9.《ネタバレ》 ジェット・リーといえばアクションスターのイメージしかなかったので、こういう作品にも出てたんだということに驚き。 そして、見事に父親役を演じておりましたね。年齢的なことも考えての挑戦なのでしょうか。 周りの人たちが、みんな良い人ばかりでしたね。両親ともになくなっちゃったけど、大福君は幸せや。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 6点(2016-10-04 21:38:36) |
8.《ネタバレ》 導入部の舟のシーンでは、非常に観念的で嫌なものを感じたし、また当然その後はカットバックで後でここに戻ってくるんだろうと思っていたんだけど、何とそのまんまなシーンだったのにびっくり。その後の描写も(あるいは主人公の行動も)、何とも実直で、生活に足がついていて、一つ一つの目の前の現実的なことの解決に徹しています。奇跡は決して起こりません。逆に、展開のためだけのようなわざとらしい危機も起こりません。だからこそ、何気ないことの困難さが静かな重みをもって迫ってきます。そして、そうだからこそ、近くの商店の奥さんとのちょっと切ない関係が効いてくるし、たった1回の写メが、見る側にとっても忘れられない想い出として刻みつけられます。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-02 22:39:16) |
7.《ネタバレ》 障害を持つ親の気持ちのようなモノは伝わってきますが(恐らく、母親は自殺したんでしょう)、ジェット・リーが老けてしまった事に感慨深さがあるのと、彼の演技も過剰ではないので、作品全体が良くも悪くもあっさりしていて、感動作という感じでもない。中国における社会福祉の現状は理解できたが、日本で同様の事例が起こった場合はどのようなサポートがあるのか気になった。あとは泳ぎが得意なのがわかっているのに入水自殺というのもちょっと違和感が。 |
6.作品としてはつまらなくはなかった、泣いたし。まぁ泣かせに来てるし、感動もした。けれど、物語運びが単純というか、想定内というか。いや単調過ぎて想定以下なのかな。他の方もおっしゃる様にこのキャスト&スタッフの無駄遣いに近い。それは監督のセンスなのかな。ジェット・リーさんも非常にナチュラルに演じられていたし、大福役の方の自閉症に対する洞察力(私は身内に自閉症者がいます)が素晴らしい演技だし、お話の設定も素敵だったのですが、、、残念。でも見ておいて良かった作品でした。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-27 22:33:23) |
★5.《ネタバレ》 父親ならば、無償の愛を子供に注ぐ。 障害を持つ子だったならば、面倒がかかる分、余計にかわいいことだろう。 この作品を通じて、本当にそう思う。
ただしかし、これは間違いなく凡作だ。 強烈には心を揺さぶられない。 何かが足りない。 何だか、事実を単調に見せられている感触。
音楽に久石譲、撮影にクリストファー・ドイル、編集にウイリアム・チャンという盤石な布陣でスタッフを固めている点を考慮に入れると、ある意味、凡作以下かもしれない。 何より、グイ・ルンメイを端役に使っているのが許せない。 自閉症の青年だって、健常な男と同じ様に、年頃の女のコに恋心を持つ。 そういう描き方をしていたように思うが、せっかくグイ・ルンメイを起用しているなら、その部分をもっと掘り下げるべきだった。 グイ・ルンメイは、それに応えるだけの魅力を持った女優さんだからだ。
キャスト、スタッフの豪華な布陣を、持て余している。 話としては無難な内容だが、もっと心を強く打つ感動の名作にできなかっただろうか。 そこに不満が残る。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-11-05 01:14:51) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 そんなに泣けなかった。というか、思ったほどあざとい泣かせ方をしていないのが良い。韓国映画の『八月のクリスマス』に少し似ている感じ。ジェット・リーが得意のアクションを封印して挑んだ作品だけあって、その静かな熱演が心に響きます。久石譲の音楽は相変わらず良いのだが、ちょっと自己主張しすぎかな。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-21 07:03:44) |
3.《ネタバレ》 「ぴあ」のサイトで高評価だったので、かなり期待して鑑賞したが、正直に言って期待はずれな出来だった。自閉症の息子と死期が近い父親という取り合わせは、観客の同情心に対して最大級の破壊力を持つコンビであり、だからこそある程度突き放した描き方が為されるものと考えていたが、かなりストレートに涙を取りに来たため、その時点で少しこちらの気持ちが引いてしまった。また、邦画の難病モノにありがちな感動の押し付けが散見され、それをうっとうしく感じてしまった。 このような題材を扱った作品は映画やテレビ、小説等の媒体を問わず既に大量に存在する。だからこそ、このようなテーマの作品が制作される際には、既存の作品との差別化を図り、ステレオタイプ化されないように、細心の注意が払われるべきだと感じる。この作品は、父親の勤め先を水族館に設定し、息子もそこで泳ぎを学び、母親も過去に海で死んだということで、人と海との因縁を裏のテーマに据えているが、あまりそれを前面に押し出すことは無く、少し弱いという印象を持たざるを得ない。この「海」の存在が、この作品を救うきっかけになりうる唯一の候補だったから、それを十分に活用できなかったのは、この作品の致命傷に等しい。 その他、駄菓子屋の女性や旅芸人の少女、テレビの上のぬいぐるみなどの仕掛けはいずれも小規模である上に、陳腐に過ぎており、この作品を根本的に救う契機とはなりえない。ストーリーも単調で、まったくドキドキしない。キャストの力演で「いい映画」には仕上がったものの、作品としての魅力には疑問符がつく。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-11-20 16:54:21) |
2.こういうテーマの作品って、どうも苦手だな。もっと自然にできないのかな。泣かせよう、泣かせよう、としている感じがイヤだな。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-08-16 19:15:46) |
1.《ネタバレ》 久々に涙腺が崩壊する映画を見ました。もう成人しているが、心の病気で一人で生きていくには困難がある息子を置いて間もなく息子の前から去らなければならない父の我が子に捧げる愛情のドラマです。 話の内容は非常に重いです。しかし、父と息子の触れ合い、ジェット・リーの感動的な演技、そしてこの親子の支えになる人々の善意やあたたかさ、控え目に挿入される久石譲の音楽が話の重さを和らげてくれます。もう一人、楽しみにしていた台湾のスター、グイ・ルンメイの扱い方が勿体無かったことだけが残念でした。 冒頭、絶望的なシーンからこの映画は始まります。ジェット・リー演じる父の抱える事情は前半に明らかになるのですが、その絶望を乗り越え、家の鍵の開け方、卵の割り方、シャツの脱ぎ方、バスの乗り方・・・。息子の自立のため教えていく父の姿を音楽も演出も大袈裟になりすぎず、一つ一つを淡々と見せていくのですが、その一つ一つが父の我が子への愛情にあふれている素晴らしいものでした。 最後に父は「父さんはウミガメだぞ!」とお手製のウミガメの甲羅をまとい、息子と共に泳ぐ。やがて父は息子のもとを去るが、父の教えを立派に実践する息子の姿があり、息子はこれからも生きていく。そしてラストシーン、息子は水族館を気持ち良さげに泳ぐウミガメに寄り添い泳いでいる。絶望的なシーンから始まりましたが、ラストシーンは希望のある、そして実に美しいものとなっていました。平凡にして偉大なる、そして強く、心優しいジェット・リー演じる父の姿は忘れられないし、この父を演じるのはジェット・リーでなければならないと思える映画でした。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-08-01 21:57:26) (良:1票) |