4.若い頃チンピラギャングだった主人公、今では足を洗って平穏な家庭の親父となっているが、ある日突然、娘を殺害される。で、かつての仲間の手を借りて、復讐に乗り出すのだけど、だんだん歯車が狂いはじめて・・・というオハナシ。
ってのはわかるんだけど、前提となる「平穏な生活」も弱いし、「娘を失った父親の慟哭」という面でも弱いし、「向き合わざるを得ない過去の自分の罪」という面でも弱いし、なんとも張り合いのない展開。見せ場というものにずいぶん無頓着だと思う。それなりに陳腐なオチを活かすも殺すも、中盤の見せ場次第だと思うんですけど。
カーチェイスなんかも、見づらいばかりで面白味がなく、あんまりおカネも手間暇もかかってないのかなーと。おカネがなくても少しでも派手に盛り上げようと頑張ってくれるのは、大いに結構なのですが、ゴチャゴチャさせてそれをごまかそうとするのは、感心しません。