ザ・ピーナッツバター・ファルコンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ザ・ピーナッツバター・ファルコン

[ザピーナッツバターファルコン]
THE PEANUT BUTTER FALCON
2019年上映時間:97分
平均点:6.38 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-02-07)
ドラマロードムービー
新規登録(2020-02-04)【とらや】さん
タイトル情報更新(2020-02-07)【ヴレア】さん
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キャストシャイア・ラブーフ(男優)
ダコタ・ジョンソン(女優)
ジョン・ホークス〔1959年生〕(男優)
ブルース・ダーン(男優)
トーマス・ヘイデン・チャーチ(男優)
ジョン・バーンサル(男優)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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13.《ネタバレ》 タイトル『ピーナッツバター・ファルコン』とは、ダウン症の青年ザックがプロレスラーになれた暁に着けたいリングネームであり、旅先で購入した食料品に由来します。ピーナッツバターは我々日本人にとっては単に「パンに塗る甘い(甘過ぎる)食べ物」ですが、欧米人にとってはもっと特別な意味(価値)を持つ気がしました。子どもの頃から慣れ親しんだ味。ハイカロリーなソウルフード。貧乏旅の道中なけなしの金で購入した唯一の食料と考えればその重要度が窺い知れます。旅を人生に喩えるならば、ピーナッツバターが指し示すのは「夢」と考えられないでしょうか。「活力の源」であり「なくてはならないもの」。ザックにとっては“プロレスラーになりたい”が旅の原動力でした。ただしこの夢はピーナッツバターのように甘い見立てだったと言わざるを得ません。目指したプロレス道場は廃業済み。うらぶれた野外リングに思い出作りに立たせてもらうのが関の山。夢みた輝かしい未来は其処にはありません。でもだから“叶わぬ夢などみるだけ無駄”なのでしょうか。いいえ。そうは思いません。ザックは勇気をもって一歩踏み出したからこそタイラーと出会い、エレノアと共に旅する機会を得たのです。
結末は3人揃ってフロリダへ。彼らは新天地でどんな生活を望むのでしょう。観光客相手に舟を出し悠々自適に生活する?じゃあ資金は?住まいは?3人で暮らせるの?タイラーの夢もまたピーナッツバター。甘過ぎます。見通しは明るくありません。ただし夢が叶う可能性はゼロではありません。1パーセントくらいはあるかもしれない。ならばGOです。「人生のチャレンジは肯定されなければならない」から。ただし「チャレンジのみが肯定される」ではありません。ライフステージごとに「出来ること」「出来ないこと」「したほうがよいこと」「しないほうがよいこと」は存在します。「チャレンジ」と同じくらい「諦める」にも価値があります。私は夢へ向かってGOと言いましたが、無理と見切ったら素早く切り替えることが肝要です。意識すべきは時間。時間とは命そのもの。一番の悪手は時間を浪費することです。タイラーは地元で金縛りでしたが(そうなった経緯や心情は理解しますが)もっと早くコミュニティを離れていたら半殺しにされる事も無かったでしょう。ザックもプロレスラーへの夢を早い段階で諦めたからこそ、新たな道が開けたとも言えます。おっとプロレスラーになる夢を諦めたかどうかは不明ですね。失礼しました。
プロレス技・通称「デッドリードライブ」(劇中では別の呼称。相手を両手で頭上に掲げ投げ捨てる荒技)はカメラアングルを用いた演出(ヤラセ)との告白がありますが、あれはザックにやらせない為の方便。実在する技です。でも素人には到底出来るはずがないのも事実。しかしザックはやってのけました。場外へ投げ捨てる非人道的アレンジではありますが(苦笑)。さてあの事象をどう捉えましょうか。
多分ファンタジーと考えるのが一般的だと思います。ピーナツバターのように甘い嘘。結末も含め集中治療室のベッドでタイラーがみた夢と解釈すれば腑に落ちます。でもそう考えて何の得があるの?とも思うのです。奇跡が起きたと素直に捉えた方がワクワクする。本作の場合それでいい気がしました。ザックにあんな大技が繰り出せるのなら、この先3人にどんな奇跡が起きようと不思議ではありませんし。繰り返しますが「チャレンジは肯定されなければならない」です。「もしもあの時ああしていたら」と振り返る人生は切ないです。それはもう本当に辛い。だから結果はどうあれ挑戦するのです。後悔をひとつでも少なくするために。全ては今際の際で笑うために。きっと私たちの手にはピーナッツバターがひとつあればいいのだと思います。
目隠シストさん [インターネット(吹替)] 9点(2024-09-25 19:11:43)(良:1票)
12.まあ、何となく最後まで見ることはできたけど何も残らない。ただ、海水で濡れてシャワーも浴びずにずっとそのまままでよくいられるもんだなとは思った。それだけ。
イサオマンさん [地上波(吹替)] 4点(2023-01-02 16:48:11)
11.感動というほどではないけど、いい話だったと思う。
2人の関係性が微笑ましくて、一緒に旅してるような気分で楽しかった。
あと、ヒロインが妙にエロくて、捜索能力が凄い。
魚を手掴みしたくらいまでは、偶然ということで納得できたけど、ラストのプロレスはやり過ぎ。
リアリティのある作風が一転して嘘くさい茶番劇になってしまったような気がする。
もとやさん [インターネット(吹替)] 6点(2022-12-26 13:21:44)
10.《ネタバレ》 うーん…終わり方がなァ~~~

