41.《ネタバレ》 黒澤さんの脚本では、最初から最後まで、機関車のシーンらしい。 話が進むにつれ、乗っている人が脱獄囚とわかる仕掛けみたいだ。 本作では、刑務所のシーンから始まり、二人の人物にフォーカスを当てる。 これはこれで、面白い。 また、いかにも黒澤さんらしいと思って観ていた、所長と脱獄囚の男と男のバトルも 実は、後から付け加えられたものだという。 う~む、それでは、黒澤映画は、どんなものだったか? 機関車内部の密室劇だったものと思われるが、実現しなかったのは残念だ。 本作も悪くはない。 ちなみにラストの特攻シーンは、BGMのヴィヴァルディのグロリアミサも、 リチャード三世のセリフも黒澤案という。 観たことない黒澤映画の可能性をつみとった時代が憎い。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2024-11-16 21:24:25) |
40.脱獄するまでは魅入ったのですが、以降はトーンダウン。レベッカ・デモーネイは寒い構図に彩りを考えたのか知りませんが、お寒い存在で居なくて良かったです。今作のジョン・ヴォイトの空回り感にドン引きでありました。 |
39.《ネタバレ》 正直そんなに面白くはないけども何かすごいパワーを感じる映画ですね~。ロシアの監督さんらしい荒々しさがジョン・ヴォイトの凶暴な雰囲気と相まって独特の疾走感がありますよね。そんな中突然登場のレベッカ・デモーネィ(若い!!)色気もクソもないそばかす全開のフツーのおねーちゃんぶりがいいすね(笑) 今書いててフと思ったけど、脱獄の時に体にグリスを塗ったくるシーン・・・これ何かほかの映画でも見た気がするけど(何だったかな?!)これって極寒の状況であったかいのかなーー、でも絶対気持ち悪いよね。ラストはなかなか良かったとワタシはオモイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-31 20:55:17) |
38.本作のベースにあるのは脱獄モノなのですが、脱獄後に味わう自由や爽快感といったものはほぼありません。 脱獄モノとしては脱獄する囚人に感情移入できるところが無く、最終盤まで追手(本作では所長)との接近戦も無い。 パニックものとしての緊張感も物足りなく、(特に頻繁に挿入される管制センターのやりとり) 掴みどころがない部分もあるのですが、極寒の中、極限状態の人間模様を見せる映画としてはなかなか面白かった。 ラストのシェイクスピア作品の一節「どんな野獣にも憐みの心がある・・・」 これはジョン・ヴォイト演じる男のことを言っているのか。 この一節と、脱獄の相棒と途中から加わった女の命を助け、自らは生きようとしないラストが印象的。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-26 20:39:02) |
37.う~ん、機関車が暴走するという設定なのに緊迫感は全然ないし、人間ドラマ的な部分も、マニーに深みがなさ過ぎて名言っぽいセリフも戯言にしか聞こえません。所長の言動なんてコメディ漫画レベル。結局、何を楽しめばいいのかさっぱりわからない映画でした。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-10-25 23:12:39) |
36.《ネタバレ》 黒澤明が投げた企画を形にしたゴーラン&グローバスのキャノン・フィルムの功績は素直に認めてあげたい。なんで監督がアンドレイ・コンチャロフスキーなのかという疑問はありますけどね。でも映像の随所にソ連の映画監督を引っ張ってきたという効果はみて取れます。刑務所の荒れっぷりや仕事に対する緊張感が不足している鉄道会社の社員たちの姿は、アメリカというよりも当時のソ連社会を投影しているみたいです。ジョン・ボイトを屋根に載せて機関車が突っ走るラストには、ソ連の映画作家が好む無常感に通じるものがあります。 黒澤のオリジナル脚本はもっと乾いたスリルとサスペンスを強調したものだったそうですが、それをアメリカ人がリライトしたら男と男の情念のぶつかり合いみたいな日本的なストーリーになってしまったというのも皮肉なもんです。出演者の中では半分ぐらい経ってようやく登場してきたレベッカ・デモーネイ、いつもの厚化粧とは打って変わってほとんど素ッピンみたいな田舎の芋ネエチャン風が良かったです、ほとんど活躍しなかったけどね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-17 21:14:32) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 パニック映画かと思っていました。 いや、もちろんパニック映画ではあるのです。ただそのパニックが、あくまで登場人物の人間性を引き出す媒体にとどまっている気がします。 確かに、人の本質は平常時より非常時のほうがはっきり出るものかもしれません。 「お前はまだ子供だ。それに比べこちらは海千山千だ。」 と言っていたマニー。これは平常時。まだまだ余裕たっぷり。 「戻ってくるな!中に入れるな!」どかっ!ばきっ! これは非常時。あらあら。 「あんたは俺たちのヒーローだったのに。」 マニーの人間としての底を見てしまった落胆からくる一言。 これはきついですね。見抜かれちゃいましたね。 あこがれていた人物が実は自分とさほど変わらないと気づいてしまった瞬間。 そして、気づかれてしまった瞬間・・・。 こーゆー心の機微がドラマチックに見える映画、好きなんですよねー。 パニック映画としても、ドラマとしても、見応えのある映画でした。 終わり方も、衝突するところを見せられるよりかは好きな終わり方でした。 こーゆー映画で余韻を残すって、斬新です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 06:50:54) |
34.結構なサスペンス要素盛りだくさんの割に、何故かあまり緊迫感が伝わらなかった・・ただ身を切るような“寒さ”はリアルに伝わった。北国育ちにとっては雪が氷塊になってしまうような寒さは「さむい」ではなく「痛い」ということがよーくわかるのだ。先頭車両に出るべく車外に出された彼のキツさ、想像するだに恐怖でありました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-01 01:10:10) |
