劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

[ゲキジョウバンヴァイオレットエヴァーガーデン]
2020年上映時間:140分
平均点:6.65 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-09-18)
ドラマアニメシリーズもの小説の映画化TVの映画化
新規登録(2020-08-12)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【Cinecdocke】さん
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監督石立太一
石川由依ヴァイオレット・エヴァーガーデン
浪川大輔ギルベルト・ブーゲンビリア
子安武人クラウディア・ホッジンズ
木内秀信ディートフリート・ブーゲンビリア
戸松遥アイリス・カナリー
内山昂輝ベネティクト・ブルー
遠藤綾カトレア・ボードレール
茅原実里エリカ・ブラウン
水橋かおりユリス
佐藤利奈リュカ
中田譲治ブーゲンビリア当主
麦人老人
間宮康弘市長
脚本吉田玲子
制作京都アニメーション(アニメーション制作)
配給松竹
録音鶴岡陽太(音響監督)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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20.《ネタバレ》 出来事よりも風物を主体に描こうとする、静かさみたいなものがあって、それをアニメでやろうというのが、なかなか大胆。で、それは一定の成功を収めているとは思うのですが、しかし。
全般的には、違和感が。正直言うと心のどこかに「京アニのことはあまり悪く言いたくない」というバイアスがあるのですが、それでも違和感が拭えません。
いかにも美少女キャラな主人公、戦争で両手を失い義手になっている、逆に言えば、それを除くと表面的には、顔を含め他には何もダメージを受けていないように見える。いや勿論、それ自体が問題という訳ではないのだけれど、過去の悲惨さが義手という「符号」に置き換えられて、美少女キャラの単なる添え物みたいになってしまうと、どうもピンと来ません。義手ゆえの苦労なり不便さなり、といったものも見受けられず。また、心にも傷を負っているのであろう、とは想像しつつも、このヒト単に無口なだけなんじゃないの、とも。「過去」が重要なはずなのに、どうも「現在」の中に「過去」へと思いを至らせるものがあまり無く。
当然ながら、主人公が元上官に対し、どういう気持ちを持っているか、映画から「知る」ことはできても、その気持ちをなぜ持っているかを含め、映画から「感じる」ことができない。
これってもしかして、テレビアニメ版も見てたら印象が変わったりするの? もしかして、見てない私が悪かったりするの?
終盤、主人公は元上官との再会かなわず、船で島を去ることになるけれど、彼女を求めて港に現れた上官の姿を目にして、船から海へと飛び込む。この場面、船の欄干に向かって画面手前を横切る姿として描かれるのは上手いと思うんですが、いざ海に飛び込んだら、「義手なのに大丈夫なのか」とヒヤリとするところじゃないですか。また、それを乗り切るのが再開への通過儀礼でもあるはず。しかるに、気が付いたらアッという間に浅瀬に辿り着いてるだなんて、肩透かしもいいところじゃないですか。
海の真ん中で直立するのは、ゴジラだけで充分。
で、まあ、ハッピーエンドっぽく終わるんですけど、一応この作品、これら登場人物がもう存命ではないであろう、さらに未来を視点にして、過去の出来事を追いかける構成になっていますが、この構成を取っている時点で、主人公は孤独に代筆業を続けて生涯を終えたんだろう、ということの暗示だと思ってたんですけどね。まさかのハッピーエンド。いやほんと、まさかと思いました。
あと、主人公が名前を「ちゃん」付けで呼ばれる、という感覚もよくわからん。何のためにそんな国籍不明感を出すのか?
鱗歌さん [地上波(邦画)] 6点(2024-06-22 09:24:34)
19.《ネタバレ》 頭のいい映画だなぁと思いました。
今の子どもは、こんなアニメ観てたら、将来どんなクリエイターになるんだろ?
うん、ちょっと泣けました。

