37.切ない感じで好きです。雰囲気が岩井俊二です。主演三人が良いです。相田翔子の編は「女運が悪い」というのは実は「外見だけで人を判断する」からだということを強調する役割だったのではないでしょうか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-25 00:20:04) |
36.劇中の短編映画の方が面白そうだけど、本編もなかなか切なくていいです。この映画に関しては、市原隼人はまり役でした。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-02 23:14:32) |
35.《ネタバレ》 観終わった後深い余韻の残る、素晴らしい映画。ただ、相田翔子がらみの話はいらないに一票。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-24 15:30:01) |
34.《ネタバレ》 これぞ等身大の恋愛映画だと思う。あおいの突然の死は決して観客を泣かせるための道具ではなかった。 【しっぽり】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-02-03 22:58:17) |
33.《ネタバレ》 アオイが死んだという実感がないトモヤが、終盤のアオイの部屋のシーンで泣き崩れたとき感動しました。最近の映画でありがちな主人公の死、でもこの映画の場合は少し違う感じがします。悲しいけど後味は悪くない感じ。全体的な感想としては、ベリグー。物語の中を流れる時間?空気が全く違和感なく、むしろ心地よかった。演技の点でも問題はなかった。ただトモヤの性格というか人間性がちょっと好きになれなかったかな。そこだけ引っかかります。こんだけ書いておいて5点。期待していた為かちょっとあれでした。あと鈴木アミ出ててびっくりした。 【天国のコロ】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-29 00:39:36) |
32.《ネタバレ》 相田祥子の場面だけが面白かった。主役の二人がお互いを想いあってるって「ネタバレ」なのかなあ。 私は最後の妹のセリフで「そうなのかな?」って考えたクチです。だから2時間ほとんど何がおこってるのかわかんないでボーっと観てました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-27 19:13:14) |
31.いい話ではあると思うし、せつない気持ちにもなる。ただ、第○章というテロップはいらなかったなぁ。 【Andrej】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-17 20:43:53) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 ふと本屋で小説版を買ったのがこの映画との出会いです。小説がすごい面白かったので映画も観に行きたかったんですが、映画館で観た映画ってDVDで観ると物足り無さを感じるので、映画館には行かず我慢してDVDを買いました。で、結局映画館に見に行かなかったのを後悔してます・・・。それくらい大好きだし、いい映画だと思います。 上野樹里演じる佐藤あおいが自分と被りました。好きなのに関係を壊したくないから彼女を紹介していくっていうのが切なすぎます・・・。 【ポドルスキ】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-16 23:07:55) |
29.《ネタバレ》 技巧を凝らしたラブストーリーより、こういうものの方がすっと入ってきますね。手ぶれのある映像、リアルな台詞回しは何とも言えない青さを感じさせてとてもいいです。ああーそこまで言葉にしなくても十分絵でわかるよもうっという説明的な台詞がちらほらあって残念だったけど、これもリアルさといえばそうなのか…?とにかく自然で好きな映画です。「結婚してみるか」→「何なんだよお前は」→「引き止められたら行くのやめちゃうかも」の流れ、ぐっときます。こないだテレビで2回目を観たのですが、やっぱいいなこれ。DVD買おうかな。 【デルモゾールG軟膏】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-01-15 04:34:08) |
28.《ネタバレ》 地球最後の日でも大切な人が一緒なら怖くない 第二章から失恋までは面白かった。上野樹理の芝居はうまいと思う。主人公を押した後の所在なげにしてる仕草が好きだ。歩道橋での激昂から屋上での会話までの流れがこの映画の中で一番いいシーンだと思うし、映画の核だと思う。激昂した理由は、その時それぞれが抱えているものが違ったから。あおいは自ら選んだ渡米という不安を抱えていた。対して智也はちゃらんぽらんで何も抱えていなかった。酔っていた智也にすればなんでもない一言だったんだと思う。しかし切羽詰まったあおいにとっては密かに心待ちにしていた重い一言だった。このとき彼女は揺れた。が、切迫していない智也は失言を重ねた。彼女は失望し、激昂した。 屋上で彼女は渡米するのは失恋したから日本にはいたくないと告白する。この理由は後付である。「その人にそばにいろといわれれば全部放り出してずっとそばにいると思う」彼女は言った。日本にいろ、という智也は誰に失恋したのかと、問う。「いいたくない」「日本にいればいいじゃん」「…日本なんだ。そばじゃないんだ。」意を決した彼女の言葉に、智也はその真意に気付く。