119.鬼気迫るシーンの連続に手に汗握ったが、最後で視聴者に判断を委ねるのは逃げだと思った 明らかに教授は投獄ものだし、きちんと決着をつけて欲しかった これでは犯罪を助長するだけの作品になっている 【Ren】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-11-25 00:52:01) |
118.《ネタバレ》 大学をジャズ研でどっぷりジャズに浸かって過ごし、その後の人生も音楽に捧げている身としては、かなり共感できる部分もある。 だがね、、、あんなリーダーの下でそもそも音楽をやるという状態が「あり得ない状況」だし、そしてそれに応えるように血みどろで練習する彼の狂気は見ていてとても共感できるものではない。もちろん多少はそんな狂気な部分も音楽人生にはあるけどね。体壊しちゃおしまいなんだよ。 |
117.《ネタバレ》 大声を出したり暴力をふるったり威圧的な態度で恐怖を与えることが指導だと言えるのか。 それで生徒の才能を伸ばす結果に繋がったにしても、必ずどこかで歪みが生じる。 彼の指導を受けたプレイヤーが心の病となり自殺したというエピソードが示すように、否定的に描かれている。 が、映画全体を観て結局のところ何が言いたいのかが分からない。 大学を追われた仕返しをするためにわざわざバンドのドラマーをすげ替え、主人公に恥をかかせるというシーンはあまりにも非現実で正視できない。観客や他のメンバーに対し失礼極まりないし、そんな人間が音楽をやる資格などない。 その後のドラムソロシーンもは?という印象。こんなものは音楽じゃない。二人でどっかの倉庫でやれよ。 インパクトはあるが、なんら感動も得ず胸糞が悪い。 【banz】さん [インターネット(字幕)] 2点(2018-08-27 19:33:11) |
116.《ネタバレ》 高い評価もうなずける。名作といわれるのも理解できる。 実際、" Not quite my tempo!!"のシーンは苦笑いを堪えることができなかった。 音楽をテーマにしながら、濃いサスペンス劇のような造りになっているのは斬新だ。 では、この作品、面白かったのか? 私には面白くなかったのだ。はっきり言って個人的には実に不快な映画だと感じた。 これは私が音楽を少し齧っていたことに関係がある。 主役二人の音楽に対する向き合い方は、とてもではないがプロのミュージシャンとはいえない。 バンドメンバーとの協調無し、指揮者とドラマーの二人で自分たちの世界に没入、そして観客は置いてけぼり(これが一番ひどい)。 どんなに協調性がなく、独裁的なミュージシャンでもプロならばさすがに客をほったらかしにはしない。自分にお金をくれるお客さんを楽しませてコンサートは成立するし、お客さんを楽しませるために熱のこもった演奏をする。 そういうスポーツマンシップならぬミュージシャンシップをまるで放棄して、二人だけの世界に没入するさまを見せ付けられても、感動を覚えるどころか逆に不快感しか覚えなかった。たとえ音楽の神様がいたとしても、こういう輩は迷惑なだけだろう。 たぶん音楽を齧ってなかったら、迫真の演奏シーンに圧倒されて自分も高評価をしていたとは思う。 …それでもこういう独善的な連中の狂乱ぶりを、音楽の神様が降りている!とか最高の音楽映画!とかって持ち上げたくはないなぁというのが正直なところ。 【nakashi】さん [映画館(字幕)] 4点(2018-08-25 14:49:54) |
115.《ネタバレ》 個人的オールタイムベスト2位、スタッフロールの入り方がカッコイイ映画1位の映画。 全体的にテンポが良くて無駄なシーンが一切ない。彼女や父親とのやりとりも、すべてがラストシーンの為の伏線。 ラストの最初の反撃は予想できたが、更にそこからの怒涛の畳みかけには圧倒されてしまった。 最後の二人の笑顔から、どれだけ憎しみあう二人でも音楽の神様の前では平伏し手を取り合うしかないのだと、そう感じた。 【Nig】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-08-18 03:00:13) (良:2票) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-07-15 00:10:36) |
113.映画史上でも屈指のサド演技なのではないだろうか。芸術とは狂気。プレイも狂気で、教えるのも狂気。 結局、許されるかどうかって愛があるかどうかなんだと俺は思う。それが教え子に対する愛なのか、芸術そのものへの愛なのかは判断難しい時もあるんだろうけど。 愛がなくて、自分の名誉/金銭欲とか ストレス解消とか 本当にピュアなサディズムとかが 非難されるべきなのかなあと思う。 【くろゆり】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-06-24 21:11:41) |
112.楽屋ネタ的に行くのであれば、「撮影所で鬼監督にダメ出しされ続ける主人公の新人俳優」ってことになるのでしょうが、それだとストレート過ぎますわな。で、音楽。 結局のところ、オバケだの妖怪だのよりも、この世で一番コワいのは鬼教師、ということで。だって、なんであんなに怒ってるんだか、わかんないんだもん。ああ、ホント、コワい。 この映画、アップが多くて(背景が見えづらくて)ちょっと辟易する部分もあるのですが、それにしたって、カッコ良すぎる。ので、満足です。 リミットを突破する、突き抜ける快感。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-19 21:00:18) |
