SPACE BATTLESHIP ヤマトのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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SPACE BATTLESHIP ヤマト

[スペースバトルシップヤマト]
Space Battleship Yamato
2010年上映時間:138分
平均点:4.47 / 10(Review 116人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-12-01)
SFアドベンチャー戦争ものTVの映画化
新規登録(2010-02-03)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2022-01-15)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト木村拓哉(男優)古代進
黒木メイサ(女優)森雪
山崎努(男優)沖田十三
柳葉敏郎(男優)真田志郎
緒形直人(男優)島大介
西田敏行(男優)徳川機関長
高島礼子(女優)佐渡先生
堤真一(男優)古代守
橋爪功(男優)藤堂平九郎
池内博之(男優)斉藤始
マイコ(女優)相原
波岡一喜(男優)加藤
三浦貴大(男優)古屋
浅利陽介(男優)安藤
田中要次(男優)地下都市の男
飯田基祐(男優)地球防衛軍指令センター通信クルー 司令官
藤田弓子(女優)斉藤始の母
沢井美優(女優)東田
須賀健太(男優)少年
矢柴俊博(男優)南部康雄
斎藤工(男優)山本
松本まりか(女優)仁科
大和田健介(男優)太田
最所美咲(女優)戦闘班隊員
山根舞(女優)技術班隊員
緒方賢一アナライザー
伊武雅刀デスラー
上田みゆきイスカンダル
佐々木功ナレーション
原作西崎義展
脚本佐藤嗣麻子
音楽佐藤直紀
宮川泰(原曲「宇宙戦艦ヤマト」/「無限に広がる大宇宙」)
作詞スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
阿久悠「宇宙戦艦ヤマト 2010」
作曲スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
宮川泰「宇宙戦艦ヤマト 2010」
主題歌スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
挿入曲佐々木功「宇宙戦艦ヤマト 2010」
撮影柴崎幸三
製作島谷能成
亀井修
島村達雄
東宝(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
ROBOT(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
白組(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
小学館(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
TBS(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
東北新社(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
毎日放送(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
ジェイ・ドリーム(「SPACE BATTLESHIP ヤマト」製作委員会)
企画濱名一哉
中沢敏明
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
白組(VFXプロダクション)
渋谷紀世子(VFXプロデューサー)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
録音鶴巻仁
柴崎憲治(音響効果)
照明吉角荘介
あらすじ
ガミラスの放射能攻撃によって、死滅目前の人類。最後の希望を背負ってイスカンダルを目指す、宇宙戦艦のヤマト。松本零士の原作漫画をもとにかつて制作されたアニメを、さらに実写版にリメイク。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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16.《ネタバレ》 えっつ!第三艦橋ですって!?そりゃもう、重要ですよ!第三艦橋。(マンガでたしか、溶けて、落っこちちゃったりしてね。下層階級は辛いよ!もっとも、宇宙なので上も下もないが)わたしは小学のころから第三艦橋フリークで(うそですが)、大中小のさまざまなヤマトプラモデルを作って、川に沈没させていたガキのころ、近所の友人が”俺は第三艦橋と横の羽は付けない!”と豪語していたのを思い出す。なぜなら、”どうせ、遊んでてとれちゃう!”だからだそうで、ああ、こいつは、”大雑把なやつだなあ”と思ったのを昨日の事のようにおもいだす。
ということで、何が言いたいかというと、これの配役よかったですねえ。演技もよかった!(マジで!)特に、なぜか、北京原人を思い出す、緒方さんがよかった。真田青野柳葉もよかった!それでは、なにが悪かったって!?それは書くのは野暮ってもんです。みんな判っているでしょう?それと、古代と森雪がヤッちゃうのはわたし的に”スーパーズガン!!!”でした。追加!それから、キムタクは”カザマシン”役も実写でできるな。(いまなら)追加!それにしてもこの題名、、、、なんとかならんもんかね、、、、(ため息)スペースバトルシップヤマト、、、だってよ、、、、、、なんか、英語習いたての中学生みたいね、、、、、、、、。 にっぽんじんバンザイ!それからそれから、艦内の集合シーンでは、なんか、とある芸能プロダクションの稽古場みたいで、無名若手俳優さんたちが 、うしろのほうで、これでもかこれでもか!と自分の存在を主張しているようで、イヤだった。
男ザンパノさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-06 00:23:11)(良:1票)(笑:1票)
15.映画、特に娯楽映画においてはっきりと言えることが一つある。
それは、観る者のそれぞれの感受性と価値観によって、一つでも「印象」に残る要素があれば、その映画の価値は揺るがないということだ。

