70.《ネタバレ》 この映画を見るまでは、ホラーらしいホラー映画を見たことがなかったので、映画館で大変な衝撃を受けたことを覚えている。何でもないストーリーに見えて、ぐいぐい引き込むすばらしい力を持っている。それまでは私は何でも物事を常識的に考え、悪魔が存在するなどとは夢にも思っていなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-29 21:02:29) |
69.《ネタバレ》 次はどうなるんだろう、とどんどん引き込まれて気づけばもうラスト。 妄想かな、現実かな、と思ってたら旦那は悪魔の調印がない。 やっぱり妄想かしら、というところに隠し部屋がでてきて 結局悪魔の子供を産まされてたっていうオチ。 じわじわくる恐怖がいいですね。 【らんまる】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-25 00:26:55) |
68.《ネタバレ》 ひたひたと、いやぁーな気持ちにさせてじわじわ追い詰めてくるサイコ・ホラーの一級品。血は出ないし、画面も暗くない。けれど、綺麗な壁紙や清潔そうな家具に囲まれ、善良そうな隣人たちに恵まれつつこの奇妙な違和感。居心地の悪さ。妊娠して痩せてゆくミア・ファローの体調不良が、もうね皮膚感覚で伝わってくる。ああ具合悪い・・。この悪夢がミアの妄想なのか事実なのか最後までわからなくて気が抜けない。ラスト、悪夢の連鎖が断ち切られることって無いんだな、と予感させるミアの慈しみの表情がまた怖い。慈愛の表情が怖いというのもまた奇妙だけども。ミアの髪型(ショートの方)、ファッション、小物、ファニシング全てが洗練されていて古臭さを感じない。この品のある感じが数多のスプラッタホラーと一線を画すところ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-14 15:37:36) (良:1票) |
67.何とも不気味である。あの壁といい、天井に書かれている絵の不気味さといい、お隣の人達も医者もそして、夫までもが何を考えているのか解らない不気味さがある。作品全体の雰囲気作り、怖がせることに関しても上手いとは思う。見ている分には面白いかもしれないが、とにかくミア・ファロー演じるローズマリー以外が嫌な奴ばかりなのでイライラさせられる。特にローズマリーの夫の態度は一人ぐらいはローズマリーの為に何とかしろよ!と思わずにはいられなくなる。本当は6点でも高いぐらいかと思うけどミア・ファローの魅力にドキドキさせられぱなしであったのでプラス1点としての6点! 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-03 10:33:58) |
66.《ネタバレ》 “モダン・ホラー”というジャンルはこの映画が開拓したと言っても過言ではない。それまでのこけおどしが目立ったホラー映画とは明らかに一線を画す、神経症的な恐怖表現が実に鮮烈です(本作のプロデューサーが、B級ギミック・ホラーの帝王ウィリアム・キャッスルであるとは何たる皮肉!)。ミア・ファローは決して演技派女優ではないけど、妊娠して髪をショートカットにしてからの演技、とくにその表情は目を見張らせられます。また、出世をしたいがために奥さんを悪魔に貸しちゃうジョン・カサベテスのキャラが説得力があり過ぎです。なんせ自宅を抵当に入れて借金までして映画を撮ってた人ですから、映画のためなら喜んで悪魔と契約しちゃいそう(笑)。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-24 20:15:04) |
65.古いアパートが舞台ということもあり、場面があちこち飛ばないうえに、 ヒロインの心理描写をじっくり描いたサスペンスタッチの展開なので、 非常に判り易く感情移入もし易い。主演のミア・ファローは、外見からしてこの役柄には適役。 ロマン・ポランスキー独特の幻想的な演出も随所に織り込まれていて、 万人向けのオカルト・ホラー作品に仕上がっているのではないかと思う。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-09 05:43:52) |
