16.原作既読。原作は大好きである。本作は3Dで鑑賞したが、この話はやはり本で楽しむべきものではないか。美麗な映像ではなく、自分の頭でそれぞれのシーンを想像し、ラストでそれを読み解く鍵を手に入れる、その瞬間のカタルシスが得られなかったのは残念だ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-01-31 07:52:19) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 単純に面白かった。映像美は、アバターのようなあざとい映像ではなく、本当に美しいといえるようなものが多く、満足できた。ただ、ここまでのレベルだと3Dじゃなくてもいいんじゃないか、とさえ思ってしまう。宗教的なモチーフが目立つ本作だが、トラとは主人公自身の投影に他ならない(これはラストでも明らかにされる)。食人島の解釈はいかん、わかれるところだろう。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-31 01:42:13) |
★14.漂流したところから楽しめた。海の夜のシーンは綺麗だった。 【ホットチョコレート】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-29 22:52:09) |
13.《ネタバレ》 2D普通版での鑑賞と採点です。リチャード・パーカー氏の達者な泳ぎと、大柄な体躯に似合わぬきめ細かな表情の演技に100万点!!ジャングルの森へ振り向かずに去っていく彼の後姿は、この作品で最も忘れ難いワンショット。真実は一体どちらだったのか、ラストに提示されるもう一つの物語を観客一人一人の解釈に委ねさせるのも、タダのサバイバル映画には終わらせまいとする奥深さを感じさせる。唯一の有名俳優フランスの名優ジェラール・ドパルデュー氏をあんなチョイ役で出してくるのも、後から考えればナルホドなあと納得もできる。ただ、何でも物事を素直に受け止めてしまう自分には、邦題の「トラと漂流した227日間」というタイトルから想像される内容以上のものは、それほど明確に伝わってこなかったですね。アレコレと色々考えちゃうと、これメチャクチャ怖いオハナシなんだろうけど。宗教の話にしても神様と仏様を一緒にお参りする日本人にはピンと来ないだろうし、サバイバルの内容もパーカー氏とのコミュニケーションの図り方にしてもわりかし想定内。久しぶりのアン・リー監督作品ということで、期待度のハードルを上げ過ぎたのかな?「生きることは捨て去る事」とか、いいセリフも結構あったんですけどねぇ。さかなクンのハイトーンボイスナレーション付きで観たらさぞかし盛り上がるだろうなあというシーンも多数(←嘘です) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-28 09:22:16) (笑:1票) |
12.子供と動物の話だから、家族向け映画かと思ったら、意外に難解。 まあ、アカデミー作品賞候補なんだからしょうがないか。 特に、漂流の話が始まるまで、宗教の話も入って結構長くて退屈。 話にリアリティを持たせようってことなんだろうけど、漂流の話が始まったら、今度はそのリアリティがかえって邪魔になる。 自分が主人公だったら、どうやってトラを殺すか、それしか考えないだろうと思って見てしまったから。 殺して、食料として残せればなお良し。 トラだって同じ事考えてるんだし、殺るか殺られるかだ。 でも、人間だから、逆に自暴自棄になって、自分がトラのエサになっても構わないと考えてしまうかもしれない。 両親・兄弟の生存がほぼ絶望的とわかっている中での極限状況だ。どう考えたって、この2つ以外に行動の選択肢はありえない。 ところが、主人公はそうではない行動を取る。 だから、自分はお話にどうしても入り込めなかった。 そして、入り込めないまま、クライマックスにもまったく共感できず、エピローグへ。 自分はここで「ハア?何それ。意味あんの?」と思って見終わった。 あ、映像は所々素晴らしいものがあったよ。でも、ただそれだけの映画。 【まかだ】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-01-27 22:41:54) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 「アバター以来の衝撃!」と映像面の凄さを前評判で聞いていたので、期待して観に行きましたがトンでもなかったです。「どうやって撮ったの?」っていう様な映像がバンバン出てくるので、観ていて頭がクラクラしてきます。船の沈没シーン、トビウオの飛来シーン、嵐が吹き荒れるシーンの余りもの迫力についつい仰け反ってしまいました。そして広大な海の風景が宇宙へと広がっていく映像は途轍もないスケールのデカさに只々唖然。CGが普及した時代とはいえ素晴らしい映像美でした。音にも大変拘っているので、出来るだけ画面・音響共に優れた劇場で観るべきでしょう。3Dに関してはどうでしょう。トビウオのシーンや虎を調教しようとするシーンなんかは絶対に奥行を感じられる方が良いと思いましたが、色彩が余りにも美しいザトウクジラのジャンプや食人島の幻想的な風景は3Dだと暗さが出てしまい堪能しづらそう。 哲学的な話に目が行きがちですが、サバイバル物としてもそれなりに面白く、劇場内では虎が躍りかかるシーンなんかは悲鳴が起きていて終始楽しい雰囲気で鑑賞できました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-27 21:22:27) |