この映画には確実に“それ”がある。それがある以上この映画を否定することなんて出来ない。

それは、日本映画界で考えられる最大限のレベルで実現させた宇宙戦艦の発進シーンでも、
良い意味でも悪い意味でも“木村拓哉らしい”ヒーロー像ぶりでもなく、
ずばり“ヒロイン”の魅力に他ならない。

そう、“森雪”を演じた黒木メイサが素晴らしかった。

映画や漫画において時折、堪らなく魅力的なヒロインにめぐり会う。
そういうときは、その作品を観終わった後もしばらくの間、“彼女”のことばかり考えてしまう。
それはまさに、現実と創造の狭間に生まれるささやかな“恋”だと思う。

必ずしも黒木メイサの演技力が高いとは思わないし、原作を知らないので“森雪”というキャラクターに彼女が合致していたのかどうかも定かではない(おそらく随分違うんじゃないかと思う)。
ただそんなこと「どうでもいい」と思わせるほど、“黒木メイサの森雪”は魅力的で、木村拓哉の古代進と同様に彼女に恋し、守りたいと思ってしまった。

繰り返しになるが、世代が随分違うので、原作のアニメは見たことが無い。
原作を知らないからこそ楽しめた要素は多くあるのかもしれない。

基本設定は「スタートレック」にも似たこのSFエンターテイメントを、もしハリウッドが映画化したならそりゃあ大迫力のブロックバスター映画になったことだろう。

だが、この「宇宙戦艦ヤマト」の精神的な荒涼感や孤独感、奥ゆかしい情緒感は、やはり日本人が描くべき世界観だと思った。
映画としての粗や突っ込みどころは非常に多い。
ただそれでも、この映画を、日本人が一生懸命に挑戦してつくりきったことが、非常に重要なことだと思う。