64.《ネタバレ》 母親の妄想だと思ってたらあのラスト。所謂悪魔とか怪物とかがホントに出てきちゃうと一気に醒める。主役の女優さんの真に迫る演技に6点。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-02 00:42:55) |
63.《ネタバレ》 ひたすら怖い。 最初から流れている不気味な音楽が、怖さを煽る。 人によって解釈は違ってくる映画だとは思うが、エイリアンも殺人も無く ここまで観客を怖がらせることができる映画はこの映画以外無いと思う。 |
62.途中までは不安による妄想ともとれるのですが、ラストで弾けましたね。笑顔の悪魔崇拝者たち、穏やかになったローズマリーがかえって恐怖を感じさせる。オーメンと並んで、昔のホラー映画は上品だったなと思わせる。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-15 20:28:12) |
61.《ネタバレ》 若い時に初鑑賞した時は、ラストにローズマリーが赤ん坊を殺すんじゃないか、と思ってビクビクしてた; 果物ナイフで刺したり、抱いたまま窓から飛び降りるとか…でも、そんな事はなくてほっとしたような拍子抜けしたような気分になった; ある程度大人になって、監督の生立ち等知って、他の怖さに気がついた。これは普通の善良な女性が「悪魔崇拝者」になる話じゃないだろうか? ユダヤ系の監督にとって某独裁者は悪魔に等しく、彼の支持者は「悪魔崇拝者」に見えただろう。 この映画の隣人達(悪魔崇拝者)は人間的にとても醜い。彼らに日常を破壊され心の平和も乱されるローズマリー。 しかし「悪魔崇拝者」達に最後まで罰は下されない。自分の妻を「どうぞ陵辱して下さい」と差し出した最低の夫にも。 唾をかけられるだけで俳優としての成功は揺るがない。100人中99人が「雪は黒い」と言う中で「雪は白い」と真実を言い通す事はとても大変だ。 周りから異端児とみなされ、叩かれる。 「●●●万歳!ユダヤ人を収容所に!」と周りが叫ぶ中、「迫害など許されない」と正しい事が言える勇気がある人はどれ程いるだろう? 前の彼女は、悪魔に穢されない為には命を絶たねばならなかった。最後にローズマリーは悪魔(子供)を受け入れる。 これは彼女が「悪魔崇拝者」になった瞬間であり、受け入れるという事は、彼女の心に悪魔が宿った事を意味しているのではないか? もう、不安に怯える事も苦しむ事もない。「苦しめる側」になったのだから…な、なんて怖い映画なんだ… 監督は私達に問いかけているのではないだろうか?あなたも心に悪魔を受け入れる日がくるかもしれない、と… 【果月】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-12 00:34:17) (良:1票) |
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60.《ネタバレ》 ミア・ファローが夫に甘える可愛い新妻から徐々に悪魔に心を支配されて精神的に追い詰められ、その人相までも変わっていく様子に女優としての凄さを、そしてそれを引き出したロマン・ポランスキーの演出力、映画監督としての凄さを感じました。そしてラストのミア・ファローの表情が印象に残りました。赤ちゃんの鳴き声に我に返り、我が子を見つめる彼女の表情に母親の偉大さを感じました。そのラストで1つ気になったのがその場の空気を読まずにパシャパシャ写真を撮る謎の日本人と思しき東洋人。洋画を観ているとたまにこのような、その場の空気から逸脱した行動をとる恐らくは日本人と思われる謎の国籍不明の東洋人が出てきますが、欧米人の目に我々日本人はどのように映ってるんですかね? 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-04 16:08:17) |
59.普通に驚かされるより怖がらせ方が怖い。何かを失いたくない状況で誰も信用出来ないってのは相当辛いよ。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-23 19:55:25) |
