14.《ネタバレ》 原作未読。 小学生の時に一度見たことがあるはずなのだが、まったく内容を憶えていないので、おそらく内容がわからなかったのではないかと思いながら、30数年ぶりに鑑賞。見終わって改めて子供にはわからないだろうなと思ったし、なんなら大人にとっても謎ばかりだった。 80年代のアニメだから、大人を第一のターゲットにしたとは考えられないので、子供に見てほしい映画だっただろうが、ディストピアとして描かれた未来像、といくに思想を管理する社会を子供が現実のものとして想像するのは難しいのではないかと思った。また、歴史の勉強という意味もあるのだろうが、東京大空襲や関ヶ原、そして本能寺と、正直子供が興味を持って見られる歴史を舞台にできているとは思えなかった。そして何より、おそらく眉村卓の原作とは関係ない(と思われる)角川春樹の俳句がいきなり何度も差し挟まれるのは、大人にとっても意味不明なのに、とても子供のことを考えているとは思えない酷い作りだと感じた。 また、大人にとってみれば、歴史を旅してきた主人公たちが、結局最後に記憶を失って何も成長していないところが、まったくもって謎なのだった。「何か懐かしい感じがする」と言い出すのが、唯一の大人である先生であるところも、謎。ただし、唯一の女子であるテコについては、恋愛が描かれていて、また竹内まりやがこの映画のために「テコのテーマ」を主題歌にしていることからも、もしかしたらオッサンにはわからないものを、女子なら感じられるのかもしれないとも思った。 アニメーションの技術や作り自体はその時代の制約もあるだろうから、今見るとどうかということを問うてもナンセンスだとは思うが、ストーリーやコンセプトが謎すぎて、あえて今見る価値のある映画だとは思えなかった。 【ぽん太】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-08-09 20:22:08) |
★13.《ネタバレ》 私の中では「どうしてこうなった」一本として印象に残る。 2021年「角川映画祭」にて久方ぶりのスクリーン。 何故か過去に痛い目に合った作品の再鑑賞。ホント自分はひねくれ者だ。
スタッフはその時代においての最良の人材を集め、キャラクターデザインは萩尾望都、 音楽(主題歌)は竹内まりや、プロデューサーりんたろう。あ、因みに私の極私的 竹内まりやベストトラックは、ベストアルバムに未だに未収録なのが?な 「TECO'S THEME(テコのテーマ)」なんですよ。萩尾望都ならば 「トーマの心臓」「とってもしあわせモトちゃん」「イグアナの娘」がいいかな。 どーでもいいか。
今回角川映画祭の宣伝文句に「出版界の連動や当時は画期的だったTVCMを使った宣伝 など、大規模なメディアミックス展開を行い絶えず時代をリードしている~」とある。 だからこそこの作品は駄目になってしまったんだと思う。 私もたくさん見ましたよ、眉村卓の角川文庫、萩尾望都の画集、竹内まりやの音楽、 そしてファミコンのクソゲー。「一流集めたんだからみんなおいでよ」みたいな宣伝活動。 良い映画の根幹たる「魅力的な脚本とキャラクターの創造」がないがしろにされたまま。
タイムトラベルをテーマにするなら、隣に未来人がいるかもしれないリアリズム (BTTFとかターミネーター)なり、おとぎ噺的ファンタジーに徹すればいいのに中途半端。 キャラクターの行動規範が「未来の戦争を回避する為に過去の歴史を改変する」 のは判るが「関ヶ原の戦いの結果/本能寺の変を発生させない」必然性はあるのか。 時空の間に飛ばされた森蘭丸、どうなったの?そこはラスト、現代のシーンにとりこまなきゃ。
角川映画の功績は魅力的な女優:薬師丸ひろ子/原田知世/渡辺典子の主演、 新人監督:森田芳光/相米慎二/和田誠の起用にあったと思うが、悪しき慣習を 生み出した=映画の作家性・芸術性を軽視し、スポンサーや広告会社からの 宣伝比重を大きくしてしまった点、未だに映画業界に残るよろしくない風潮を生んだのは (あるでしょ、素人の声優とか役者とかよくわからないタイアップとか、何とか)駄目でしょ。
同じ1986年に制作された「天空の城ラピュタ」、観客動員/収入記録では ジブリの作歴上「レッドタートル(2016)」に次いでワースト2位だけど、 その評価と後世に残した影響はそれこそレビュアーの皆様がご存じのはず。 そして何より角川映画で成功した作品は市川崑/大林宜彦/澤井信一郎といった 「プロの映画人」が制作した、作家性溢れる作品が多かった事も証明してる。
現代クールジャパン現象の根幹はアニメと漫画、ゲーム。 そういった意味では狙いの付け所はドンピシャだったのに。あ~あ。 長文失礼しました。 【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 4点(2021-12-15 08:45:53) |
12.面白くね~。メガトン級につまらない。 この古くささ・・・当時の国産車のインテリアのボタンをさらに増やしましたみたいな機械とか、80年代の原宿ホコテンのようなファッションといいひどい。 80年代が未来そのものである、と信じていたんだろうか、制作者達は。 さらに当時のアニメに良くある、フレーム数は多いけど作画の汚さ(雑さ)を味と言ってしまうような画風が耐えられない。ほとんど止め絵なのにビームとか落ちてく花びらとかそんなとこだけやたら描き込まれてる。 ずさんきわまりないです。 86年てラピュタが公開されてますよね?なのになんという水準の低さ。 作画、キャラクター設計、脚本全部が雑。昔の日本てこんなのでお金動いてたんだ・・・ ナウシカはこれより古いのに、作り込みの違いが歴然。 昔だからひどい訳じゃないですよこれ。 角川書店と徳間書店の色の違いがよく分かる。 角川って一体どこから金がわいてくるのか知らないけど、まともじゃないと思う。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 1点(2009-04-19 19:59:15) |