まあそんなことより何よりも、僕にとっての“森雪”がとびきり可愛くイーッとして古代進を見送る。そのシーンがすべてだと言いたい。

ヒロインの漆黒の瞳から始まり、「未来」を見つめる彼女の姿を映し出して終わるこの映画において、その価値観は決して間違っていないと確信する。


余談になるが、某スキャンダル女優が降板したことが、今となっては「運命」だったとすら思う。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-05 22:55:18)(良:3票)
14.10年後、「こんなクソ映画で感動するなんてバカだったよね~」と言うかもしれない。
それ以前に、DVDレンタル開始後は、ここに厳しいレビューだけが書き込まれていくかもしれない。
それでも構わない。
なんというか、「何をやってもダメな子、と言われ続けた自分の子。その子が、夏休み中かけて自由研究作品を作ったら、思いがけず学校代表作品に選ばれた」ような、そういう感激がある。
自分は、原作アニメが日本テレビで放送されていたこと、裏番組で視聴率の良かった「猿の軍団」がTBSだったことも記憶しているファン。
かつて夢中になって見たアニメが、その後の紆余曲折を経て、今回、現代の鑑賞レベルに耐えうる作品に仕上がって帰ってきたことに感謝したい。
まかださん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-05 18:51:44)(良:4票)(笑:1票)
13.《ネタバレ》 大変優れた脚本で,アニメ版をはるかにこえるリアリティや設定の良さに感激いたしました。私の中での森雪は黒木メイサであり,古代進は木村拓哉になってしまいました。沖田艦長もバッチシの配役で演技がとっても良かったのが印象的でした。波動砲やワープを効果的に使うところ,リアリティがあって納得です。 いくら砲撃を受けても不滅のアニメ版とくらべると,かなりまともな設定と申せましょう。しかし,何と言っても良かったのは,沖田艦長を憎む古代,古代に幻滅していた森雪が,互いに相手の身の上を知っていく過程で,理解していく心の変化が見事に描かれていた点です。ホントすばらしい脚本だと思います。未来少年コナンでモンスリーの気持ちが変わっていったあの感じが,まさかこの映画の中で味わえるとは思っていませんでした。もうひとつ脚本がすばらしいと感じたのは,ヤマトを移民のために使うのではなく,希望をつかむために使いたいと言わせた沖田艦長の言葉,意志です。そして,アニメではなかった重要な秘密。すばらしい脚本だと思います。
また,映画「コンタクト」の中でジョディフォスターが美しい・・・と涙した美しい宇宙の映像と同レベルの宇宙の絵。エンディングの中,緑を取り戻した地球の姿。クレーターに草原がひろがり美しさを取り戻しつつある希望の映像。すばらしい造形力,美的センスに拍手を送りたいと思います。
最後のところ泣きのシーン説得力ありましたし,古代が森雪にキスするシーンも非常に説得力があって良かった。木村拓哉の演技力のなせる技と申せましょう。黒木メイサならではの強い森雪だからこそ,ツンデレ要素がからんで,なんというか,森雪が非常に魅力的に思えました。未来少年コナンのモンスリーみたい。おまけに,エンディングの中,再生した緑の地球で森雪が子どもとともに歩いているという,ここに二重に希望に満ちた地球を暗示しているようで嬉しくなりました。
また,良かったと思ったのは,公と私の区別をかなりはっきりと意識していたところです。古代進と森雪がみんなのいるところで抱き合ったりしたら興ざめですが,こっそり手をつなぐ程度なのがナイスです。もしもこれがハリウッド映画だったらこうはならなかったでしょう。奥ゆかしい日本の精神が感じられ「ヤマト」の名にふさわしい演出で御座いました。
世界中でこの日本映画がヒットしてほしいと心から願います。
なかがわさん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-04 22:48:49)(良:3票)
12.《ネタバレ》 わしもレビュー1番乗りの「あにやん」さんに1票。
まず、ヤマト発進シーンのスケール感には思わず感動。
評価低めの方は「ヤマト」を知らない、というかハマってなかった世代かな?
「さらば・・・」で涙した私にゃ懐かしい台詞や宮川サウンドが、重要なシーンで
臆面もなく使われていて、それだけで感慨深いものがありました。
この映画は「ヤマト」以上ではないけど「ヤマト」以下にもなっていなくて、
アニメの世界を実写化するに際して取捨選択を間違わずにやってくれた、と思う。
惜しいのは、ヤマト原作にないギャラクティカ「エクソダス」の回のパクリを
やってた事かな。ここで-1点。万感の思いを込めて9点。
zatoさん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-04 21:27:33)(良:1票)
11.レビュー1番乗りの「あにやん」さんが、言いたいこと全部言ってくれた。
センブリーヌさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-04 01:44:45)(良:1票)
10.「宇宙戦艦ヤマト」が実写になる日が来るとは。残念ながら感動はなかったけど、感慨でいっぱいです。初めて深く入れ込んだ作品だった最初のシリーズからこの実写版まで、実に35年。自分の人生の中に長く居座り続けているタイトルとして、看取らせてもらいました。突っ込みどころはありましたが、突っ込む気が起こりません。スクリーンに対していることに幸福感がありました。観て良かったです。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-04 01:05:04)(良:2票)
9.「キムタクそこでやるかーー、ゴルァー!!」と観客の9割は、思ったんじゃないか。でも、こんなエロい森雪なら仕方ないか。黒木メイサちょいと気に入りましたよ。あと出演者はじめスタッフの原作への愛やリスペクトも感じた。突っ込みどころ満載かもしれないが、アニメ版も突っ込みどころ満載だし(笑) 波動砲はいいとして主砲の動きが、ちょいと早すぎる気もしたな。あと、ドッグファイトはコクピットからの視点も少し欲しかった。色々、文句書いたけどそこそこ楽しめた。レイトショーで見たのもあるけど周りは、中年男性が多かった。ヤマト世代の合同同窓会を映画館でやるのも悪くないかな。
パオ吉さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-03 22:15:10)(笑:1票)
8.《ネタバレ》 持ち場離れすぎ。飲み会やりすぎ。イチャイチャしすぎ。身の上話が多すぎ。戦闘が簡単すぎ。・・・しかし残念。映像が素敵なので痛い痛い映画。アニメの「ヤマト」に対する愛情を感じませんでした。キムタクだけでなく,ヤマトおよびヤマトの乗組員やガミラス・イスカンダルを描いてほしかった。どこからか圧力がかかったのでしょうか。脚本の大切さを今さらながら感じる。山崎監督は,この脚本家とはもう組まないほうが良いと思う。観ていて,かの「シベ超」に近づく感覚にとらわれた時があった。
チューンさん [映画館(邦画)] 4点(2010-12-03 18:51:32)(良:2票)(笑:1票)
7.《ネタバレ》 正直ここまで酷いとは思わなかったが、宇宙からのメッセージ、さよならジュピターなど伝統的ダメ日本SFの流れを踏襲しているといえなくもない。とにかく船内での談笑シーンは、猟奇映画の残酷描写よりもっと顔を背けたくなる、恥ずかしくて。キスシーンはタイミングといい爆笑するしかない。ストーリーも古代の成長にスポットをあてているが、それもハリウッド映画で良くあるから、的なスタイルありきで語りたい部分がない気がする。古代の沖田への感情、態度が極端で流れがないし。全体的に監督の好きないろんなハリウッド映画とヤマトのセリフの切り貼りみたいな映画。セットに金かけられないのは仕方がないが、顔をわかりやすく照らすだけの照明は船内をより安っぽく映すし、スケール感がない。思ったより面白かった、という声も聞くがどんだけ期待値を下げていたのか。俺もバトルフィールドアースくらいは面白いのかと期待したが、足元にも及ばなかった。でも、みんな見た方がいいと思うよ。伊集院光もいってたけど、往年のヤマトファン、キムタクファン、そしてつっこみを入れたくてしょうがない人達と、アンチ含めて全てを顧客と捉えたマーケティングは見事!そして全ての人達をある意味満足させるヘボっぷりは着地点として絶妙すぎる。思ったより悪くない、と思った以上に酷い、が良い具合に混在して、結局みんな見たくなる。映画としてはダメな映画だが、みんなに勧めたくなる。絶対見終わったあとの飲み会とか盛り上がるよ!それ含めてのイベント映画として見れば満点!!
GOさん [映画館(邦画)] 1点(2010-12-03 12:03:43)(良:6票)
6.ほとんど拷問、糞駄目映画。私は愁嘆場と学芸会を見に来たわけではない。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕なし「原語」)] 0点(2010-12-02 22:58:29)(良:3票)(笑:1票)
5.《ネタバレ》 いい役者さんがたくさん出てました。主役の役者さんはあまり好きではないのですが、でもいい感じでした。■地球~太陽系内の展開はすごく面白い。テンポ良い脚本も見事。ヤマトの勇姿になんども涙出そうになりました。■太陽系を出たあたりからだんだん尻すぼみな感じ。徐々に面白くなくなっていく。恋愛場面は冗長だし、特に大規模な戦闘場面があるわけでないし、盛り上げに欠けたままにイスカンダルに到着。■イスカンダル到着直後の戦闘も短時間で迫力にかける。それを逃れたヤマトなんですが、なんかのんびりしてます。説明時間が長すぎ。だけど説明不足。■惑星降下のあたりの展開が今ひとつわかりにくい。設定が曖昧なまま話を進めているんでしょうね。まあ、致し方ないのでしょうけど・・・・。■惑星内での戦闘も冗長な割に内容が薄い。映画冒頭の小気味よい展開と比較してしまいます。