111.《ネタバレ》 まあ、すごいですよね。見終わった時、映画で過去に味わったことのない感覚を覚えました。 こういう種類のカタルシスがあるのかと… 鬼教官の時折見せる人間らしさが、狂気を引き立たせるだけでなく、この先どうなるんだろうと気になっていきグッと映画に入り込ませてくれます。入り込んだまま、息もつかせずあのラストの展開。 忘れられない1本です。 【ハービィ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-06-10 00:12:16) (良:1票) |
110.《ネタバレ》 2回鑑賞したけど、やはり見応え抜群ですね! キチガイVSキチガイ。 理想の音楽性を追求しすぎたキチガイ指導者と、同じく伝説のドラム奏者に憧れた若き青年。 車で事故ったあとからの展開、そして再会を果たしてから演奏直前のステージ上で「俺をあまりナメるなよ」、この2つの衝撃は他の映画でもなかなか味わえないスリルだったと思います。 【アーウーマンデ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-13 07:34:51) |
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109.《ネタバレ》 暴言は吐くわ、物は投げるわ、こんな教師が実際いたら、今ならアカハラに体罰にと、問題だらけで即刻クビもののクソ教師ということになろう。 こんな無茶苦茶な指導が許されるのか?許されるわけがない。 ……などとこの映画をことの善悪で見ていたら面白くも何ともない。 天才を育てるべく狂気のレベルにまで激しい指導をする教師、天才になりたくて狂気のレベルにまで修練を積む生徒。そのふたりの姿が凄まじい迫力を持つ。 そうしたお互いの努力も虚しく天才は生まれなかったのだが、最後の最後でそれが結実することになる。 あの教師が本当に、生徒を密告者と勘違いし復讐をしかけたのか、それとも才能を開花させるためにあえて課した試練だったのか判断に迷うところではあるが、最後はお互いの意識がぴったりと合いボルテージが上がっていくシーンは圧巻である。 2時間、見るものを圧倒し続ける壮絶な映画である。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-27 08:14:57) |
108.ちょっと前にあった、日野皓正による中学生ひっぱたき事件を思い出します。私はひっぱたいて当然派です。だからこの作品には、嫌悪感ばかりが募りました。 最初のうちは、「どんな世界もプロの道は厳しいね」と好意的に見ていました。ところが午前6時の寝坊に始まり、他人の譜面紛失と妙な便乗、大怪我をした状態での登壇など、その非常識ぶりに驚くばかり。いずれにも共通するのは、周囲の迷惑を顧みない「自分さえよければいい」という姿勢です。しかも、いい音楽を追求したいというわけでもなさそう。ただ自分が叩きたいだけ。認められたいだけ。世間一般の常識的感覚としては、こういう主人公に対して何らかのしっぺ返しを期待するところですが、ほぼスルーだから余計に腹が立つわけです。こういう間違った世界観を許容してはならんと。 おそらく制作者の意図としては、「こうなるんだろうなあ」という観客の常識的感覚への挑戦だったのでしょう。たしかに、「必死に努力しました。成功しました。最後には鬼教官も褒めてくれました」という展開では陳腐なだけです。しかし、共感も同情もできない主人公を見せられるのは、苦痛なだけです。 この主人公は、もっと若いうちに日野皓正に出会っておくべきでした。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 3点(2018-03-05 01:56:32) |
★107.映画としての出来はいいと思いますが主人公もフレッチャーも気持ち悪くてどうしても好きになれませんでした。ああ言う教え手は害悪にこそなれ、何かプラスの作用をもたらす事は無いと思います。ラストはフレッチャーの裏切りではなく主人公への単なるカンフル剤だったのでしょうか。覚醒した主人公を見つめるフレッチャーの眼差しが羨望に変わっていく様がまた気持ち悪かった。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-02-26 15:03:34) |
106.《ネタバレ》 映画の中で語られる音楽観と、奏でられる音楽が受け付けない。バディリッチとチャーリーパーカーを連呼する権威主義にもゲンナリするし、そもそも相反する音楽観の二人ではないだろうか。演奏が伴っていたら映画としては勢いで成立するけど音楽パートがかなり残念な出来。 あのドラミングが良しとされてしまうのは違和感しかない。ただ音楽パート以外は良い。逆張りの連続の嫌な話なのに上手く見せて映画の進行にストレスがない。この監督はたいそうなテーマや音楽を扱わずにもっと娯楽に徹した映画を撮ったほうがええのではないだろうか。 中学生往復ビンタ事件でこの映画を思い出した人は多いはず。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-02-10 21:10:15) |
105.Jkシモンズの鬼指導が本当に怖い。 あの一切むだのない脂肪。太い腕は狂気にみえる。 胸糞悪い映画だが、ラスト10分の演奏には、観ているものを引き込んでしまう。秀作!! 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-08-18 01:05:46) |