ヴァイオレットちゃんが、けなげすぎて、
リアルの女性よりも、女性です!
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2024-02-21 00:55:26)
18.高評を目にし 鑑賞..予備知識ありで 関連作品も観ているが、いや~ なかなかの凡作..レベル低すぎ..残念...
コナンが一番さん [地上波(邦画)] 5点(2024-02-12 11:48:13)
17.TV版未見でも話はわかる。でもお涙頂戴がちょっとあざとい。
TERUさん [地上波(邦画)] 5点(2023-01-26 21:44:27)
16.登場人物同士の人間関係は見ているうちにだんだん分かるようになってくるように作られているので、そういう点では親切と言えるでしょう。しかし、前提として知っておかないと感情移入は難しいと思います。お涙頂戴の力技で押し通そうとしているとしか思えませんでした。その手法が功を奏した作品は幾つもあるでしょうが、内容がベタで平板なせいか成功していません。エピソードの数を増やすことで埋め合わせようとしてるのかもしれませんが、散漫さが増すだけです。
手紙を書くことが仕事なのに、電話による会話に代替させるシーンに唖然としました。ラスト付近ではもう早く終らないかなと...。
雰囲気は良かったですが。
傲霜さん [地上波(邦画)] 6点(2022-12-18 20:19:54)
15.「手紙」がツールとなっているのは同じだし続編の宿命なのか新鮮さは失われている。オーソドックスでよい話だとは思うが、悪く言えば古臭くて、令和の時代にこういう作品がウケルというのも違和感がある。
東京50km圏道路地図さん [地上波(邦画)] 5点(2022-11-28 12:24:20)
14.《ネタバレ》 テレビ版は未見。2021年に金曜ロードショーで放映した特番と外伝は観ました。
で、劇場版を2022年に金曜ロードショーでノーカット放送したのでCMカットしてから鑑賞。
 
劇場版の評判に期待し過ぎてしまい期待を越えませんでした。
泣きましたけどね、子供の友情シーンは。
 
葡萄畑での兄弟のトークも叫ばないと聞こえない距離な気がして集中できなかったし、ラストについて物語はハッピーで良かったんですが、場面を引っ張り過ぎたのと挿入歌の「みちしるべ」が個人的に苦手な感じでげんなりしてしまった。
 
でも総合して観る事ができて良いシリーズでした。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 6点(2022-11-26 21:52:19)
13.《ネタバレ》 このアニメに関する知識はテレビ版の総集編と外伝を見た程度。
劇場版だけ見ると消化不良になるのは確実なので、最低でもテレビ放映分は抑える必要がある。

ヴァイオレットが行方不明になった恩人のギルベルトを探すエピソード。
余命いくばくもない少年の代筆を引き受けるエピソード。
50年間、誕生日に亡き母から手紙が届いた少女の孫娘が、ヴァイオレットの足跡を訪ねるエピソード。
3つのエピソードが同時進行で展開していき、
先の見える顛末を細かい描写の積み重ねで感動に導く巧さは流石といったところ。
特に死の直前の少年と友人のくだりは確実に止めを刺しに行くレベルに達している。

とは言え、その3つのエピソードが単独同然で終わり、一つに収束するにはあまりにも弱すぎる。
結局、どれをクライマックスにしたいの?という気持ちになる。
単純にヴァイオレットとギルベルトの話だけで良いのでは?

離れた想いを届ける手段が手っ取り早い電話に代わっていき、手紙は時代の流れで廃れていく。
それでも文字が、文体が人の心を震わせるのが手紙の魅力だろう。
多くの人の想いを届けたヴァイオレットは、ギルベルトへの想いが成就し、最後は"人形"から"人間"になれた。
そのシーンが素晴らしかっただけに、複雑な構成は要らないと思った。
Cinecdockeさん [地上波(邦画)] 6点(2022-11-26 00:26:17)
12.《ネタバレ》 総合的なクオリティが非常に高いので、それを劇場版で見たら後半ずっと泣きっぱなしでした
もろに感動を誘う映画でしたが、あまりに繊細な絆や愛を今ではほぼないと言ってもいい手紙で紡ぐ、それが大変なことで大切なことかを感じ取れた最高の作品だったと思います。TVアニメから観ましたが、どれも素晴らしいと言い切れる作品。そして最高の形で締めくくりました

(あの事件のことを頭に入れないようにして、かつ劇場版観た後いろいろあって配信見た後のレビューです・・)
ラスウェルさん [映画館(邦画)] 10点(2022-06-21 00:54:06)
11.なぜか世間で評判の高いヴァイオレットエヴァーガーデンですが、個人的にはその良さがわかりません。

もちろん本放送時にリアルタイムで観ていたわけですが、あまりに底の浅いありふれた設定やくどいまでの感動の押し付けにシラケてしまってテレビ版は正直観てられませんでした。「京アニの中でも出来が悪く観る必要のないアニメ」が当時の私の評価です。

