619.《ネタバレ》 色々ショックな映画でした(良い意味で)。
私には50代の元ヒッピーの友人達がいます。彼らが「バイブル」と
呼ぶ「指輪物語」を映画公開の1年程前に偶然に薦められて読んでいました。
映画は公開前殆ど世間の話題にもなってなく(イギリスで)期待もしないで
観にいったのですが、元の本にも勝るとも劣らない出来だった事に
非常にショックを受けました。
特に私の頭の中のシャイアがまんまその通り、その上細かい所など
頭の中以上のものとなって画面一杯に迫った時の感動は言葉には出来ない。
こんなの初めて。
冒頭のを始めCGは荘厳で重厚、スケール感が素晴らしく、しっくり画面に
入り込んで、職人技です。
本では、道中ちんたらな所もあるのですが、映画ではどんどん場面が変わり
テンポ良く纏めてあり、ぐいぐい引き込む素晴らしい出来です。
エルフのあごの割れた美形お兄さんの活躍をアルウィンに差し替えた所や
トム・ボンバディルのくだりをすぱっと切った所は、個人的にはとても
残念ですが、全体の纏まりを考えると十分納得出来ます。
興奮状態で、映画の出来を褒めちぎって「今直ぐ観るべき」と
説得する私を鼻で笑ってあしらっていた友人達が、今では
スペシャル・エクステンディッド・エディション&おまけ付の1,2,3DVD
コレクションを古い古い指輪物語の本と一緒に大切に大切にしている事は
どれだけこの映画化が成功だったかというのを十分物語っていると思います。