346.《ネタバレ》 この作品は雰囲気が物凄く良い。
ティムバートン作品の中でも、かなりゴシック色が強い作品であり、とても好きな作品だ。
彼の監督作品の中では一番雰囲気が良いと、個人的に思っている。
ストーリーは後半がダレるが、雰囲気が良いために何度も観てしまう。
全体のくすんだ色合いがとても奇麗だ(冒頭の景色など)。
人の肌がとても白くて、それがとても奇麗。
全てがくたびれて退廃的で、村の人たちが何かに怯えている不安な感じがとても良い。
館の入り口に入ろうとしたとき、男女二人がベタベタしていて、それが影になってよく見えないのがカッコいい。あの場面はなんか異様な雰囲気だった。
「影絵」とか、そういう幻想的でメルヘンチックなオブジェがまた、とても良い雰囲気をだしている。
イカボッドクレーンの見る夢はとても怪しくて不気味であり、
教会の奥にある拷問室はとても怖い(「教会の奥の拷問室」っていうシチュエーションが好き)。
(拷問室は潜在的に怖いと感じるが、しかしどこかエロティックでゾクゾクする)
この監督は「かかし」とか好きなんですね。僕も好きです。
生前の、騎士の形相や雄叫びが凄く人間離れしていて、それがとてもカッコ良い。
騎士の剣のこなし方、振り回し方もとても見事だ。
クリスティーナリッチの美貌と豊かな胸が物語を盛り上げる。
※一箇所だけ「心臓に悪い」場面があり、心臓の弱い方は注意です!
僕は潜在的にこういう風景に憧れるので、何度観てもその雰囲気を楽しむことのできる作品です。
「首無し騎士」とか、枯れた大木とか、カッコ良過ぎるよぉ~!
こういう雰囲気が好きじゃない人にも、まあ、良く作られている作品だと思うので一回観る分にはそれなりに楽しんでいただけるかもしれない。