33.《ネタバレ》 脱獄のスリルに比べると機関車パートはややぬるい。幸いなことに雪が積もっており、いざとなったら飛び降りればいいと思っちゃう。いくら釘を刺されても、黙って死を待つくらいならダメもとで行動するだろうと。しかし、マニーの最期はなかなか面白かった。所長は自分の手で殺し、機関車は止める。でいいのに、あえて死を選んだ意味とは? 若いバックを犠牲にしてでも助かろうとした自分が嫌になったのかもしれないし、単にアメリカ人が好きな英雄的展開にしたかっただけかもしれない。でもあの表情は生きるか死ぬかを自分で選べる「自由」を噛み締めている顔なんじゃないかって気がした。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-23 18:38:39) (良:1票) |
32.ハラハラシーンは、シナリオ製作時よりたぶん目新しさはなくなってしまったが、かえって人間造形の古さに出会えるのが嬉しい。マニーが人生観を述べるくだり。「地道な暮らしてえのがどんなもんだか。小さなシミをきれいに拭き取らなきゃならねえんだぜ」とか言って、若造が「ふん、馬鹿らしい」とか言ったのを受けて「俺はそれがやりたかった」とガンと言うあたり。そもそもこのコンビは、志村‐三船あるいは三船‐加山なんだけど、ここなんか特にそうでしたなあ。あとやたら若造が「パートナーだろ」とこだわるあたり、そしてラストでは尊敬の目で見送っていくの。黒澤映画の「師弟」が、こうして生まれ変わって生き続けてゆく、って単純に嬉しかった。所長との憎悪による結びつき、好敵手の関係、これも男の心理ですなあ。相手のことしか頭になくなっちゃうの。こういった「男と男」の世界が黒澤の世界なんだなあ、と改めて思わされた映画でした。サスペンス演出の盛り上げが下手なのも、師匠に対し弟子が一歩下がっているようで、礼儀をわきまえている。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-07 10:01:48) |
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★31.《ネタバレ》 ○人物描写が希薄なまま、強引にストーリーが進むので、最後まで引き込まれることはなかった。○囚人と所長の対立、機関車内の紅一点などステレオタイプが過ぎた印象。○どこかニューシネマの印象を残しつつも、当時のものの良い作品と比べると、あんまり印象に残らない。インパクトあるだろうセリフもどこか唐突過ぎる。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-01-04 09:18:53) |
30.《ネタバレ》 まさに男の映画。所長に向かってひたすらに吠えまくるジョン・ボイトに三船が重なった。デモーネイもこの頃から美しい。でも、ラストはやっぱり投げられた感... 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-14 19:26:52) |
29.20年くらい前にテレビで放映されてたのを観ました。懐かしいです。地味な映画でしたが、いくつかの場面や台詞を憶えているぐらいだから、結構印象深かったのかも。一面の雪景色と役者さんたちの微妙な表情が良かった。特に年配の囚人が若い囚人に、トイレ掃除を例にしてお説教(若いお前がうまくいかないのは辛抱が足りないからだ、みたいな話を)した場面はなぜか良く憶えています。 【長毛】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-03-24 01:57:41) |
28.ラストは衝突直前にジャンプして逃げたんだろうな。一緒に突っ込むんじゃわけわからん。 |
27.《ネタバレ》 エンディングの主人公の表情は迫力があって良かった。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 3点(2007-06-02 16:16:25) |
26.《ネタバレ》 単純にはらはらして面白かったです。主人公と所長の無駄に熱い対立図式もよろしい。最後の強引な盛り上げ方にもびっくりしました。ただし、女車掌と脱獄囚が妙にあっさり仲良くなってしまうのは、どうみても変。それと、危機回避ネタの仕込み方については、「新幹線大爆破」の方がはるかに上ですね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-19 01:28:00) |
25.おぉぉ・・・そこで終わりかよぅ~みたいな終わり方ですけど、なんだか最後がどうなろうと、どうでもいい感じがした。あまり観ていて熱くなれなかったなぁ! 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-05-11 11:12:02) |
24.《ネタバレ》 最後に二人を助けるため連結器を離した時、割りとすぐに後ろの車両が止まりましたが動力がなくなったからってあんなに簡単に止まるのでしょうか?鉄道関係者でもないし物理学者でもありませんが、常識的にあの猛スピードで走っていたらしばらく惰性だけでも止まれない(やっぱり二人は飛び降りなきゃダメ)と思うのですが…。という、ど~でも良いことが気になったってことはあまり作品に入っていなかったって事ですね。シェイクスピアの引用を活かしてみたり恐怖に直面したリアルな人間描写は良かったけれど、正直あんまり面白くなかったです。ところで黒沢監督のシナリオでは機関車は最後には止まっていたそうです。もちろん所長との対立などはなく、〝機関車=レールに繋がれている〟〝脱獄犯=鎖に繋がれている〟をシンクロさせて機関車自体を主役としたスピルバーグの「激突!」のようなものにするつもりだったと聞きました。黒沢監督が撮っていたらどうだったとか言えない事かもしれませんが、やっぱり観てみたかったですね。それも出来ることなら三船敏郎主演で。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-05-03 14:47:51) |
23.決して悪くはないが、ビデオでもいい感じ。最後はどうなったんだろう? 【A.O.D】さん 5点(2004-12-05 00:55:41) |
【mimi】さん 7点(2004-10-08 00:36:57) |