴージャスなものが、全く出てこないし、人間もそうだ。そういう確かな美意識に裏打ちされ、新しいものを慎重に排除して、作られている。 で、出てくる人は誰も彼もなんとなく貧乏な雰囲気で、「バブルはどうなっていたのか?」とも思うのだが、そういうリアリティを求めた映画ではないんだろうたぶん。 富田靖子も「きれいな人だから」では全然なかったし、ラブシーンとて不発。各登場人物も、裏ビデオで拘留とか借金まみれとか不景気な話が続く。 では「ツルピカしたものやゴージャスなものが無い状態を楽しむ」以外に何かいいところがあるのかというと…なんていうか筒井道隆の木崎を見ていると、「過去に自分の知っていたいろんな男性(恋愛感情の有無問わず)」のことを、筒井が何かするたんびに思い出してしまった。「そうそう、こういうこと言う(男って)」「そうそう、こういう態度とるよね(男って)」。 木崎っていうのは、「次にこうする(言う)だろう」という予想をことごとく裏切らないやつなんです。木崎ってのは、いわば「男の最大公約数」なヤツ。「ザ・普通の男」。 ほのぼのしてていいんだけれど、私はこれはわざわざ映画にしなくても、という気もする。TVドラマで充分な内容ではないだろうか。なぜ映画化したんだろう…?というくらいドキドキも発見もない映画。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-11-10 20:14:09) |
10.リサイクル電器店で中古家電を修理・再生する男が、出戻りの中古女の心も修理・再生しちゃうという話(か?)。淡々とした日常をホンワカと描いた、篠原哲雄らしい癒し系のラヴ・コメディになってます(彼の作品の中では出来の良い方だと思う)。方向性の定まってない優柔不断で優しいだけの男を、抜群の雰囲気で筒井道隆が好演。同時に、富田靖子の大袈裟な演技を中和する役目も果たしてたと思います。私は80年代のラヴコメという印象は持ちませんでしたけど、少なくともダラダラした相米慎二の「翔んだカップル」よりは遥かに面白いと思いますよ。そんな訳で、6点献上。 【sayzin】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-12-28 00:01:45) |
9.飽きることなく楽しめました。最近の作品だけど80年代のテレビドラマや恋愛マンガ(飛んだカップル)を思い出しました。とても味わい深いイイ作品だと思います。富田靖子が普通の女の子っぽくて、とてもかわいい。こんなにいい役者だったのですね!。。ラストが切ないけど、心の洗濯にイイ作品です。(笑) 【レンジ】さん 7点(2004-08-31 09:05:29) |
8.特に盛り上がるでもなく、リアリティに徹したというわけでもなく、淡々と物語が進んでしまう。タイトルに引かれて見てみたものの。うーん…、つかみ所がない。 【虚学図書之介】さん 3点(2004-08-02 01:56:56) |
7.篠原映画はやっぱり雰囲気良いですね。話に変に起伏があるでもなく、日常的な非日常を描いていると思います。何年かに一度見たい作品。 【KING】さん 7点(2004-06-16 08:16:23) |
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6.篠原監督作品なので観ました。何と云ってもタイトルが良いですね。筒井くんのボケーっとした感じが好きです。でも何か少し物足りなく感じたのも事実ですが、それが何かは分かりません、、、 【n@omi】さん 5点(2004-03-25 00:36:54) |
5.主人公が好演してますな、人のよさそうな兄ちゃんといいますかなんといいますか。年上の憧れの人に心奪われるってのもベタだけどイイ!確かに魅力的なんだわ、この人。めちゃくちゃおもしろい訳じゃないんやけど、こういう映画好きだな~。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-03-10 14:47:38) |
4.富田靖子に尽きる。とりあえずあの濡れ場にサプライズ。どう感情表現したらいいのかわからなかった。理不尽とは、ああいう状況のことを言うんだなとしみじみ理解した。まあ、作品としてもそんなに悪くないと思うので、この点数。 【もとや】さん 6点(2004-03-09 17:20:21) |
3.下町を舞台にした、中古電気店の店員が主人公っていうのが良いですね。筒井道隆の普通っぷりがはまってるし、富田靖子のヒロインも可愛くて魅力的。ただ、途中からまるで80年代のラブコメ(優柔不断で優しいだけしか取り柄がないような奴が主人公で、なぜか複数の美少女に惚れられたりするやつ)みたいになってきちゃって、個人的にかなりマイナス。特にDJのシーンとか、正直痛い。でも富田靖子のベッド(布団?)シーンは結構良かった。 【ぐるぐる】さん 5点(2003-12-12 18:45:44) |
2.久々に題名に惹かれました。「洗濯機は俺に ま か せ ろ」ですよ!もう観ずにはいられないでしょう?内容もなかなかです。中古家電屋のニイチャンの一週間、何が起こるわけでもないのに、観終わった後、明日からも真っ当に生きていこう!という気になります。京成金町駅とか妙にカルト?な設定もイケテマス。 【クロマス】さん 6点(2003-01-17 00:35:00) |
1.セリフ回しが面白く、なかなかの良作。観終わった後、ちょっと元気になれるかな?ちなみに、葛飾区堀切7丁目商店街付近の住民は必見(笑)。 【松下怜之佑】さん 5点(2001-11-08 11:17:32) |