で、この劇場版しばらく前にテレビで放送されていたので観たわけですが「テレビとなんも変わんねー」以上の感想はありません。

京アニですからクオリティ自体は高く話に破綻もありませんし多分スタッフも真面目に作ってるんでしょうから客観的には低い点をつけるアニメでもないんですが…個人的な好みでは正直4点くらいです。さすがにそれはアレなので客観性も少し加味して+1点。

で、その京アニ製作のアニメ内で比べてもたとえば「日常」なんかの方が個人的には圧倒的に好みですし…まぁとにかくこれは肌にあわない、それにつきます。

世間と個人の評価のずれを感じる一本ですね。
あばれて万歳さん [地上波(邦画)] 5点(2022-05-19 16:45:22)
10.《ネタバレ》 人に勧められ、まず一話ずつのTV版?から鑑賞しました。

人として育てられなかった少女が唯一人として「愛」という感情をおぼろげなから感じる相手=ギルベルト少佐を求めるところから話は始まります。少女は少佐への想い以外は全く無機質で、両手の金属製の義手さながら、まるで人形のような受け答えしかできません。しかしドールという顧客の手紙代筆サービスを通して次第にその人格に中身が伴うようになり、熱を持ち、彼女はそれを自覚していきます。
一話ずつ、彼女が人になっていく過程は見ていて素直に面白かった。また、無機質であるがゆえのダイレクトに核心をついた彼女の物言いは、機械的ながら考えさせられるものが多かった。無機質なヴァイオレットも、人になっていくヴァイオレットも、どちらも魅力があり、彼女はいい人だと感じた。

ここまでがTV版の話。ギルベルト少佐はもうこの世にいないものと思ってTV版の鑑賞を終えましたが、劇場版でまさかの生存の可能性が。さんざんここまでその可能性を否定しておいて劇場版でそれって…ずるいなあと思いました。が、そんな小さなこだわりなど吹き飛んでしまった。死後に送る手紙、技術の進化に伴う電話の普及、それでもなくなりはしない「手紙」という文化。声が伝わること、文字で想いが伝わること、どちらの方が優れてるかは分かりませんが、人と人をつなぐ手段・技術の魅力の一端を見た気がしました。

一話ずつヴァイオレットが変化していく過程は見ていて楽しかった。そんな彼女の幸せを願うようになったのは自然な流れだと思う。そして彼女が願い続けてその想いが叶えられ、こちらも幸せだった。おめでとう。素直にそう思えました。命令を聞くこととギルベルト少佐のことしか頭になかった彼女が、会おうと思えば最愛の人に会えるにも関わらず、「指切りの約束」を果たそうと島から去ろうとするシーンは、悲しいような暖かいような、複雑な思いでした。しかし間違いなく、不快なものではなく、何処か清々しいものだったことは確かでした。