58.《ネタバレ》 雰囲気は良かったけど…。あの胡散臭い隣人がくれるジュースを飲み続けるわ、いい加減な診察をする医者にいつまでも通うわ、主人公の行動が理解出来なかった。オチは「で?っていう」としか言いようがない。 【無駄】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-12-13 02:32:01) |
★57.《ネタバレ》 まず、このタイトルが秀逸だと思う。 一度聞いたら忘れないような、とてもお洒落な印象を受ける(僕だけ?)。 そして全編を覆うメランコリックな雰囲気も良い。 冒頭の曇りがかった都会的な風景にもどこか憂鬱な雰囲気が漂っていたかも。 (昔の映画は全てがそうなのかもしれないが)この古惚けた質感というか雰囲気がとても良い。
B級スプラッターなどでは「悪魔」というものをとても描ききれないが、 「悪魔」というのはとても崇高で厳粛な存在だというのを描いているのが「オカルト映画」なのかもしれない(え、あたりまえ?)。 この作品は真面目に「悪魔」と向き合っている感じがある。 背景(日常の町並みや人間関係など)をとても忠実にリアルに描いているから、「悪魔」という存在感がリアリティをもって引き立つのだと思う。 「悪魔の赤ちゃん」のオゾましい容貌を観客にそのまま見せないのが逆にリアルだし怖いと思う。 悪魔がその姿を現す場面が無いので、 この作品で描きたかったものは「人間」(人間の心の中にいる悪魔)なのかもしれない。 本当に悪魔は人間の心の中にいるのかもね。 裏社会(悪魔社会)ファミリーの人々も「変態さ」が過剰すぎず(それが逆に超変態なんだと思うけど)、その裏部屋の内装や装飾も「悪魔っぽさ」がワザとらしくもなく普通なので、それが逆にとてもリアルだったりする。 ローズマリーのナイフの持ち方は(ある有名なホラー映画にも出てきたけど)とても不安な感じが伝わってきて良いと僕は思う。 ローズマリーのみる夢はとても不条理で気味が悪くてエロティックだった。 隣のオバちゃんの「ウルさ迷惑」な感じがよくでていたと思う。 妊娠はとても希望に満ちたものだと思うのですが(その半面に不安もあると思いますが)、この作品は「妊娠」と「悪魔」とを結びつけることにより、生理的に不安な印象を与えるのかもしれません。 しかし最後は「やはり母親なのだなあ、強いなあ」産まれてきた我が子を受け入れる強さみたいなものを感じた。 人物描写がなかなか見事でした。 淡々と終わる感じがとてもリアルで良かったように思います。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-09 01:33:22) |
56.《ネタバレ》 最初から最後までずっとゾクゾクさせられました。殺人シーンとか、血まみれシーンとかは全然出てきませんが、不安感を常に感じさせられる映画です。西洋っぽくかつどこかメランコリックな音楽も、映像とあいまうと気持ち悪くて良かったです。悪魔の子供を宿してしまう主人公ですが、最後のシーンは、やはり悪魔でも自分の赤ちゃんは特別なのかな、これから育てていくのかな、と感じさせるものでした。ジョニーデップの「ナインスゲート」といい、この映画といい、「悪魔」が絡む映画は大好きですね。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-02 19:22:26) |
55.タイトルから幸福なホームドラマを期待して観ていたので、かなり驚きました。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 4点(2007-12-02 12:08:29) (笑:1票) |
54.《ネタバレ》 物語の語り口や、ミステリー仕掛けの展開など、見ていてとても楽しめます。「どうなるんだろう?」「どういう秘密がかくされているんだろう?」と、ドキドキハラハラしながら見ていました。ところが…。どうしてあんなオチなんでしょう? 時代なのかなあ。 【コウモリ】さん [地上波(字幕)] 6点(2007-04-23 09:17:13) |