104.《ネタバレ》 当該監督の作品は「LA LA Land」を先に観た。その後このwhiplashを観て分かったのは、とにかくこの監督は「ベタが嫌い」「有り物が嫌い」なのだろうということだ。普通、物語だったら、映画だったら、こうなるだろう〜という予定調和を嫌い、次々と観客の予想を裏切ろうとする。この作品も観る前には勝手にイメージを抱いていた。それは、頑固で厳しい師匠的な存在の男の下で、ダイヤモンドの原石のような少年が時に反発しながらも切磋琢磨を続け、真の自分を見つけていく、と言う謂わば「あしたのジョー」的な世界観だ。しかし映画を見るとわかるが、実際はどうもそういったスポ根物でもないのである。恐らく監督は観客の中にはある程度の先入観があるであろう事が分かっていて、そこからあえて外して行こうとする。(監督の「こう来ると思ったでしょ? 違うんですよ。」という声が聞こえてきそうだ。)「LA LA〜」に関しても、表層的には華やかなミュージカルであるが、「ミュージカルだから、多分この後こうなって、ああなって・・・」と言う顧客の先入観を悉く裏切る展開となっていた。さて今回この映画を見て、「LA LA〜」を観終わった後に感じた違和感の正体が分かった気がした。監督は観客の予想を裏切ろうとし、確かにこちらの予想しない方向へ映画は行く。しかし・・・その先がないのだ。どうもベタを嫌いすぎてそこを回避することだけに専念していて、じゃあその向こうで本当のテーマが描けているのか?というと、まだそこまで行けていない気がする。 それでも、この作品は最後の最後に師匠と弟子が人間としての好き嫌いを超えて、音楽で通じあえた一瞬をその二人の表情で描けていたカタルシスがあったので個人的には「LA LA〜」よりも良かった。 しかし何と言ってもこの監督はまだまだ若い。恐らく作家としてのピークもまだまだこれからでしょう。顧客の期待を裏切りつつ、その先で本当の人間が描けているような、そんな作品が今後出てくることを期待したい。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2017-08-17 08:49:24) |
103.最初っから一気に引き込まれて最後までそのテンションが維持されています。ある意味ブラックスワンと同じタイプの映画ですが、あちらよりずっとスタイリッシュで洗練されていたと思います。 ストーリー的には皆さんが絶賛しているほど良かったとは思えませんでした。ラスト9分は大変素晴らしく、まさに「セッション」でしたが、もう少しドラマチックに結果を見せてもらったほうが映画的で良かったような気もします。彼女の一件、スカウトの一件を想像で済ますには、映画としてはちょっと勿体無いですね。私の中では佳作止まりです。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-12 13:15:44) |
102.ドラムという、最も原始的で「怒り」の表現としてこれ以上ない楽器が充分に活かされていると思います。 ニーマンがもう少し応援しやすい人物像だと感情移入しやすかったです。 【Donatello】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-25 11:39:41) |
101.《ネタバレ》 教え子が自殺したのは、フレッチャーの指導だけが原因ではないと思います。 家は裕福、煌々たる親の七光り、楽器は美相が皮相で演奏。 父さんサラリー、母さん蒸発、血の汗流して貧相が演奏。 どちらに観客が多く集まりますか?どちらに週末の夜ステージを貸してくれますか? 現実という鞭こそ理不尽で厳しいものです。 そら死にたくもなりますわ。 しかしニーマンは負けなかった。 いくら罵倒しても罠に陥れても、 もはや偉大なドラマーになるという執念を挫くことができないのです。 "good job" この賞賛を浴びせる以外には。 【ぱいなぽ】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2017-07-05 23:03:02) |
100.《ネタバレ》 フレッチャーは果たして「師」なのか。終盤の、運命のあの一瞬まで私の心は揺れ動きつつも肯定的だった。何につけ、”芸事”や”技”を磨くフィールドではスパルタはつきものだ。「ガラスの仮面」もそうだったし。 時間を嘘ついたり、気さくに聞き出した家族事情を恫喝のネタに使ったり、性格は極めて悪いとは思ったが。しかし、ラストの騙し討ちは次元の違う話だ。人として屈辱を与え、演奏家として再起不能なダメージを与えた。「師」とは”育てる”者のことをいうのだ。フレッチャーは悪魔だった。音楽に魅入られた人非人。かつての教え子は命を絶ったではないか。事故じゃないオメーのせいだよ。しかしニーマンは死んでしまうタマではなかった。そもそも唯我独尊、親戚に喧嘩を売り、自己中全開で彼女を捨てる。見た目が田舎出の野暮ったい青年なので、さしものデビルフレッチャーも見誤ったろう。 ストーリーのテンションは冒頭からラストまで常に高く張り詰めており、ワタシのような小心者は心臓がばくばくしっぱなしだ。 悪魔と狂気がぶつかり合うラスト9分、発せられる熱量はただごとではなく息苦しい。個人的には相討ちと思う。「フルメタル・ジャケット」の、教官が落ちこぼれに弾丸を放たれた手洗い場のシーンがだぶった。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-20 23:55:40) |