■ラストシーンも今ひとつカタルシスに欠けます。これも冗長なせいかな。■とはいえ、国産SF映画、CG映画としては秀逸です。洋画と比べなければですけど。脚本の佐藤さんはやはり上手いと思いますけど、もっと練りこんで欲しかったです。邦画はどういう体制で脚本を作っているのか知りませんけど、複数人体制で十分に時間をかけて脚本を作っていってほしい。とくにCGを使うと映画製作そのものが長丁場になり、予算規模も跳ね上がると思うので、準備が大切だと思います。■最初に書いたように、冒頭の展開は秀逸だと思いました。そこで思ったのが、映画に映像技術が追いついていないこと。映画館の大画面では難しいのでしょうけど、もっと頑張って質感を作りこんで欲しいです。メカ等のセンスも必要ですね。ゴテゴテデザインにすればSFっぽくなるわけではない。■佐藤嗣麻子監督の怪人二十面相伝や、今回のヤマトなど、SF的な作品が増えてきたのは嬉しいです。今後は、映画会社の姿勢が問われていくと思います。■ヤマトが古い殻を破って大宇宙に飛び立ったように、映画界も旧い体質を捨てて発展しますように。
まめさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-02 17:45:12)(良:2票)
4.《ネタバレ》 キャ●ャーン、デ●ルマン、ヤッ●ーマン…子供の頃夢中になった名作アニメの実写化に胸躍らせて劇場に足を運び、何度打ちのめされた事でしょう。 アニメならではの大仰な世界を実在の役者が演じる、薄ら寒いこっ恥ずかしさ。派手なVFXに溺れ、原作の魅力が換骨奪胎されて失われる無念さ…今回もそうなるかという不安は、しかし今回ばかりは杞憂でした! 何よりこれは「実在の役者が演じる一個のSF作品」として立派に成立しています。そのために原作の「まんま現実に移し変えたらあまりに不合理、不自然、マンガチックになってしまう」ような設定は色々改良されています。脚本やVFXの不満な点も、「SF作品」としての今作に向けられたもので、もうそれだけでかつてのヤマトフリークとしては満点に近い出来なのです。 ただし、不満点も決して小さくありません。 まず、反発→交流→恋愛→別れと映画の中ですべてを描かなければならないために、主人公とヒロインの恋愛模様は唐突かつ駆け足で、とくに「TPOをわきまえんか!」とおそらく公開初日に全国で数十万人がツッコんだであろうワープ中のメイクラブと、最終決戦時、目の前の敵巨大戦艦をほっといて長々と展開される別れの愁嘆場は、もう少し何とかならなかったのかと……。 さらに最大の不満点は、第一シリーズに不可欠な往復29万6千光年の長旅のスケール感が、まったくなかった事。劇中で時間経過はほとんど描かれず、「え、もうイスカンダル?」「え、もう地球?」という小ぢんまり感は、「宇宙戦艦ヤマト:はじめてのおつかい激闘編」とでも申しましょうか…もう少し何とかして欲しかったです。この二点で2点減点させていただきました。
大鉄人28号さん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-02 13:20:40)(良:2票)
3.《ネタバレ》  ヤマトは大半を視聴。だからこそ『ヤマト復活~♪』だけで高得点は付けない。
 まず話を詰め込み過ぎ。そもそも半年分の内容を2時間に収めるなんて無理。
 それで後半強引に『さらば』展開入れるもんだからキャラの掘り下げ出来てないのに皆死ぬシーンだけ強調されてアンバランス。真田さんは古代と一言二言しか話してないのに『俺はお前を弟の・・』とか言うし。ファンへの配慮だろうが、中途半端な再現など失笑。尺を考えれば死ぬのは数名で後は脇役に徹させるべき。『アニメで設定掘り下げてるし』的他力本願は論外。
 戦闘も短くショボく艦隊戦は皆無。被弾時も変な所で艦内シーンに切り替わり誤魔化しまくり。波動砲を筆頭に攻撃演出は迫力無いし、効果音含め原作再現率ゼロ。
 敵デザインや波動エンジンはジュブナイルの流用でガウォークもどきまで登場。なんで地球軍みたいな原作アレンジや大人しくフライホイール回しておけなかったの?
 部分的演出で悪くない所(初発進時等)もあるが一瞬、持続力はパチンコCG以下。
 結局尺の大半はB級月9ドラマ。
 古代と森の関係は『最初不仲で次第に惹かれあう』展開が映画向きじゃなく超速合体。
 男同士の友情を結ぶ的演出も古い友人設定や低レベルな居酒屋談笑、こういう部分こそ戦闘時に演出しろよ。
 『敵艦載機は攻撃せず基本体当たり』『惑星破壊爆弾地球上空で爆発しても影響無し』『全兵装大破したのに次のCGで全然無事』『陸戦部隊総勢約7名(笑)』等イチイチ荒探しも面倒。たしかに旧作でも突っ込み所はあったが、それ以上に魅力的な演出やキャラクター、燃える展開、そして最低限の構成力はあった。しかしコレには無い、『適当に作ってもヤマトクォリティで言い逃れできる』と言う念が伝わる、『ふざけるな』と言いたいし、アニメもここまで酷くない。
 もう設定いじりまくってるんだから、批判上等でストーリーも大改編して『21世紀版ヤマト』を作ろうとするガッツぐらい見せてほしかった。
