★1.《ネタバレ》 タイトルから受ける印象は、『それでも僕はやってない』のヤクザバージョン。実際、危機管理マニュアル映画という売り方のようです。ただ一般人が観てどの程度役に立つのかは疑問。舞台は昭和50年代のカラオケスナック。法制度が今とは違いますし、主人公と同じ水商売の経営者でもなければ、参考になる部分は少ないかと。また実体験を語るというスタイルでは、緊張感は生まれにくい。もう済んだ事ですしね。近所のおじさんの苦労話の域を出ていません。最も興味のある「如何に暴力団と渡り合ったのか」という方法論の部分が、「警察に通報しました」「法的手段に訴えました」で簡単に済まされているのも肩透かし。関係機関との具体的なやり取りを知りたいのに。しかも辣腕弁護士役が小倉優子では、失礼ながらフザけているとしか思えない。主役の宅麻伸のキャラクターも中途半端で、コメディ要素も空回りぎみでした。幾つかTWILIGHT FILEシリーズを拝見しましたが、小倉優子の例を見ても分かるようにキャスティングに難ありの作品が多い。タレント養成所のサンプル映画の赴で、完成品を求める観客には不向きなシリーズだと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-03-19 21:06:30) |