53.赤ちゃんがおなかの中にいるときの女の人ってかなり病むと聞いたが、こんな感じになるのかなあと思った。男でよかったとおもった。 <2020再見、追記 ワンスアポンアタイムインハリウッドでロマンポランスキー監督に興味もち、未見だったこの映画をレンタル。137分、ずっと飽きずに見入った。 新婚夫婦はニューヨークの古いマンションに引っ越してきた。やがて妊娠するローズマリーだが、マンションの隣人の鬱陶しさや、夫とのすれ違いなどから体調崩したり悩んだり。どんどん環境や状況は悪化していく。そんな中ローズマリーは、悪魔崇拝の陰謀に気づく。はたしてローズマリーとお腹の赤ちゃんの運命やいかに。 50年前の映画ってのがびっくり。走り回る車がワンスアポンアタイムインハリウッドに登場するのと同じ。 『ヘレディタリー継承』系が大好物な僕にとって、これ系映画のまさに原点と呼べる映画。多少、都合のいい独りセリフでわかりやすく説明してるのがちょっと気になるけど、50年前なのでよしとしよう。 ホラー映画カテゴリーであるが、超常現象が起きることはない。起きる不幸はすべて「偶然」で説明が一応つく。これが僕の大好物。長江俊和『放送禁止』シリーズにも通ずる。 最初に診てもらっていた青年医者は、なぜあの白ヒゲ医者と夫にバラしたのだろう。もしや青年医者も崇拝メンバー?てことはラストの集会に混ざってた? 昔の本から分かった真相、アナグラムを解く、小道具の伏線、このような仕掛けもワクワクする。真実みが増す。 冒頭からラストまでの137分、ゆっくりゆっくりクレシェンドしていく「嫌な予感、禍々しさ」のスモールステップも上手。しかし受け取りようによっては、ローズマリーの妊娠月齢に伴う悪阻や痛みの重症化ともとれる。 妊婦に酒飲ませたり、妊娠の横で喫煙したり、こういう光景は今ではあり得ないけれど、ローズマリーを追い詰める効果になっている。 こんなに忌々しい映画が、50年も惹きつけ続けるのは、悪魔とか呪いとかへの本能的な恋慕感、それとローズマリー演じるミアファローの魅力。ワンピース姿超カワイイ。あんなステキな奥さんに対し、夫よ、てめーなんてことしやがる。 ラストカットのローズマリーの表情はなんだろう。それでも赤ちゃんを愛おしく思う母の姿だろうか。僕はあまりそう思わない。絶望感、諦め、そんなふうに見えた。 |
52.《ネタバレ》 ミアファローは好きじゃない。(特に若い頃の)でもこの映画はよい。えんえんと不安が続くところが雰囲気出てる。悪魔が勝ってしまうラストもよい。「ノイズ」はこれのパクリと思うけど、クリーンすぎた。やっぱこういうのは清潔感を出しちゃだめ。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 20:57:44) |
51.《ネタバレ》 前半ではたんなる日常生活や、隣人とのうっとうしい付き合い、ひたすら陣痛に耐え忍ぶミアの姿を見せ続けられ、「なんでこれがホラーなんだ」と疑問を感じつつ観ていた。 しかし、童話作家の死から一転して、ミアの世界が一変し、ストーリーが転がるように進んでいくのを見て、「すげえ、面白いな」と変わっていった。 今まで見てきた平凡な日常生活が何もかも疑念を抱かざるを得なくなり、また、今まではそんなこと考えもしなかったのに、誰を信じられるのか、誰を信じてはいけないのか、頭を悩まさざるを得なくなる恐怖がきちんと描かれていた。前半の平凡な日常生活の描き方が逆に良い効果をもたらしているおかげだろう。 また、ミアの神がかった演技、ポランスキーの演出により、これがミアのたんなる妄想なのか、それとも本当に陰謀なのか、見ているこちらにも分からなくなる仕組みもまた面白いと感じた。 前半はもうチョイ悪魔的な要素や、隣人や医者の胡散臭さ加減を若干押さえた方がいいかなという気がする。やはり、あまりにも胡散臭さを感じさせると、どうせ皆グルなんだろうと勘ぐって見てしまい、ラストへのインパクトや効果を減少させてしまうのではないか。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-30 21:33:16) |