7.《ネタバレ》 うっかり恋をしてしまったのが男を手玉にとる情婦。さっさと若sれればいいのに、とか思いながら結局最後は2人の行末を案じてしまう。 そしてマノンの方もロベールに心を惹かれ、しかし苦渋の別れ。でも実の兄を殺した彼の元に戻っていく。 純愛とは違うけどこれもまた一つの愛の形。マノンの死体に語りかけながら最後の時を待つシーンはなかなか印象深い終わり方だった。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-10-23 18:48:14) |
6.《ネタバレ》 マノンを逆さに肩に担いで歩く有名なシーン。 それがラストシーンだったとは・・ 死んだマノンの愛が本物かどうか、彼女を担いで、 砂漠のサボテンと会話する場面は、屈指の名場面だ。 情婦の愛が本物かどうかを問う映画は、いくつかある。 でも多くは男性がダメな場合が多い。 そこで情婦の方も人間不信に陥って、心を凍らせる。 有名なのが「ミスターグッドバーを探して」「プリティベイビー」といったとこか・・ この映画は、純な男性が、情婦に心を吹き込む数少ない映画だと思う。 ラストの砂漠の名シーンで映画が引き締まって、本作を名作に仕立ててる。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-11-27 16:20:01) |
5.《ネタバレ》 逆さに担ぎ上げて歩くなんて、そりゃあ誰もが驚くだろう。しかしそこまでする意味がどうもわからないけど・・・。アベ・プレヴォーの原作は若い時読んだが情熱的だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-27 09:55:46) |
★4.《ネタバレ》 喧嘩し、罵りあいながらも愛し合う二人の男女。 幾たびも、別れそうになるが、そこは運命のつながりか、地獄の果てまで二人一緒。 地獄の逃避行とも言えよう。 最後は一緒に死ぬという、これしかない終わらせ方だが、そこに持っていくまでの見せ方が巧い。
特に、終盤の砂漠を彷徨うシーンが素晴らしい。 そして怖い。 アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが創る映画の凄さと面白さが、まさにこの砂漠のシーンに凝縮されている。
愛する人が銃に撃たれて、砂漠で死に、亡骸を運んでいるうちに、徐々に腐り始め、愛する女性が醜くなっていく。 それで仕方なしに砂の中に埋める。 顔だけには砂をかけずに。 なんと哀しく、そして美しいシーンなんだろう。
愛する男女の破滅的逃避行を描いた傑作サスペンスで、この時代のフランスにしか創れないであろう作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-24 01:36:33) |
3.《ネタバレ》 これは恐ろしい。一見、男と女のメロドラマのような雰囲気、ラブストーリーというような感じで見せておきながらじわりじわりと二人の男女の裏に隠された何か見てはいけなかったような恐ろしいものを見てしまったようで本当に恐ろしくて、メロドラマを見ていると同時に惨酷な運命へと突き進む恐ろしいサスペンスものを見ている感覚に襲われた。クルーゾー監督らしい人間描写、追い詰めていく緊張感、そして、圧巻なのはやはりあのラストシーン!射殺された青年を逆さまに担ぎながら砂漠を歩いていくマノンの姿がとにかく怖い。怖い。これほど惨酷で恐ろしい恋愛ものなど私は初めて見たかもしれない。これはラブストーリーではあるけれど、ラブストーリーの形を借りた何とも恐ろしくも哀しいサスペンスドラマの傑作だ! 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-14 21:56:24) |
2.'51年のマーロン・ブランドと並ぶ'49年セシル・オーブリーの衝撃、この胸の高鳴りと恐るべきラストシーン! 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-05 07:07:45) |
1.白黒映画なんて・・という私の考えを一掃してくれた怪作。プロット、キャスト、ストーリーが現代の映画にも全くひけをとらない鋭い感性が伺えて、この監督にただただ驚嘆するばかりです。マノン・レスコー演じたセシル・オーブリーが超はまり役で、ファムファタル映画の真骨頂。永遠の名作のひとつだと思います。 【ともとも】さん 10点(2003-10-15 09:55:59) (良:1票) |