11. なんやかんやで最後まで見れました。このころはなんでもゲーム化という風潮だったのでしょうか。 【ファンオブ吹石】さん [地上波(字幕)] 5点(2008-12-28 17:54:13) |
10.《ネタバレ》 無理矢理感のあるストーリー。巻き込まれた現代人は結局、日本の歴史を物見遊山しているだけに感じました。ですが、終盤の本能寺の変での急展開・SF展開ぶりはなかなか良かったと思います。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-07-22 14:45:19) |
9.描写も古い時代のせいか、今見ると見劣り充分。脚本も破綻していて、共同脚本なのにどいつもこいつも何をしてたんでしょうか。過去の遺物というアニメですな。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(邦画)] 3点(2008-07-21 23:57:18) |
8.当時は少女マンガ家のSFアニメってのがブームになった時期もありましたっけ。その流れで萩尾望都にキャラクター・デザインのお鉢が回ってきたのでしょう。それにしても、当時でも本作の未来世界のイメージやメカニック及び衣装デザインは既に相当古臭く、物語以前に、角川の製作意図自体のレベルが知れるというものです。原作は知りませんが、経済誌等で持てはやされてた織田信長だけが歴史を変えうる人物だというのも、バブル絶頂期らしい感じがしました。通り一遍の日本史も深く描かれる訳ではありませんし、何とも中途半端としか言い様のない出来です、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2005-03-04 00:04:59) |
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7.クライマックスの本能寺に持っていくまでの過程に難あり。登場人物が多く、それぞれをきちんと描き切れていない所にやや消化不良を起こしている原因があると思う。それでも、新説『本能寺の変』という観点から、これもありかなと思って好意的に受け取っている。ちょっと日本史に詳しい人が時代考証がどうのと言うより、実際にタイムスリップして体験した主人公たちの方にリアルを感じる。そういうところが、フィクションとしての映画の良さなのだろう。 【もとや】さん 6点(2004-03-10 12:40:42) |
6.萩尾望都キャラクターデザインということで見てみました。ん~~ちょっと無理があるかも・・・。そもそも、もう少し前の萩尾望都の絵が好きだし。ストーリーも特におもしろさを感じない。子供向けという感じ。 【バカ王子】さん 4点(2004-01-18 05:09:49) |
5.他の作品(11人いる!)のレビューで触れましたが、本作での注目は、キャラデザが萩尾望都先生であること。ファンである私はそれだけでDVDまで買ってしまいました。内容ははっきり言ってどうでもいいです(汗)。 |
4.若い頃眉村卓の学園SFものが好きでよく読んだ記憶があるのですが,当時角川の看板作家的存在だった彼も赤川次郎や内田康夫にその座を明け渡した感じで,何となく寂しい限りです。これって制作はマッドハウスでしたっけ?キャラクターの表情なんかは,もろに萩尾望都って感じで,86年当時としては細部まで実によく描き込まれている印象がありますが,今となっては翌年の「王立宇宙軍オネアミスの翼」や「機動警察パトレイバー」三部作等の富野・押井両監督による作品とついつい比較してしまうと,ディテール感が少々生ぬるい感じがします。ま,過去の歴史をいじくる面白さ・楽しさはありますが,東京大空襲で都下(それもずいぶん西部)の町がB29にやられたり,関ヶ原で西軍総崩れ後に島左近が家康を襲撃したり,さらには本能寺の変直前に光秀が家康饗応の責任者ではなかったり,信長が内裏を襲撃しようとするという暴挙を光秀が止めたことが本能寺の変の端緒だったり,と史実を歪曲するにも限界があるので,マイナス点ものだと思いました。また,正反対の立場にあるタイムパトローラー(?)のどっちが主人公たちに近いんだかさっぱりわからないのも?。どちらかと言えば竹宮恵子の「地球へ」の方がまだ・・・。 【koshi】さん 5点(2003-09-21 18:26:49) (良:1票) |
【福助】さん 5点(2003-07-08 16:15:33) |
2.うーん、まぁ・・・嫌いではないです。信長のあたりはなかなか面白かったように思います。 【はむじん】さん 5点(2003-06-06 01:35:02) |
1.「敵は本能寺にあり」というCMがいまだに印象に残っています。音楽も時代を反映しているような音楽でなかなか良いです。奇想天外シナリオでかなり面白いと思います。アニメもよく動き、この頃のアニメの絵のよさ動きのよさのバランスが取れた非常に良い時期だと思われます。 |