7.《ネタバレ》 予告編を見てからの鑑賞。ちょっとコメディに寄せている感じがあったので結構期待。
主演の池田エライザは非常に魅力的。陰キャを自称しながら真っ赤なコートを着るあたり、矛盾してそうで意外に違和感がないのはちょっと不思議な効果。
霊が出てくるときに必ずアヒルが光るのもわかりやすくて良い。
社交的でなく、しかも霊に耐性がある彼女には、「ルームロンダリング」はまさに天職なのだが、霊との交流を通して少しずつ自分自身と向き合っていく、というまあ成長物語かな。
パンクな男もコスプレイヤーの女も、いい塩梅のキャラクター設定で、観ていて無理がない。
一つ難点を挙げるとすれば、実は殺人鬼だった警察官はちょっと演技過剰で浮いていた印象。カニ少年の方がよっぽど映画にはまってた。
池田エライザもはまり役でよかったのだが、やはりこの映画はオダギリ・ジョー。
こういう飄々とした役をやらせたら天下一品で存在感抜群。
ぶっきらぼうだけど、ちゃんと優しい。べたな設定でも嫌味なし。上手いなあ。
ルームロンダリングを仕事にしてる人はほんとにいそうだけど、こんな甘くはないんだろうね。映画としてはかなり楽しめた一本。