動揺し、困惑する。顔を背けた彼の返答は拒絶だった。「会社辞めようと思ってたんだけど、俺頑張るよ。だからお前も頑張れ」彼は暗に渡米を勧めた。彼女は顔をしかめ涙をこらえる。ここが一番好きだ。解説するとあおいは勝手だ。自分で切迫する状況を創り、彼に重い選択を委ねた。重い責任を背負う準備もない彼は避けた。あおいも智也も不器用すぎる。人間なんてどこまでいったって未熟なんだよ。未熟な人間の象徴としてこの二人は描かれていて、この映画は未熟な人間の失恋物語なんだと考えている。だから物語はここで終結する。この後、虹と声を届け、フィルムを映し、終章へと繋がる。それらはエピローグに過ぎない。飛行機事故も映画的な演出で主題とは関係ない。 地球最後の日でも、大切な人が一緒なら怖くない これは現実となる。 ただ、フィルムの夢では大切な人がそばにいたが、現実には{地球最後の日に}智也はあおいの手の中にしかいなかった。そう考えると、とてつもなく悲しい。だから智也は泣いた。そばにいてやれなかったから、行ってやることすらできなかったから(かなの懇願を断った)。それはいささか現実的ではない、フィルムや夢の中で流される涙だ。 【准将】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-01-12 18:13:21) (良:1票) |
|
27.雰囲気が抜群に良かった。構成も良かった。長さも良かった。 ありがちと言えばありがちな設定だけど、見ていて納得させるリアリティもあった。 ただ個人的にはストーリーにもう少し何かが欲しいと思った。 全体に漂う切なさと儚さは本当に心に沁みる。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-09 09:36:32) |
26.すごく良かったけど他の方も書いてますが相田翔子の章って必要ないのでは?全くストーリーにからんでこないし時間の無駄。んーー、始めに死んだトコからより順を追って突然死んだ方が自然だったと思います。カフカだったか不条理だったか、前田愛の映画で似たような展開のがありました。でも近所の大学だし大学時代を過ごした人にしかわからない悩みとか学生らしさが良く出ていて見入ってしまいました。 【たかちゃん】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-01-05 19:20:25) (良:1票) |
25.あおいは恋よりも、創造の女神を追求する妥協をしらない映像ストーカーだ。しかし人は、一人の人間として、片面だけで生きるのではなく、生を総体的に実現して生きたいとも想う。つまり男勝りの仕事をするキャリアウーマンも、家庭にはいり、愛する人との子供を生んで育てたいと考える女としての一面を同時にあわせ持つ。学生時代、ディレクター時代、あおいは妥協を許さないたくましい創造者と、繊細で臆病な女性の両面の間で揺れ動いている。あおいの自主映画は、表現者としてのあおいを仮託したストーカー智也が、死に行く女としてのあおいを看取る映画と解釈できる。このようにあおいの女性としての一面は、デート喫茶でミットモネー状態となったり、智也からも女を感じない、といわれたりで、創造者の一面とはちがってなかなか世間に認めてもらえず抑えられ続けてきた。そしてあおいが智也の背中を他の女へと押したように、智也はあおいを創造の女神へ向かうように押し続ける。あおいが卓也の背中を、他の女へ向かうように押すのは、幸福な恋愛が創造する魂をスポイルするのを、彼女の創造者としての一面が防ごうとしているからではないか。あおいが智也の鈍感なところを好きなのは、その鈍感が、彼女の創造者としての一面と、恋する女としての一面を共存させてくれるからではないか。そして創造する魂のために彼女は志半ばで倒れることになり、最後の最後に彼女が抑え続けていた、少女のように純粋な女としての一面の想いが、手紙の中の指輪に結実して表現されることになる。 深夜TVでちょっと見ただけで主演二人のリアルな演技にひきこまれ、ラストの指輪でついにかなえられなかった思いの切なさが心に残る。見返すたびに発見があり、解説サイトを読むことで映像の意味が深まり、深読みの楽しみもある上野樹里の魅力が炸裂する傑作。 【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-05 11:20:59) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 予想以上にしっかりした内容でした。まず何よりも、脚本がすみずみまで気が配られていて、台詞の一つ一つまで執念のように作り込まれているのが良い。登場人物のやりとりを聞いているだけで自然に引き込まれますし、各キャラクターの成長を自然に表現しています。上野樹里は、発声はかなり今ひとつなんだけど、役作りに関しては相当気合を入れた様子が窺えます(主人公の彼も、作中の役柄同様、それによってかなり引っ張り上げられてますね)。また、蒼井優も、それほど登場時間は長くないのに、最後のキメの一言をしっかりと決めてしまう存在感は素晴らしい。あと、相田翔子のシークエンスは、主人公の一つの「旅」としてヒロインに向けた感情を固めるところに意味があります。その矢先に事故があるところに落差が生じるわけで、もしあのシークエンスがなければ、ラストの感動は半減したでしょう。