8.《ネタバレ》 会話式レビュー(追加)・・A君『前半は思ったより緊迫感があって「おおっ?」と思ったけど、中盤以降から尻つぼみというか、退屈にまで感じたよ。』
B君『でも俺、確認の為に二回観たけど二回目観たら明確に分かった。前半からおかしいという事に・・すでにボロが出まくりで笑ったよ。あと徐々に主要人物の背景とか人生を次第に明かして、ドラマに厚みを持たせなきゃいけないのに殆ど触れてないよな。』
A君『主役の織田裕二の役なんて結局、何も描かれてないよね。ただ険しい顔で右往左往してるだけの人物にしか見えない。母親の天海祐希だって主人に先立たれた子持ちの女以外、何も語られてないのもすごいし・・イタリア側の刑事なんてただのバカにしか見えないもんねぇ・・サラ・ブライトマンの登場も全く意味のカケラもないしとことん間が抜けている映画だよ・・。』
B君『特筆すべきは佐藤浩市の犯人の描かれ方だよ、それまでこの人物が2~3回ツラ出してるだけで、まともに触れてないのに実は犯人でしたってねぇ・・一応、前半で写真らしきものが映って伏線のつもりにしてるんだろうが、全く分かんないよ。』
A君『中盤以降の犯人の素性が割れる過程とか諸々が唐突しすぎて、事態が加速するのに、面白さは失速してしまったよね。』
B君『事件の解決も結局、ベタな説得ネタで終わってるしテレビの2時間ドラマじゃあるまいし。』
A君『トドメに、タイトルの「アマルフィ 女神の報酬」って結局、本編観た限りでは意味なかったよな。犯人の誘導でアマルフィに行く所があったけど、あそこで「タイトルのアマルフィだから何か大きな事が起こるな」と思ったら、ただ天海祐希が男二人組にナンパされただけで本筋と何も関係ないからね、ヒドいもんだよ。女神の報酬に至っては完全無意味・・何なんだよ。』
B君『結局、そういう所も含めて、この映画の中途半端さを物語っているな。駄作という程のものでもないかな?と一回目は思って4点にしたけど、二回目観たら3点だよ。別の意味で笑わせてもらったから甘めにね。』
A君『3点で甘めか・・』
B君『ハリウッド映画に肩を並べる映画が出来たみたいに宣伝してたけど、制作陣がどうやらそれを本気で思っているフシがあるのも救いが無いな。続編も見越している感じだけど恥の上塗りだからやめた方がいいと思います。ひっどい映画だよ。』