人に勧められる前はあまりに綺麗すぎるその少女の絵に抵抗があり見ることを遠ざけていましたが、見て良かったです。瞳の緑、傘の水色、リボンの赤、葡萄の紫、さらにスミレの紫、色彩をとても大事にする、最高の一作でした。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 10点(2022-05-19 01:11:31)
9.《ネタバレ》 ボロボロ泣いてしまった。少佐が生きていて、結ばれるという単純明快なストーリーなのだが、アニメ全話からの集大成と、病気の少年の話もうまく絡んでいて、感極まる。ヴァイオレットちゃん本当に良かったね。
ラグさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-04-23 00:02:50)
8.テレビ版の方も観ていたが、この物語の終わらせ方をどうするのか、と期待して鑑賞。
基本的に想像を大きく超えることはないが、それはそれでいいのかもしれない。ある一時期をノスタルジックに捉えてそこに浸ることが出来るのは映画の良いところ。
ただし、今の自分には少し現実感との乖離を消化しきれないな、と感じた。
simpleさん [地上波(邦画)] 5点(2021-10-30 12:44:37)
7.先ず、京都アニメーションは21世紀になってから、数々の名作を配し、海外まで人気を轟かせた功績は大きい。
 そんな会社に対して八つ当たりで行われた犯罪でこの映画に携わった多くのアニメータが亡くなった事は
 残念で仕方がない。故に、ここに哀悼の意を示したい。
 さて、だからと言って映画の評価は別物である。
 原作を知らない、TV版を見ていない身としては、かなり素直に見られた気がしている。
 分かりにくい所は多々あるが、内容的にはかなり面白いと思う。
 但しシナリオは正直言えばシャマラン並みに複雑怪奇だ。
 現代のある手紙から過去の話に遡って物語が始まるのはよくあるパターンだ。これ自体は悪くない。
 でも物語に関連してくる話と、現代との結びつきは嘗て祖母が毎年誕生日にドールという郵便サービスから手紙を受け取っていたという事以外に関連性が無く、その意味で現代に生きる少女が全く狂言回しの役回りを演じきれていない。
 それがどういう事になるかと言えば、物語の整合性を求めない事となり、結果的に少女の必要性を感じない結果になっている。また、話の盛り上げ方が良く分からない。ドールと呼ばれる仕事を請け負う女性を主人公にしている割に、ラストでの感動が無いのだ。これはその前に挟まれているエピソードがあまりにも悲劇且つ感動的である為、そちらに全てを持っていかれた感が強いと思う。これってシナリオが悪いのか、演出が悪いのか…まぁどっちもだと思うね。
 内容自体は決して悪くないのだが、映画単体で考えると、少し首を捻らざるを得ない。
奥州亭三景さん [映画館(邦画)] 6点(2021-06-16 12:43:33)
6.《ネタバレ》  TVアニメ版未視聴(断片的にちらっと観たことがある程度)、外伝映画版視聴済み、原作未読です。

 端的な感想としては「少佐が想像以上にヘタレだった(笑)」というところに尽きたかなあという感じでした。

 いちおう外伝映画版で主人公が少佐に逢いたがっているので、どんなすごい人なんだろうと期待を持たされてたわけですが。そもそも少女であった主人公を引き取って、愛してるとか言ってる時点で予想できたことではありました。

 加えて、主人公のヴァイオレット・エヴァ―ガーデン自身も少女から大人に成長しきってないので、この作品で描かれる恋愛模様ってガキんちょ同士の恋愛かなあって、途中のグダグダ寄り道したりとどまったりするところも、お互い精神的に子供だからしょうがないかなあという、最終的にハッピーエンドになるのは良いんですけど。

 映像はとにかく美麗で、間に挟まる各エピソードもベタだが泣けるいい話で、それは外伝映画版同様非常に良かったですが、ちょっと上映時間が長すぎるのが微妙でした。

 なんか、ハリウッド映画で話の構成のテンポを定番の心地よいものにするために、ネタも何もないのに無理やりイベントを盛り込んでオペラっぽく歌うだけでごまかすみたいな演出が近年時々あって「ああ、間を持たせる良いネタを思いつけなかったんだな」と思うんですけど、この映画も、主要人気キャラの見せ場をそれぞれ準備するために無理やり間を持たせて無理やり謎の苦境を作ってる感じで、いやまあ人気キャラ? のために無理やり見せ場を作ったでしょう? というような演出が多々見られたかなあと、まあ、良いんですけど。

 そんなところで、映像は非常に美麗で広いので、大きな画面で観られるのがよろしいかな、とは思いました。
simさん [映画館(邦画)] 6点(2021-01-23 16:47:05)
5.《ネタバレ》 ネタバレありまくりです。
外伝とOVAは見なくていいのでテレビ放映分は最低見ておいたほうがいい。
サブスクなら外伝含めて全てネットフリックスで見られます。
もしくはDVDレンタル、DVD/BD販売も行われてます。

うーん、この最初の、未来が舞台であるシーンが出て来た時点で
「ああ、ヴァイオレットは少佐と幸せに暮らしたんだね良かった良かった」
と勝手に理解してしまったので8点献上決定。

それと、テレビ放映分の最初と最後の戦闘シーン、あれが邪魔で邪魔で大嫌いでした。
なので、どうせこの本編も何かしら戦闘シーンを挟むものと思っていたら
それが全くなかったので8点献上大決定。

うーん、でも、ただそれだけといった感じかなぁ。
テレビ放映分も外伝も見ると泣きそうになったり泣いたりしたんですけど、これでは泣かないなぁ。
琴線に触れる部分があまりなかったのかもしれないし、
斜め後ろの馬鹿がうるさかったり、逆の斜め後ろの馬鹿もちょっとうるさかったりしたからかもしれない。
だから映画館は嫌いだと思ってしまった。

