2.《ネタバレ》 中国に急速に入ってくる欧米文化。
その文化同士の衝突による化学反応をジャジャンクーは、描く。
でも考えてみれば、日本もそうなんだよね。ただゆっくり入ってきたから、
こんなに分かりやすい反応はしなかっただけで・・
「世界」ではテーマパークを、「長江哀歌」では都市開発によるダムなどの環境の変化を、
ジャジャンク-は、中国のとまどいをクローズアップして描いてきた。
この作品は、欧米の銃やジャックナイフなどの武器、企業経営による雇用される側の非人間的対応を迫られる辛さ、それらを4編のオムニバスで描く。
最後、罪を犯した女性が中国歌劇の「罪を認めるか」と言う歌を聞くシーンは、こういう金による支配、欧米のハンディな攻撃武器がなければ、女性は罪を犯したか?という問いを監督は言っているのだ。