 山崎貴自身にも『らしい』演出が無く超没個性。悪いが紀里谷監督の方が遥かに個性、技量共に上。『ガッツ』もあったし、何より人の思い出を蹂躙しに来ないし。
 私も含め入場者の中には『ヤマト観れれば内容なんてどうでも良い』と思っている人はいる、そう言う人々を良い意味で裏切ってこその『プロ』。それが出来なければ鷹の爪のCGだけ作っていて下さい。
ムランさん [映画館(邦画)] 1点(2010-12-01 22:55:16)(良:3票)
2.自分は「宇宙戦艦ヤマト」の原作漫画やアニメも観たことがないし何の思い入れもありません。それでもこれは予想外の面白さでした。
この映画を観る前に人が気にするのは「感動の押し売り」なんじゃないかな、と思います。CMでも「泣き」の演出がふんだんです。(ていうかスティーブン・タイラーの曲流しすぎだと思います)
確かにこの映画はその泣きのドラマが多少くどく、長いとも感じます。その上掘り下げが明らかに足りないキャラクターがいることでセリフや演出の安っぽさに拍車がかかっている気もします。大作日本映画にありがちです。
それでも「絶望的なミッションに取り組む人間たち」はしっかりと描かれていたので自分は納得できたし、ぐっと来るシーンがいくつもありました。
ストーリーはなかなか良くできていて、伏線はふんだんにあるし、戦闘シーンには単なる攻防戦以外にも仲間との確執や、主人公に科せられる「決断」も描かれています。
悪役「デスラー」の意外な姿なども含め、予定調和にならない面白さです。
欠点はあれど全面的にプッシュしたい出来のよさなので、家族で観る映画を選びたい方にもぜひお勧めします。
(追記)ここのレビューを観るとみなさんヤマトのファンなのですっげえ疎外感です。ヤマト世代の方がうらやましい。それでも、原作を知らない方でも楽しめると声に出して言いたいと思います。
↑の【やましんの巻】さんのラストシーンの美しさに同意です。
ヒナタカさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-01 22:49:31)(良:2票)
1.《ネタバレ》 こんなん早いモン勝ち。長文注意。これからいっぱい批判が出てくるでしょうが、かつてアニメ映画版の初日に徹夜して並んだモロなヤマト世代な私から言わせて貰うと、元々『ヤマト』なんてこんなモン。こんなモンに熱狂してたんですよ。原作を冒涜してるとかいう評もありますが、そもそも当時からみんなその内容にツッコミ入れながら見てたっての。ここがキャラ弄りなアニパロの起源なんだし。『惑星大戦争』から『宇宙からのメッセージ』を経て『さよならジュピター』でトドメを刺された国産SF大作映画が、ここに久しぶりに甦ったって悦びをさ、ゴチャゴチャとウザい事言ってわざわざ貶めたくもないしねぇ。確かに沖田艦長を始めとして、島とか徳川機関長とか真田さんとか斉藤とかドラマのワリにキャラが弱いし、佐渡先生とか相原とか性別を変更した必然性はなかったし。一作目に『さらば』をブレンドしちゃう事によって、ボヤけた部分もありますよ。ワリと簡単にイスカンダルまで到達しちゃって、旅が短か過ぎな感じがしますし。つーかワープあっさりし過ぎ。この一作だけで簡単に完全に終わらせちゃうなよ!とも言いたい。でも、日本映画特撮史におけるお笑いポイントな色塗りなりきり外国人を避けるためとしか思えないデスラーとスターシャ(テレサブレンド)の描き方はあれで仕方ないと言えますし、声でちゃんとリスペクトしてるし、ヤマトはやっぱり左向きに旅立って左向きに波動砲撃つモンだし、第三艦橋は壊れてナンボだし・・・って結局ウザい事言ってますな・・・。でもね、ヤマトで特撮映画で育ってきた私が、これを否定する理由なんてのが見つからないんですよ。映像で音楽で、あの感覚を甦らせてくれる高揚感溢れる瞬間が訪れるたび、もう全肯定!って。ここは素直にヤマトの実写映画化、国産SF大作を甦らせてくれた事を喜ばせて頂きましょう。今回はもう、人の事は知らん。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2010-12-01 21:15:15)(良:12票)
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【点数情報】

Review人数 116人
平均点数 4.47点
0119.48%
11412.07%
276.03%
31412.07%
41210.34%
51210.34%
61311.21%
7119.48%
81512.93%
943.45%
1032.59%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.72点 Review18人
2 ストーリー評価 3.75点 Review24人
3 鑑賞後の後味 3.83点 Review24人
4 音楽評価 5.88点 Review26人
5 感泣評価 3.36点 Review25人
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