10.阪神タイガースが好きで、タイガーマスクが好きで、トゥー・ブラザースが好きという条件揃っているなら これが好きになるのは当たり前。 黄黒が映える貫禄の勇姿とその鋭い眼光&ひとに媚びない・ブレない・泣きつくことをしないその猛獣魂と、ある意味誉高くも見えるその崇高なトラの生きザマ。 今回、十分トラを堪能しました。 ただ、ライフ・オブ・パイ その出来栄えに関して一つ難を言わせてもらえば、語り手となった実社会のほうのパイ・パテル(成人さん) の出演はプロローグとエピローグだけの出演に留めておいてくれてたほうが良かったんじゃないかと感じた。物語途中のファンタジックなシーンで度々出てきて物語を寸断させてしまっていたことにナンセンスさを感じた方も多いのではないでしょうか そこが残念に思えましたね ちょっと減点材料だったように感じます。 2Dor3D、 字幕or吹替について思うは、 わたしは今回、3D字幕を選びましたが、 正直なところ3D吹替、もしくは2D字幕にしておけばよかったかなとかなり後悔しております。 なぜなら、目の酷使。 今回、台詞の多くは物語調の語りです。 ならば、無理して浮き出て見える字幕を必死に追うこともないのでは? ならば、楽な日本語吹替に任せて映像美のほうをしっかりと堪能することに専念してもよいのでは? なんて思った次第でしたね。2Dの映像でも十分楽しめるのではないかと思った次第です。 とにかく専用眼鏡で字幕は疲れる。 映画とは娯楽であり、忍耐力が必要だとかイヤですもんね。 【3737】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-27 19:28:51) |
9.《ネタバレ》 「動物との触れ合いを通して心温まる感動ドラマが展開する」的な映画だと思っていたのですが、実際は全然違ったので肩透かしと言えば肩透かし、ですか。 私は二匹のネコを宝物のように大切にしていて、一方で仕事柄、毎日否応なく生命の生々しい証しみたいなものに触れていて、その間にある「生命の価値」を日々意識させられている訳ですが、この映画はちょっと上から俯瞰するような視点で神と自然と生命とを語っています。ちょうど私の日々の意識を更に再確認させるような内容で。 信仰心が無くても人は生きられますし、この文明社会の中では生命を特に意識せずとも生きられます。せいぜい意識するのは自分や家族の健康くらいですか。 でも、この世界に沢山の生命が存在し、その生命を糧とする事で生かされてゆく生命があって。そんな営みがただ当たり前のサイクルの中で流転しているだけであると考えるのは欺瞞としか言い様が無い訳です。 そこにある意味を考える事が世界と共存する事であり、そしてその意味を生み出す意思について考える事が信仰に繋がる・・・ ラストに描かれたもう一つの物語によって、この映画は深い意味を持つ事になります。あの「置き換えられた」(どちらがどちらに?)物語が示唆するもの。この世界で生かされている生命、生きようとしている生命の意味を更に見つめさせようとします。 美しくも力強い作品でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-27 15:02:42) |
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8.《ネタバレ》 トレーラーを観て面白そうだなと思っていたら、こちらの評価も良さそうだったので劇場に足を運びました、期待以上に良かったです、トレーラーの印象では漂流サバイバルと思っていたのですが、良い意味で裏切られ哲学的な思想でしっとりとしていました。面白いというよりは、良いものを観たなぁという気分です。賞関連でノミネートされていますが、観た中では「レミゼラブル」「アルゴ」に、何かの賞を与えたいと思っていましたが、この作品にも何か受賞させてあげたいです。 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-27 14:03:15) |
7.《ネタバレ》 表向き(宣伝上)はサバイバル物に見えますが、実際のところは遙かに哲学的な映画でした。いや、サバイバル物としても十分楽しめるのですが、それ以上に何か哲学的なことを考えてしまう、とてもいい映画でした。 トラはほとんどCGだそうですが、本物にしか見えません。もう「ここはCGだ」と感じさせることすらないというのはスゴイ。3Dの効果は薄いと感じました。無くてもいいかな。 【MASS】さん [映画館(吹替)] 7点(2013-01-27 02:11:39) |
