2.《ネタバレ》 プロレスラーになることを夢見て入所していた施設を逃げ出してきたダウン症の青年と、
職を失い、自暴自棄になっていたアウトロー漁師の2人旅を描く、優しさのあるロードムービー。
本作もアメリカン・ロードムービーらしい風景がある作品ですが、
トウモロコシ畑の中を歩き、自作の筏で川を下り、アメリカ南部の自然の中をいく。
旅の風景が美しく、カントリー調の音楽もいい具合に作品に絡んでいく。
全く華の無い2人の旅に関わることになるダコタ・ジョンソンの透明感のある存在感が光る。
あっさり2人の旅に同行し、一緒にフロリダにまで行ってしまうには説得力に欠けますが、
まあ、フロリダという旅の目的地が示され、2人の旅に同行した時点でこの結末は予想がつく。
ラストも、さも当然という感じでフロリダに向かう3人の姿で作品は終わります。
本作のようなほっこり系の映画にはこういう予定調和がいい。
しかし3人でフロリダへ行こう!と決意するに至る過程はもう少し見せてほしかったかな。
出番は少なかったですが、脇を固めるブルース・ダーンとトーマス・ヘイデン・チャーチがいい味を出している。
プロレス好きにしか通じませんが、ミック・フォーリーとジェイク”ザ・スネーク”ロバーツが見れたのは嬉しかった!