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-05 03:21:23) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 公開時期は東映の市川拓司原作の作品とあたり、更にどことなく作風が似てるが、こちらの作品の方が私としては楽しめた。 圧倒的なリアリズムの中で若い頃の甘酸っぱさ、そして恋することの儚さ、切なさを集約させた本作は胸に沁みる作品であった。特にその見せ方は上手く、故篠田氏のエピソードを念頭に置いて描いたという8㎜の件は非常に良かった。彼女が生きた証、皮肉にもフィルムの中でも現実の世界でも結末は一緒になってしまったが、だからこそあのキスが何とも言えぬ感動を生む。最初のシーンでは笑いを誘うキスシーンであったのがラストではすっかり感動の場面へと昇華している。一万円札の指輪も同様の効果を生んでいた。冒頭とラストでは色を変えてしまうこのリフレインと対比は他のシーンにも見受けられたがこの使い方は素晴らしかった。市原隼人の使い方も岩井俊二が見出しただけあってうまかった。 死んだ人間の生前のシーンの積み重ね、そしてラストに気持ちがアイテムを使って改めて明かされるというやり方は岩井俊二の過去のあの名作にそっくりであるが、こちらのラストはあまりに悲しい。私はあの名作、そして同時期の東映作品の方が希望が持てる終わり方で好きだった。だが丁寧な作りで非常に秀作であることには変わりない。相田翔子の件はいらなかったのには同意するが岩井作品に見受けられる独特のくどさも熊澤監督が温かく包みこみ良い作品に仕上がっていた。若い頃の、そして恋の美しい切なさが感じ取れた秀作であった。 【きいろのくじら】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-01-04 01:56:13) (良:1票) |
★22.上野樹里の演技は非常にいいですね。将来、深津絵里みたいな強い女を演じられる女優になって欲しいです。蒼井優って評価が高いですが、正直私にはぴんと来ません。女優にしては表情に幅がありません。はにかむように笑っているか、悲しそうな表情しか印象にありません。
相田翔子の出てくる章は全カットすべきでしょう。彼女を出演させなければならない理由があって、無理やり作った章に見えました。
主人公(智也)が鈍感かどうかはちょっと疑問です。ヒロインの気持ちに気づきながらも、友人であり続けたい思いから、わざと気づかない振りをしていたという見方も出来ると思えるんですが、いかがでしょう? 手紙を読んで初めて気づいたのではなく、再確認したのでは? 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-29 22:16:45) |
21.たまたま観たんだけど意外と面白くて最後まで見入ってしまった。章立てになっているのが多少長く感じたが、俳優達の台詞回しが自然に感じられて素直に共感できる。特に主役2人がいい。2人とも活き活きと撮れている。映像の風味も好き。 【おっちょ】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-12-29 13:09:04) |
20.《ネタバレ》 基本的に人が死んでお涙頂戴の映画は嫌いなのですが、この映画にはそんなあざとさは感じられません。男性の主人公が虹のメールを送信する契機に結びつけるためにしては、年上の女性との恋愛のパートは前後の章と異質で冗長な感じもしましたが、全体を通して台詞も自然ですが練られていて、上手にできています。 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-23 03:10:02) |
19.《ネタバレ》 とても切なく余韻が残る作品です。たくさんの伏線や印象的なカット、劇中劇ならぬ映画中映画など非常に繊細に丁寧に作られた作品だと思います。主演の二人の自然(に見える)演技がストーリーにリアリティを与えています。また、ヒロインの盲目の妹役の蒼井優の存在感が素晴らしいです。この年代の女優の中では抜きん出ていますね。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-27 19:37:32) |
18.《ネタバレ》 安易にヒロインを死なせるような、べたなラブストーリーは好きじゃないんだけれど、これは例外だった。基本的にリアル志向で、過度にロマンティックな演出がないのがいい。 『世界の中心で…』みたいに、病気のために余命が予測できるというのは(不謹慎ないい方かもしれないが)ある意味で幸せだと思う。その人が逝く前にいろいろなことをしてあげられるし、いいたいことを伝える覚悟もできるだろうから。 けれども現実に訪れる死というのは、しばしば唐突で、暴力的なものだ。それはいきなりやってきて、永久に人生を変えてしまう。たとえばこの映画のように、いいたいこともいえないまま、自分の気持ちすらよくわからないままに愛する人が死んでしまって、一生後悔を抱えて生きていくはめになる。 そんな重い話だが、不思議と後味は悪くない。それどころか爽やかだ。あざとい部分もそうと感じさせず、自然に物語に没入して、二人の主人公を友人のように身近に感じることができた。 唯一気になったのは、他の方も言及されている相田翔子。相田さんは良くも悪くもオーラがあるので、脇役であっても無駄な存在感を放ってしまう。もっと普通の女優さんを採用していたら、普通に流せたかもしれない。 【no one】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-25 01:42:00) (良:1票) |