お気楽寄りのコメディ・ロードムービーとしては実に心地好くて有用な作品だと思いますよ。(チンピラ二人を除けば)基本気の好い人(+面白い人)しか出て来ないですし、ノンビリした風景やら音楽やらも極上にリラクサブルで(だだっ広い凪いだ海にポツンと浮かぶ筏の画が特に好きでした)。終盤、ややドタバタと盛り上がるトコなんかもごく適度でイイ感じだったかなと。

ただ、旅は人生の(本当の意味での)「息抜き」になり得るとは言え、ソレは「答え」にはならないとも思うのですよね(よっぽど酷く傷を負っているなら一年くらいは放浪してみても好いのかも知れませんケド)。百歩譲ってタイラーはともかく、少なくともザックとエレノアに関しては本作ではその息抜きを終えて「次に進む」コトの方が観たかったと個人的には強く思いますし、コレも少なくとも私には今作はそーいうお話(=彼らがそーいう心持ちになれたお話)だと見えていました。なので、このラストは正直ちょっと映画が「終わらなかった」様に見えてもしまいましたかね(=ホントにコレで終わり?的な)。ソコは多少、残念にも感じられます。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-05 00:05:43)
9.ケンドーコバヤシさんが絶賛していたので見ました。
確かに面白かったです。低予算なロードムービーという感じでありながら、ダウン症の青年のプロレス愛に心揺さぶられ、
それに答えてくれる、レスラーもよく、派手さはないがとてもいい映画でした。
シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-13 18:40:34)
8.《ネタバレ》 ダコタ・ジョンソンの魅力に【4点】
題材もストーリーもロードムービーとして完璧に近いくらい鉄板で良いのに脚本と演出が
駄目何だろうなという感想しかない。とにかく雑な印象の連続。

タイラーがダメ男なのは直ぐにわかるが、それなりの理由があるはずだがその匂わせすらない。
兄が死んだら何であんなことやったり、舐められるのか全くわからないままただ逃げるだけ
というお粗末。
次にザック、彼はダウン症を演じていたとは思うがいかにもアメリカ人が好みそうな雰囲気が
鼻について感情が入らなかった。ダウン症って別にああいう話し方する子もいるけど、ちょっと
聞き取りにくかったりはするが普通に話せるし、動きが滑稽だったりもしない。先入観が嫌だった。
エレノアは美しいし初っぱなから胸元を見せたので批判したくないけど適当過ぎんか?ラスト
ただ恋しただけやろその演出じゃぁ。もっと今までの生き方とかザックを閉じ込めてきたことに
反省や後悔とかあっても良いんじゃないかな?

