19.ゾンビと歯医者の場面がじゃまな映画だなって思いました。肉まんおいしそう。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-09-05 21:09:46) |
18.ピンポイントになりますが、「筆島」のエピソードが、とても好きでした。義理の姉 (小西真奈美さん) の心境を思うと、切なくて切なくて、、。海に突き出た巨大な岸壁に対して、横からひっそりと、でも力強くその存在を自己主張するような筆島の姿、、それはまるで、彼女の "横恋慕" をそのまま投影したかのようです。また、女優小西真奈美を最も美しく撮影した瞬間ではないだろうか、その横顔の美しさ、忘れません。 本作で主演された三浦春馬さん、お亡くなりになりました。優しく誠実そうな内面の美しさは、スクリーンを通しても隠せません。 本当に、素敵な俳優でした。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-05-11 19:10:04) |
★17.《ネタバレ》 豪華女優陣に惹かれて鑑賞してみたが、青山真治監督がそれを全く活かしきれていない模様。
コニタンと三浦春馬との恋の幕切れには、ハッとさせられたが、そこだけ。 それ以外は退屈なものだった。
もう青山監督の作品は見ないでおこう。 そう心に決めた記念碑的作品。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-08-28 20:28:36) |
16.パスタを作り終えた小西真奈美は、部屋に入り込んで来る風を気にする素振りを見せて、窓をピシャリと閉め切ります。この瞬間、完全に俗世とは隔離された異空間が出来上がった、とも言えるでしょう。弟と姉ではなく、部屋の中に男一人に女一人。そうなることを刹那的に許された禁断の場と見て取れます。もし無人島に二人だけが‥のシチュエーションか。そうであるならば、その後の成り行きは必然と言えるでしょう。視線と視線が交錯し、互いに体を手繰り寄せ、唇と唇を重ね合わせる。三浦春馬のシャッター音は一枚一枚の服を剥ぎ取り、心の深層に侵入するエロさと危険性を感じました。ここで、車やバイクのエンジン音をわざわざ残すあたりは監督の意地の悪さか。そして、二度目の口ずけへと移る、このなんとも言えない程の焦れったい、間。これほど濃密な間は近年の邦画では類を見ないのは明らかではなかろうか。そして、時間は無常にも過ぎ去り、無邪気な子供の遊び声によって日常に連れ戻されたのであります。 ジッと被写体を捉え、シャッターを切る。写真を撮るという行為は視線と視線の交換ということには、ハッとした。ラスト、高橋洋が三浦春馬に見せる生の表情はとにかく感動的であるし、その後、流れる、再生を感じられるギターのBGMも素敵でした。喪に服す、榮倉奈々の黒のネイルが色づく日は近いのではなかろうか。 【うー】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-11-21 00:20:17) |
15.ミステリアスな導入部は良かったですが、終わってみれば「あ、そうですか」という感想です。退屈はしませんが、もっと面白く感動的な展開を期待したかった映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-17 19:34:34) |
14.導入部はそこそこ魅力的なのに、その後にドラマが何も動いていません。つまり、初期設定の時点で制作者側が満足してしまっているのです。演技レベルも全体的に低い。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-04-14 00:11:36) |
13.《ネタバレ》 評価するのが難しい作品でしたねぇ。登場人物の誰にも共感が持てず、どう解釈したらいいのか釈然としないお話。個人的には面白かったとは言えない作品だったのですが、そんなソフトとは裏腹にハード的には結構気に入るものでして。とても綺麗に撮影されてたし、テンポも心地よかったし、役者の皆さんも自然体の演技で良かったんですよね。向かい合ってのショットはたぶん小津映画を意識してるんじゃないかな。そういえば、全体の雰囲気も小津映画っぽい温かさを感じさせる。ストーリーのファンタジー性がいまいち受け付けないのと、映像のファンタジー性は凄く好みであったのと、そういう意味で評価しづらい。間を取って5点ということにしておきます。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-04-07 01:44:13) |
12.《ネタバレ》 キスの後、カットされていたので続きが有ったかは不明ですが、結果的に姉弟の関係を保つ選択をした二人の恋心が苦しかった。別にいいと思うんですがね、血の繋がりはないんだし。ダメかなぁ、残念。幽霊が普通に登場したり、井川さんが一言もセリフ無かったり、ダメ過ぎる歯科医だったり、いろんな意味で斬新なお話でしたが、ボンヤリと観るにはなかなか良い邦画でした。また、今作で初めて榮倉奈々さんの演技について違和感なく観られました。彼女はモテる系統の役ではなく、こういう殺伐とした風味の女子の演技の方が向いてるかも。最後まで気になったのは三浦春馬さんのカメラの構え方。カメラマン目指してる割にはカッチカチでド素人な雰囲気でした。柔らかい雰囲気の写真を撮る才能が感じられなかったなぁ。でも総合的には佳作。しかしもう一度観たい訳ではないのでこの点。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-23 19:30:16) |
