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あらくれ(1957)

[アラクレ]
1957年上映時間:121分
平均点:7.80 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-05-22)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2005-06-07)【かんたーた】さん
タイトル情報更新(2022-09-26)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
キャスト高峰秀子(女優)お島
上原謙(男優)鶴さん
森雅之(男優)浜屋
加東大介(男優)小野田
仲代達矢(男優)木村
東野英治郎(男優)お島の父
岸輝子(女優)
宮口精二(男優)兄・壮太郎
中北千枝子(女優)姉・おすず
坂本武(男優)養父・喜助
本間文子(女優)妻・おとら
田中春男(男優)息子・房吉
三浦光子(女優)おゆう
千石規子(女優)浜屋の妻・お君
横山運平(男優)浜屋の爺さん
志村喬(男優)精米所の主人
清川玉枝(女優)おしん
中村是好(男優)温泉宿の主人
音羽久米子(女優)妻・さと
沢村貞子(女優)お島の伯母
高堂国典(男優)小野田の父・金七
谷晃(男優)雑貨屋主人
賀原夏子(女優)印刷屋の妻・おとく
丹阿弥谷津子(女優)生け花の師匠
左卜全(男優)駄菓子屋のお爺さん
沢村いき雄(男優)学校の門番
大村千吉(男優)根津の店の職人
佐田豊(男優)芝の店の職人
出雲八重子(女優)髪結い
馬野都留子(女優)駄菓子屋のおばあさん
恩田清二郎(男優)
今泉廉(男優)
原作徳田秋声
脚本水木洋子
音楽斎藤一郎
撮影玉井正夫
製作田中友幸
配給東宝
美術河東安英
編集大井英史
録音三上長七郎
照明岸田九一郎
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未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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1
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10.《ネタバレ》 おもしろい。わかりやすい。役者がどれも上手い。
ほとはらさん [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-26 14:49:07)
9.今作での森雅之さんには、この人は有島武郎の息子さんであるのを実感させられました。
高峰秀子演ずるお島は、浜屋の旦那も含めたどうしようもないダメ男達との関わりで「どうしてこんなに男運が悪いのか」メソメソする事が無い。言いたいことを言う、張られたら張り返し取っ組み合う、動いて働いて人生を創造する、荒ぶる姿が眩しかった。
「お辞儀はこうやってするんだよ!」に喝采!
見応えたっぷりな秀作。
The Grey Heronさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-17 10:59:40)
8.《ネタバレ》 成瀬作品の魅力の一つとして感情を台詞で説明するのではなく
演者の視線や表情・動作等で示す「見せない・隠した」演出方針があると思うが
この作品は彼の作歴上珍しく、感情や欲望含めて「さらけ出す」事に
重点を置いた人物/環境設定が私には意外であり、面白かったのでこの点数。

五代目古今亭志ん生の高座中、禄でもない男と付き合う女性の心境を
「だって寒いんだもん」で説明する小咄がある。まさにこの感情を地でゆくヒロインお島。
彼女を取り巻く環境も、付き合ってゆく男たちもどうしようもなく酷い。
(私の好きな男優・森雅之/志村喬/加藤大介/宮口精二/田中春夫、みなグズだからワクワクする)
「あらくれ」である彼女はこういった境遇から抜け出す器量も度量も才覚もあるはずなのに、
「寒い」から抜け出せない。脚本水木洋子も過去の「浮雲(’55)」に比べて性愛肉欲から
抜けきれない感情をこの時代にしては深く掘り下げてきた点、注目。