やっぱり何度考えても雑。誰か脚本からやり直して欲しい。
hibari_21stさん [インターネット(吹替)] 4点(2022-02-14 13:06:52)
7.《ネタバレ》 シャイア・ラブーフ、好きな俳優です。
ここからはWikiはじめネットに載っている逸話です。
そのシャイア・ラブーフ、私生活でいろいろ問題を起こし、アルコール中毒もこじらせて人種差別的な暴言も吐き、挙句、本作撮影中に逮捕されちゃったんだとか。
ダウン症の若者を演じたザック・ゴッサーゲンに「君はもう有名だけど、この作品が僕のチャンスなんだ。それを台無しにした」と言われ再起を決意。リハビリ施設に入所にしてセルフコントロールできるようになるべくセラピーも受けたのだそう。
その2年後に映画は完成。自分を改心させたザックとの友情から、2020年のアカデミー賞では短編映画賞のプレゼンターを二人で務めました。
映画については、どなたかも書かれてましたがフロリダに至る過程がもう少し描かれてても良かったかな。ロードムービー好き、ダコタ・ジョンソン好き、シャイア・ラブーフ好きなんで点数は少し甘めかも。
レイブンのかなづちさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-22 17:01:40)
6.《ネタバレ》 みんないい味だしてます。
タイラーは荒くれものようで、根はいい人とわかったから、ザックもついていったのでしょうね。
フロリダでぜひ幸せに暮らしていてほしい
HRM36さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-17 17:43:45)
5.《ネタバレ》 車が殆ど登場しない一風変わったロードムービー。
ダウン症の方を主人公にしてはいるけれど、お涙頂戴的な描写は無く普通の男として描いている事も好感度高し。
クライマックスで強烈なカタルシスを感じるシーンが有るわけでもないが、観る事で何となく清々しい気持ちになれる。

シャイア・ラブーフが物凄く良い演技をしている。一時期天狗になり干されたとの事だが、様々な人生経験を得て良い顔つきの大人の俳優になった。
「ボルグ&マッケンロー 氷の男と炎の男」でそれまでのイメージとは異なる良い印象を受けたのだが、回り道は彼の役者人生ではプラスだった様だ。

ダコタ・ジョンソン、相変わらず可憐です、可愛いです。もっといろいろな作品に出て欲しい。

終盤、主人公に投げ飛ばされた老プロレスラーのその後が気になった。普通なら再起不能だよ、あれじゃ。

蛇足 
恐らくラストシーンは2通り撮影されていたと推測、何故そう思ったのかは、本作を観てみないと判らない。
スニークプレビュー等で評判の良い方を劇場公開版にしたのだと思うが、なんだかんだ皆さんハッピーエンドが好きなのだ。
私もですけど。
たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-01 16:38:53)(良:1票)
4.時間的にも内容的にも、軽めのロードムービー。
序盤で漁師がやらかしてて、感情移入は少し難アリか。
でも孤独な男2人の心温まる友情・絆は良かったです。
前半たっぷり時間使った割りに、後半が駆け足感。
ラストシーンは好きでしたが、そこまでのもって行き方が惜しいかな。
個人的にはもうちょっと濃厚・重厚な人間ドラマを観たかった。
気軽に観る分には良い映画でした。