11.《ネタバレ》 自分とも他人とも素直に正直に向き合えない人々が、だんだんと気持ちを整理して、各々まとまっていくという綺麗な話ではあるのだが、話として盛り上がらないし、感情表現も弱いので、これを映像の世界でやるにはちょっと無理があるんでしょう(原作未読ですが)。榮倉奈々もラストでイッキに心情吐露しますが、それまでがヘラヘラしてるのでちょっと唐突感あり。もうちょっとラストに向かっての盛り上げがあってもいいような。 カメラワークというか対面会話時の正面カットの頻繁な切り返しは、小津映画の模倣らしいですが、見慣れてないと少々違和感ありますね。東京ネタも都民にとっては物足りないというかイマイチという感じでした。 |
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10.序盤の謎めいた展開には興味を引かれたけど、結局は大したオチが用意されてるわけでもなく、期待させすぎといったところでしょうか。 最初から最後まで淡々と写真撮ってるだけの映画にしてしまった方がマシだったかも。 被写体の良さもあって作中に登場する写真がどれも魅力的だっただけに勿体無いお化けが出そうな勢いです。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-09-29 19:03:00) |
9.《ネタバレ》 なるほど、東京を舞台にした映画は数あれど、都内の多くの公園をとりあげたのは珍しい、なんて感心して観てたら、ギャー!話がドンドン分解していって、どこに連れて行かれるんだぁと思ってたら、なんと最後は人間関係の距離がきれいに収まって、映画的にも納得のストーリーだった。人間関係がぎこちない時に展開する話は、青山真治の映画ギークぶりがさく裂!まるでニューヨーク映画のように、はたまた榮倉奈々の半月眼がキョロキョロぶりがなんとキュート!そして時には高橋留美子のマンガみたいに愛らしい幽霊が隣にいたり・・。それでもそこで終わらないのが三谷幸喜映画との違い。才女ぶりを発揮してきた小西真奈美が柔らかい表情になる、それ自体がもう映画!(いや、実際映画なのだが、まるで本人も解放されたんじゃないかと思うほどの演技・・つまりそれほどのイイ女!)鑑賞後はとっても気持ちが楽~になりました♪10点!と言いたかったけど、それでも1点減点したのは、俺はまだまだ映画を卒業したくないニャ~なんて感じで・・(笑)。青山監督、凄~い!! 【トント】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-05-23 02:54:28) |
8.《ネタバレ》 ストーリーの進行と共に、徐々に明らかになる登場人物の関係。ちょっと驚いたのは、オープニングから普通に出演している男が幽霊だったこと。シャマランの某作のようにそれをオチにしている訳では無く、その幽霊が見えるか見えないかで、人の関係の深いところを探るリトマス試験紙的なキャラでした。 焦点になるのは、血の繋がらない妙齢美人の姉と主人公の関係。映画的な対人関係は愛憎が渦巻くようなものが劇作として成立させやすいけど、本作はそれを逆手に取るように淡泊に見せる。主人公の姉に対する想いを表現する描写なんてひとつも無かったと思う。榮倉奈々が指摘して、初めて「そうなの?」と思ったくらい。その微妙な距離感の姉弟はちょっとした「儀式」を経てフツーの姉弟に戻ったようで、とても繊細なお話でした。繊細すぎて眠くなるくらい(笑)。でも、実はそこにちょっと共感しました。日常生活における些細な出来事で、急に視界が開けたり、わだかまりが解消したりすることがあります。それを見せてもらった印象です。 劇中にいくつも登場する東京都内の公園は対人関係のニュートラルゾーンの象徴だと思いました。公園自体は誰に対しても平等で安全な場所。そのままでも良いのだけど、何らかの目的で利用すると存在意義が増します。対人関係も、名前を知っているレベルはニュートラルゾーン。踏み込むかどうかは本人の選択次第です。 つい先日まで住んでいた東京で、よく利用した公園が写って嬉しかったです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-03 22:20:51) |
7.《ネタバレ》 自分の真の願望を台詞で一言も発さぬまま、被写体として愛する人にレンズ越しに見つめ続けられている小西さんの苦しげな芝居は、この作品で唯一エモーショナルで緊張感をもって観れ、とても心に響いた。彼女を救ってあげたいような、守ってあげたいような、そんな願望に苛まれた。映画内の人物にこういった感情を向けられる映画体験というのをぼくはいつも求めて映画を観るのですが、この作品における最大のクライマックスはここで、それが物語全体の約7合目でやってくる。もっと掘り返せばそのきっかけとなるシーンは榮倉奈々さんが主人公の彼に、その事実をぶつける所から始まる。それは全体の約半分、映画が始まって40分も経ってから。それ以前の彼は受動的で、プロのカメラマンになりたいという願望はあるものの、この作品内での一本筋の通った葛藤を生むような願望は抱いていない。つまりこの作品そのものが「どこに向かおうとしている物語である」という前提も無く、ただ穏やかな風景や人々を描写して行く。