2.《ネタバレ》 この邦題から、どうしてもあの名作を思い浮かべてしまうのですが、想像以上に重さのある人生のドラマでした。
クリスマスという共通点はありますが、「愛」「時間」「死」という、"3人の精霊"が登場するあたりにはむしろ
何度も映画になった「クリスマス・キャロル」を思い出すストーリーです。
まだ幼かった娘を病気で亡くし、生きる意味を見失ってしまっているウィル・スミス演じる主人公の男。
愛と時間と死宛に3通の手紙を送る。その手紙を受け取ったという"3人の精霊"が登場するのですが、
ファンタジーのようでもあり、登場人物それぞれの様々な事情が絡み合った人間ドラマでもある。
この3つのキーワード。
実はこれは3人の精霊を仕込んだ、主人公の男の友人でありビジネスパートナーである3人の人生の問題でもあった。
ここに重要な役割をはたす売れない劇団員の3人が絡んでくる。結構な豪華キャストです。
この愛と時間と死をめぐり、主人公の男と3人のビジネスパートナーと3人の劇団員を絡めていく脚本はよく出来ていたと思います。
しかし、主人公の男と、ここに絡むこと無く最終的に彼を救うことになるもう1人の女性とのドラマと、
3人のビジネスパートナーと、彼らに影響を与える3人の劇団員のドラマのような形に分散していく終盤の展開は微妙で惜しい気がします。