紅一点のエレノアがかわいかったです。
余談にはなるけど、映画の成り立ちが良いですね。
愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-13 00:19:51)
3.《ネタバレ》 ダウン症を患い、幼いころからずっと施設で暮らしてきた22歳の青年、ザック。家族にも見捨てられ、ずっと独りで生きてきた彼の主な話し相手は、昔話と愚痴だらけの老人ばかり。そんな生活に嫌気が差したザックは、長年の夢を叶えるためにパンツ一丁で脱出を図る。その夢とは、昔大人気だったプロレスラーの元を訪れて弟子となり、華々しくリングデビューを果たすことだった――。何とか脱出に成功したザックは途中、荒くれ者の漁師タイラーと出会う。仲間の漁師の獲物をネコババしていたことがばれ、地元を追われたという彼とザックは意気投合し、いつしか旅をともにすることに。かたやプロレスラーとなる夢を叶えるため、かたや新天地で自身の生活を立て直すため。社会のはみ出し者同士のそんな二人のどかなの旅路は、当初は順調に進んでゆく。だが、彼らを追う施設職員や地元の漁師たちが迫ってきて……。アメリカ南部の田舎町を舞台に、ダウン症の青年と貧しい漁師とのそんなのどかな逃避行を描いたロード・ムービー。非常にベタな内容ながら、この全編に漂う暖かな雰囲気は終始心地良く、最後まで気持ちよく観ることが出来ました。主人公をはじめ、ままならない現実に翻弄されながらもそれでも前を向いて生きていこうとする登場人物たちがみんな魅力的で大変グッド。荒くれ者の漁師の兄を巡る不幸な過去をさらりと描写する回想シーンのさりげなさも巧い。まあ確かに物語が都合よく進みすぎ、登場人物誰もが簡単に仲良くなりすぎといった欠点も大いに目に付く作品なのですが、それを補って余りある魅力がこの作品にはあります。その一つが主人公ザックの目的の人物であったプロレスラーの人。今や落ちぶれ酒浸りの中年となったこのプロレスラーが最初はそっけない態度を示すのですが、自分を信じてやって来た主人公のために昔の衣装とメイクを施し車で追ってくるシーン。なんとも微笑ましい魅力に溢れていて、僕は不覚にも涙してしまいました。うん、みんなカッコ悪くてしょーもなくてどうしようもない人生なのかも知れないけど、それでもみんな頑張って生きている。そんな当たり前のことを改めて思い出させてくれる、ヒューマン・ドラマの佳品でありました。お薦めです。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2021-03-03 01:04:55)(良:1票)
2.《ネタバレ》 プロレスラーになることを夢見て入所していた施設を逃げ出してきたダウン症の青年と、
職を失い、自暴自棄になっていたアウトロー漁師の2人旅を描く、優しさのあるロードムービー。
本作もアメリカン・ロードムービーらしい風景がある作品ですが、
トウモロコシ畑の中を歩き、自作の筏で川を下り、アメリカ南部の自然の中をいく。
旅の風景が美しく、カントリー調の音楽もいい具合に作品に絡んでいく。
全く華の無い2人の旅に関わることになるダコタ・ジョンソンの透明感のある存在感が光る。
あっさり2人の旅に同行し、一緒にフロリダにまで行ってしまうには説得力に欠けますが、
まあ、フロリダという旅の目的地が示され、2人の旅に同行した時点でこの結末は予想がつく。
ラストも、さも当然という感じでフロリダに向かう3人の姿で作品は終わります。
本作のようなほっこり系の映画にはこういう予定調和がいい。
しかし3人でフロリダへ行こう!と決意するに至る過程はもう少し見せてほしかったかな。
出番は少なかったですが、脇を固めるブルース・ダーンとトーマス・ヘイデン・チャーチがいい味を出している。
プロレス好きにしか通じませんが、ミック・フォーリーとジェイク”ザ・スネーク”ロバーツが見れたのは嬉しかった!
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-10 19:16:47)(良:2票)
1.ダウン症の青年と無法者のおじさんの逃避行。
とてもいい話なのは間違いないんだろうけど、何か物足りない…。

自由や夢を追うことの大切さはとても伝わってきたんだけど、そこに至るまでの道のりがあまりに簡単で、都合が良くて、、その先にある課題だったり責任だったりというものについて結局答えを出していないのね。
なのでとても薄っぺらく感じられてしまった。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 6点(2020-02-07 19:48:11)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.38点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4215.38%
500.00%
6538.46%
7430.77%
817.69%
917.69%
1000.00%

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