6.IMAX3Dにて鑑賞。予告やCMで押されているだけのことはあって、3Dには圧倒的な迫力がありました。10年前に『ハルク』を撮ったきりで、最新テクノロジーに明るいイメージのなかったアン・リーですが、本作では技術を完璧に使いこなしています。リドリー・スコットやピーター・ジャクソンといった一流監督達が長年の経験で身に付けてきたことを、この人は本作だけですべてやりきっているのです。これには驚きました。素晴らしい映像と音響、そして3D効果、映画館で観てよかったと思える映画でした。。。 技術面の素晴しさも然ることながら、内容面も最高でした。オスカー最有力候補はダテじゃありません。動物たちの描写がとにかく上手くて、あざとい擬人化を避けながらも各個体にきちんとした性格付けを行っており、肉食動物が草食動物を食べるという当然の事実からも逃げていません。かなり生々しい描写もあるのですが、露悪的になる一歩手前で踏みとどまるという抜群のバランス感覚には唸らされました。息を呑むほど美しい場面も一つや二つではなく、芸術的にも非常に充実しています。3D効果と相まって、本当に素晴らしい体験ができました。笑いあり、見せ場あり、スリルあり、その上オチの付け方まで素晴らしく、悪いところのまったくない完璧な映画でした。リアルタイムで観たことが人生の宝になるレベルの映画だと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-26 22:02:30) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ここまでファンタジー色の強い作品だったとは思わなかったです。水平線が見えなくなり、空と海の境界線がなくなって、まるで宇宙を旅しているよう。イシュ・パテルの短編アニメ「ビーズ・ゲーム」を思い出させる生命の進化の様子。人間が辿り着けないほど奥の、宇宙の行き着く先の光景。そんな幻想的な映像が、もうグワーっと強烈なイメージとなって押し寄せてきて、頭が朦朧としてきます。 途中で漂着する浮き島に至っては、もはやこの世ならぬ世界を覗き見しているようで、狂気すら感じる。ミーアキャットたちが、「もののけ姫」のコダマっぽく見えてきて、なんだかあの島に取り込まれていった人間たちの魂のように見えて怖かったです。 映画を見る前は、ろくに調べもせずに「実話の映画化」なんだろうと思っていました。が、主人公が語る物語だけでなく原作(スミマセン、読んでないw)自体も嘘か真か曖昧なものだったのも驚き。「トラと漂流した227日」というサブタイトルや、「なぜ少年は生きることができたのか」という、過去形のキャッチコピーに上手いことのせられました。 しかし、散々ファンジックな映像に真実はわからない物語、そして抽象的な人物やシチュエーションを見せられても、圧倒的なリアリティを感じる不思議な作品でした。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-26 13:14:21) |
4.《ネタバレ》 良いですね。この手の映画は必要以上に虎を擬人化したりしてリアリティを無くしていく場合が多いのですが本作は違います。虎は虎として本能のままに生き、関係を保つのは人間側の一方通行の友情になります。それが自然ですし人間と猛獣の関係なんですね。なんて思って観ていたら最後にアレレ?色々なメッセージが込められていた物語だったわけね。と種あかしされます。今年イチをもう観ちゃったかな?と思えるような映像も素晴らしい映画でした。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-25 13:17:46) |
3.《ネタバレ》 国際線上映で見たので3Dじゃないけど充分美しい映像を楽しめた。 オープニングクレジットにも遊び心がいっぱい! ミーアキャットに埋もれて寝るのって・・・ゾゾゾワゾワッ!ひ~ 【mimi】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-01-21 18:57:51) |
2.キャストアウェイやオープンウォーターなど、遭難ものの映画はそれほど珍しくないが、トラと漂流してしまうとは何とも奇抜で面白い発想だと思う。しかし、設定が前面に押し出される映画は、観る前は面白そうでも、実際に観るとがっかりするパターンが多い。正直あまり期待していなかったのだが、本作はありがたいことにその期待を見事に裏切ってくれた。 まずは設定を最大限に活かしたストーリー展開が素晴らしい。メインは主人公が遭難してからなのだが、序盤で主人公の生い立ちや価値観が綿密に描かれており、ストーリーに説得力をもたせるための下準備がしっかりできている。ただ動物と一緒に遭難するだけの陳腐な映画になっていない。 さらに映像にも様々な工夫がなされている。海ばかりで寂しくならないように、美しいCGが視覚的にも楽しませてくれる。幻想的な光のアートと海の生物達が、まるで童話のごとき世界観を創りだす。子供から大人まで飽きることなく観ていられるだろう。 【ばかぽん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-01-21 06:35:20) |
1.2012年12月に海外で観ました(3D)。 とにかく、ストーリーが突飛で文句無くおもしろい。 原作本に極めて忠実に映像化しています。 また、救命ボートの形状や特徴などは文章よりも、映像のほうがわかりやすいです。 そして、3D技術は進化しているんですね、前に観た3D映画よりもはるかに見ごたえがありました。 あとは、この映画を観た後で構わないので、是非とも原作本を読んでもらいたいです。 ブッカー賞を受賞したこの原作本のすごさが再確認できると思います。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-01-06 17:56:56) |