作中劇「金色夜叉」に表れる皮肉も効いてるし、
感情の発露がラストの夫の愛人との喧嘩に結びつく展開も良い。
「浮雲」が苦手な皆様、こちらをぜひどうぞ。
ようやく昨年2021年にDVD化されたので、機会があれば。
(成瀬作品初心者には①「おかあさん(’52)」⓶「稲妻(’52)」③でこの作品か
「女が階段を上る時('60)」をどうぞ。「浮雲(’55)」 「乱れる(’64)」はその後で)
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2022-02-06 16:14:43)
7.彼女の亭主になりたいとは思わないが、脇で見ているぶんには実に小気味のいい女の半生もの。不機嫌な人物を見ていると、普通はその不機嫌が伝染してきてしまうものなのだが、彼女の場合は違う。共感でもないの。小さいのによく動き回る相撲取りを見ているときの快感、と言っちゃ女性の高峰秀子に対して失礼か。森雅之との関係はあいかわらず「ズルズル」の世界で、でも『浮雲』みたいに黴の生えるようなジメジメした雨じゃなく、爽快な夕立であることが本作の魅力(あの夕立はホースで撒かれた水の延長線上にあるんだろう)。全編にあふれる物売りの声も、いつもながらとは言え、いい。変に好きなのは、洋服屋の下働きをしてるとき、からの大八車を引いての帰り道、ちょっと置いて一服する、そのしゃがみぶりというか、いや、いったい何がいいんだか分からないんだけど、成瀬の映画ではこういう瞬間を心待ちに待っている。「道行きシーン」と勝手に呼んでて、一人歩きものと二人歩きものと二種類あるんだけど、とにかく道を行きながら放心しているシーンてのが、私は成瀬映画では無性に好きでたまらない。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-03 14:54:10)
6.キャストに限らず、全編が見どころに溢れ充実している。●つなぎの面白さ。中盤の場面転換で、海辺を歩く男女のショットが不意に登場する。一体何かと思うと、実は高峰秀子と森雅之が見ている映画内映画『金色夜叉』の一場面で、そこでは貫一が宮に蹴りを入れ始める。(言うまでも無く、加東大介らを蹴りつける高峰の暴力的なキャラクター造型に対応している。)これを見る彼女の表情がまた絶妙で、さりげないユーモアが利いている。(仏壇、さらには墓地への唐突なつなぎ等もいい。)●大正期の街並みと風俗を精緻に再現した、河東安英によるオープンセットの見事さ。活気に満ちた東京の路地の情景、行き交う物売りの担ぐ荷車、人力車まで凝りに凝った美術が素晴らしい。●雨、雪、風。終盤の雨はもちろん、山村の旅館に積もった雪の質感と情感も驚異的である。(高峰と森の絡みの場面で、雪塊が氷柱のはった屋根から一気に雪崩れ落ちる、その構図とアクセントの見事さ。)また、風物や音声を駆使して木目細かく表現される四季の移り変わり。短いはずの撮影期間内で、折々の光を玉井正夫が繊細に掬い取っている。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 9点(2009-07-27 20:03:00)
5.《ネタバレ》 徳田秋声原作の小説の映画化。原作もまあまあだったが、こちらもまあまあの内容。それなりに原作に忠実に描かれていたような印象。この時代の女性を主人公にしたものに良くあることだが、逞しく自活するほどの活力があっても、なんだかんだ言って男から離れられない。こういう点がどうもいまひとつ心を惹かれない原因。時代的に女性一人ではどうしようもなかったのだから仕方ないのですがね。性の相性についての直接的な話などもちらりと出てくるのも原作どおり。時代的にこの部分はぼかすかカットするんだろうと何故か勝手に思い込んでいたため、そのまま描いていることに妙に感心した。
MARK25さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-04 05:59:43)
4.《ネタバレ》 とにかく荒々しい主人公を熱演する高峰秀子の演技に圧倒されてしまい、見終わった特にはなにかすごいものを見てしまったという気がした。とくに加東大介扮する夫との取っ組み合いの喧嘩のシーンはすごく、今まで成瀬巳喜男監督の映画何本か見てるけどここまでテンションの高いシーンのある作品はなかったし、ラスト近くでの主人公が夫が愛人と会っているところに乗り込んでくるシーンもものすごい。この二つのシーンは本当に今まで見た成瀬作品から考えれば異質であるし、青観さんが書かれてるように川島雄三監督の作品のような勢いを感じた。そんな中でもこの映画は運命に翻弄される一人の女の生き様を描いたドラマとしても見ごたえのある作品になっていると思うし、最初に書いたように荒々しく、強く、逞しいヒロインを演じる高峰秀子が圧倒的な存在感を放っており、演技力も抜群で素晴らしいの一言である。それから、最初の夫を演じる上原謙が陰険なダメ男というのも珍しい。いつもと印象が違いすぎてしばらく気がつかなかった。映画館のシーンは弁士がいたり、途中でフィルムが切れたりして舞台となった大正時代の時代性がよく出てる。劇中頻繁にかかるチンドン屋の音楽も印象的。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-06-23 00:16:40)(良:2票)
3.これは凄い喧嘩だなあ!高峰秀子の演技がとにかく凄い。ここまで気の強い女が主人公の成瀬映画で観たのは初めてかもしれない。加東大介との喧嘩も凄いがとにかくよく喋る。あの凄い台詞の応酬はまるで喜劇のようである。上原謙に愛想つかして出て行く高峰秀子が見せるあの顔付き、これを観て男のだらしなさと女の強さを改めて思い知らされた気がする。成瀬作品では大変珍しいこのヒロインのもたらす意味会い、強い女の前に男は何も出来ないという成瀬映画を見ている感覚であると同時に川島映画のような感じもする何とも不思議な作品!それにしても高峰秀子は上手い。これを観ると成瀬監督が如何に高峰秀子という女優を気に入っていたか?またこの演技を見せ付けられるとこれは成瀬監督でなくても高峰秀子を主演に強い女がヒロインの映画を撮りたいと思わずにはいられなくなるだろう!
青観さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-07 22:57:51)(良:3票)
2.《ネタバレ》 映画館で鑑賞。
フィルムの劣化によるコマ飛びがヒドかった。

それにしても、キャストがあまりに豪華すぎ!
高峰秀子、上原謙、森雅之、志村喬、仲代達矢、加東大介、沢村貞子、東野英治郎、宮口精二という布陣。
というより、上原謙と森雅之が共演している時点で既にヤバすぎ。
ここまで豪華な作品は、そうはない。

この豪華キャストながらDVD化されていないのは、前述した劣化によるコマ飛びが原因であろう。
実に勿体ない話だ。

本作で最も光っていたのは、高峰秀子と加東大介の夫婦喧嘩のシーンだ。
コミカルなアクションが、もの凄いテンションで行われる。
これを観れるだけでも、本作には一見の価値があると思われる。

それと上原謙の陰険ぶりも凄い。
上原謙と言えば、優男で色男というのが定番的な役柄だが、本作では全く違う印象。
今まで優男役の上原謙しか見たことがなかったので、非常に興味深く観ることができた。

ラストシーンも、なかなかの素晴らしさ。
雨の中、傘も差さずに歩いていく高峰秀子。
これは圧巻だった。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 8点(2007-12-10 21:30:20)(良:1票)
1.《ネタバレ》 う~ん、あらくれていますねぇ…。徹底的に虐げられ続ける高峰秀子、美しくも逞しい。女の生き様というか、しぶとさをまざまざと見せ付けられて圧倒されてしまいました。ラストは土砂降りの雨にも関わらず、何故にこうも晴々としているか。スカーレット・オハラ顔負けの性格に、自分が男であることが情けなくも思えてきます。
かんたーたさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-10 18:38:08)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
600.00%
700.00%
8880.00%
9110.00%
1000.00%

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