まぁそれはともかく、最低ラインは超えたけど、最高ではなかったということです。

一つ良かったのは、今までの本編で常に「かわいいお人形」のようだったヴァイオレットちゃんが、
最後の最後にぐちゃぐちゃになりながら「人」に、ヴァイオレットになったところかな。

あと、音楽は同じかアレンジが多かったんでしょうけれど、かなり良かった。
にんじんさん [映画館(邦画)] 8点(2020-11-11 00:16:01)
4.《ネタバレ》 テレビ版13話を全部観てからの鑑賞をお勧めします。感動が違います。
良作には間違いないです。ヴァイオレットと景色がとにかく美しい。
さすが京アニ。あの事件のことも思い出される内容で、涙なしでは観えません。
人を愛することは何かを問いかけてくれます。遅かれ早かれ人間はいつかは死にます、
永遠に受け継がれるものは永遠なんですね。
ただ、皆さんおっしゃるとおり、2時間に収めることが出来た内容。
ストーリー展開とかゆったりなんで、最近の早い展開でビックリという映画やテレビに
慣れ親しんだ人には不評かもしれません。美しい絵画を鑑賞する感覚で。
高齢者の方も多いのでトイレに行ったりする人が結構いてました。
SHOGOさん [映画館(邦画)] 7点(2020-09-27 15:10:28)
3.《ネタバレ》  テレビシリーズを見ているか否かで、伝わってくるものに大きな差が出てしまうのは、もう仕方のないことなのかもしれないわね。いきなり映画版から見て「意味不明」って文句タレるコトが多いアタシだけど、これはネトフリで全話見ていたのでこの映画版に期待してたし、しっかり堪能することもできたわ。
 それまでに描かれたエピソードを見ていれば、ヴァイオレットの表情1つ1つにどんな背景があってその顔をしているのかが理解できて、切なかったりツラかったり。ヴァイオレットが学んできた人の心、ヴァイオレット自身の心、その流れが最後にこの映画に辿り着いて。
 冒頭から『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の物語を過去の話とすることで、ここでピリオドが打たれる、って宣言しているワケで、テレビシリーズと前回の番外編的な映画を経てきていると感慨深いものがあるわ。

 でも映画として不満点もないではないのよね。
 140分と長尺だけど、物語的には2時間以内に収まるわよね? なんか勿体付けた演出が多くて(やたら意味ありげに尺を取ってるカットが多いわ)、テンポ悪いしダレ場もあって。これで完結、ってコトで一応レギュラーメンバー出しておかないと、って感じで必要とも思えないキャラを出して時間を浪費してるようなシーンもあるわ。会話シーンの単調さをごまかすためか、会話途中でハンパに俯瞰(キャラ2人くらいをちょっと見おろしてる)になる絵が何度か登場するけれどそのカメラポジションは無意味だし。そのハンパさはシネスコの画角を持て余しているようにも思えたわ。
 それに容赦のなさで定評のある?吉田玲子脚本は今回語り過ぎ。まー、みんな心を説明するする。見せ場押す押す。
 ユリスのシーンはここぞとばかりに泣かせを引っ張りまくり。
 最後なんかアレ、ヴァイオレットと少佐の浜辺のシーン長過ぎじゃない? いよいよこれで終わり!ってコトで盛りまくって盛り過ぎた、みたいなカンジでクドいわ。でもほんの短い1カットだけヴァイオレットの泣き顔にあえて鼻水描いたのは良かったわ。そりゃ泳いであんだけ泣きゃ出るわよ、鼻水。