浮気を気にする男が主人公に尾行を頼み出て、それが原因で姉が嫉妬して、それを榮倉さんが指摘して、姉と抱擁を交わした事で、男を説得する。なんだこの話?おばけのエピソードが「死」そのものと向き合う物語に進んで行くかというとそうではなく、血縁のない兄弟の「社会的に許されない愛」に進んで行くか?というとそうでもない。面白そうなエピソードを細切れに寄せ集めて、それら一つ一つと主人公が真摯に向かい合う姿も見れず、葛藤も無く、あるいは不満も無く、緊張感も高揚感もないこの映画は脚本の時点で誠実さに欠けているような気がしてならない。 せっかくなら小西さんのこれまでの葛藤や、その後に待ち受けるであろう苦悩の日々や対立を是非観たかった。古典的ではあるけれど、そっちの方がこの作品よりよっぽど満足感は得られたと思う。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-07-23 19:36:09) |
6.用賀だったか世田谷だったかの砧公園へは20世紀のころ土日良くいってました。 ところで小西姉ちゃんとのケジメのつけかたがはっきりしとらんでもんもんですワ。 薬師丸ひろこ映画の『跳んだカップル!』でさえ解釈のしようがあると、、、、 いうのに、三浦春馬氏はあて馬のごときあつかい…いかんですばい。 【かれく】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-02-21 22:32:48) |
5.東京の公園を巡るロードムービー(みたいなもの?)で、映像が綺麗。 ゾンビのところは「えっ?!」と思ったが、小西真奈美が綺麗だし、榮倉奈々はかわいいのでまぁ許すかw 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-02-09 20:51:21) |
4.《ネタバレ》 途中ちょっと気持ちよく寝ちゃおうかな・・なんて思ったんですけどそれでも最後まで鑑賞。きっと徐々に何とも不思議な感覚を覚えていたんだと思います。 映像が素晴らしい。 そうそう、うちの近くの光が丘公園に似てるな、と思ったところも1か所あったんですけど・・。 なぞのまま;残念; しかし、でも、うーーん、この主人公すぐにいろんなこと周りに話し過ぎ。 特に女性に。甘えてるのかな; 【AKO】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-10-19 23:37:33) |
【アンギラス】さん [映画館(邦画)] 0点(2011-09-12 22:28:23) |
2.《ネタバレ》 伝わる映画。 日常の中、生活全般に関わる些事の中で泡のように浮かんでは消えていく淡い想い。それでいて胸を締め付ける想い。そんな人を愛しむ想いの大切さを教えてくれる。(映画の中で榮倉奈々ちゃんは『雪のように溶ける想い』って言っていたよ) それは真っ直ぐに見つめるべきもの。そして、見つめ返されることの中に答えがある。(いや、見つめ返されることそのものが答えか) この物語はそう語りかける。海風の漣、暖かい陽だまり、木の葉のさざめき、大樹の陰。公園も語りかける。それが自然なのだと。 主人公はレンズの先の女性(井川遥)に導かれ、東京中の公園を巡る。異母兄弟となる姉(小西真奈美)に導かれ、亡き友人の彼女(榮倉奈々)に導かれ、最後には最も自然なカンケイに収まるのである。男たちは迷う。もちろん、女たちも迷う。想いが泡のように浮かんでも、せわしなさの中で、ともすれば、それを掴み損ねる。そんな時、東京を、そしてその場所を公園だと思えば、そこに佇むのも悪くない。 真っ直ぐに見つめ合い、ただお互いを確認し合う。そういう時間があっていいのだなぁ。公園のような暖かさ。主人公の自然な振る舞いは、確かに小津映画に出てくる人々を思い出す。それが生活というものの本来的な味わいに繋がっていくのだろうなぁ。生活感あふれる現実的なラストシーンは、そんなことを思い起こさせるに十分意図的な演出なのだろう。 【onomichi】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-08-16 08:31:21) |
1.《ネタバレ》 奇しくも、ゾンビの劇中映画で同時期公開の『SUPER 8』と微かに繋がりあうところが面白い。 『リップスティック』、『ゾンビ』、『瞼の母』といった直接的な映画ネタが飛び交う脚本は好みではないが、榮倉奈々のリズミカルな台詞廻しは小気味よくて大変よろしい。 大福をほおばりながら、あるいはおでん、さらにはケーキや肉まんや赤ワインを美味しそうに飲み食いしながら話す姿も愛らしい。 順撮りか、中抜きか、炬燵を挟んで向かい合う彼女と三浦春馬の対話シーンで、正面からの切り返しごとに二人の多彩な表情を見せていく編集が新鮮な感覚だ。 (後半さらに反復されると共に、木登りで笑わせてくれる高橋洋と、神秘的な井川遥の「正対」切り返しショットの幸福感もいい。) それに対して、彼との正面からの相対を避ける小西真奈美。彼女は表情を隠そうとするがゆえに、三浦との抱擁シーンで見せる手のアクションは感動的だ。 今回のキャメラマンは月永雄太氏。屋内・屋外シーン共に、揺れる木漏れ日を繊細に捉えていて素晴らしい。 潮風公園、筆島のショットにおける波音、風音も聞き逃せない。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-07-03 20:29:56) |