 個人的にはヴァイオレットちゃんがロリコン少佐の呪縛から解放される結末を期待してたんだけどねぇ(台無しな感想)。ヴァイオレットちゃんが幸せならば、まあそれでいいんじゃない?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2020-09-22 22:48:09)
2.《ネタバレ》 良作。原作は未読。少なくともテレビ版が好きだった人は必見の作品。【ネタバレ注意】原作で少佐が生存しているという話は聞いていたので、当然その話になると思っていたから、ある意味予想通り。“その後”を持ってきたのが劇場版オリジナルなら、そこはとてもうまいまとめ方だと思う。実際に、どこまでを脚本家が決めたのか分からないけれど“失敗のない吉田玲子脚本”の本領発揮。京都アニメーションらしい美しい映像とともに、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。ただ、テレビ版からだけれど、ツッコミどころは多々ある。そのあたりが気にならない(しない)人なら問題ないだろう。
なんといっても“大事な手紙”が飛びすぎる。冒頭の曾祖母から祖母への手紙など、風に飛ばされてどこかにいってしまっていいものじゃない。キーアイテムである手紙を演出したいのは分かるけれど、何十年も大事にしてきた手紙を二度と戻ってこないような飛び方をしたら、飛ばした本人はもっと焦るのではないか。それを「あら、飛んでいってしまったわ」くらいですませているのは解せない。そして、ヴァイオレットが旅の途中に書いた手紙も、少佐の気持ちを変えた手紙も飛んでいってしまう。もっと手紙を大事にして。
最後にギルベルトに会いに来た兄・ディートフリートは、いつやってきたのか。前日は嵐だったし、「泊まるところは灯台くらいしかない」という島だから(その灯台にいなかったのだから)、当日やってきたということになるが、ヴァイオレットたちと1日違いだったのはわざとなのか? しかも、その夜には泊まるアテもないはずなのに(弟に泊めてもらうつもりだった?)、その日の船では戻れない時間になり、ヴァイオレットたちが帰る時間になってから、会いに来るとか何をどこで見計らっていたのか(家政婦のようにずっと陰で見守っていたの?) 唐突な登場に、「え、なんでここで?」と色々気になってしまった。
あと、子供が「絶対、渡すね」と受け取った手紙を、先生を呼びかけることもなくカゴで下ろしてきたのも不自然。それなら「わかった」くらいの軽い受け答えにしておく方がよい。というか、せめて重しを乗せるとかしないと、それこそ風で飛んでしまいそう。
クライマックスの船からの飛び込みも(その予感があったとはいえ)、あの服装で着衣水泳は厳しそう。かつて訓練されていたとはいえ、すでに腕は謎技術の義手であり、浮いているだけならともかく、客船が通りそうな深さのところから浅瀬まで泳ぎ進むなど尋常ではない。
そういう細かいことはあれど、事件以降、他の作品がストップして「今は、全員でヴァイオレットをやっている」という状況になり、上映が間近になった頃には新型コロナの影響を受けてしまった作品で、舞台挨拶で石立監督が感極まってしまうほど生みの苦しみを経験したもの。「京アニ作品の中で、もっとも制作に時間をかけたものになった」(石立監督)そうで、関係者の思いは計り知れない。エンドロール直前にヴァイオレットが歩くカットは、それを意図したものかは分からないけれど「京アニはこれからもやれる」というメッセージとも受け取れた。作品そのものだけでなく、作品を取り巻く状況にも感慨にひたってしまう。
mohnoさん [映画館(邦画)] 7点(2020-09-20 18:46:22)
1.《ネタバレ》 原作もテレビシリーズも大好きで、原作には原作のアニメにはアニメの良さがあったが、この劇場版はどちらのファンも納得するだろうまさに良いとこ取り。悪く言えば無難な出来。
これまで、少佐の死が原作との一番大きな違いであり、その点をどうするのかが私が本作に期待する最大の興味であったが、やっぱりそうなったのねという感じで、むしろ劇場版で感動的な再開を描きたいからこそあえてそうしたのかな?とも思っちゃったりして。また、少佐が何故あそこに居て、何をしたかったのか。彼の歩んできた道程をもう少し知れたらより入り込めたような気がした。
とは言うものの、この壮大な物語のフィナーレとしてはもう落とし所はこれ以外に無いとも感じたので、そういう意味では最高の展開だったのかもしれない。
また、良かったのは原作より一歩進んで、未来をちゃんと描いていた事。電話というものが発明され、自動手記人形サービスという仕事が廃れて行くという未来。
その行く末をちゃんと見せてくれたのは良かった。そして、ヴァイオレットの未来も。
愛してるを知った彼女にとっては最高の未来が待ってるに違いねぃ!
また、その後のヴァイオレットと少佐のラブストーリーが見たいという人には原作をおすすめしたい。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2020-09-19 00:35:38)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.65点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5525.00%
6630.00%
7420.00%
8315.00%
900.00%
10210.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 6.75点 Review4人
5 感泣評価 8.00点 Review4人
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